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Duvar 1983年 【再掲】

映画
10 /31 2024
Duvar 

  1983年 トルコ、フランス  (日本未公開)
 
  監督:ユルマズ・ギュネイ

  THE WALL 
 
  IMDb Duvar

毛が生え始めた頃の少年の珍をアップで正面から見せている映画として、紹介したい。

これはフランス映画だが、トルコのアンカラにある刑務所を舞台にした映画で、言語もトルコ語となっている。「DUVAR」は壁という意味だ。

刑務所の中は、男女や年齢で分かれており、ドラマとして特にスポットをあてたのが、13才~19才の男の子がいる少年刑務所。ここで暮らす少年たちが、暴力や性的虐待などを受けながら、厳しい生活をしている様子がドラマとして描かれていく。

そして、少年刑務所以外にも刑務所があるのだけれども、先に女性刑務所の注目する場面を二つ紹介したい。

現実問題として服役中に臨月になる女性もいるのだろう。映画の終盤近くに出産場面があった。夜に急に陣痛がはじまる女性がいて、助けを呼んだけど看守や医療スタッフはこなかった。それで囚人たちで出産を応援する。このときカメラは女性の下半身側から見ており、大きく開いた膣から赤ちゃんの頭が出てくる様子をそのまま撮影しており、映画としてドラマの場面になっていた。作り物ではなく、本当の赤ちゃんのようだ。生生しい映像なんだけど、全部見せちゃうんだなと思った。版によっては、赤ちゃんの頭が出てくる瞬間だけはカットしたものがあるようだ。さすがにNGと判断されたのだろう。

そしてもう一つ、女性囚人の入浴場面が中盤にある。通常、映画では男性の入浴場面が描かれる場合が多いと思うけど、ここは女性となっているのはめずらしいかも。母と子で洗濯をしており、囚人の子が一緒に暮らしているのがわかる。お風呂では、腋毛を剃ったり、裸の女性が陰毛を剃ったりする場面が、そのまま描かれている。

基本的に刑務所の中はみんな私服だし、大部屋での共同生活という感じ。もちろん看守には逆らえないし、問題を起こせば暴力による虐待もある。刑務所の中で結婚したり、出産したり、親子で暮らしたりと、壁の中に束縛されているけれども、そこでたくましく生きるということを感じさせる光景がある。

それでは、少年刑務所に話を戻そう。前半の場面で、ネクデットという少年が女の子じゃないのかと疑われ、他の少年たちと一緒に所長のところに連れていかれる。どうも見た目が女の子っぽいし、ネクデットの珍を見たという人がいない。ネクデット本人は僕は男子だと主張するけれども証拠を見せろということになる。みんなの前で珍を出せという命令を受けるのだ。もし珍を見せないのなら女子刑務所送りにするぞと脅されたりもする。恥ずかしいから見せたくないと言うけど、殴られて最後は見せることになった。カメラは少年のズボンの前をアップにして注目し、珍が出てくるをの待っている。少年がズボンの前の穴に指を突っ込んで、ボロンと珍を取り出して見せる。親指よりも太い感じの珍で、付け根付近にはうっすらと毛が生えている。ちょうど成長過程の男子のそれとわかるような描写だった。

珍を見せて女の子じゃないことが証明できたのだけれども、そこからがもっと大変なことになった。思春期の男子が、がっつり皮を被っていたからね。割礼を受けていないじゃないか、お前はムスリムじゃないのかと疑われることになる。ムスリムだと信じてくださいと言っても、また証拠を見せろと言われてしまった。誰もが知っているはずの神を賛美する句を語ろうとするのだけど、ネクデットは思い出せず、うろたえてしまう。

刑務所という劣悪な環境で生きる人たち、虐待が当たり前の看守たちの対応、割礼などの儀礼や宗教の問題、いろいろなことを考えさせられる映画だったと思う。監督のユルマズ・ギュネイは、トルコでは作家として反社会的だと指摘され投獄された経験を持っている。その後亡命したフランスで、「路:YOL」と「壁:DUVAR」の二つの問題作を発表し、1984年に亡くなっている。

  https://www.youtube.com/watch?v=iOL4UUepv7Y

少林寺十八銅人 1995年

映画
10 /30 2024
少林寺十八銅人

  1995年 香港映画  日本劇場未公開 
  銅馬鉄燕傳奇
  18 SHAOLIN GOLDEN BOYS
  監督:トゥ・パクフォン、 ユエン・フォン
  出演:ウェイ・ティンサン、 チェリー・チャン

  allcinema 少林寺十八銅人
  IMDb Gu huo qi bing: Bing xing xian zhe

少林寺には18人の少年からなる18童陣というのがあって、これが強烈なパワーを持っている。そこにアメリカから訪ねてきた主人公ロッキー(ウェイ・ティンサン)が、入門をしようとする。このあと少林寺は強盗団が襲ってくるので、主人公と18童陣で戦うというカンフーアクション。

映画の中では、ワイヤーで吊り上げるアクションなども多様されており、それなりのアクション映画だけれども、漫画をみているような描写かな。

子役が18人もいるからね、それなりの珍場面が盛り込まれていた。

まずは映画の序盤。主人公が少林寺を訪ねてきて、入門前の試験を受ける場面。18童陣と戦って、めったうちにされてしまう。倒れていると、男の子たちがみんなで主人公におしっこをかけるという動作をしている。この場面はおしっこをする少年を前からぐるっとカメラは見せているので、珍は映るのだけれども、早い動きなのであまりはっきりとは見えていない。

次は中盤過ぎたあたり。18人の童子が陣を組むために銅の液に浸かる場面がある。そのときはみんなパンツ1丁の姿。順番に銅を身に着けて陣を組むと電流が流れるのだけれども2人のところだけ電流が流れない。どうやら、1人はカエルを殺した罪があり、もう1人は肉を食べた罪があり、それぞれ支障になっていたようだ。陣は崩れて、やりなおし。2人は懲罰を受けることになる。この陣を組んだときに、電流が流れない二人の姿だが、カエルを殺した方はおしっこを垂れ流しは、肉を食った方は口から血をはくという姿。銅を身に着けたときは全員パンツ姿だったのに、おしっこ垂れ流しを見せるときはなぜかパンツがなく、珍をクローズアップして見せていた。おしっこも実際にやりながら撮影しているようだ。

終盤になると、強盗団との闘いの前に18童陣のやりなおし。今度は無事に電流が流れている。そこで弟子2人と18童陣との力比べをすることになる。弟子2人かめったうちにされたあとの場面。1人の童子がパンツの前をずらして、珍を出した。当然のこと金ぴかに光る珍だけれども、おしっこで弟子を助けるかと師匠に聞いている。師匠は、ほっておけと指示。この場面で、童子尿が負傷者を助ける働きがあることがわかる。

日本では劇場公開はされておらず、VHS、DVDが発売されたのみ。

  https://ok.ru/video/316087012006

Alla älskar Alice 2002年

映画
10 /29 2024
Alla älskar Alice

  スウェーデン映画 2002年
  Everyone Loves Alice

  監督:リチャード・ホバート

  IMDb Alla älskar Alice

主人公のアリスは兄と二人兄弟。アリスのお父さんヨハンは、妻のロッタのことをよく思ってないようで、お父さんはアンナという恋人をつくって、そっちに行っちゃう。その浮気相手の女性にも子供がいて、アリスの同級生らしい。そういう人間関係の中で、ドラマが進んでいく。

映画がはじまって4分すぎたあたり、学校の中の描写だ。アリスを含む女子3人が、スポーツの後の男子のシャワールームをのぞく場目があった。のぞきながら楽しそうに笑っているね。この場面、中学校1年生のクラスだろう。

