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米国株:ほぼ変わらず、銀行株が上昇-航空株は下げが続く

(ブルームバーグ):9日の米株式 相場はほぼ変わらず。主要株価指数は2カ月ぶりの安値を付ける場面もあった。利回り上昇を背景に銀行株が上げた一方、航空株が運輸銘柄全般の重しとなった。ハイテク株も安い。

配当成長銘柄
バンク・オブ・アメリカとウェルズ・ファーゴが上昇。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など生活必需品株も高い。一方、米国内の旅行需要が弱まっているとの懸念が背景にサウスウェスト航空は下落した。

S&P500種 株価指数は前日比0.1%未満高い2080.15。5月21日に付けた終値ベースの最高値からは2.4%下げている。ダウ工業株30種平均は2.51ドル下げて17764.04ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.2%安。

USバンク・ウェルス・マネジメント(ミネアポリス)のチーフ株式ストラテジスト、テリー・サンドベン氏は「株式市場は地合いを維持するのに苦慮している。夏の沈滞期や第2四半期決算、利上げを控え、様子見モードに移りつつあるようだ」と指摘した。
今週発表される消費者マインド指数と小売売上高は、ともに景気回復を示唆すると予想されている。


ギリシャ

ギリシャ債務協議の行方にも注目が集まっている。救済プログラムの終了まであと3週間となる中、ギリシャは財政目標に関する最新提案を示した。ギリシャは先週、債権団が示した案を拒否し、債権団もギリシャの提出した案を一蹴した。

株価ボラティリティの指数は徐々に上昇しており、8日には終値ベースで約2カ月ぶりの高水準を付けた。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は5月に付けた年初来の低水準から8日までに26%上昇。
過去12カ月の平均を上回っている。9日は5.4%低下して14.47。 

ハーグリーブズ・ランズダウン(ロンドン)の株式部門責任者、リチャード・ハンター氏は「材料を待っている状態だが、どこを見ればいいのか分からない状況だ。皆が利上げ時期を予想しようとしているが、強弱まちまちの経済指標でなおさらはっきりしない。最近の売り浴びせを利用して押し目買いを入れることはできるが、投資すべきでない理由も多々ある」と語った。


セクター別動向

S&P500種の10セクターのうち生活必需品や金融、素材など5セクターが上昇した。
一方、ハイテクや通信サービスの下げが目立った。

P&Gは1.5%上昇し、3月以来の大幅高。
キーコープなどが上げ、KBW銀行株指数は0.9%上昇。
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