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ゾンビとパンツの間で『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』 2010.07.25
ゾンビとパンツが交錯する時、本当の物語が始まる――
どうも、某中二系ラノベっぽく始めてみました。
学園黙示録のパンツについての簡単なまとめです。
この作品におけるパンツについては第一話レビューでも軽く触れていますが、第二話、第三話においても徹底したコンセプトのもとで描かれていました。
ゾンビとパンツを必ずセットにするということです。
例えば、ツンデレ巨乳眼鏡ツインテールの娘さんなんかは、まだゾンビと遭遇していなかった第一話では、見落としてしまってもおかしくない程度のパンツがほんの一瞬描かれただけだったのが
ゾンビとの遭遇/戦闘が描かれた第二話においては、正々堂々とその縞パンの全貌が明らかにされていました。
どこか誇らしげですらありますね。
もちろん、本格的にゾンビとの交戦を開始した金髪巨乳校医も
ゾンビの襲来と共にセクシーな大人パンツの片鱗を披露して下さいました。
やはりこの世界ではゾンビと共にパンツも感染しているのでしょう。
また、第三話になると、絶対にいつか出るだろうと思ってはいましたが、やはりというか、ゾンビのパンツ、つまりゾンチラが描かれもしましたよね。
こうした、ゾンビとパンツの関係性は、「ホラー映画にはお色気が付きものだ」というような単純な様式美論だけでは決して語れません。
一般的に、ホラー映画において「お色気」とは、「死」のイメージであるゾンビや幽霊、妖怪変化に対して、「生」のイメージ、即ち「性」を対比させることによる官能を目的としています。
「死」の恐怖が「生(=生殖=性)」に対する欲求を増幅させ、また、恐怖に打ち克つための活力となるのですね。
実際この学園黙示録においても、女性陣は皆一様に肉感的で、平たく言えばイヤラシイ身体をしています。
ゾンビじゃなくてもむちゃぶり付きたくなりますよね。
しかし、こういったお約束的なことは実はどうでもよくて、この作品の恐ろしいところはもっと別のところにあるんですね。
第一話レビューでも指摘した通り、この作品では、ゾンビが出現したところに高確率でパンツが出現し、逆に言えば、パンツのいるところには必ずゾンビがいるのです。
つまり、我々はパンツを見るために画面を直視しなければならない、しかしそこには必ずゾンビがいる。
パンツを見ようと思ったら同時にゾンビも見なければいけない。
ゾンビを見せるための演出としてパンツが使われているのですね。
これは極めて重要な指摘と言えるでしょう。
なぜならば、これまで数多くのパンツアニメが制作されてきましたが、「パンツを見せるための演出」は数多く存在しても(例えば、現在二期が放映されているストライクウィッチーズなんかは、パンツを見せるために「これはズボンだ」と“定義の歪曲”を図りましたし、「そらのおとしもの」なんかではパンツを鳥に見立てる“擬物化”が行われました)、この作品のように「何かを見せるためにパンツを使う」という演出は非常に稀有な存在だからです。
つまりここでは、「パンツ」というものが、視聴者にゾンビを見せるための「釣り餌」として扱われているのです。
パンツに釣られてホイホイついっていった我々はゾンビさんに平気で喰われちまうわけです。
第三話における「ゾンチラ」などはまさしくその極地、もはやゾンビがパンツをはいているのかパンツがゾンビを身につけているのか分からなくなるほどの衝撃が我々を襲いました。
ついに我々はゾンビから絶対に目を逸らすことが出来なくなりました。
我々に安息のパンツなどないのです。
しかしその一方で、ゾンビの波状攻撃に耐え続けた先には、屍の群れに咲く一輪の花、キュアパンツが君臨しているのもまた事実です。
そして、そうした事実からは、この作品に隠された痛烈なメッセージが読み取れます。
この作品は、安穏としたパンツに慣れ切った我々に対する挑戦であると同時に、「決して嫌な光景から目を背けるな。現実を直視せよ。辛いこと、苦しいことを乗り越えた先には必ずパンツがある」という人生訓をも教えてくれているのです。
某天使ちゃんアニメなんかよりよほど「人生賛歌」と呼ぶに相応しいメッセージでしょう。
ゾンビちゃんマジゾンビ。
確かにゾンビは怖い。
怖いですがそこにはきっと素敵なパンツがあるはず。
俺はこの先、例えゾンビに囲まれ己の命が脅かされるような事態に直面したとしても、決して目を逸らさず、全力で勃ち向かいたい所存です。
【補足事項】この作品は、監督曰く「乳揺れ」にもっともこだわっているようなので、パンツとともに乳表現にも注目していかなければいけません。
今後は機会があればそのあたりも論じてみたく思います。
今期終了アニメの評価をしてみないかい?9(後編) 2010.07.19
前項の記事の続きです。
「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さん主催の今期終了アニメ評価企画に参加させて頂きます。
今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?9
まずは評価基準と評価作品のおさらいから。
企画者サイドから提示された基準に、以下の評価軸を加えたものを評価点数とします。
ストーリー:パンツとシナリオが良好な関係を築けているか。
キャラクター性:パンツがキャラクターとマッチしているか。
画:パンツが美味しそうに描かれているか。
演出:パンツが的確に、あるいは斬新な表現で演出されているか。
音楽:BGM/SEとパンツが合っているか。
総合的な評価:作品全体を通してのパンツ。
※この場においての「パンツ」とは、「全裸」や「おしっこ」、「おっぱい」など、「パンツ的な何か」をも含みます。
評価する作品
聖痕のクェイサー
Angel Beats!