女子に見られているなんて知らない男子は、水をかけあったりして裸でふざけて遊んでいる。動きがある中なので、見えにくい感じもあるが、何人かの珍は見えている。これもアリス目線ということになるが、特に注目しているのはアントンという男子。アリスからしたら、一回り小さく見えるね。女子の方が男子よりも成長が早いのだろう。視線はアントンの顔から下に向かっていって珍に注目。こっちに体を向けて珍がブランとするのがアップで見えている。

  https://vk.com/video-53648169_456243009

エニイ・ギブン・サンデー 1999年

映画
10 /28 2024
エニイ・ギブン・サンデー

  1999年 アメリカ
  Any Given Sunday
  監督:オリヴァー・ストーン
  出演:アル・パチーノ、 キャメロン・ディアス

  allcinema エニイ・ギブン・サンデー
  IMDb Any Given Sunday

有名な映画で、今さら新しい発見ということではないのだけれども、この映画をあげておきたい。

マイアミに拠点を置く、アメリカンフットボールのチーム。戦績が不振で、立て直しをしていく中で、いろいろな人間関係が展開していくというスポーツもののドラマだ。女オーナーのクリスティーナはキャメロンディアスが演じている。

映画が公開されて話題になったのが、女オーナーが試合後のロッカールームに入ってきたところだろう。そこに立っているのが裸の黒人選手。ロッカールームだから裸ということはもちろんありだろうけど、周りの選手はすでにパンツを穿いていたり、服を着たりしているのに、女オーナーを一番前で出迎える選手だけがなぜか素っ裸でタオルさえ持ってない。何これ、自慢のモノを見せたくて、わざと裸で待ってたってことかな。

そのあたりも考えてしまうのだけれども、映画としてもこれは見せようという意図が感じられる。場面を表現するのに、下半身をアングルに入れないこともできるのに、この場面はあえて珍の先までが見える程度に太ももから上を撮影しているようだ。どう考えても珍見せ役だよね。それも、太くて長い人を選んで抜擢したかのようにさえ感じられる。

映画では他にもシャワー中の選手のやりとりの場面があり、そこでも何人か見えているが、それはちらりと見えるので自然な感じ。しかし、ロッカールームは珍を見せるために表現されていたと思う。

映画で珍出しをしているものは、いくらでもあると思うのだけれども、この作品のあたりがちょうど修正するかどうかの時代の流れを変えた作品と思っている。

過去の作品は、もし性器やヘアが見えそうになると、何やら白い湯気みたいなものに覆われていたり、ぼやけて形が見えなくなっていた。たくさんの裸がある映画では、見えないところが多くて映画そのものがよくわからないという感じにもなっていた。あるいは場面そのものがバッサリとカットされることもあった。そういう中で、一部の作品で修正がされないものが出始めた。有名のは「シンドラーのリスト」で、史実を伝える目的があるのであえて修正はしなかったというように、何かの理由をつけて無修正を通すということがされていたのだ。あとはビデオ作品になったときに、一瞬の修正漏れや修正のズレを見つけること。目立たない場所や一瞬の場面だと修正を免れることもあったので、そういうところを地道に探して大人の珍場面として確認をしてきたわけだ。

それが、このエニイ・ギブン・サンデーでは、堂々と珍を見せる場面を修正しなった。そうすると、他の映画でちょっと見えたくらいで修正はいらないだろうと考えられるようになる。実際には個々の作品の判断は供給会社やDVD販売会社の考えによるところもあると思うが、この頃を境に、日本でも基本的に修正しなくてよくなったと思っている。

成長するっていいなぁ 性について知りたいあなたに

本・出版物
10 /26 2024
成長するっていいなぁ 性について知りたいあなたに

  1992年 大月書店
  growing up feeling good : A CHILD'S INTRODUCTION TO SEXUALITY

  著:ステファニー・ワックスマン
  翻訳:山本 直英

本の紹介をいただいているので、本編記事として残りておく。

ステファニー・ワックスマンは、「おんなのこってなあにおとこのこってなあに」の著者だ。子供向けの本で、男女の違いや形の違いなど説明する写真本だった。そのときに翻訳したのは山本直英、「おちんちん」と「おちょんちょん」という表現は、なかなか苦労したのだろうと思う。

今回はステファニー・ワックスマンの性教育本の2作目だ。翻訳は前と同じ山本直英。前回は性の違いを説明しているけれども、今回は成長を説明した本なので、もう少し内容が濃くなっている。

さわったら気持ちいいという話から、ぼっき、自慰(マスターベーション)などの話題が進み、そこから体のことを知っていくのだそうだ。このあとは、夢精はおしっこを漏らすのとは違うという話。性交の話、出産の話、授乳や子育ての話、老いの話へと、しっかりと説明をしている。また同性愛のことやSTDのこと、コンドーム、避妊のことにも触れている。写真本だけれども、文字をしっかり入れて説明をしている感じの本になる。これは何歳くらいの読者を想定しているのだろうか。教材としてただ本を見るだけではなく、これを題材にして話し合うのに使ってもよいのかもしれない。

珍が見える場所は、男女の子供の写真があった。まさにさわったら気持ちいいでしょうという説明をしているところ。男の子は、なぜかきれいに皮が剥けている。そして性器が成長をした後の男女の写真もある。こちらの男子も皮はきれいに剥けている。男の子の悩みとして、性器の大きさの問題をあげているけれども、包皮の問題については触れられてないようだ。登場しているモデルさんが、かならず皮が剥けているのは意図的に選んでいるのかもしれない。

たけしの万物創世記 

TV番組
10 /25 2024
たけしの万物創世記

  1995年~2001年 テレビ朝日系列

  出演:ビートたけし

たけしが中心となって司会をした科学教養番組。火曜日の夜に放送された。毎回テーマを決めて、深堀をしていくような流れで、結構みんな見ていたと思う。 


1998年4月7日放送 「人体の不思議」

このシリーズでよく話題になる回の動画なんだけれども、男性の睾丸について説明するところがあった。睾丸についての問いをあげてから説明をしている。その問いは、①なぜ、2個あるのか、②なぜ、左右対称ではないのか、③なぜ、暑さを嫌うのか、④なぜ、シワがあるのか。ここで、睾丸の映像を使って説明をすることになる。

モデルさんは、小学校低学年くらいだろうか。睾丸の話ならば顔はなくてもよさそうな感じだけれども、男の子の体の状態をまず見せていた。頭から膝くらいまで、髪は短く刈りあげられていて、両手を腰にあてて堂々と立っている姿だった。睾丸を撮影するために、裸で立たされているのだけれども、表情が見えるのでどんな気分だったのかなと気になってしまった。恥ずかしいような何とも不思議な感覚だっただろう。

そして、正面から局部のアップの映像。もちろん珍が映っているけれども、今回は珍が主役ではなく睾丸の方だからね。珍を少し持ち上げるようにして、陰嚢・睾丸がよく見えるようにして映していた。さらに斜めの角度からもっとアップにして陰嚢を映した。袋の表面のしわしわがどのようになっているのかを見せていた。

局部をアップで映していることだけでもすごいのだが、動きを見せるのも貴重な映像だったと思う。手などは触れてない状態で、陰嚢が収縮して睾丸が自分で勝手に持ち上がっていくのだ。これは動いているからわかることであって、写真ではなかなか表現できない光景あろう。誰でもありそうな普通の現象だけれども、それを映像にしてテレビで紹介されるのは、めずらしいことだっただろう。

