工夫茶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 10:16 UTC 版)
詳細は「en:Gongfu tea ceremony」を参照 「工夫茶」は中国で人気のあるいれ方である。見た目を良くし、味をまろやかにするとして100–150ml(4-5 fl.oz.)しか入らない「宜興泥」でできた小さな急須を使用する。この急須によるいれ方は個人で楽しむ他、客をもてなすこともできる。中国の地域によって茶のいれ方や道具が違う。例えば台湾式工夫茶ではピンセットのようなものや茶こしを使用するなどさらに手間がかかる。この手順は烏龍茶をいれるのに適しているが、プーアル茶や発酵茶をいれる際にも用いられる。
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工夫茶(茶芸)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 09:55 UTC 版)
工夫茶(功夫茶)(zh:工夫茶)は茶芸のひとつで、現在、最も普及している茶芸である。もともと明から清代の福建省で生まれ、半発酵茶である烏龍茶を淹れる手法として発達してきた。そのため、烏龍茶(青茶)以外を淹れるのには適さないが、現在では烏龍茶以外でも工夫茶の手順で淹れる者が多い。紅茶である正山小種や英徳紅茶も産地では工夫茶として飲まれている。工夫茶の基本的な手順は以下のとおり。なお、工夫茶では香りを楽しむことを優先するため、沸騰した湯を用いることが多い。ただし、泡が出るほどに熱した湯は酸素不足で茶を淹れるのには適さないとされる。 元々はものぐさな文人が、水差しや墨ばさみ、道具を乾かすためのすのこ、筆をほぐすための楊枝など、手身近にあった書道道具でお茶を淹れようとしたのが始まり、という説がある。 茶壷(急須)、茶杯(小さな湯呑み)、茶海(大ぶりの器)、聞香杯(細長い器)などの茶器を茶盤(もしくは茶船)に並べ、熱湯を注いで茶器全体を暖める。各茶器の湯は使用寸前に捨てる。 茶壷に茶葉を入れ、高い位置から熱湯を茶壷から溢れるほどまで注ぐ。 茶杓(竹べら)を用いて茶壷に浮かんだ泡を取り除いてから、茶壷にゆっくりと蓋をする。 温度を一定に保つため、再度、茶壷に湯をかける。 茶葉を充分に蒸らしたら、濃度を一定に保つために茶海に茶を最後の一滴まで注ぐ。 茶海から聞香杯に茶を注ぐ(聞香杯を使うのは台湾の風習)。 聞香杯から茶杯に茶を移し、聞香杯に残った香りを楽しむ。 茶杯から茶を飲み、残り香を楽しむ。 二煎目以降は蒸らし時間を延ばして淹れる。よい茶葉であれば葉が開ききるまで淹れることが可能。 烏龍茶を淹れる場合でも「最初に注いだ湯をすぐに出す」と洗茶をする場合もある。反対に茶葉の持つ最初の香りを逃さないようにとの配慮から洗茶を行わない場合もある。
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