荒川アンダーザブリッジ
WORKING!!
閃光のナイトレイド
迷い猫オーバーラン!
デュラララ!!
以上7作品。
・閃光のナイトレイド
ストーリー:2
キャラクター性:2
画:4
演出:2
音楽:4
総合的な評価:5
総得点:19
よく分からない何か。
点数化するのが非常に難しい作品でしたね。
こういう、マイナス方向に振り切れた作品は実質的には点数化など不可能なんですね。
どこの誰に向けて何がしたかったのか意味不明で本当に面白い作品でした。
こういうのを「玄人好みのクソアニメ」とでも言うのでしょうか。
好きな人にはたまらない作品だと思います。
何をやってるのかよく分からない映像と葉加瀬太郎氏のクールな音楽が絶妙なコンビネーションを発揮し、そこに声優陣の中国語訛りの日本語が組み合わさることで摩訶不思議な「セカイ」が形成されていました。
何かを考えさせられる作品、というのは少なくありませんが、この作品の場合は「何かを考える隙を与えない作品」でしたね。
「アニメノチカラ」においては今後もこの方向性で突っ走って頂きたく思います。
・迷い猫オーバーラン!
ストーリー:1
キャラクター性:5
画:3
演出:5
音楽:3
総合的な評価:5
総得点:22
ストーリーは特に関係ない作品だったので0点にしようかとも思ったのですが、「かろうじて“存在していた”」という理由で1点だけ加えています。
実際パンツ的なストーリーは一応存在していました。
パンツ論争の終着点『迷い猫オーバーラン! 第12話』
この作品の総評のようなものは上記の記事の最後に書いていますが、一応引用しておくと
どうせ下らない有象無象のラブコメでしかないのならいっそ原作など無視して好き勝手やってしまえ、とりあえず“キャラクター”が動いていればそれでいい、あとは監督各人の“解釈”に任せようという、まさしくキャラクターコンテンツ(=萌えアニメ)と呼ぶに相応しい“同人誌”のような構造は非常に興味深い作品でした。
などなど、「Angel Beats!」がMAD動画的な作品だとしたら、この「迷い猫オーバーラン」は同人誌的な、これもある意味では極めて現代的と言える作品でした。
様々な作家の合同二次創作同人誌、あるいはアンソロジーコミックのような楽しみがありましたね。
そのあたり、所謂「原作厨」にはウケが悪かったみたいですが。
(少なくともエロ同人誌読んでハァハァしてる人でこのアニメの構成をとやかく言う人はいないはず)
文乃のツンデレを主人公が認知していたり、ツンデレのテンプレに背いて結構いい体していたり、そもそも文乃はツンデレなどではなく“ウザデレ”であり、本当のツンデレは別のところにいたり、ひたすらにゃあにゃあ鳴いてたネコミミもこちらの予想を遥かに上回る狂人ぶりを発揮しつつ密かにいい乳だったり、などなど、当初は「テンプレアニメ」だなどと言われていた割りには、属性に対して通常考えられる造形とは微妙にズレたキャラクターデザインや設定はなかなかに新しかったのではないでしょうか。
そういった面でも良い作品でした。
・デュラララ!!