番組の中でどのようにこれらの場面を紹介し、どのようにコメントされたのか、僕も正直わからない。それでもこの番組が伝説になるのはわかる気がする。

バラカ 1992年

映画
10 /24 2024
バラカ
 
  1992年 アメリカ ドキュメンタリー映画  
  Baraka

  監督:ロン・フリック

  allcinema バラカ
  IMDb Bakara

1992年に作成されたドキュメンタリー映画。世界中を訪ねて、自然、遺跡、人々の活動を取材してまとめたフィルムだ。それも世界を見て場所別にただ紹介するということではなく、作者の意図で映像はつながれているという感じ。映像と音楽を組み合わされて、静かに流れていくという作品だ。

あるときは大自然の中にいるし、あるときは都会の中にいる。日本では托鉢をする高野山の僧侶や、カプセルホテル、電車などの場面がある他、銭湯の中で刺青をした男をじっくりと観察する(銭湯では珍見せはなし)。

前半の場面で、アボリジニの世界を見せてボディペイントをする男の様子が示されている。次にきれいに飾りが終わった子供の姿になる。子供といっても、見えているのは下腹部を斜めから映した映像だ。太ももやお腹、お尻には線で模様が描かれており、赤や青のヒモを体に巻いて飾っているのがわかる。

次に正面からの映像となる。子供たちはカメラの前に立たされている。ここでも見えているのは、腹部をクローズアップした映像だ。子供たちはきれいにヒモで着飾っているのだけれども、そもそも裸だからね。下腹部から太ももあたりは隠すものが何もないから、はっきり言って陰部をじっくりと観察する映像にもなっている。一番左が男の子、残りは女の子。左から右にゆっくりパンしながら5人分のボディペイントや紐飾りを映した。男の子の体には立て線のシンプルなペイントがされていた。一方で女の子の体にはもう少し幾何学的なペイントがされており、斜めの線なども入っている。割れているところまできれいに線が引かれているのがわかる。

こうして腹部を見たあと、やっと顔の映像に変わった。さっきまでアボリジニだと思ったけど、子供たちは南米のインディオのようだね。知らない間に、別の世界に飛んでいたのだと気が付かされる表現の仕方だった。この場面のあと、映像はアフリカに飛んでいく。

日本ではこの映画のDVDが発売されたらしい。今はYouTubeで鑑賞できるから、いい画質で見ることができる。

  https://www.youtube.com/watch?v=2tc2Q8ojWO4

动物后背自己挠痒挠不到的地方 【再掲】

ビデオ作品
10 /23 2024
动物后背自己挠痒挠不到的地方 

  Acnestis 2009年
  監督:余极
  出演:熊熊
  
中国の芸術家「余极」は、自由な作風で個展なども行った。彼が2009年の発表した映像作品「动物​​后背挠痒挠不到的地方」は、動物の背中でかゆくても手が届かない場所という意味だ。シリーズは5つの映像作品により構成されている。これらは、もともと美術の個展のために作成された映像作品で、すべてに登場する主役の熊熊は、5作品のうち4作品でフルチンになるという露出度の高い作品だ。

一方で熊熊を演じているのは、四川美術学院の新入生で周鹏という。こういう映像作品を通して、先生とのつながりが持てたのだし、裸で出演なんて全然平気ですよと語っていたそうだ。まさに自分の裸が上映、展示されているその個展会場で、インタビューに答えていたというから、本当に度胸があるなという感じだ。

この作品は、個展の展示で終わらず、YouTubeで公開された。すごいと思うのは、これだけ珍が丸出しになっているのに、13年経っても動画が消されてないことだ。一番問題となり一回消えた3作目もその後復活し5作品そろってYouTubeで見ることができる。美術作品なら、珍出しもOKだよということなのかな。


第1話 熊掌:bear's paw

ホールの中の同じポジションで主人公の熊熊はひたすら体操を続けている。衣装は熊手の手袋だけで、珍は丸出し。ホールに男女の学生たちが入ってくるけれども、裸の熊熊がそこにいるということは意識されてないようだ。見えてないのだろうか。しかし、途中から熊熊の体操に他の学生たちもシンクロしはじめる。最後は他の学生たちは、解散して行ってしまい、熊熊だけが残される。この第1話、熊熊は一度も服を着ることなく、体操をする裸を鑑賞させる作品だ。

この動画を初めてみたとき、目立ちたがり屋の学生が裸で話題を取ろうと自撮りしてYouTubeにアップしたのかと思った。しかしいつまでも消えないので、確認してみたら、これは正式な美術作品で個展も開かれていることをあとから知った。すごいと思った。


第2話 鱼:fish

2作目は、女子とのからみへと進んでいく。熊熊は相変わらず熊手の手袋をしただけの裸。庭に出てリラックスしている。庭に水を撒いたり、立ちションをしたりしている。この小便のときは後ろ姿で撮影されていた。熊熊は、女子たちに注目され取り囲まれたり、熊歩きで部屋に戻ってきたりしている。この熊歩きのときカメラはお尻を追いかけているので、裏玉が強調されてみえている。

そして部屋に戻って女子たちとじゃんけんゲームとしたり。そして最後に獲物となる女子が定まるけど、これが魚のことかな。この女子は裸にバスローブをまとっているから、胸やヘアが見えたりしているが完全に裸になることはなかった。熊熊はホールの上の階にあがって獲物の女子を求めていく。最後屋上で、熊熊はこの女子と交尾したかったように思うのだけど、結局どうなったんだろう。女子はどこかに消えてしまったのか、熊熊だけが屋上に残されていた。


第3話 熊掌和鱼:bear's paw and fish

熊熊は3作目でやっと服を着ることが許されたようだ。2作目で女子をゲットできなかったためにムラムラしているんだろうか。今度の魚は男子のようだ。獲物を逃すまいと積極的に動く熊熊。カフェでみつけた男子を追いかけて、男子の部屋に入り込み、交尾をおねだりした。熊手袋を外し、シャツを脱ぎ、ズボンとパンツを同時に脱いで、いさぎよく裸になった熊熊。相手の男子と抱き合った。ちなみに相手は最後までパンツを脱がなかったので、珍出しは熊熊だけのようだ。

この3作目は大変だ。熊熊と男子が抱き合ってから以降、10分間ゆっくりと抱き合う二人の映像が続くことになる。カメラは定点で二人がやっている場面を静かに見ているだけ。音楽は流れている。最後抱き合ったまま映像は終わるのだけど、たぶん3作目も相手の男子が消えてなくなったのだと思う。3作目の冒頭に、裸の熊熊がベッドの上で不満そうにしている場面があるからだ。熊熊の欲望は満たされなかったのだと想像される。

1作目・2作目と3作目を比較すると、2作目までは縮こまって小ぶりだった熊熊の珍が、3作目ではずいぶん長く立派になっているのがわかる。やっぱり体に触れるなどするとある程度の興奮状態になるのは避けられず、半勃起しちゃうのだろう。だからと言って、それが好きでやっているのではなくあくまで演技だから、完全に勃起するほどもでないということか。それもこれも、何も隠さずに見せているので、じっくり観察できるのが面白い。

実際に個展で展示されている場面を想像してほしい。展覧会場内には絵画などの提示と、映像展示があり、スクリーンは5作品分用意されていた。この3話目のスクリーンは半分以上が熊熊と男子の抱き合っている映像だ。これはひどい目も当てられないと、別のスクリーンを見ようとしたら、こっちはフルチン体操の動画、あっちは熊熊の裏玉のアップが流れている。好きな人はいいが、そうでない人は居心地の悪い個展会場だっただろうと想像できるね。


