この夏の参議院選挙、民主党が大躍進し、自民・公明与党連合が大敗北、高知選挙区でも6年前に小泉旋風に便乗して当選した与党候補が落選した。
紅星はここのブログのコメントで「こんな政治屋(与党候補のこと)を通したら『憲政乃祖国』高知の名が泣く」と書いたように、今回の選挙区の結果はベストではないけどベターかなと感じている。
しかし、共産党は5議席から3議席に後退し、中国・四国・九州を活動地域とした春名さんは党内順位まさかの5位・・・正直、いまだショックから立ち直りきれていない。
春名さんも、7月31日付高知新聞の記事によると「なんで、自分が落ちるんだ・・・」と無意識につぶやいたとの事。その無念、察するに余りあるとしか言いようがない。
ともかく、今回の結果で、中国・四国地域だけが、またしばらく「共産党空白地帯」になってしまう事がつくづく残念である。こう言っては何だが、共産党内にも「地域間格差」が存在するのか!?と感じてしまうのである。
こう書いたら恐らく、「ちょっと待て、参議院に仁比さんがいるじゃないか」と反論が返ってくるだろう。確かに仁比さんも中国・四国・九州ブロックを活動地域としているが、事務所が福岡で、どうしても九州エリアに偏重してしまうのはやむを得ないし、一人で17県をカバーするのはどだい無理な事(九州には衆議院にもう一人、赤嶺さんがいるが、沖縄が主だからこの幡多くんだりまで来るとは思えないし)。せめて議員数が多い近畿ブロックからヘルプに入ってくれれば仁比さんの負担も減るのだろうけど・・・。
春名さんが今回当選すれば、出身地が岡山だし、高知で長く活動してきたのだから中国・四国の事情に明るく、仁比さんとエリア分担して、国会とのつながりが強化されただろうに・・・!!国会と切り離された地域の党組織がどうなっていくのか、後退期の議員空白県の前例も知っているだけに、焦燥感がつのる。
大体、西日本17県がバックアップに入って、春名さん本人も、うちら運動員も手応えを感じていたのに、何で春名さんの個人名票だけが異常に少なかったのか!?
そう思い、昨日夕方から47都道府県の選挙管理委員会のHPにアクセスし、それを元にExcelで比例代表名簿登載者17名の得票すべてを一つの表にまとめてみたところ、幾つかの驚くべき特徴が明らかになった。
※(表を希望される方はコメント欄から「管理者のみ閲覧」モードにして、アドレスを記入の上メール下さい。折り返し添付ファイルでお送りします)
その中でも一番の驚きは、全国47都道府県に共通して、井上さとしさんの得票が異様に高いこと。
北海道・東北・北関東:2万8512票
南関東 :4万3323票
京都以外の近畿 :3万3497票
中国・四国・九州 :2万7436票
そして井上さんのエリア 北信越・東海・京都 :5万6690票 の
計 18万9458票!!
紅星もこの計算をするまでは、井上さんは自分のエリアでこれだけの個人票を取ったと考えていたが、こうなると考えられる理由は一つ。
導入されて6年になるのに、少なくない共産党員・支持者にこの「比例代表・非拘束名簿方式」が正しく理解されておらず、「候補の名前を書く」=「一番始めの候補者の名前を書く」と間違って伝わっているのではないか!?(思えば、3年前も党内整理番号1番の市田さんが20万票近く取っていた。その時は個人人気からと考えていたが、これも一要因としてあったのでは)
それでも紙さん、山下さんは自分のエリアで堅実に名前を書いてもらい、他のエリアでも数千票上乗せしてそれぞれ2位、3位当選となった。この辺は2人の活動エリアの道府県委員会が、きちんとした対策を取っていたからだろうと思う。
では、春名さんはどうだったのか?
何と島根・岡山・四国3県(愛媛以外)を除く12県で井上さんより得票が下で、17県合計が2万2754票と井上さん以下なのである。
特に腹立たしいのは福岡と沖縄!!ここの井上さん:春名さんの得票数は
福岡 井上:春名=6520:3637
沖縄 井上:春名=2716: 489
沖縄にいたっては2次発表候補者の前田さん(1591票)より少ない。
高知では流石に 井上:春名=838:6000票とすることが出来たが、如何せん大票田の福岡がそんな状態では上位に上がることは難しい。加えて、他の候補の担当エリアからの上積みもほとんど出来なかった(手元の表を見ていると、悲憤のあまり離党したくなるほどに・・・)。
紅星は選挙期間中、「春名なおあきさんを、今度こそ国会に戻させて!比例の紙には『共産党』でなくて『はるな』って書いて下さいね」と必死になって『春名』票を増やしてきたつもりだが、何か虚しくなってくる。
いったいこの12県の県委員会は本気で春名さんを通そうという気があったのか!!特に福岡は事務所まで構えて何をやっていたのか!!何度か福岡・沖縄県委員会に電話で怒鳴り込んでやろうかとさえ考えたが、是非とも厳しい自己総括をして貰いたいものである。
以上、怒りにまかせて書きなぐり、皆さんにはお見苦しいところをお見せしてしまった。
が、とにかく、過ぎた事はもうどうにもならない訳で、6年後の春名さん当選を目指して、17県一丸となって党員・支持者に「共産党」票をすべて「春名なおあき」票に塗り替えるぐらいの、独力でも当選させられるような取り組みを強化していくしかない。
今度は生半可な事は許されない!!