ストーリー:2
キャラクター性:4
画:3
演出:2
音楽:2
総合的な評価:3
総得点:16
前半は良かったのですが2クール目になって一気に尻すぼみした「惜しい」作品。
知人の言葉を借りれば「群像劇が描けていなかった」とか。
前半は各所に散りばめられた伏線や各話毎に変わるナレーションなどが上手く機能し、ちゃんと「街」が描けていたように思いますが、後半になるとただ中二病の少年少女を追いかけただけのヤンキードラマになってしまっていました。
そこのところが少し残念でしたね。
それから、セルティというキャラクターなんかはもっと面白く描くことも出来たはず。
特にパンツ的な部分で。
例えば、デュラハンにパンツという概念は存在するのか、ライダースーツの下はパンツをはいているのか、パンツじゃなくてあくまで「影」だから恥ずかしくないのではないか、というかそもそもあのライダースーツにしても本質は「影」なわけだから実質的にはセルティは全裸で街を走り回っているんだ!!的な。
よくよく考えたら凄いですよね。
「聖痕のクェイサー(地上派)」であったり、今期で言えば「あそびにいくヨ!」なんかだと、おっぱいやパンツは「光」によって我々の視界から隠されているわけですが、セルティにおいては光とは真逆の「影」によって遮蔽されている。
これはある意味新しいパンツ表現と言えるでしょう。
一昔前に放映されていたローカル深夜番組で「彼女の部屋」というのがありまして、その番組の最後で毎回「スクリーン越しに女の子が着替えをしている姿がシルエットで浮かび上がる」というコーナーがありまして、毎週楽しみにしていたのですが、そうした深夜バラエティのちょっとしたお色気シーンを彷彿とさせるものがありますね。
今更ながら、放映中に「影」の可能性をもっと深く考察して論じておけばよかったと後悔の念にも似た感情に支配されています。
さてここからは各賞の授賞式になります。
前置きなしでテンポよくいきましょうテンポよく。
ベストキャラクター賞:種島ぽぷら(WORKING!!)
デュラララのセルティやクェイサーのサーシャもかなり強烈で面白いキャラだと思ったのですがやはりぽぷらの腋には敵わず。
第一話の腋描写で変なチャクラが開いてしまった人は少なくないはず。
思わずむしゃぶりつきたくなるプニ腋はここ数年でも随一の絶品でした。
おっと、ぽぷらと言えば「ちっちゃくないお乳」のことも忘れてはいけませんよね。
特に巨乳が好きというわけでもないですが、「発育」という言葉のもたらす破壊力をまざまざと見せつけてくれたあのお乳は俺にとってはもはや凶器でしかありませんでした。
そう、大きい小さいといった個人的な嗜好が問題なのではなく、あの低身長であのお乳が育ったという、「栄養素の流れ」のようなものを想像した時、一体何を食ってどういった「栄養」がどのように配分されたのか、あのちっちゃい体をどのような経路で駆け巡り、そしてお乳に辿り着いたのか、そういった、ガンダーラを目指す三蔵法師御一行の如き「栄養素」たちの長く厳しい旅程のことを思えばこそ、我々は「発育」という言葉の偉大さを痛感すると共に、心を震わせ歓喜の涙を流すのでありましょう。
もちろん、ぽぷらにおいてはその「スルーテクニック」も絶対に見落とすことは出来ません。
あんなに可愛い子から「一切恋愛対象にされない」などという高度な攻めを受けてしまっては、ただただマゾヒスティックな快感に打ちひしがれるばかりですよね。
ベストOP賞:SOMEONE ELSE(WORKING!!)
