みず‐さし〔みづ‐〕【水差(し)/水指(し)】
水指(青海)〈備前/〉
主名称: | 水指(青海)〈備前/〉 |
指定番号: | 2603 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2001.06.22(平成13.06.22) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1口 |
時代区分: | 室町 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本作品は、素朴な桶形を呈する水指であるが、器形は細部にわたり細やかで整った作行をなし、端正で完成された形姿を示し、整った口造りなどに認められるように明確に水指として製作された作品である。本水指は、一五世紀代の水指に見立てられる日常容器と、一六世紀後半代から始まる大胆な篦彫りによる加飾が施される水指との間に位置づけられ、水指創出期としての素直な形姿を示すとともに重厚荘重な作行をなす。室町時代に遡る作行優れた水指の最古遺例の一つであるとともに、和物茶陶の出発点をなす作品でもあり、茶道文化史上極めて価値が高い。武野紹鴎(一五〇二-五五)所持と伝える名物で、尾張徳川家に伝来した。 |
水指
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 16:23 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動水指(みずさし)は、茶道具の1つである。「水差」という別表記があるほか、「水器」、「水器」とも呼ばれる[1]。
概要
茶道の点前で、茶釜に水を足したり、茶碗や茶筅を洗う水を蓄えておくための器である[1][2]。材質は、陶磁器製(焼物)のものが多いが、そのほかにも曲物・塗物など木工品や金物などもある。焼物の水指では、蓋が一緒に(同じ焼物で)作られているものを共蓋と呼び、別に塗物で作られているものは塗蓋と呼んでいる。
皆具として扱う場合、多くは杓立、建水、蓋置などとセットになっている。独立した茶道具として扱う場合、風炉と並べて客付に置く、点前畳の中央に置く、棚に入れる、長板に置くなどして扱う[2]。
多くは円筒形だが、用途によって形状に差異が生じる[2]。材質も用途によって分かれるが、大きく金属・陶磁器・木竹に大別される[1][3]。近年はほとんどが陶磁器製になっている[1]。
オランダで造られた、デルフト窯製のオランダ(阿蘭陀)水指と呼ばれるものもあり、江戸時代に輸入された。西洋薬種を入れた容器などを転用したものと思われる[4]。オランダ水指は表面に唐草模様が描かれており、煙草の葉を彷彿とさせることから、「煙草の葉水指」という呼称もある[1]。また、縄文土器を転用した水指が存在する[5]。
銹絵山水図水指(野々村仁清)
東京国立博物館
脚注
参考文献
- 野村瑞典 『茶道具の基礎知識』 ギャラリー三鳳、1982年。ISBN 4838100167。
- 雄山閣編 『図解 茶道具事典』 雄山閣出版、1995年、4639013280頁。ISBN 4838100167。
関連項目
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水指(みずさし)
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