最後に、党中央委員会にもお願いします。
本当に春名さんを議員に復帰させたいと考えているならば、6年後の参議院選挙の名簿には、是が非でも1番に春名さんを持ってきて下さい。この数年間の春名さんの奮闘に、誠意で応えてあげてください。私たち党員も、血を吐く思いをしてでも支持拡大をやり抜きますから!!!
この記事に対するコメント
比例
井上票の分析を初めて見させていただきました。
「赤旗」では「政党名」で投票する、が基本でしたから、
ちゃんと方針通りに「共産党」と書いた地域で「個人票」が少ないのはありえます。
(私も、京都や愛知が「地域セクト主義」だと思ってた。)
山下議員は香川出身。井上議員は広島出身。高知から岡山より、京都や大阪のほうが近い。九州から高知よりも。
井上議員は「全国区議員」としてどこにでも飛んでます。(選挙の区割りと、議員活動は別。差別なし)
順位がどうのというよりも、「比例票そのもの」の底上げをしないとどうしようもない。「拘束式」のときは、あの佐々木憲昭氏が最下位にいたほどの豪華メンバーだったのが、「非拘束」になって、「必勝メンバー」が落ちたら困るような、マイナーな候補者だけ並べるのが、結果的に候補者名簿の魅力を減らしてる。
3年前も、最初、いわさ恵美氏、松竹伸幸氏、などを発表しながら、「必勝メンバー」をしぼるために外し、その後、追加で発表したのは「県委員」「元市議」レベルの「小物」だけ。
(いわさ恵美さんの知名度からいえば、引っ込めずに東京選挙区で戦えば、今村候補より票が取れたはず。~3年前の今村候補、どこに行った?)
今回の2次候補者12人のうち、「民青同盟県委員長」「県青年部長」が4人。それでは多彩といえまい。
春名さんは、3年後といわず、ぜひ、次の「衆院ブロック」で返り咲いて欲しい。(もともと衆院議員だから)
小選挙区で勝てば四国2議席もあったが。
こんにちは、きめ細かいデータ収集さすがですね。
本当に井上さとし票の多さにびっくりしました。
今回埼玉では、比例は「党員は紙智子、支持者には共産党でお願いします。」と言われました。
とにかく、目標得票より200万票少ない結果には、とても残念でしかたありません。
「新しいプロセス」だけで、解決はできないと思いました。
コメントありがとうございます。
コメントありがとうございます。
私も
「5中総」
とかの短縮用語は言わば『隠語』であり、
しんぶん「赤旗」等では使わない方が良いと思います。
さて、私は中央委員会総会の中継は見ていませんが、
土佐錦さんのご希望通りになりますかどうか・・・?
実は、殆ど期待していません。
何と言う総括をするか、殆ど読めています。
この読みを誤るような「斬新且つ真摯な総括」がされれば、
まだ少し見込みはあるかも知れません。
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
思いが伝わった?
衆議院選挙で全選挙区立候補方針を転換したことは、大きな転換です。
これを投票日前から訴えていた(中央委員会に投書を投票日の未明に送付)私にとっては歓迎できる内容でした。
殆ど期待していないと書いていましたが、参議院選挙の総括では、この予測どおりでしたが、衆議院選挙方針の大転換は予想を覆す大転換でした。
当ブログをお読みください。
http://polarisjcpmetal.blog78.fc2.com/blog-entry-338.html
ファイルありがとうございました。
ファイル受け取りました。
まだ、中身は見ていませんが、ひとまずお礼まで
【紅星の属する幡多地区委員会では以前から「小選挙区全区立候補なんてやめて、県都などに力を集中するべき」という意見が多かったので、「やっと中央も目ェ覚めたか」と感慨深いものがあります。うちの地区委員長もブログで「我が意を得たり」と歓迎し、さっそく何やら企んでいる模様(笑)。これから面白いたたかいが出来る!と、紅星もワクワクしています。】
さすが、「自由民権の土佐」だけあって、地区委員会レベルで、そういう議論が活発にされ、地区委員長が意思表明をするというのは進んでいますね。
こちら福岡では、5中総のちょうど1週間前に、私がポラリス上で書いているような内容を、地区委員会総会で簡潔に述べたところ、“指導”に来ていた県委員が躍起になって(滑稽なほど)批判したものでした。
これでは、自由な意思表明や討論をする雰囲気ではありません。
5中総後、これに参加していた別の地区委員に「あんたの言うてた通りになったな。あんたは偉い。すごい。俺も同感やったけど、あの場では、ちょっと発言は憚られた」と冷やかし半分ではありましょうが、反応がありました。
5中総が終わって、その県委員の顔を見てみたいものです。
その地区委員会総会では、「読了」についても、長い文章を気も入らずに読み下して読了をカウントするよりは、パワーポイントなどを使ってエッセンスを短時間に解説し、討論した方が良いのではないか?それに参加した人は読了扱いにしてはどうか?」と提案しましたが、結語では、この通りの方針が提起されました。
なお、幡多地区委員長のブログ「ハイランドからの手紙」からポラリスにTBを頂いたので、読ませていただき、コメントとTBをさせて頂きました。
また、相互にリンクを張りました。
紅星さんが幡多地区委員会所属だとは、今回のメールで初めて知りました。