壁とは? わかりやすく解説

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かべ【壁】

読み方:かべ

建物外周部分また、部屋などを仕切るもの。木舞(こまい)を練った土を塗ったり、板を張ったり、石・煉瓦(れんが)を積んだりして作る

前進阻むもの。進展妨げとなるもの。障害。「記録の—を破る」「開発が—にぶつかる」

登山用語で、直立する岩壁

《壁を「塗る」に「寝(ぬ)る」を掛けて》夢のこと。

「まどろまぬ—にも人を見つるかな正(まさ)しからなむ春の夜の夢」〈後撰恋一

白壁似ているころから豆腐をいう女房詞。おかべ。

[補説] 書名別項。→壁

[下接語] 荒壁石壁板壁大壁・御(お)壁・小壁・錆(さび)壁・白(しら)壁・真(しん)壁・砂壁・袖(そで)壁・外壁土壁・生(なま)壁・海鼠(なまこ)壁・鼠(ねずみ)壁・塗り壁・掃(は)き付け壁・控え壁


かべ【壁】


へき【壁】

読み方:へき

常用漢字] [音]ヘキ(漢) [訓]かべ

[一]ヘキ

かべ。「壁画壁面外壁内壁面壁

土べい。かき。仕切りとして設けた建造物。「隔壁障壁牆壁(しょうへき)・城壁鉄壁防壁

かべのように平らな面。「胃壁腹壁

かべのように切り立った所。がけ。「岸壁岩壁絶壁氷壁北壁

[二]〈かべ〉「壁紙壁土壁新聞荒壁白壁

難読戈壁(ゴビ)・壁蝨(だに)


へき【壁】

読み方:へき

かべ。かきね。しきり。

官軍にても此—の輙(たやす)く敗り難き知りてや」〈染崎延房近世紀聞

二十八宿の一。北方第七宿。アンドロメダ座のα(アルファ)星とペガスス座のγ(ガンマ)星をさす。なまめぼし壁宿


壁
味方の駒が玉の退路塞いでいる状態。塞いでいる駒によって「壁銀」「壁角」などという。

図の▲8八銀が壁銀このまま右から攻められると、逃げ道がなく負けやすい。壁は、戦いが始まるまでに解消しておくのが望ましい。

作者陳愉慶

収載図書80年代中国女流文学選 1 錯、錯、錯!
出版社NGS
刊行年月1986.12


作者アントン・チェーホフ

収載図書チェーホフの“子供たち
出版社日本図刊行
刊行年月1998.4


作者サルトル

収載図書水いらず 改版
出版社新潮社
刊行年月2005.2
シリーズ名新潮文庫


作者稲垣瑞雄

収載図書風の匠
出版社岩波書店
刊行年月2006.9


作者ひなげし

収載図書四百小説
出版社創英社
刊行年月2006.10


作者ウィリアム・サンソム

収載図書棄ててきた女―アンソロジー/イギリス
出版社早川書房
刊行年月2007.3
シリーズ名異色作家短篇集


作者木原浩勝

収載図書隣之怪―木守り
出版社メディアファクトリー
刊行年月2007.6


作者いわおたかし

収載図書まわる
出版社文芸社
刊行年月2007.7


作者坂木司

収載図書短劇
出版社光文社
刊行年月2008.12


壁(ある恋文)

作者千人

収載図書壁―中編小説集 2
出版社青英舎
刊行年月1997.6
シリーズ名FIELD NOTE BOOK


壁―S.カルマ氏の犯罪

作者安部公房

収載図書昭和文学全集 15
出版社小学館
刊行年月1987.2


作者島崎藤村

収載図書日本掌編小説秀作下 花・暦篇
出版社光文社
刊行年月1987.12
シリーズ名光文社文庫

収載図書島崎藤村短編集 第2巻 藤村集・散
出版社郷土出版社
刊行年月2003.4


作者木村閑子

収載図書まぐだれーな
出版社
刊行年月1989.1
シリーズ名たね叢書



作者笹沢左保

収載図書地獄の愛
出版社光文社
刊行年月1990.9
シリーズ名光文社文庫

収載図書地獄の愛
出版社双葉社
刊行年月1999.3
シリーズ名双葉文庫


作者J.M.ストラジンスキー

収載図書トワイライトゾーン
出版社扶桑社
刊行年月1991.5
シリーズ名扶桑社ミステリー


作者ライザ・アンゴフスキー・ロガック

収載図書宝石商
出版社二見書房
刊行年月1995.1
シリーズ名ザ・ミステリ・コレクション


作者マーシャ・マラー

収載図書現代ミステリー収穫 2 壁
出版社扶桑社
刊行年月1997.11
シリーズ名扶桑社ミステリー


作者真城

収載図書宇宙塵傑作選 2 日SF軌跡
出版社出版芸術社
刊行年月1997.12


読み方:かべ

  1. 豆腐の事。おかべを見よ
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読み方
かべ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 07:18 UTC 版)