極めてアニメソングらしいアニメソングでした。
神前暁の本領。
自分が学生の頃に流行っていた所謂「スカコア」の曲を思い出したりもしました。
DOMINO88とかPOTSHOTとか。
アニソンらしい楽しさと共に微妙に懐かしい感じのする曲でもありましたね。
この曲を聴くと反射的に腋をペロペロしたくなってしまうので電車の中などで聴くのは自重した方がよさそうですね。
ベストED賞:Passionate squall(聖痕のクェイサー)
一昔前のアイドルソングを彷彿とさせるカッコイイ曲でした。
意味不明な映像とのシンクロも良かった。
この曲を聴くと反射的におっぱいを吸いたくなってしまうので電車の中などで聴くのは自重した方がよさそうですね。
ベスト声優賞・男性:吉野裕行
「閃光のナイトレイド」において冒頭から我々の腹筋を破壊してくれた中国語(のような謎の言語)での演技を高く評価しました。
いつの間にかこの中国語が中毒語になってしまいましたね。
グローバルな笑いを提供できるマルチリンガル芸人として今後の活躍に期待します。
ベスト声優賞・女性:阿澄佳奈
「WORKING!!」及び「Angel Beats!」における不遇さ、キャラクターの空気ぶりに反するその(悪い意味での)存在感はまさにベスト声優と呼ぶに相応しいでしょう。
空気系声優として、不遇芸人としてその地位を不動のもにする日も近いはずです。
今後益々の活躍が期待されます。
というわけで、以上をもって今回のアニメ評価企画を締めさせていただきます。
主催者のピッコロさんには「集計作業頑張って下さいネ!」などと大して心のこもっていないエールを送りつつ、読者諸兄におかれましては「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さんのところで前回の企画の集計結果が発表されていますのでそちらの方も参照なさってみてはいかがでしょうか。
ではっ。
今期終了アニメの評価をしてみないかい?9(前編) 2010.07.19
さて前回に続いて今回も『ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人』さん主催の今期終了アニメ評価企画に
今期終了アニメ(6月終了作品)の評価をしてみないかい?9
ルール等はまあ上記リンク先で確認して頂いて、まずは当ブログにおける評価基準を確認しておきましょうか。
基本的には前回と同じです。
企画者サイドから提示された基準に、以下の評価軸を加えたものを評価点数とします。
ストーリー:パンツとシナリオが良好な関係を築けているか。
キャラクター性:パンツがキャラクターとマッチしているか。
画:パンツが美味しそうに描かれているか。
演出:パンツが的確に、あるいは斬新な表現で演出されているか。
音楽:BGM/SEとパンツが合っているか。
総合的な評価:作品全体を通してのパンツ。
※この場においての「パンツ」とは、「全裸」や「おしっこ」、「おっぱい」など、「パンツ的な何か」をも含みます。
続いて、評価する作品。
一応全部ちゃんと見た作品に限定します。
聖痕のクェイサー
Angel Beats!
荒川アンダーザブリッジ
WORKING!!
閃光のナイトレイド
迷い猫オーバーラン!
デュラララ!!
以上の7作品。
今回は前・後編の二回に分けてお送りします。
・聖痕のクェイサー
ストーリー:4
キャラクター性:4
画:4
演出:5
音楽:3
総合的な評価:5
総得点:25
何だかんだと加点していったら今回評価する作品の中で最も点数が高くなってしまい末期的な何かを感じております。
最後までバカをやり切ったところが非常に好印象ですね。
震えました。
「おっぱいの価値は形や大きさではなく“聖乳=内容物”の質によって決まる」という、おっぱいに対する新たなアプローチの仕方は極めて重要でした。
そうなんですよね、おっぱいとは様々な要素が複雑に折り重なって完成するもの。
決して形や大きさだけでは評価できない。
我々はおっぱいについて語る時、どうしても「巨乳」か「貧乳」か、というところにスポットを当てがちになってしまいますが、本来おっぱいとはもっと多角的に語られなければならないのです。
それは例えば「美しい/汚い」であったり、「柔らかい/硬い」であったり、「強い/弱い」であったり。
この作品においては「味覚・栄養素」が一つの焦点になっていました。
そもそもおっぱいとは「授乳」するための器官でもありますから、「美味しい/不味い」といった部分ももっと語られて然るべきなんですよね。
そうした、おっぱい論に新たな楔を打ち込んだ作品として高く評価します。
また、おっぱいに関する議論だけでなく、実は邪気眼系バトルアニメとしての完成度も非常に高かったところにこの作品の恐ろしさが現れています。
前半の伏線の張り方、そして後半の盛り上げ、まさしく「スタイリッシュ授乳アクション」と呼ぶに相応しい、エンターテイメント性に優れた良い作品でした。
最後にサーシャ先生からありがたいお言葉を。
「お前の乳はお前のものだァ!!」
・Angel Beats!
