anthology
「anthology」の意味・「anthology」とは
「anthology」とは、一般的に「選集」や「編集物」を意味する英語の単語である。文学や音楽など、特定のテーマやジャンル、あるいは特定の作者やアーティストの作品を選び、一冊の本や一つのアルバムにまとめたものを指す。例えば、ある詩人の詩を選んで一冊にまとめたものや、ある音楽家の曲を選んで一つのアルバムにまとめたものなどが「anthology」に該当する。「anthology」の発音・読み方
「anthology」の発音はIPA表記では /ænˈθɑːlədʒi/ となる。IPAのカタカナ読みでは「アンソロジー」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「アンソロジー」と読む。この単語は発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。「anthology」の定義を英語で解説
「anthology」は、"a collection of selected literary pieces or passages or works of art or music"と定義される。つまり、選ばれた文学作品、一部、芸術作品、音楽の集まりを指す。「anthology」の類語
「anthology」の類語としては、「compilation」や「collection」がある。「compilation」は、特定のテーマや目的に沿って集められた情報や作品の集まりを指す一方、「collection」は、特定のテーマやジャンルに限らず、あらゆる種類の物を集めたものを指す。「anthology」に関連する用語・表現
「anthology」に関連する用語としては、「editor」や「publisher」がある。「editor」は、「anthology」を編集する人を指し、「publisher」は、「anthology」を出版する人や組織を指す。「anthology」の例文
1. This anthology includes the best poems of the 20th century.(この選集には20世紀の最高の詩が含まれている。)2. He published an anthology of his short stories.(彼は自身の短編小説の選集を出版した。)
3. The anthology features a collection of her early works.(その選集は彼女の初期の作品集を特集している。)
4. The anthology covers a wide range of genres.(その選集は幅広いジャンルをカバーしている。)
5. This anthology is a must-have for any fan of classic literature.(この選集は、古典文学のファンなら必携である。)
6. The anthology was edited by a renowned critic.(その選集は著名な評論家によって編集された。)
7. The anthology contains works from various artists.(その選集には様々なアーティストの作品が含まれている。)
8. The anthology provides a comprehensive overview of her career.(その選集は彼女のキャリアの包括的な概観を提供する。)
9. The anthology was published to critical acclaim.(その選集は批評家からの称賛を受けて出版された。)
10. This anthology is a testament to his genius.(この選集は彼の才能の証である。)
アンソロジー
アンソロジー(anthology)とは、一般的には、複数の作家が特定の題目(テーマ)で手掛けた作品をまとめた「選集」のこと。あるいは、同一作者の作品群から特定の基準で選りすぐった作品集のこと。
アンソロジーの語源はギリシア語の「アントロギア」(anthologia)である。anthos + logia という構成の語彙で、そのまま英語に置き換えると「flower collection」つまり「花束」を指す意味となる。
古代ギリシアにおけるアントロギア(anthologia)は、もっぱら「詩集」を指す語であったが、現代では短歌や短編小説、マンガ作品などの選集もアンソロジーと呼ばれている。
マンガの分野で「アンソロジー」(コミックアンソロジー)といえば、既存の作品の二次創作と位置づけられる作品を集めた短編集を指す場合が多い。なお同人誌の界隈では普通これを「合同誌」と呼ぶ。二次創作ではなく特定のお題を扱った作品集をアンソロジーと呼ぶこともある。
アンソロジー【anthology】
アンソロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/07 08:05 UTC 版)
アンソロジー(英: anthology、仏: anthologie)は、異なる作者による作品を集めたもの、または、同一作家による作品集[1]。詩撰、歌撰、詞華集。詩以外を扱う場合は選集。
概要
通例、特定のジャンル(文学分野)から複数の作品をひとつの作品集としてまとめたものを指す。多くの場合、主題や時代など特定の基準に沿ったものが複数の作家の作品から集められる。俳句・短歌・詩を集めた句集や歌集・詩集のみならず、小説や漫画などの同人による作品を収めた同人誌(合同誌)、更には卒業文集もアンソロジーである。また、同一著者個人の作品集を指す場合にも用いられる。
より広義には、映画や歌曲、絵画など文学以外の芸術作品のでも、一つの作品集としてまとめられアンソロジーと呼ばれることがある。そのため発表形態は書籍とは限らない。ただし、音楽作品をレコードやCDにまとめた場合は「コンピレーション」と表現されることが多くなっている。