白い壁と、その前に立つ人
部屋の内壁

(かべ、: wall)とは、建物において屋根または天井を除く四方を囲うもの、または部屋と部屋の隔てとなるもの[1]、建物の仕切りとなる平板状の部分[2]。広義には屋外で領域を区切るための「」も含む。

概説

室内と外界との境にある壁を外壁(がいへき)と言う[2]。建物の中の各室あるいは部屋廊下などの間を仕切る壁は内壁(ないへき)や間仕切り壁(まじきりかべ)と呼ばれている[2]

日本語の「壁」は狭義には建造物を構成する外壁や内部を間仕切る内壁のみを指すが、広義には屋外で領域を区切るための「」と同義で使われることも多い。塀とほぼ同じ意味の「」は近年では「石垣」や「生け垣」など、もっぱら限定された意味で用いられる。区画を仕切る物としては、他に「」があるが、これは木製(近年は金属製なども)の柱を複数本立て、(ぬき)を通して往来を遮断する物をいう。ただし、最近は有刺鉄線を使った物などものなども柵というが、基本的にはお互いがすき間から確認できるような物に対して使われ、表面が塗り固められている物には「壁」や「塀」を用いるのが一般的である。古語では家屋の内外壁を「かへ(処重)」、屋外を仕切る物は一般に「き(柵、垣、城)」と呼ばれたようであり、塀(ヘイ)や柵(サク)の語は大陸伝来の漢語である。

侵食で硬い地盤のみが残存するなどの理由で、天然のほぼ垂直な壁が出来ることもある。天然の壁はしばしばを伴う。

機能

壁には建物を支える構造体となっているものと、そうでないものがある。前者は「耐力壁(bearing wall. ベアリングウォール)」、後者は「帳壁」「非耐力壁」(curtain wall. カーテンウォール)と呼ばれる。

パリのノートルダム大聖堂。壁が屋根を支えている。この大聖堂では、壁をさらに外側から支える飛び梁がある。

欧米の建築では、伝統的に、外壁が石壁・レンガ壁などでできていて、壁が建築物の基本の構造体となっており、壁が屋根を支えている。つまり、西欧の伝統的な建築物の壁は「耐力壁(bearing wall ベアリングウォール)」である。しかし、鉄骨造建築の出現以降は、欧米においても非耐力壁構造が増えており、特に高層建築物に多く用いられている。

日本の木造住宅(民家)では、が建物の基本構造体になっており、壁というのは柱の間にはめこまれているだけで、屋根を支えているわけではない[2]日本建築では、非耐力壁が多く使われてきたわけである。

洋風の住宅などで、柱を内装・外装で包み、柱を見せない様式を「大壁造」(おおかべづくり)と言う[2]。 木造の家で、柱と柱の間に壁をはめこんで柱が外部から見える様式を「真壁造」(しんかべづくり)と言う[2]

外壁の機能・役目には、室内を外界から守る、ということがあり、断熱性・遮音性・水密性・気密性・防火性・耐衝撃性・耐候性などが求められる[2]。内壁のほうの機能・役割としては、遮音性・防水性・防汚性に加えて、視覚的に美しいこと、触れた感触も良いことなど、感覚的な性質も大切である[2]

さまざまな機能を持った壁があり、遮音性を特に高めた「防音壁」、音の反響を防ぐ「吸音壁」、火事の際に延焼を防ぐ「防火壁」、放射線が漏れるのを防ぐ「放射線遮蔽壁」、「収納する」機能と「部屋を仕切る」機能が融合した「収納壁」、開閉可能な「可動式間仕切り壁」などがある。その他にも様々な役割を持つ壁がある。たとえば岸壁は船舶が接岸する場所を確保するために、垂直の壁で陸地の土砂を支えるのが目的である。また擁壁切通し盛土法面崩落を防ぐために設けられるものである。

また、の周囲に防御機能を持つ城壁が建設されてきた。二つの地域を隔てて、国境線の管理や、特定の人々・文化の隔離を目的に建設された分離壁もある。(イスラエル西岸地区の分離壁ベルリンの壁等)  

材料

石壁(マチュ・ピチュ切石積み

日本と壁

漆喰壁(今西家住宅
漆喰壁の断面

壁材として、伝統的には、日本では内壁には土壁漆喰などが用いられてきた。 外壁としては板壁、、土壁、漆喰など。

明治、大正時代は、土壁・漆喰・板・石に加えて煉瓦が用いられるようになった。

第二次世界大戦後は、土壁・漆喰・板・石・煉瓦に加えてコンクリート石膏ボードなどが用いられている。

洋風建築の普及に伴い、断熱材等の開発が行われている。防音目的でグラスウール(近年では断熱も兼ねて被覆されたもの)が用いられる場合もある。

屋外ではコンクリートやトタンの上に塗装を行ったりして装飾される。また、石膏ボードの場合にはそれ自体にプラスチック又はアルミニウムなどの板により装飾がされているものもあり、その場合外壁材として直に張られる。

室内は塗料壁紙などで装飾される。床から1メートルほどの高さまでは汚れたり傷んだりしやすいため、この部分だけ補強を兼ねて板やタイルで装飾されることもある。この部分、あるいはこのような装飾を腰壁という。

