fc2ブログ

动物后背自己挠痒挠不到的地方 【再掲】

ビデオ作品
10 /23 2024
动物后背自己挠痒挠不到的地方 

  Acnestis 2009年
  監督:余极
  出演:熊熊
  
中国の芸術家「余极」は、自由な作風で個展なども行った。彼が2009年の発表した映像作品「动物​​后背挠痒挠不到的地方」は、動物の背中でかゆくても手が届かない場所という意味だ。シリーズは5つの映像作品により構成されている。これらは、もともと美術の個展のために作成された映像作品で、すべてに登場する主役の熊熊は、5作品のうち4作品でフルチンになるという露出度の高い作品だ。

一方で熊熊を演じているのは、四川美術学院の新入生で周鹏という。こういう映像作品を通して、先生とのつながりが持てたのだし、裸で出演なんて全然平気ですよと語っていたそうだ。まさに自分の裸が上映、展示されているその個展会場で、インタビューに答えていたというから、本当に度胸があるなという感じだ。

この作品は、個展の展示で終わらず、YouTubeで公開された。すごいと思うのは、これだけ珍が丸出しになっているのに、13年経っても動画が消されてないことだ。一番問題となり一回消えた3作目もその後復活し5作品そろってYouTubeで見ることができる。美術作品なら、珍出しもOKだよということなのかな。


第1話 熊掌:bear's paw

ホールの中の同じポジションで主人公の熊熊はひたすら体操を続けている。衣装は熊手の手袋だけで、珍は丸出し。ホールに男女の学生たちが入ってくるけれども、裸の熊熊がそこにいるということは意識されてないようだ。見えてないのだろうか。しかし、途中から熊熊の体操に他の学生たちもシンクロしはじめる。最後は他の学生たちは、解散して行ってしまい、熊熊だけが残される。この第1話、熊熊は一度も服を着ることなく、体操をする裸を鑑賞させる作品だ。

この動画を初めてみたとき、目立ちたがり屋の学生が裸で話題を取ろうと自撮りしてYouTubeにアップしたのかと思った。しかしいつまでも消えないので、確認してみたら、これは正式な美術作品で個展も開かれていることをあとから知った。すごいと思った。


第2話 鱼:fish

2作目は、女子とのからみへと進んでいく。熊熊は相変わらず熊手の手袋をしただけの裸。庭に出てリラックスしている。庭に水を撒いたり、立ちションをしたりしている。この小便のときは後ろ姿で撮影されていた。熊熊は、女子たちに注目され取り囲まれたり、熊歩きで部屋に戻ってきたりしている。この熊歩きのときカメラはお尻を追いかけているので、裏玉が強調されてみえている。

そして部屋に戻って女子たちとじゃんけんゲームとしたり。そして最後に獲物となる女子が定まるけど、これが魚のことかな。この女子は裸にバスローブをまとっているから、胸やヘアが見えたりしているが完全に裸になることはなかった。熊熊はホールの上の階にあがって獲物の女子を求めていく。最後屋上で、熊熊はこの女子と交尾したかったように思うのだけど、結局どうなったんだろう。女子はどこかに消えてしまったのか、熊熊だけが屋上に残されていた。


第3話 熊掌和鱼:bear's paw and fish

熊熊は3作目でやっと服を着ることが許されたようだ。2作目で女子をゲットできなかったためにムラムラしているんだろうか。今度の魚は男子のようだ。獲物を逃すまいと積極的に動く熊熊。カフェでみつけた男子を追いかけて、男子の部屋に入り込み、交尾をおねだりした。熊手袋を外し、シャツを脱ぎ、ズボンとパンツを同時に脱いで、いさぎよく裸になった熊熊。相手の男子と抱き合った。ちなみに相手は最後までパンツを脱がなかったので、珍出しは熊熊だけのようだ。

この3作目は大変だ。熊熊と男子が抱き合ってから以降、10分間ゆっくりと抱き合う二人の映像が続くことになる。カメラは定点で二人がやっている場面を静かに見ているだけ。音楽は流れている。最後抱き合ったまま映像は終わるのだけど、たぶん3作目も相手の男子が消えてなくなったのだと思う。3作目の冒頭に、裸の熊熊がベッドの上で不満そうにしている場面があるからだ。熊熊の欲望は満たされなかったのだと想像される。

1作目・2作目と3作目を比較すると、2作目までは縮こまって小ぶりだった熊熊の珍が、3作目ではずいぶん長く立派になっているのがわかる。やっぱり体に触れるなどするとある程度の興奮状態になるのは避けられず、半勃起しちゃうのだろう。だからと言って、それが好きでやっているのではなくあくまで演技だから、完全に勃起するほどもでないということか。それもこれも、何も隠さずに見せているので、じっくり観察できるのが面白い。

