わが心と一の庵をむすぶ
認知症予備軍1200万人時代
日経新聞に、2050年には、認知症と軽度認知症(MCI)の合計が、1200万人に達するという推計に基づく記事がありました。そのころには、スマホからイヤホンに交通案内が行われて道に迷わない、使用上限付きのプリペイドカードで買い過ぎを防げる、ガスコンロに消し忘れ防止機能がつく、生成AIとの対話でコミュニケーション不足を補えるなどで、生活支援が手厚くなることによって、認知症の人の暮らしが改善されると予測されています。それらの市場規模は2000億円にもなるそうですが、希望的には、認知症の治療方法が確立していてほしいところです。認知機能の低下を緩和することができれば、長寿への不安は大きく改善されるはずです。人口減少が続く中で、予備軍を含む認知症の患者さんが増えるのは、社会的費用の負担問題が重くなるでしょう。この分野への中長期の研究投資に国は重点を置く必要があると思います。
5月場所から見える大相撲の未来
小結大の里関の初優勝で幕を閉じました。7場所での幕内優勝は歴史的快挙ですが、彼は入門前から、既に幕内で戦うほどの実力を身に着けていたので、驚くには値しない結果です。中村親方によれば、来年の今頃には、横綱になっていてもおかしくない逸材なのです。怪我をせずに、このまま前に出る相撲を磨いて、2度目は全勝優勝するくらいのことを期待したいと思います。大の里関の対抗馬が誰になるのかが、次の焦点です。年齢的には、豊昇龍関、尊富士関、伯桜鵬関などが候補者ですが、今場所で目についたのは、平戸海関、欧勝馬関です。大相撲が盛り上がる時代は、両雄相まみえる対決が付き物ですから、ぜひ早くそうした形が生まれることを望んでいます。その他、間違いなく力量が上がっていると感じたのは、王鵬関で、彼は年内に初の三役を務めることになると予想します。十両では、13勝を上げた阿武剋関が、今後、番付を駆けあがってくるでしょう。彼も、大の里関の対抗馬になりうる人材だと思います。幕下では、上位にいる木竜皇さん、若碇さん、聖富士さんに加えて、快進撃中の安青錦さん、今場所デビューした草野さんに注目です。大の里関よりも若い力士が、彼の後を追いかけて行きます。幕内に壁になる力士がいないなどと嘆く人もいますが、新旧交代の時期に当たっているので、旧世代の多くの力士が怪我がちで、稽古十分な若手に、実力的にも凌駕されてしまっているだけです。将棋でも、藤井聡太8冠が、年上の棋士を次々と破って、新しい時代を拓きましたが、大の里関は、彼に匹敵する存在になる可能性があります。最後に、大の里関に先を越されてしまった琴櫻関には、来場所での初優勝を、千秋楽で勝ち越しと三役昇進を逃した熱海富士関には、立ち合いの研究とメンタルの強化を願いたいと思います。彼らには、まだまだ伸びしろがあると思います。
激辛で心臓発作
アメリカで、YouTubeなどでの配信を行うために、超激辛を食して、心臓発作を起こした死亡したというケースがありました。日本の地上波でも、これでもかと過激な辛さを追求した料理を食べさせる企画がありますが、美味しい辛さを楽しむ料理を見せるというよりも、激辛食材を悶絶しながら我慢して呑み込む表情の面白さを笑うという趣旨になっています。こんなものを体に入れて、消化器官は大丈夫だろうかと心配になりますが、テレビ出演するためには、熱湯風呂にも入るタレントさんもいるので、文字通り体を張っているのだと思います。どちらかと言えば、大食いの方は、カロリー摂取を度外視して思い切り食べるという爽快感もあり、横綱級のギャル曽根さんを始め、挑戦者に共感もできるので、よく見ていますが、激辛の方は、ひたすら耐えるだけで気の毒になるので、ほとんど見ることはありません。地上波では、人間の体に悪いものを食べさせる企画はやめた方が良いのではないでしょうか?大食い企画については、成功したら、同じものを子ども食堂に寄付するというような貢献もしたらどうでしょうか?子ども食堂では、3.5キロもある料理なら、10人以上が食べられるかもしれません。
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