第4話 猫:cat

今度は、熊熊は女子アパートに侵入する。普通に見たらこれは犯罪だし、おそろしい光景だと思うのだけど、熊熊は見えない存在だからその場面をのぞいていても、女子は気が付かない。女子が猫と戯れたり、服を着替えるときも、トイレに入っているときも、熊熊が目の前にいて女子の観察をするという、かなりシュールな設定だ。しかし、熊熊は女子のすべてを見ることはできるけれども、女子を触ることはできないし、女子に気が付いてもらうこともできない。この回だけは熊熊の裸はなかった。


第5話 白色马: white horse

最後は別の女子が登場する。交差点があって、遠くから交差点に向かってそれぞれ近づいてくるという作品。再び熊熊は裸スタート。交差点に来るまでにパンツやシャツが置いてあるので、それを拾って服を着ながら前進せよということらしい。ここで登場するのは、熊のぬいぐるみを背負った白馬。

これ近づいてくるといいながら、撮影は服を脱ぎながら後ろ向きに歩いて交差点を離れていくという撮影がされている。逆回しで映像にしているのだろう。熊熊は裸になっているけれども、女子の方は裸ではない。どうも服を脱ぐのは熊熊の役割らしい。

 第1話 https://www.youtube.com/watch?v=Ad1t5lQmIWM
 第2話 https://www.youtube.com/watch?v=Yvnvydpl5KA
 第3話 https://www.youtube.com/watch?v=gK25RN_Aqt0
 第4話 https://www.youtube.com/watch?v=es8xkO6o2ao&t=360s
 第5話 https://www.youtube.com/watch?v=NnTEZ1Ssvw8&t=436s

 展覧会 http://www.artlinkart.com/cn/exhibition/overview/85bawwrn

子連れ狼 冥府魔道

映画
10 /22 2024
子連れ狼 冥府魔道
 
  1978年
  監督:三隅研次
  出演:若山富三郎、富川晶宏

  allcinema 子連れ狼 冥府魔道
  IMDb Kozure Ôkami: Meifumadô 

映画版、子連れ狼の第五作。映画は、若山富三郎が子連れ狼拝一刀を演じていた。映画だと、たいていお風呂の場面や着替えの場面などがあるけれども、この冥府魔道の回は、かなりシビアな珍場面があった。

劇中、女すりが登場する場面がある、たまたま小便をしていた大五郎のところに女すりが通りがかり、盗んだ財布を大五郎に預かってほしいと依頼する。財布をもっていた大五郎は奉行所の役人につかまってしまう。誰から財布を受け取ったか聞いても答えないので、役人は大五郎は縄をかけ、大衆の前で尻打ちの拷問が行われる。

大五郎は着物を脱がされると、前掛け一枚、いわゆる金太郎っていうやつ。色は水色だった。前は前掛けがあるので、珍は正面からは見えないが、横からちらちら見えている感じ。かわいいお尻が丸出し。こういう小さい子を奉行所の役人が尻たたきをするなど、児童虐待に違いない。これを見せて女すりが名乗り出てくることを期待したというのだが、大五郎が絶対に口を割らないし、泣き声一つあげないで歯を食いしばっているというのが、壮絶な映像になっていた。これが子連れ狼の世界だなと思った。

大五郎は最後まで口を割らなかったが、女すりは名のりでて、二度とすりはしないと誓っていた。尻たたきが終わったのち、前掛けは少しずりあがってしまって、それ以降は珍は常時丸見えになっていた。演技も堂々としているけれども、珍が丸出しでも堂々としている大五郎はすごくかわいかった。大五郎役は富川晶宏。
 

放課後遊戯 1990年

映画
10 /21 2024
放課後遊戯

  1990年 オランダ映画

  Spelen of Sterven  
  To Play or To Die

  監督:フランク・クロム
  出演:ヘルト・フナールツ、 チェボ・ゲリッツマ

  IMDb Spelen of sterven

オランダの男子校を舞台にした映画。日本では1998年に第7回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映されたそうだが、英語名「To Play or To Die」の方が有名かもしれない。

主人公キースは成績は優秀だけれども、内向的でいじめられやすいタイプ。同じクラスのシャレルは活発でクラスの中でも人気のある子だ。シャレルには取り巻きもいる。そのシャレルに主人公は心を寄せるようになったが、当然シャレルの方は、そんな軟弱な男子など相手にするはずもない。

珍場面は体育のあとの更衣室。主人公キースへのいじめは壮絶だった。級友たちに羽交い絞めにされ、パンツを脱がされてしまう。当然映画でも、主人公の珍がぶらぶらするのが見えることになる。脱がされたパンツはシャレルに投げられ、受け取ったシャレルはパンツをもってキースをからかい、キースは裸のままパンツを追いかけるという光景が広がった。

こんな仕打ちをされながら、キースはシャレルを自宅に招いている。親が留守中の家にシャレルが入ってくるけれども、シャレルの態度はさらに厳しく、キースを絶望させることになる。なかなか、救いのない映画になっていた。

  https://www.youtube.com/watch?v=6z_Oz0jqLow

The Misfortunates  (2009)

映画
10 /19 2024
The Misfortunates

  2009年ベルギー
  De helaasheid der dingen

  監督:フェリックス・ファン・グローニンゲン
  出演:ケネス・ヴァンバーデン

  IMDb The Misfortunates


紹介いただいたので、本編記事に掲載します。

主人公のグンターは小説家。そろそろ子どもができるというときに、13才の頃を回想する。グンターの育った環境は、親父と叔父たち、いずれもおかしな連中に囲まれていたようだ。映画本編は確認はできていないが、珍くらべをするために、父親からパンツ脱がされる場面(背面)があったらしい。

さて、今回紹介いただいたのは、予告編とそれに関連するプロモーションについて、13才のグンターを演じたケネス・ヴァンバーデンは、映画公開時で16才になる。どのように活躍したのか、確認いただきたい。


Trailer
  https://www.youtube.com/watch?v=vO33mzmVjao

これは映画の普通の予告編。裸自転車の場面が短時間入っている。


もう一つのTrailer
  https://www.youtube.com/watch?v=0RFDOxXLhok

こちらは、裸の自転車の場面で作られている。珍をふりながら、楽しそうに自転車で先頭を走る姿がなかなかいい感じだった。
本編では珍出ししてないのに、予告編ではすごく頑張っている。

予告編だけではなかった。
2009年のカンヌ映画祭では出演俳優たちが裸自転車でPRしている。何と、これにケネス・ヴァンバーデンも参加している。

  https://www.abc.net.au/news/2009-05-17/nude-cyclists-give-cannes-crowd-an-eyeful/1685516?pfm=ms
  https://www.24sata.hr/ostalo/goli-frajeri-na-biciklima-pozivaju-na-gledanje-filma-117230/galerija-89717
  https://www.menuet.be/en/projects/7-The-Misfortunates
  https://www.facebook.com/profile.php?id=100064970730737&sk=photos

この時の動画もある(画質悪いです)
  https://www.youtube.com/watch?v=s0Lz37lZkY4


本編では見せないのに、プロモーションで頑張って見せるということがあるだね。今回ご紹介いただいて、とても参考になった。

子連れ狼 第一部

TV番組
10 /18 2024
子連れ狼 第一部

  テレビドラマ 時代劇  日本テレビ系列 1973年
  
  出演:萬屋錦之介、西川和孝

  allcinema 子連れ狼 (第1期)
  テレビドラマデータベース 子連れ狼(1)
  

子連れ狼といえば、僕らの世代は萬屋錦之介主演のテレビ時代劇というイメージだった。そして乳母車と大五郎。あとは橋幸夫の歌を思い出す。映画も作られているけれども、やはりテレビの方をよく見ていたと思う。これには原作があることはあまり意識をしていなかったが、小池一夫・小島剛夕の漫画「子連れ狼」が原作となっている。