実際に個展で展示されている場面を想像してほしい。展覧会場内には絵画などの提示と、映像展示があり、スクリーンは5作品分用意されていた。この3話目のスクリーンは半分以上が熊熊と男子の抱き合っている映像だ。これはひどい目も当てられないと、別のスクリーンを見ようとしたら、こっちはフルチン体操の動画、あっちは熊熊の裏玉のアップが流れている。好きな人はいいが、そうでない人は居心地の悪い個展会場だっただろうと想像できるね。


第4話 猫:cat

今度は、熊熊は女子アパートに侵入する。普通に見たらこれは犯罪だし、おそろしい光景だと思うのだけど、熊熊は見えない存在だからその場面をのぞいていても、女子は気が付かない。女子が猫と戯れたり、服を着替えるときも、トイレに入っているときも、熊熊が目の前にいて女子の観察をするという、かなりシュールな設定だ。しかし、熊熊は女子のすべてを見ることはできるけれども、女子を触ることはできないし、女子に気が付いてもらうこともできない。この回だけは熊熊の裸はなかった。


第5話 白色马: white horse

最後は別の女子が登場する。交差点があって、遠くから交差点に向かってそれぞれ近づいてくるという作品。再び熊熊は裸スタート。交差点に来るまでにパンツやシャツが置いてあるので、それを拾って服を着ながら前進せよということらしい。ここで登場するのは、熊のぬいぐるみを背負った白馬。

これ近づいてくるといいながら、撮影は服を脱ぎながら後ろ向きに歩いて交差点を離れていくという撮影がされている。逆回しで映像にしているのだろう。熊熊は裸になっているけれども、女子の方は裸ではない。どうも服を脱ぐのは熊熊の役割らしい。

 第1話 https://www.youtube.com/watch?v=Ad1t5lQmIWM
 第2話 https://www.youtube.com/watch?v=Yvnvydpl5KA
 第3話 https://www.youtube.com/watch?v=gK25RN_Aqt0
 第4話 https://www.youtube.com/watch?v=es8xkO6o2ao&t=360s
 第5話 https://www.youtube.com/watch?v=NnTEZ1Ssvw8&t=436s

 展覧会 http://www.artlinkart.com/cn/exhibition/overview/85bawwrn

SEXUELE VOORLICHTING 1991年 【再掲】

ビデオ作品
09 /28 2024
SEXUELE VOORLICHTING

  1991年 ベルギー ビデオ作品

  Puberty: Sexual Education for Boys and Girls

  監督:ロナルド・デロンジュ

  IMDb Sexuele voorlichting

映像で確認をするのであれば、性教育の教材が一番わかりやすいと思う。以前はDVDも発売されており入手できていたのだけれども、最近はほとんどみかけなくなった。

この教材は、まさに性と性器を教えるものだ。赤ちゃんから成人男女まで性について見せながら説明をしているね。特に思春期前の男女(兄妹)がメインで展開していく。

最初の方では、まず赤ちゃんのおむつを替える場面だね。ここで男女の違いを比較して見せることからはじまっている。このくらいなら日本の性教育ビデオでも映像化できそうだけどね。

次はメインとなる兄妹が自分の体を使っていろいろと説明を行っていく。ちょうどビデオ教育の対象となる年齢だろう。兄は立ち姿で、妹は座って股を開いた状態で性器の確認をしているね。

兄は自分で包皮を剥いて亀頭の前や後ろまで念入りに見せている。また珍を持ち上げて玉袋の様子もしっかりと見せている。そして勃起の説明では、斜め上にそりあがった状態になっている。そのときは皮は下がって亀頭が露出していた。

この説明をするために、友達たちの珍も見せている。別の子は包皮を引っ張ってみたけど剥けないし、また別の子は割礼されているということだ。皮が剥ける子も、剥けない子も、割礼の子も、みんな勃起させてみせている。珍の大きさや包皮が剥けるかどうかの違いは問題ではなく、いずれも正常だということを説明していた。多様性に配慮した説明となっていた。

成長については、成長段階が異なる男女の性器の映像があるし、女性はさらに胸の変化の映像もあった。

性器のケアについては、兄妹が一緒にお風呂に入って、実際に性器を洗って見せるという場面が作られていた。

そして男子については、夢精の問題をとりあげなければならないだろう。兄が目覚めたときにパジャマが濡れていたという場面を設定してあった。目覚めた兄は珍を出して確認したあと、マスターベーションで続きをやると言う場面となっていた。