語源
英語の anthology で、古典ギリシア語の ἀνθολογία (anthologia) に遡る[2]。「花」を意味する ἄνθος (anthos) と 「集めること」を意味する λογία (logia) との複合語で[3][4]、「花集め」、「花摘み」の意味であった。
日本語では単に選集とされるほか、名詩選(集)、詞華集、詩文選[5]などと訳される。
歴史的経緯
元々は、古典ギリシアにおける警句集を指していた。紀元前1世紀、50人の詩人の警句を集めたガダラのメレアグロスのものが最初であるという。紀元後2世紀に、ギリシアの文法家ディオゲニアノスがアンソロジーに当たる 「アントロギア」ἀνθολογία の語を用いた。10世紀になると、コンスタンティノス・ケファラスが紀元前7世紀から紀元後10世紀までの300人の詩人から6,000の短い詩を編んだ。これが、今日に『ギリシア詞華集』 (Greek Anthology) として伝わっているもので、アンソロジーの代名詞的存在であった。近代になると、短い叙事詩を集めたものがアンソロジーとして作成されるようになった[6]。
中国の『唐詩選』など、漢詩の選集もアンソロジーである。日本では和歌が伝統的にアンソロジーとして編まれたジャンルで、近代以降では短編小説や随筆、最近では漫画など詩歌に限らず他の文学作品も対象にされている。異色のものでは、弔辞を編集した弔辞のアンソロジー『弔辞大全』がある[7]。
代表的なアンソロジー
- 抒情詩
- Tottel's Miscellany (1557年、イギリス)
- Le Parnasse contemporain (1866年、フランス)
- 詩選(漢詩)
- 歌選(勅撰)
- 歌集(私撰)
- 連歌
- 聖典・法典
出典
- ^ “アンソロジー(anthology)”. コトバンク. デジタル大辞泉(小学館). 朝日新聞社. 2018年8月11日閲覧。
- ^ 寺澤芳雄(編)、1997、『英語語源辞典』、研究社 ISBN 978-4-7674-3103-1
- ^ 古川晴風(編)、1989、『ギリシャ語辞典』、大学書林 ISBN 978-4-475-00120-5
- ^ アウグスチン・シュタウブ(編)、2010、『シュタウブ希和辞典』、リトン ISBN 978-4-86376-013-4
- ^ 「アンソロジー」『新グローバル英和辞典』(三省堂) - Yahoo!辞書
- ^ 船戸英夫「アンソロジー」『日本大百科全書』(小学館) - Yahoo!百科事典[リンク切れ]
- ^ 開高健 編 『弔辞大全 - レクイエム57』 青銅社、1982年(『弔辞大全 1 - 友よ、さらば』 新潮社〈新潮社文庫〉、1986年、『弔辞大全 2 - 神とともに行け』 新潮社〈新潮社文庫〉、1986年)。倫書房編集部 編 『弔辞大全』 倫書房、1998年。
関連項目
- アンソロジー映画
- アンソロジーコミック
- コンピレーション・アルバム
- 編纂
- 歌合せ - 連歌
- オムニバス
- ザ・ビートルズ・アンソロジー
- 私花集 (さだまさしのアルバム) - アルバム名の読み仮名は「アンソロジィ」とされている。
外部リンク
アンソロジー(編纂)
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謎のギャラリーシリーズマガジンハウス版『謎のギャラリー』(1998年7月 マガジンハウス) 『謎のギャラリー 特別室』(1998年7月 マガジンハウス) 『謎のギャラリー 特別室2』(1998年11月 マガジンハウス) 『謎のギャラリー 特別室3』(1999年5月 マガジンハウス) 『謎のギャラリー 最後の部屋』(1999年5月 マガジンハウス) 新潮社版『謎のギャラリー 名作博本館』(2002年2月 新潮文庫) 『謎のギャラリー 謎の部屋』(2002年2月 新潮文庫) 『謎のギャラリー こわい部屋』(2002年3月 新潮文庫) 『謎のギャラリー 愛の部屋』(2002年3月 新潮文庫) 筑摩書房版『謎の部屋 謎のギャラリー』(2012年7月 ちくま文庫) 『こわい部屋 謎のギャラリー』(2012年8月 ちくま文庫) 新潮社版の『謎のギャラリーシリーズ』は、マガジンハウス版のそれを改題・再編集したものである。つまり、本一つ一つの内容は違っているが、全体のラインナップはどちらも同じとなっている。 『推理短編六佳撰』(1995年11月 創元推理文庫) - 共編:宮部みゆき 『五つの時計 鮎川哲也短編傑作集1』(1999年2月 創元推理文庫) 『下り“はつかり” 鮎川哲也短編傑作選2』(1999年3月 創元推理文庫) 『北村薫の本格ミステリ・ライブラリー』(2001年8月 角川文庫) 『推理作家になりたくて第6巻 マイベストミステリー 謎』(2004年4月 文藝春秋) - 共編:阿刀田高、新保博久、宮部みゆき 編集委員特別座談会「作家の原点がわかるアンソロジー」も収録。 『北村薫のミステリー館』(2005年9月 新潮文庫) 『名短篇、ここにあり』(2008年1月 ちくま文庫) - 共編:宮部みゆき 『名短篇、さらにあり』(2008年2月 ちくま文庫) - 共編:宮部みゆき 『読んで、「半七」!半七捕物帳傑作選1』(2009年5月 ちくま文庫) - 共編:宮部みゆき 『もっと、「半七」!半七捕物帳傑作選2』(2009年6月 ちくま文庫) - 共編:宮部みゆき 『とっておき名短篇』(2011年1月 ちくま文庫) - 共編:宮部みゆき 『名短篇ほりだしもの』(2011年1月 ちくま文庫) - 共編:宮部みゆき 『読まずにいられぬ名短篇』(2014年5月 ちくま文庫) - 共編:宮部みゆき 『教えたくなる名短篇』(2014年6月 ちくま文庫) - 共編:宮部みゆき 『北村薫と有栖川有栖の名作ミステリーきっかけ大図鑑【全3巻】』(2016年1月 日本図書センター) - 共編:有栖川有栖
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