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緊張のあまりぶっ倒れるところだった

 今日の甲子園決勝、駒大苫小牧VS早稲田実業は高校野球史に残る素晴らしい試合だったと思う。しかし、元・道産子の紅星としては正直言ってこんな心臓に悪い試合も久しぶりだった。

 昨日の準決勝が終わってから、『さぁこれで三連覇まであと一つ・・・まてよ、どうせなら甲子園で生で見て、優勝の感動を味わうのも悪くないかな。多分、北海道の代表が決勝行くなんてこれからあと10年はないだろうしなぁ』との(無謀な)考えがふと頭をよぎった。中村から高速入口の須崎まで1時間半、須崎から淡路島経由で西宮目指したら朝6時に出ても試合開始午後1時には確かに間に合う。

 『・・・でもなぁ、明日は高知で土佐錦魚の品評会もあるし、ノコノコ甲子園まで出かけて駒苫負けたら阿呆みたいだしなぁ・・・』と昨日の夜まで真剣に悶々と悩んだ末に、高知の土佐錦魚の品評会行きを選択。今朝自宅を出る前にビデオもセットして心置きなく高知へ。

 高知には10時半に着いたが品評会はすでに受賞魚が決まっていたのでその中から気に入った魚と、惜しくも選外の魚の中にも“これは”と思った錦魚が少なからずいたのでそれもデジカメに。レベルの高い錦魚が直に見れて至福の刻を過ごしたことだった(その時の写真は後日ブログで紹介するかも・・・でも肖像権とかあるのかも?)

 閑話休題。

 品評会見学も昼には終わり、日曜市の金魚屋のおばちゃんトコに顔を見せて話し込んでいたら1時近くになったので『ひろめ市場』の中に入りいざTV観戦!

 始まってみると・・・昨日まで強打で売ってきた駒苫打線が早実・斉藤の前に三振の山。たまに打って『よし、ヒットか!?』と思ったら早実守備陣の堅固な守りの前に出塁もままならず。こっち(駒苫)も3回の先発・菊池のピンチを田中がしのいでから零封できているが、どうにも分が悪い。緊迫した試合展開、向こうの方がヒット打っている事でいつ点を取られるかヒヤヒヤしているうちに、何か気持ち悪くなってきてしまったので、ついにいたたまれず帯屋町に逃亡(ってヘタレやねw)。

 それでもやっぱし試合結果が気になって携帯で試合速報を見ると・・・何と8回表に三木の本塁打で1点先制ですと!?「これはひろめ市場に戻って優勝の瞬間を見届けねば!」と急いで戻ってTV見たら、あら、8回裏に追いつかれたのね・・・こうなってくると先攻めは厳しい。いつサヨナラ喰らうかと延長突入後も手に汗握りっぱなしの中、11回に勝ち越しのチャンス!「よし行けぇ~!」と俄然盛り上がったのも束の間、スクイズ失敗で三塁ランナー飛び出して刺され、結局無得点。
予想外のロング延長戦でビデオ録画の終了時刻の4時は軽く過ぎ去り、「こんな名試合になるんだったら丸まんま一本使って5時間でも6時間でも録画させときゃ良かったぁ~(泣)」と悔やむ心的余裕もなく、それでも田中の力投のおかげで何とか15回決着つかず、1-1の引き分け再試合ということに。試合終了の瞬間、緊張から解放されたからか手足はしびれ、立ち上がったら危うくぶっ倒れるところだった(苦笑)

 それにしても、駒苫・田中といい、早実・斉藤といい、初戦からかなりの球数になるというのにあのピッチング、二人とも化物(失礼)だろうか!?明日も多分、この二人は投げ抜く事になるだろうが、肩やひじは大丈夫だろうか?サッカーの高校選手権ではかつては延長戦でも決着がつかなかった時には『両校同時優勝』という事になっていたが(現在ではPK戦で決着をつけるという話も)、いっそ高校野球でこの方式を採用してはとも思うのだが・・・。

 とにかく、ここまできたら駒苫・早実両選手とも悔いのない試合を明日はして欲しい。

 (追)東洋大姫路戦後、うちの局長に駒苫が勝った事を話したら「駒苫なんか負けちゃえばいいのに」と憎々しげに顔をゆがめて言い放った。「高知県で駒苫の応援なんかする人はいない」とも言ったもんである。それを見てこっちも不愉快に思ったもんであるが、今日のひろめ市場では早実にも、そして駒苫にも分け隔てなく声援が飛び交っており、正直ほっとした。
 それにしても局長の駒苫への憎悪とも呼べる発言はどのような背景があるのだろうか?昨年の明徳出場辞退騒動の一方で、同じようなケースなのに駒苫の優勝が取り消されなかった事に対するものか?