第一部の大五郎は西川和孝。セリフはほとんど「ちゃん」しかなかったけれども、その表情だけで言いたいことがすべて伝わってくるような、本当に天才的な子役だった。西川和孝が大五郎になったのが幼稚園の年長のとき。子連れ狼で有名人になってから、小学校に入ることになったけれども、どこかのワイドショーで、大五郎こと西川和孝君が小学校に入学というニュースを流していた。そのときに、大五郎の紹介映像となっていたのが、何とドラマで見せたフルチン姿だった。それもわざわざ珍をアップで見せて紹介していたのを思い出す。一回映像作品になったら、こうやって何度も珍は見せられることになるのだと思った。

第26話 大五郎絶唱

この回は父とはぐれて一人の大五郎の場面が続いている。いろいろな人の助けもあるのだけれどもお父さんは見つからない。お腹を空かして川に入り一人で魚を取って生で食べるという、かわいそうな場面展開になっている。それに気が付いた女性が大五郎を家に連れ帰る。家に入ると、お風呂に入れてもらう。そして、珍場面はこのあと。風呂桶から出されて、裸で立たされ、亡くなった子の服が着せられるまでの間、立ち姿で珍が見えていた。

この場面かなり強く印象に残っていたし、ワイドショーでも使われていたのでなおさらだった。昔は再放送がないと見られなかったが、その後DVDも出されたし、最近は見ることができるようになった。

  https://www.dailymotion.com/video/x5hnoam




El sacerdote 1978年

映画
10 /17 2024
El sacerdote

  1978年 スペイン映画
  The Priest

  監督:エロイ・デ・ラ・イグレシア
  
  IMDb El sacerdote 
  

主人公はカトリックの司祭でミゲルという男性だ。映画のテーマは、抑圧的な宗教心と性欲の葛藤といってもいいだろう。

ミゲルは14才で修道生活に入り、童貞を守り生きてきた。しかし教会にやってきたアントニオという女性を見たあたりから、ミゲルに変化がやってくる。36才になって遅い思春期がやってきたかのようだ。

司祭という役割だから、信者の告白を聞いて告解をしなければならない。自らが性体験をしてないのに、人妻のリアルな性体験の告白も聞くのは精神的にも大変なのかもしれない。そしてその女性に心を惹かれるとなると悩みはさらに大きい。

水着の女性の看板もミゲルに女性のイメージを膨らませることになった。教会に妊婦が訪ねてくると、子づくりの場面がミゲルの頭に浮かぶ。真っ白の背景の中で夫婦が交わっているが、女性の下着が脱がされてヘアが見える場面も空想シーンとしてでてきた。教会の中で祈っていても、看板で見た水着の女性が目の前にいるように感じられ、悩みは大きくなるばかりだった。

ミゲルは仕事を変えられ、子供の相手をすることになる。そこでは半ズボンの男の子(アントニオの息子)がキャンディーを太ももの上で転がしてから口に入れる場面がある。この場面をガン見するミゲル。太ももや半ズボンが強調された映像だ。ミゲルは少年をみても性的なイメージを受けるようになり、告白なんて聞いてられない事態になる。自分を責めて、体調を崩し、仕事もできなくなり、里帰りをすることになった。

地元に戻って、14歳の頃の回想シーンが広がっていく。ちょうど性のめざめを体験する年代だ。廃墟では、友達たちはコンドームを見つけて、それを風船のように膨らませて遊んでいた。その場をミゲルは見ていた。

そして川遊びの場面。ミゲルと友達あわせて8人ほどが裸で川に入り、仲よく水をかけたりして遊んでいた。このあたりは遠景だけれども、何人かの珍が見えている。だいたい毛が生えたあとの子だとわかる。そこで8人で集まって、珍比べをしようということになった。この場面は珍は映さないが、順番に小さいとか大きいとか評価したあと、最後のミゲルが一番でかくて立派だという結論にいたった。

そして川のほとりで見つけたものが、アヒル。それを見て、メインの子は、あれでいけるかなと考えた。

みんなで廃墟に集まった。メインの子はアヒルで珍を刺激しているし、2人は自分の手で珍を刺激。それを応援している子もいる。性的なことに興味を持つ少年たちの行為なんだけど、みんな川遊びのときから裸で、珍の見せあいまでしたあとだし、そのまま珍を使って遊ぼうというのは自然の流れのように描かれている。ここで何人かの珍が見えていて、しっかり毛が生えている子も、毛が薄い子もいるのがわかる。廃墟の外でこの光景を見ていたミゲルは、地獄を見たような気分になったのだろう、その場から逃げ出してしまった。

どうしても自分に出てくる性欲が許せなかったミゲルは、映画の後半になると、大きなハサミでバッサリと切り取ってしまう場面がある。子供の頃に一番でかいと評価された珍、大人になった珍はどうだったのか切り取られる前の場面として生々しく見えている。

  https://ok.ru/video/1541446699626

ぼくんち 2002年

映画
10 /15 2024
ぼくんち 2002年
  
  監督:阪本順治
  出演:観月ありさ 矢本悠馬 田中優貴

  allcinema ぼくんち
  IMDb Bokunchi

こちらも紹介をいただいているので、本編記事にしておく。
西原理恵子の漫画を原作として映画化され、2003年に公開。水平島という架空の島で暮らす人たち。主人公の家庭の環境は、貧しく厳しい。なかなか救いようのない映画だったと思う。

この映画、僕は劇場で見たのだけれども、お姉さん役の観月ありさは当時テレビドラマで活躍していたので、そちらのイメージが強かったかな。そして主役となるこの家庭にいる兄弟。弟・二太は、小学2年生の田中優貴。「新仁義なき戦い 謀殺」ですでに映画デビューしていた。一方、兄・一太を演じる矢本悠馬はオーディションで選ばれたそうだ。映画に出演したのが6年生のときとなる。

映画のはじめの方で兄弟二人が銭湯に入っていく場面がある。血まみれで銭湯にやってきたこういち君が先にお風呂に入っており、そこに兄弟がやってくるという流れ。弟がパンツを兄に渡して先に浴室に入り、こういち君とお話をする。この場面は、弟の珍が正面から見える位置にカメラがある。話している間、珍が揺れるのがよくわかるくらい、しっかり見せることを意識した場面だった。弟のセリフは、こういち君にトウモロコシが好きかを聞いた後、「それでトウモロコシみたいなチンコしている」と、チンコの形についての内容だった。

このあと、兄もそこにやってきて、弟を湯舟の方に連れていく。兄は弟に、こういち君にからまないよう注意していたのに、弟が余計なことを言っているので、弟を湯舟に引っ張っていったのだ。この場面、兄の方は珍をちらりと見せながら演技をしていた。公開は2003年春だけれども、この当時でもすでに小学校高学年の珍はなかなか見られる機会はないなと思っていたので、めずらしいなと思ったことを思い出す。

この映画でおもしろいのは、姉(観月ありさ)と弟の会話だ。弟がぼくんちに来る前にどこにいたのかを姉に聞く。姉は、ピンサロにいたと話している。その説明をするのに、指をなめさせて、指だったらタダだけどおちんちんだったら5000円と話している。それを弟はすごいと感心をして聞いている。「おちんちんをなめる」と直接的には言わずに、実際は5000円でなめのが仕事だということを表現したセリフになっているね。

弟は少し顔がぽっちゃりでかわいい系、兄はやんちゃ系の子が選ばれたようだ。いつも思うけど、漫画を実写にするときには、漫画のキャラクターにそれぞれイメージがあるので、なかなかキャスティングって難しいと思うよね。映画は映画として楽しむことが大切なんだろう。

