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米国株:ほぼ変わらず、失業保険申請増が重し-雇用統計待ち

5月1日(ブルームバーグ):米株式 相場はほぼ変わらず。
前日に終値ベースで最高値を更新したダウ工業株30種平均は小幅安となった。
朝方発表の新規失業保険申請件数が増加したことが背景にある。2日には雇用統計が発表される。
化粧品訪問販売のエイボン・プロダクツは10%安と、S&P500種 株価指数の構成銘柄で下げが最もきつい。

1-3月(第1四半期)に130万人の新規加入者数を獲得したTモバイルUSは8.1%高。
スプリントは2.7%高。同社はTモバイルへの買収提案を推進する計画であり、銀行と買収資金の調達をめぐる協議を行ったことが明らかになった。
口コミ情報サイトのイェルプは9.8%上昇。2014年の売上高見通しを上方修正したことが好感された。

S&P500種株価指数は前日比0.1%未満安い1883.68で終了。
この日は0.2%高と0.3%安の間で推移した。
ダウ工業株30種平均は21.97ドル(0.1%)安の16558.87ドルで終えた。

RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏は「ここまで小幅ながらも順調に上げてきた。2日には重要な経済指標が発表されるため、やや買いが手控えられている可能性がある」と指摘。
「米金融当局が市場にやさしい政策を維持し、金利が上昇しない限り、株価には強材料となるだろう」と述べた。

S&P500種は4月全体で0.6%上昇し、3カ月連続で上げた。
ウクライナをめぐり米国とロシアの緊張が高まったものの、予想を上回る経済指標や企業決算が支援材料となった。


ETF

ブルームバーグがまとめたデータによると、米株式を保有する上場投資信託(ETF)には年初から100億ドル近い資金が流入している。
前日にはエネルギー株を保有するETFが4億6000万ドルと、ほかのセクターの2倍以上の資金を集めた。
ハイテク株を保有するETFには1億8500万ドルが流入した。

先週の新規失業保険申請件数は、前週比で予想外に増加し、9週間ぶりの高水準となった。
一方、3月の米個人消費はほぼ5年ぶりの大幅な増加。
4月のISM製造業総合景況指数は54.9と、前月の53.7から上昇した。
ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値は54.3だった。

同指数で50は活動の拡大と縮小の境目を示す。昨年の平均は53.9だった。
労働省が2日に発表する4月の雇用統計では、非農業者部門雇用者数は21万5000人増が予想されている。
前日に発表された民間部門の雇用者数は過去5カ月で最大の伸びとなった。


決算

この日はマスターカードなどS&P500種の構成企業47社が決算 を発表。
ブルームバーグがまとめたデータによると、これまでに決算を発表した352社のうち75%で利益が予想を上回っており、売上高が予想を上回ったのは52%となっている。

エイボンは13.72ドルと14年ぶりの安値。
中国などでの贈賄疑惑をめぐり米当局が進めていた調査で1億3500ドルを支払うことで合意した。
Tモバイルが獲得した新規加入者数は、同業大手のAT&Tとベライゾン・コミュニケーションズ両社合わせた新規加入者数を上回った。


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