アッサムちゃ (アッサム茶)
●インドの北東部からビルマ、ベトナム、中国南部が原産です。低地に生え、高さは6~20メートルになります。葉は楕円形から長楕円形で、「ちゃのき」に比べてかなり大きいものです。アッサム茶とセイロン茶のほとんどは、本種から作られています。多雨を好みますが、極端な暑さには耐性がありません。アッサム地方では、日除けの木とともに植栽されています。現在、この日除けの木のほとんどが「インドせんだん(Azadirachta indica)」となっています。この葉は、害虫の幼虫駆除に効果があり、アッサム茶の根を生物学的駆除によって守っています。
●ツバキ科ツバキ属の常緑高木で、学名は Camellia sinensis var. assamica。英名は Assam tea plant。
アッサム
(アッサム茶 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 15:25 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動アッサム | |
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種類 | 紅茶 |
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起源 | インド・アッサム地方 |
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説明 | 芳醇な香りと強いコクを持ち、ミルクティーに向く[1] |
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アッサム(アッサム語: অসম, ヒンディー語: आसाम, または असम)とは、インドのアッサム地方(インド北東部)でつくられる紅茶の総称である。
特徴
アッサム平原は世界有数の降水量を持ち、世界最大の紅茶産地である[1]。アッサムの紅茶は水色が濃い茶褐色でこくが強いため、ミルクティーとして飲まれることが多い[1]。チャイ用として細かく丸まったCTC製法(Crush Tear Curl — つぶして、ひきさいて、丸める)で製茶されたものが多く出回っている。4月から5月にファーストフラッシュが、6月から7月にセカンドフラッシュが摘まれ、11月までが生産時期である[1]。インド国内で消費される量が多い[1]。
歴史
19世紀初頭まで茶は東アジアに限定された作物とみなされていたが、1823年、アッサム地方に交易開拓に来たイギリス人・ロバート・ブルース (茶樹農家)が野生茶樹を発見した。この植物は最初、独立種として記載され後にチャノキ(学名 : Camellia sinensis (L.) Kuntze)の変種として再記載された。これが高木になる変種のアッサムチャ(学名 : Camellia sinensis (L.) Kuntze var. assamica (J.W.Mast.) Kitam.)である。この発見がアッサムでの茶栽培のきっかけである。アッサムチャは基本変種よりも寒さに弱い反面、低緯度地域あるいは低高度地域での栽培に向いている。1839年(1838年という説もある)、イギリスにはじめて輸出され、以降インド紅茶を代表する紅茶としての地位を確立した。ちなみにダージリンは中国から導入された基本変種であるチャノキ(学名 : Camellia sinensis (L.) Kuntze)をインドで栽培したものである。
脚注
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固有名詞の分類
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