新・桃太郎 1987年

映画
10 /09 2024
新・桃太郎

  1987年 台湾映画
  Xing tao tai lang
  Child of Peach
  
  監督:チン・チュンリャン
  出演:リン・シャオロウ

  allcinema 新・桃太郎
  IMDb Xing tao tai lang
   

台湾映画で、日本の桃太郎を題材にして作られた映画。ストーリーは、おじいさんとおばあさんがいて、おばあさんが桃を拾って持ち帰り桃太郎が生まれてきて、桃太郎が鬼退治に出かけるのもそのとおり。それ以外に、桃を拾う前の話があるし、鬼は大魔王のしもべたちだったりする。映画としてしっかりとイメージを膨らませている感じだ。桃太郎のシリーズは好評だったのか、これ以降も第3作まで制作されている。

この映画は、ファンタジーとか冒険映画のジャンルになるだろうけど、コメディの要素もかなりある。珍場面以外の露出場面もあった。すいか太郎という怪力のずっこけヒーローがいる。すいか太郎は道士と対面したときに、術でパンツを抜き取られてズボンが下がり、下半身丸出しの姿を部下に笑われていた。もし子役なら珍出し確定だろうけど、すいか太郎はデブ隊長の胖三だからね。さすがにおっさんの珍出しは無理だろう。

さて、映画の中で珍を出しているのは主人公桃太郎の方だ。まずは赤ちゃん桃太郎。これは何度も場面があって、桃の国にいるときの赤ちゃんは、いつも裸だった。大魔王たちに襲われたとき、お母さんが桃のカプセルに入れて桃太郎を逃がしている。桃のカプセルに入れられる場面や、おじいさんおばあさんの家で桃のカプセルが開く場面など、赤ちゃん桃太郎の珍はくり返し見えることになる。

鬼たちが大暴れする中で、早く桃太郎に成長してほしいと思った妖精(テンテンのシャドウ・リュウ)は、幼児の桃太郎を魔法で大きくする。立ち上がった少年桃太郎の顔が映るが、すいか太郎のようなおデブちゃんだ。急に大きくなったのにびっくりして、少年桃太郎は自分の体を見下ろしている。カメラはその体を頭から足元まで順番に見下ろしていく。着物は着ているけど、ヒモは結んでないから、お腹は丸出し。当然のこと途中で豆粒みたいな珍をばっちり見せている。このデブちゃんはセリフもないし、立ち姿でただ珍を見せて笑いを取るためだけにキャスティングされたようだ。

妖精はまちがったと思って、もう一回桃太郎を変身させる。こうして普通体型の少年になった桃太郎。着物はその前と一緒だから、やはりお腹も珍も丸出し姿となっている。さきほどのデブちゃんほど大写しではないけれども、しっかりと珍を見せながら飛び回るという演技を見せている。都合3人の分の珍が確認できる映画だけれども、いずれも桃太郎役ということになる。

  https://www.youtube.com/watch?v=71-u07uTghY 
  https://www.youtube.com/watch?v=7dVs9kgInW0

Naakt (2006)

映画
10 /08 2024
Naakt

  2006年 オランダ映画

  監督:ディデリック・エビンゲ、アルバート・ヤン・ファン・リース
  出演:セム・ローターズ

  IMDb Naakt (2006)

文字通り「裸」というタイトルだね。8才の男の子がはじめてサウナに行くというショートムービー。映画の大半が浴室での描写となっている。

子供がサウナに行ったら何をするか・・・
「聞くまでもない、汗をかくに決まっているだろう」という方は、普通の方だろう。しかし子供の目線で、こういう体験はないですかというのを映画は提示しているのだと思う。

はじめてサウナに行った主人公のエリック。お母さんに連れられてサウナに出かけた。当然、そこに行けば服を脱がなければならない。周りをみて何となく不安そうなエリック。脱衣場からお母さんと手をつないで浴室の方で進んでいく。どうやらここは女湯ではなく、混浴なんだね。日本でお風呂に入るのとは、かなり違う光景が広がっている。

シャワーを浴びるときなど、エリックの目線で見えるのは大人たちの股間だよね。顔を見ようとしたら見上げないといけない。座っているときも、対面に座っている人たちの足元が見えていたりする。サウナに入っても、まわりは汗をかいた大人たちの姿。サウナを楽しむというよりも、はじめて見る大人たちの丸出しの姿をじっくり観察するというのが正しそうだ。当然エリック目線で見えるものは、スクリーンに映し出されている。

エリックは右を見たり左を見たり。実際に子供が混浴のサウナにはじめて入ったら、こんな感じになるのだろうか。それにしても、その体験が夢の中にまで現れるほど、強く印象に残ったようだ。

ちなみにエリック本人も裸だから、サウナに入ったときなど、エリックの珍もしっかりと映っている。

日本ではお風呂に入っても、みんなそれなりに前を隠したりするし、まず混浴でサウナに入ることはないから、残念ながらこういう体験はできないだろう。

  https://www.youtube.com/watch?v=3LRjhV8qgrs

ヘドローバ

映画
10 /07 2024
ヘドローバ

  2017年 

  監督:小林勇貴

  allcinema ヘドローバ
  IMDb Hedorôba

みんな知っていると思うし、今さらこの作品をとりあげなくてもいいかなと思うところもあったけど、珍場面のある映画としては、一応記録しておきたいと思った。小林監督がスマホを使って撮影した映画だ。児童虐待で問題になったおかげで、メイキングなどの動画もあまり見られなくなってしまった。また本編を探してもネットでは見つからないね。排除されてしまった感じがする。

映画の内容は団地の中で、あやしい宗教家や不良たちが争ったり、子供が虐待されたり。死体も気持悪いし、見ていて正直気分が悪くなるような映像の連続だった。それにプラスして、後半の銭湯での大乱闘。メイキングをみると、出演者全員フルチンというのが約束だったらしい。劇場公開のときは、映倫を通してないので、この人たちの珍がスクリーンに全部映っていたということなんだろう。僕はDVDで見たので修正済の場面しか見たことがないが、劇場や配信で見た人はどんな感想なんだろう。

映画の中では、中学生のリュータが登場する。もちろん銭湯の場面にもリュータはいるけれども、これとは別に立小便をする場面があった。ズボンから出している珍が画面に大写しになる場面だ。DVDではもちろん修正がかかっているのだけれども、最後の一コマだけ珍が見えるところがある。毛が少し生え始めた年ごろの男子の状態がわかる一コマだ。こういうのって、原則は修正しているけど、確信犯的に一コマだけ修正をかけ忘れているのだろうか。普通に映画を見ていたら気が付かないけど、一瞬なんか違うぞと思って止めてみると、あれ!やっぱり・・・ということになる。

メイキング映像で、子役が殴られて嘔吐していたことが、児童虐待だと非難されで問題になった。馬乗りでビンタされる場面のことで、団地のお母さんや小さな子供たちが見ている前で行われている場面だった。小林監督が謝罪をするところまで追求されてしまった。

しかしね、もともとひどい映画だし、映画の表現には最初から児童虐待場面も意識してつくられている。他にも問題の場面はいくらでもあるし、映画を見る人は、そういうものだと理解してみていたはずではないだろうか。この児童虐待の点だけクローズアップしても違うよなと感じる。そもそも中学生を裸にして映画に出している件は問題にしないのだろうか。裸も虐待も了解しているから、子役として出演しているのだろう。いろんな意味で異例な内容が多いし、他の人がやらないことをやっちゃえという挑戦的な映画だから、わかる人が見てくださいということじゃないのかな。

