竹を柱として車を宿せり
ACLと横浜マリノス
残念ながら、2戦合計で、アルアイン(UAE)に3-6で敗れて、準優勝に終わりました。敵地の第2戦では、GKが退場処分となって、後半だけで、3点を失って、万事休すという状態でした。決勝にまで勝ち残ったことは、クラブの新たな歴史を切り拓いたわけで、褒められてよいと思います。Jリーグの方に目を転じると、横浜マリノスは、現在、14位と低迷しています。消化試合が3つ少ないので、それを全勝したとしても、やっと5位タイという成績です。JリーグとACLを並行して闘うのは、チームにとっては、大きな試練なのでしょう。そのハンデを考慮するとしても、公平に見て、今年の横浜マリノスは、Jリーグの町田、鹿島、神戸などと比較して、実力で上回っているとは言えません。そんなチームでも決勝まで進めたことは、Jリーグのレベルを証明したことになるでしょう。来年以降も、ACLの制覇を成し遂げるチームが出てきてほしいと願います。Jリーグで、少し気になるのは、得点の少なさで、最も得点力のある町田、鹿島でも、1試合1.7点程度です。仮に、3点以上を上げれば、ボーナス勝ち点+1というようなルールを作れば、リードを守るばかりでなく、次の1点を取るマインドが生まれるでしょう。また、中位のチームに引き分けが多いことも気になります。負け数は最小の2だが、引き分けが8と多い広島は、8位となっています。得失点差では3位なので、チーム力が十分反映されていない順位に甘んじているわけです。引き分けを減らすために、短時間でも延長を設けるなどの工夫が必要ではないでしょうか?延長での勝利は、勝点2として、負けた方にも勝点1を与えればよいと思います。最後まで同点なら、引き分けで勝点1ずつなので、失うものはないため、延長では双方とも攻撃に出るはずです。人数をかけて攻め合う試合が見たいです。
名人戦第5局
藤井聡太8冠が勝って、4勝1敗で、初防衛に成功しました。おめでとうございます。本局では、後手の豊島9段が四間飛車を採用しました。これに対して、藤井8冠は、6五歩という新手を繰り出して、松尾流の穴熊囲いを完成させました。これによって、負けにくいかたちを作ったと思います。その後、藤井8冠が、少ない攻め駒で2筋から攻めたのに対して、豊島9段が6筋に飛車を振り替えたことが、本局の敗着になってしまったようです。藤井8冠が、馬を作って、6四香と打ったところで、はっきりと優劣がつきました。さらに、4六角打ちが決定打になりました。豊島9段も的確に粘りましたが、敵陣への攻め口は見いだせず、投了もやむを得ませんでした。素人目にも、自陣が鉄壁で、攻めだけに専念できる形を作った藤井8冠の勝利は、早い段階で、動かないと感じました。紋別で提供されたメニューブックに載った品々は、いずれも魅力的でした。特に、藤井8冠が注文したカレーと麻婆豆腐の組み合わせがユニークでした。意外な名物になるかも知れません。藤井8冠の次の戦い、伊藤匠7段との叡王戦第4局は、初のカド番の一局ですから、見逃せません。
続柄「夫(未届)」
長崎県大村市で、住民票に、世帯主との続柄を「夫(未届)」と記載した申請を受理して、住民票を交付したというニュースがありました。総務省としては、こうした記載を容認できるか検討が必要と考えているようです。大村市は、パートナー宣誓制度を導入しており、事実上の同性婚に対して、極めて理解がある自治体だと思います。他の自治体で前例はないようですが、画期的な今回の措置で、同性婚の扱いについて、広く議論が行われるきっかけになれば良いと思います。未届という表現は、なかなか皮肉が効いていると感じます。届けたくても、今のところは制度的に届けができない状況なのですから・・・。同性婚を法的には認めないとする合理的な理由は、何でしょうか?認めると何が困るのでしょうか?LGBTQへの理解が進んでいる今日、同性婚を認めない理由は極めて乏しくなっていると思います。私自身は同性婚を必要としてはいませんが、彼らの願いを頑固に不可とすることで、どんな法益を守ろうとしているのか、理解に苦しみます。未届という括弧書きがなくなる日が近いことを祈りたいと思います。
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