崖などに於ける壁材はコンクリートの他に硬化プラスチック製の物がある。主に風化や波による浸食で崩落した場合の景観復元のために用いられている。

また、次世代の壁として愛知万博のパビリオンの様に水のカーテンを壁としている場合もある。

内壁

寝室の内壁の装飾の例。Pierre Ranson (1736 - 1786)によるデザイン画(1780年) 。
壁紙(Morris & Co. Wallpaper Sample Book. 1915年 - 1917年ころ。)
エジプト、ルクソール、トトメス3世の王墓の壁画
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の壁に描かれている壁画「最後の晩餐

概説でも説明したが、内壁では感覚的な性質も重要である。西洋では伝統的に、貴族の館などでは、石壁の内側にタピスリーなどが掛けられた。これは石の壁がそのまま見えているより視覚的に柔らかで優しいということ、また寒い季節などは、石の壁がそのままむき出しでは部屋の中が冷え込んでしまうのでそれを少しでも緩和させる役割もあった。

壁に様々な目的で絵画が描かれることがある。これを壁画という。古代ローマではテンペラ画などが描かれた。

近年の住宅では、内壁には壁紙が貼られることが多い。

壁面線

壁面線(へきめんせん、building line)とは、敷地境界から外壁面の位置を後退させるラインのこと。通りに面する建物の位置をそろえ、街並みとしての景観を向上させる目的で決められる。一般には地区計画特定街区建築協定などで定められる。建築基準法第2節に、建築物又はその敷地と道路又は壁面線との関係等(第43条~第47条)が定められている。

建物の外壁または柱の面から敷地境界線(道路境界線含む)までの距離を壁面後退距離と呼ばれる。これも第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域では、良好な住宅市街地形成のために指定されている場合がある。その他の用途地域においても、良好なまちなみづくりや空地の確保などを目的として、地区計画で定められている場合もある。

著名な壁

人工の壁

万里の長城
ベルリンの壁

w:List of wallsより一部翻訳、改変)

天然の壁

比喩的な「壁」

壁が内と外とを隔て、外界からの影響を遮断するものであることから、転じて心理的あるいは象徴的に何かを隔てるもの、あるいは行く手に立ちふさがる大きな障害を比喩的に壁と呼ぶことがある。例として、「男女の壁」「夫婦の壁」「世代の壁」「記録の壁」「心の壁」「言葉の壁」「音の壁」「バカの壁」などが挙げられる。スポーツ関係でいう「記録の壁」は、例えば100メートル走におけるかつての「10秒の壁」などが知られる。特に遮断するという意味では、コンピュータ用語としてのファイアウォール(防火壁)は、コンピュータネットワークに於いて通信の内容を監視し、外部からの侵入活動などを遮断する役割を持つソフトウェアあるいは機器を指す。サッカーなどでゴールキーパーが「鉄壁」と喩えられることもある。また野球ではその役割から、ブルペン捕手を譬喩する。

また、大きくのっぺりした平らな面といった形状から壁と呼ばれている構造物もある。例えば、山岳用語では海岸段丘や山の崖などにおける平らな垂直部分を壁または壁面と呼ぶ。あるいはコンピュータ用語でGUIにおいて、背景として置く画像を壁紙と呼ぶのもこのような意味の比喩である(ただし壁紙が貼ってある作業域はデスクトップ(机上)である)。天文学の世界でも、宇宙の大規模構造における超銀河団の数億光年にわたる連なりが、グレートウォールと呼ばれている。

単に区切りという意味では、パソコン通信ニフティサーブにおいては会議室(いわゆる電子掲示板)と会議室を区切るための空の会議室があり「壁会議室」又は単に「壁」と言われた。このような区切り会議室は通常は書き込みができないようになっているが、偶然又は故意に書き込めるようにしたものもあり、そういう会議室はさながら「壁」への落書きのようにボードチャットや本来のフォーラムの趣旨とは関係ない書き込みで満たされた。

教育用語においては、脳の認知機能などの変化をさす物として、「9歳の壁」あるいは「10歳の壁」という表現が使われる。

関連項目

脚注

  1. ^ 広辞苑【壁】
  2. ^ a b c d e f g h ブリタニカ百科事典【壁】

外部リンク


壁(ヴァント)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 05:12 UTC 版)

NeuN」の記事における「壁(ヴァント)」の解説

テオ・ベッカー (Theo Becker) 9番の壁。1910年生まれノインを守る命令受けておりSS襲撃してきた際、彼を守る道を選択する彼のことを「人類にとっての福音」かもしれない思っている。 ナオミ・ライジンガー (Naomi Reisinger) 8番の壁。日本刀駆使する女戦士テオ同様、アハトを守る道を選ぶ。アハト死後ノイン価値見出しテオと共にノインを守る。 ギュンター 11番の壁。写真全てレベッカ託し藁の弾丸」を頼れ遺言残した後、殺害された。クーゲルとは古い知り合い

※この「壁(ヴァント)」の解説は、「NeuN」の解説の一部です。
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発音(?)



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