ちなみに、僕はこの映画を最後まで平常心で見るのはなかなか難しかった。今回、記事にする前に念のため映画の確認しようと思い、家にあるDVDを見ようと思ったけど、そういえばこれもう無理と思ってDVDを処分してしまっていたことを思い出した。監督謝罪事件以降、中古DVDも高額になり、今ではほとんど流通もしなくなっている。再度入手するのは難しそうだ。再確認はできないまま記事を書いたので、もし認識の違いがあったらご指摘いただきたい。

Le cas Perrot (2019)

映画
10 /06 2024
Le cas Perrot

  2019年 フランス映画

  IMDb Le cas Perrot


紹介いただいた映画です。本記事にいたしました。

30分のショートムービーだけれども、なんじゃこれはと思うような面白さがある。このブログにぴったりの映画だと思う。

タイトルは「ペロの事件」みたいな意味かな。映画は高校の校内でスタート。主人公のペロ君が校庭にいるのだけれどもなぜか全裸。先生に見つけられて、校舎の中に入っていくけれども裸のまま。そのまま保健室で調べられるときも裸のまま。そして教室に入ってくるときもやはり裸のまま。裸だけど性的な描写じゃないし、裸でいる理由もわからない。まわりの人たちが裸で驚かない理由もわからない。なぜ服を着せないのかね。学校のみんなは服を着ているけど、とにかくペロ君だけが裸という、これは、きっと夢でも見てるんだろうなという描写が続いていく。

最初の頃は割とお尻の方が映っており、教室でも机で前が隠れたりしていたので、珍はちょっとしか見えてなかったけれども、さらに会堂の中に入っていくときには、たくさんの人たちが見ている前で堂々を裸で歩いていく。注目されるよね。このあたりは正面からよく見えるような映像になっていく。この子、本当に裸を見せるために主役になったんだという感じだった。

後半は服を着て家に帰る場面になるけれども、最後の方もシュールな展開になっている。本当ならモワモワした夢の中みたいな話なんだろうけど、それをリアルに見せているところが面白いんだよね。

ペロ役は16才のアレクシス・ナティベル。紹介いただいた動画とインタビューの情報があるので以下に記載しておく。

 動画
  https://vk.com/video-218857170_456239051

 監督と主演男優のインタビュー
  https://festival-angers-critiques.blogspot.com/2020/02/rencontre-avec-rony-tanios-et-alexis.html

相撲で珍出し 第3回世界相撲選手権大会 

事件・ハプニング
10 /05 2024
最近もわんぱく相撲の珍場面をいただいたし、少し前に大学生の相撲でマワシが外れた場面があったりもした。そんなにしょっちゅうということではないとしても、マワシが外れると男子の大事な部分が丸出しになってしまうので、注意しないといけないよね。今回は、過去の話を記録として残しておきたいと思う。

1994年12月11日 第3回世界相撲選手権大会 国技館

この年、世界相撲の準決勝はアメリカVSモンゴルだった。アメリカの選手は、順番にウィリ・テイラー(元幕下力士)、エマニエル・ヤーブロー(格闘家)、シオネ・プロトーの3人だった。巨漢ぞろいの最強軍団だ。試合は先鋒・中堅とアメリカが2人勝利しすでに決勝進出が決定した後だった。大将戦ではモンゴルのバットエルデンが勝利するが、最後にプロトーのマワシが解けて珍出しというおまけがついてしまったのだ。

大将戦が始まると、バットエルデンがプロトーがマワシをつかんだ。すると前褌が胸のあたりまで伸びあがってしまった。ゆるゆるのマワシは体に密着していないし、立褌を支える力も無くなっている。バットエルデンは攻撃を休むことなく、左を深く差して後ろの結び目あたりをつかんだ。そして右上手は前褌をつかんだまま、下手投げによりプロトーを土俵にたたきつけたわけだ。この勝負あった瞬間、プロトーの立褌は外れてしまった。ただ外れたというのなら巨腹に隠れて大事な部分は見えにくかったと思う。しかしこれが本当に運が悪かったのは、投げられた瞬間だったこと。マワシが土俵の上に長く伸びて、その上に大股開きの下半身が見える状態だから、まるで赤ちゃんがおしめを交換するような体勢に見える。絶妙の珍出しパフォーマンスとなってしまった。

日本のアマチュア相撲で起きたことなら、本人がさっさとマワシを戻して、そんなに騒がれないだろう。しかし世界相撲のこの場面では、プロトーは顔を赤らめて混乱している様子だ。自分ではマワシをうまく戻せなくて、チームのメンバーがマワシを後ろから持ち上げてあげたり、そんなドタバタを土俵上でやっているのだから、まるでコメディショーのように見えただろう。本人は大変でも、見ているお客さんは笑っていたし、せっかっく大事な部分を開帳したのだから、カメラも股間を狙ってスクープを撮影していた感じだ。とうとうマワシは整えられなくて、土俵から降りたあとは、星条旗のバスタオルを腰に巻いて引き揚げていった。

運の悪さは続く、この珍開帳したとき、体は東から正面、西側へと回転したので、大会を中継するカメラはどの方向から撮っても珍がばっちり映ったことになる。さらに運が悪いことに、世界相撲ということで、海外のテレビもたくさん取材にきている中だったから、海外テレビも珍をばっちり撮影してしまった。

唯一救いがあるとしたら、このテレビの中継は生放送ではなかったということ。翌週の12月18日に朝日系列で世界相撲は放送されることになっていた。しかし、実際の放送では準決勝の場面はそのまんまだった。勝負で珍出しする場面を見せたあと、投げられる瞬間の振り返りではもう一回スローで珍出しする場面が放送された。これはハプニングだからね。余計な編集を加えて修正なんかしたら、臨場感がなくなってしまうからかな。結局一週間後の放送でもそのままだたので、救いにはならなかったようだ。

そもそも日本で中継録画の放送が行われるより前に、オランダで30秒のクリップとして放送されていたことを確認している。その動画も以前はYouTubeにあったけど、すぐに消されてしまった。その後、イギリスの映像アーカイブにこの試合の動画が記録されていることを確認したがアクセスできなかった。最後は、イタリアのコメディ番組「Mai dire gol」で取り上げられていたことを確認をした。イタリアの動画はイギリスのアーカイブと同じものだ。「Mai dire gol」はDVD化された際に世界相撲の場面も収録され、誰でも簡単にこの場面を見られるようになった。ネットで出回っているのはこのイタリア動画のコピーだ。

  https://www.facebook.com/100064726160313/videos/sumo-1994/6995220473881723/

ちなみに、マワシが外れて珍出ししたプロトーのユルフンは、この準決勝だけではない。マワシを締めなおして出てきた決勝戦で日本の吉橋と対戦をしたが、ここでもマワシが伸びて、2度目の珍出しかと心配させるような状況だった。また前年の第2回世界相撲でも、試合前に前垂れが出てきてしまったので、注意を受けている。この頃は、世界相撲も始まってまだ2~3年。外国選手も慣れてなかっただろうし、マワシの締め方も十分に指導できてなかったのだろうと思う。

親子ゲーム

TV番組
10 /04 2024
親子ゲーム

  1986年 TBS

  出演:長渕剛

長渕剛主演ドラマシリーズの第3弾、前に紹介した親子ジグザグよりも先に放送されたドラマだ。

親子ジグザグのときは、定食屋を営む勇次(長渕剛)のところに、実の息子が福岡からやってくるという話だった。こちらの親子ゲームでは、保(長渕剛)は、ラーメン屋を営んでいる。そこにやってきた親子がいて、事件があったあと、その子供麻理男をラーメン屋で預かることになる。そういう面では、今回の少年は実の親子ではない設定になっている。