ストーリー:2
キャラクター性:3
画:3
演出:3
音楽:3
総合的な評価:4
総得点:18
春期アニメで最も話題になった作品の一つでしょう。
まさに賛否両論でした。
この作品は当ブログでも何度か取り上げましたが、作品そのものよりも、各地で行われる議論を眺めたり、知人と語り合うことにこそ面白みがあったのでしょう。
例えば、「死後の世界」では生理はあるのか、もしかしてこの世界では天使ちゃんに中出しし放題なのではないか、ユイにゃんに至っては「生前」でもデフォルトで中出しオッケーではないか、という生殖問題であったり、あるいは「成仏」する際にギターやバットやヘルメットは残るのにパンツはなぜ残らないのか、そもそもパンツはどこから調達しているのか、もしもこの世界にパンツがなかったら好きなあの子にどうして会いに行こう、などなど、生活インフラ、とりわけパンツに関わる問題は議論も白熱しましたよね。
作品全体として、前後の文脈を無視して「感動的なシーン」や「面白いシーン」あるいは「かっこいいセリフ」なんかを断片的に繋ぎ合わせて一つの作品とする「MAD動画」的な構造はなかなかに現代的だったのではないでしょうか。
通常MAD動画とは「元ネタ」の著作者とは別の第三者の手によるものを指しますが、この作品は麻枝准という作家が自らの過去の作品をダイジェストでまとめたような、KEYあるいは京アニの「麻ッド動画」とでも呼ぶべき作品でした。
作品内で多くの事が描かれなかった(描写や説明の不足が多々あった)ことに関して否定的な意見も散見されますが、そもそもこの作品は前述したように「麻枝准作品のMAD動画」であると見れば何も問題はありませんし、逆に、今後別のメディアで補完されることに期待が持たれます。
「実はアニメ版は単なるプロモーションに過ぎなかったのだ!」的な展開になればメディアミックスの新たな方法論としてなかなか面白いことになるのではなかろうかと。
つまり、ユイにゃんや天使ちゃんのエッチシーンを含むゲーム作品「エンジェルビーツ!エクスタシー」の発売を大いに期待したく思います。
・荒川アンダーザブリッジ
ストーリー:1
キャラクター性:4
画:3
演出:2
音楽:2
総合的な評価:3
総得点:15
特に語るべきことが思いつかない作品。
「シャフトは原作を選ぶセンスが良い」とは感じました。
まあ何でしょう、ストーリーはあってないようなものでしたが、とりあえず「ほんの少しだけストーリーが“存在した”」という意味で1点としました。
面白くなかったとかそういう意味ではありません。
何か語ることはないかと必死に考えてみましたが一つだけ面白いパンツがあったぐらいで他には特にこれといったパンツはありませんでしたパンツ。
荒川UTBにおけるパンツに関する所感
要約すると「ニノさんがかわいかった」という、まあそれだけで済むんじゃないでしょうか。
・WORKING!!
ストーリー:2
キャラクター性:5
画:3
演出:4
音楽:3
総合的な評価:5
総得点:22
評価項目に「ぽぷらの腋」というのを加えたくなりますよね。
全体的に上手くまとまった良作だったのではないでしょうか。
ぽぷらの可愛らしさが総て、と言ってしまうことも可能ですが、何よりも「キャラクター」の面白さが際立った作品でした。
例えば、伊波ちゃんの「ボコデレ」という属性は斬新でしたし、空気系ヒロイン・ぽぷらの“色恋沙汰に一切絡まない”というスタンスも良かった。
「年下はないよね(笑)」という、小鳥遊に対するぽぷらのスルー技術、徹底して色恋の輪から外れるそのテクニックはやはり女性作家ならではといったところでしょうか。
また、この作品のキャラクターは他の作品と繋げて遊ぶことが出来ます。
同時期に放映されていた「デュラララ!」なんかだと「小鳥遊=福山潤=新羅:変態」「佐藤=小野D=静雄:暴力的」「相馬=神谷浩史=ウザヤ:ヘタレ・情報屋」という男三人衆に加えて、「伊波ちゃん=藤田咲=聖辺ルリ:暴力女」という繋がりもありました。
あるいはキャラ属性に着目してみると「ぽぷら=空気系ヒロイン=インなんとかさん」「伊波ちゃん=ボコデレ=美琴」「八千代さん=変態・百合=黒子」「山田=ウザい=初春」「松本さん=普通=佐天さん」という、女性5人が見事に「禁書/超電磁砲」と繋がります。
こうした人気アニメとの繋がりを考察すると、この作品のキャラクターたちが、他の人気作品のキャラクターを上手くサンプリングして造形された「よく分かっている」キャラクターデザインであったことが理解できるでしょう。
それから、第何話だったか忘れましたが、大きな衝撃をもって描かれた「足湯」描写は絶対に見逃せません。
この、どこの誰が得をするのかよく分からないサービスシーンは、もはや閉塞感すら漂いつつある昨今の「水着回/温泉回」を打開するための大きな一歩となることでしょう。
DVD及びBDで果たして“魔法”が解かれるのか否か、注目ですね。
それにしてもぽぷらの腋は良かった。
本当に良かった。
と、いったところで、あんまりダラダラと長ったらしい文章が続いてもアレなので、今回はひとまずここまでとして、続きは次回、後編でお送りします。
出来れば二日以内には書き上げたいと思いつつ。
ではっ。