茶柱とは? わかりやすく解説

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ちゃ‐ばしら【茶柱】

読み方:ちゃばしら

番茶などをついだとき、茶碗の中立って浮いている俗に吉兆であるといわれる。「—が立つ」


茶柱

作者クラフト・エヴィング商会

収載図書らくだこぶ書房21世紀古書目録
出版社筑摩書房
刊行年月2000.12


茶柱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 13:46 UTC 版)

茶柱が立った茶

茶柱(ちゃばしら)は、日本茶を淹れた際に混入されたチャノキの茎。番茶などに見られる。日本においては、この茶柱が茶碗の中で縦に浮いた状態になることを「茶柱が立つ」と呼び、吉兆としてもてはやす文化がある。

「茶柱が立った場合は人に知られないうちにこっそりと飲み込まないと幸運を呼び込むことができない」、「茶柱が立ったことを人に話すとその人に幸運が移る」、「立った茶柱は着物の左袖に入れる」など複数のバリエーションが存在する[1]

茶柱にまつわる俗信は、駿河茶商人が質が劣るために売れ残る二番茶を売りやすくするために吹聴した、「茶柱が立つと縁起が良い」という話が元になっていると言われる[1]

原理

茶柱が立つには、そもそもの前提として茶葉の中にチャノキの茎が混入していなくてはならない。そのため、茶葉のみを使った高級なものよりも番茶のような廉価品の方が茶柱は立ちやすいといえる。

また、茶を抽出する急須のストレーナー(茶こし)が荒いことも必要である。少なくともストレーナーの目が茎の太さよりも大きくなければならない。近年はそのような形状の急須が少なくなったため、茶柱が立つことは稀になっている[2]

茶柱が立つには、茶柱の一部に空気が残っている必要がある。急須にお湯を入れる直前の茶柱は乾燥しており、全体的に隙間が多い[注釈 1]。しかし、急須内で茶を抽出する間に茶柱の一部分にだけ湯が浸透し、そちらの側が重くなる。その結果、あたかも釣り具の浮きのように、空気が残っている方を上にして茶柱が立つことになる[注釈 2][3]

差別化戦略としての茶柱

茶柱が立つのは縁起がいいという俗信を利用して他の日本茶と差別化をはかるため、茶柱を意図的に立たせる日本茶も開発されている。手法としては、立って浮くように加工した茶柱を茶の粉末とともにカプセルに入れたものなどがある[4]

脚注

注釈

  1. ^ そのため、乾燥した状態の茶柱を茶に直接浮かべると寝た状態のまま浮くことになる。
  2. ^ 茶柱全体に茶が染み込むと、茶柱は沈む。

出典

  1. ^ a b 岩井宏實『日本の伝統を読み解く:暮らしの謎学』青春出版社、2003年、ISBN 4413040686、pp.160-163.
  2. ^ 島津製作所 茶柱のお話 (茶柱が立つのは珍しい訳は?) : 株式会社島津製作所”. 2013年12月7日閲覧。
  3. ^ 島津製作所 茶柱のお話 (茶柱が立つのは珍しい訳は?) : 株式会社島津製作所”. 2013年12月7日閲覧。
  4. ^ 茶柱が必ず立つお茶を開発 秘策は「浮き」の原理”. 2013年12月7日閲覧。

茶柱(ちゃばしら)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 01:47 UTC 版)

毛狩り隊」の記事における「茶柱(ちゃばしら)」の解説

ザ・湯のみの中にいる。

※この「茶柱(ちゃばしら)」の解説は、「毛狩り隊」の解説の一部です。
「茶柱(ちゃばしら)」を含む「毛狩り隊」の記事については、「毛狩り隊」の概要を参照ください。

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茶柱

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 10:21 UTC 版)

この単語漢字
ちゃ
第二学年
はしら > ばしら
第三学年
重箱読み

名詞

(ちゃばしら)

  1. 淹れ時に浮かぶ。しばしば吉兆とされる

発音(?)


「茶柱」の例文・使い方・用例・文例

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