第5回 オレのマリオ・私のマリオ 1986年7月5日放送

ドラマ中盤に加代と麻理男が閉店後のラーメン屋でご飯を食べている場面がある。もらった1000円を返そうとする麻理男に、加代は「1000円くらいでビビるんじゃない、男の子だからおちんちんついているんだろう」と言って、もう一回1000円を渡していた。このあと、二人で出かけようということになり、行った先が銭湯だった。

銭湯の中にカメラがセットされるのだけれども、見えるのは麻理男の斜め後ろから見た姿。珍場面としてはちょっと違うという感じもある。お湯につかるために、湯舟をまたぐ場面があるのだけれども、ここで見える裏玉が結構立派で長さもあった。しっかりと垂れており、揺れる様がわかる感じだった。ひょっとして割と成長した状態だったので、前から見せられないと判断されたのかもしれないと思った。

麻理男は、ドラマの設定では4年生らしいけれども、体ががっちりした感じがある。子役の柴田一幸は、ドラマ出演した当時は11才の6年生だったことになる。

Varljivo leto '68 (1984)

映画
10 /03 2024
Varljivo leto '68 (1984)

  1984年 ユーゴスラビア
  The Elusive Summer of '68  

  監督:ゴラン・パスカリェヴィッチ

  IMDb Varljivo leto '68

タイトルは、「欺瞞的な夏」という意味らしい。1968年の夏を舞台にして物語は進んでいく。主人公は高校卒業の男子で、同級生や年上の女性を追いかけているように見える。それに対して、お父さんは厳格な教育方針を持っているように思える。社会的にもいろいろな事件が発生していく時代だ。

珍場面というのはこの主人公ではなく、末の弟の方だね。5才のアンドリヤ・ムルカイッチが演じている。映画が始まって5分くらいでオマルで排便の場面。すわっている珍が見えているし、お尻を拭かれてパンツを穿かされる場面も下半身は見えている。

22分あたりから29分近くまで、家族がビーチで過ごしている場面となっている。長男はまわりの異性を気にしている。それに対して、父親が厳しく圧力をかけるという構図。一方で末の弟はというと、なぜか真っ裸。弟は水着は着させてもらえないようだ。当然おしりも珍も普通に見える状態になっていた。

そのビーチの中でも特に注目するは、家族5人が並んで寝そべっている場面だ。トドみたいな体格のお父さんが真ん中で、家族が並んでいるのだけど、長男、長女はいやそうにしている。末の弟はビーチでは最初から裸だから当然珍が見えている。そして寝そべっていても暇なので、指で自分の珍をはじいて時間を過ごしていた。それを見た父親が、末の弟の珍いじりをやめさせた。

5才でも珍を自分で刺激すれば硬くなるよね。カチカチというほどではないけど、それなりに上に立ち上がっているので、弾いて揺れる感じが面白い。

  https://www.dailymotion.com/video/x8q59w8

奇跡の夏 2005年

映画
10 /02 2024
奇跡の夏

  韓国映画 2005年   
  
  안녕, 형아
  Hello, Brother
  Little Brother
 
  allcinema 奇跡の夏
  IMDb Annyeong, hyeonga

この映画もコメントで紹介をいただいていますので、本編記事に残しておきます。

映画は韓国で実際にあった話をもとに作られている。優しい性格の兄と、あばれん坊でまったく言うことをきかない弟。そんな兄弟だが、兄が突然体調を崩して病院に運ばれ、検査で脳腫瘍があるとわかる。それから小児病棟への入院、兄は髪を剃って丸坊主の姿に変わる。

あばれん坊の弟は最初はつっぱっていたが、小児病棟にいるウクとも交流できるようになる。ウクを元気づけるために、コメディアンに来てもらえるよう必死にお願いをしたり。この弟の変化していくことで映画にいい味を出している。

珍場面は弟の方だった。映画のはじまったばかりのころ。弟は、学校でもうんこたれのキャラなんだよね。家に帰ってきて兄が弟のお尻を洗って面倒を見てあげている。弟は、パンツのうんこを洗ったあとの汚い水を兄にぶっかけるような悪ガキだ。弟はお風呂場でシャツは着たままパンツを脱がされている姿だが、弟はじっとしておらず、珍が見えている状態だった。

弟ハンイを演じるのは、9才のときのパク・チビン。この2年後の歴史ドラマ「イ・サン」で、パク・チビンは主人公の子供時代を演じている。このうんこたれて珍出しをしていた子のイメージと、王の子供時代の役のイメージがかなり違うので、ピンとこない。逆にいうと、それだけ「奇跡の夏」ですばらしい演技をしたことが評価され、子役としてのキャリアを高めたのだろう。

2年後の「イ・サン」では、共演したクォン・オミンの方が珍出し役を担当した。さすがに王の子供時代に珍出しはさせられないだろうからね。「イ・サン」の撮影後に、子役たちの対談がなされたことがある。クォン・オミンは撮影を振り返ったときに、「監督から前を隠すなと言われ、すごく恥ずかしかった」とコメントしている。それに対しパク・チビンは「プロは全部みせなきゃね」と言い、珍出しの先輩として「季節の夏」で珍出しをした経験を語った。映画に出演した後は、会う人会う人から「珍を見たよ」と言われたらしい。

あと、珍出しということでは、この映画「季節の夏」でウクの役を担当したチェ・ウヒョク8才もこの2年後の映画で珍出し役を担当している。映画「飛べ ホ・ドング」で、チェ・ウヒョクは知的障害がある主人公の役を演じたが、父と子のお風呂の場面があった。

最後にタイトルについて。今回紹介した映画「奇跡の夏」はあくまで日本でのタイトル。僕は最初この映画のDVDを韓国で買った見たので、「アンニョン・ヒョンア・・・こんにちは兄さん」だとずっと思っていた。しばらくして「奇跡の夏」がこの映画だと気が付いたけれども、タイトルがかけ離れていたので、当初は同じ映画だと全然結びつかなかった。 

河童 1994年

映画
10 /01 2024
河童

  1994年
  監督:石井竜也
  出演:藤竜也、原田龍二、舟越圭佑、陣内孝則

  allcinema 河童
  IMDb Kappa

コメントいただきました映画で、今回は本文で紹介させていただきます。

石井竜也が監督としてデビューした作品で河童伝説をもとに構想されている。映画としては、伝統的な妖怪ものというよりもSFファンタジーのようになっていくけれども、河童の親子が想像しているイメージとかなり違う描き方をされているなと思う。

物語のはじまりは、写真家鈴森雄太(藤竜也)の個展だ。その雄太が倒れて病院に運ばれ、意識をとりもどしてから、それまで疎遠だった自分の息子に、少年時代に河童を見た体験を語る形で進んでいく。映画の大部分はその回想シーンとなっている。

前半で友人が夜自転車に乗っているときに河童らしきものに遭遇して気絶するという事件がある。大人たちが集まって熊狩りみたいなことを始めるのだけれども、主人公雄太は池に走っていき、そして実際に河童と遭遇する体験へと進んでいく。

ちょうどこの事件の直前、主人公雄太とおじいさんがお風呂に入っている場面があった。二人は会話をしているが、体を洗った雄太がお湯に浸かろうとして、浴槽の中に入る動作をするときに、横から珍が見えていた。この場面だけど、雄太の珍が勃起して、鉛筆のようにまっすぐピンと伸びているのがわかる。

撮影で見られることを意識し、緊張して硬くなったのかもしれいないね。落ち着いてから撮りなおすこともできただろうけど、当時はあまりに気にせずOKにしたのかな。主人公の8歳の頃を演じる舟越圭祐は、この映画以外の出演履歴はわからなかった。

映画一路

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