その夢精についても、いわゆる性的夢に伴うものである。それは兄がガールフレンドと裸で一緒にいる場面を説明している。そして兄はマスターベーションの最中も、ガールフレンドと裸でお互いの体を触るイメージを膨らませている。その兄の性的夢や空想の世界も映像になっていた。それが終わると、勃起から緩んだ珍とお腹の上に液体が乗っている場面。射精の場面はなかったが、兄の顔の表情でそれらしいことはわかる。この液体が本物かどうかは、よくわからない。

最後は、成人の男女が交わる場面になっていく。それから避妊具の使用方法なども説明されており、必要な情報は映像で見せられているように思う。成人の場面を考えたら、思春期前の子供が空想しながらマスターベーションするのは、かわいいものだという感じなのかな。

いずれもしても、言葉だけで想像させるようなことはしていない。実写で見せて明確に説明すれば、誰がみてもわかるということだろうね。

これが作られたのは1991年の話、今はこのDVDも世の中には出回ってない。最近の性教育の動画というのは、こういう同年代のモデルを登場させることなく、むしろ大人のモデルを全裸にしてステージに立たせ、じっくり性器を観察するものが多くなっている。思春期前のモデルを登場させて性器を見せて教育するという発想は、今の時代ではないのだろう。

髪からはじまる物語 2005年

ビデオ作品
08 /12 2024
髪からはじまる物語 2005年

 監督:行定勲
 出演:柴咲コウ

 allcinema 髪からはじまる物語

映画は、1.復讐劇  2.あこがれ  3.懺悔という短編の三部作で構成されている。作品に共通するテーマは長くきれいな髪。もともとコーセーの商品購入者に配信されたネット映画だったものを、3部まとめてDVD化されることになったそうだ。

「2.あこがれ」の舞台は、温泉場だった。時代は昭和16年12月で、太平洋戦争の開戦当時の物語だ。フィルムもほとんどの場面が白黒で、強調したい場面だけカラー映像となる。いかにも昔風の感じで作られている。登場人物として主要な子供が3人いるが、他の子たちと戦争ごっこをした後、女湯をのぞくというようなわんぱくたちだ。このあと、この3人は温泉に入る。

3人の中では、真ん中の松吉(米谷真一)が主人公だろう。あこがれの小町姉さん(柴咲コウ)を追いかけたり、叱られて木に縛りつけられたり、後半では小町姉さんの髪を預かるという役をしている。残り2人のうち、年上が竹蔵(小林奨)、年下が梅助(畦上真次)。これが2004年の冬に撮影されたとすると、松吉役が小5、竹蔵役が中1、梅助役が小2という感じだろう。

温泉の中での場面。最初3人は湯につかって真珠湾攻撃のことを話していた。松吉がふざけて湯をかけるので、小さい梅助はたまらず逃げてしまう。そのあと、松吉と竹蔵が立って話をする様子が背面から映されているが、場面は少し離れた位置からの正面の映像に変わった。この二人、動かずに立って話をしているので、二人とも珍がはっきりと見えている。そのあと、さらに主人公の松吉は、斜めからもう少し近い映像でもっとよく見えていた。そして松吉が風呂からあがっていくのを見守る竹蔵と梅助。この場面でも竹蔵は正面から珍が見えており、たっぷり表現されていた。この3人のうち、年下の梅助については、お湯をかけられて逃げていったりしているし撮影は年齢の高い二人に注目されたようだ。そもそも、梅助は背が低いので、温泉の中で立っていても下半身はお湯に隠れてしまって見えにくい。

中学生くらいになると珍出しは少ないと思う。しかも動きながらちょっと見えたとか、湯気でかすんで見えたとかではない。動かずにずっと立ったまま話をしているので、正面からじっくり珍が見られる状態だった。あえて言うならば、フィルムが白黒だからリアル差は少し低下しているということだろうか。この映画は、もともと一般公開はしないし、化粧品購入者という限られたお客さんに見せるものだから、中学生くらいでも珍見せサービスしてもよいと考えられたのだろうか。そうだとしても、結果的にはDVDは発行されたので、広く知られるようになった。

DVDにはメイキング動画も入っているが、松吉役は叱られる際にビンタを受けるけれども、これ演技と言っても本当にやっているからね、それも何度も撮り直ししている。撮影とわかっていても、顔は赤らむし、リアルに涙がこぼれている。裸にされるし、平手打ちは受けるし、子役をやるというのは本当に大変なことだね。

European Shower Bath 2004年

ビデオ作品
02 /11 2014
このブログの本来の趣旨である、映画の話題を一つ

「The European Showerbath」は、日本では公開されてないと思う。
英国のピーター・グリーナウェイが2004年に発表した短編映画だ。

「Visions of Europe」というDVDの中の一つの動画として納められている。

  IMDb Visions of Europe

暗闇の中に滝のように水が落ちていくのが光って見えるところからはじまる。
それは巨大なシャワーであった。
暗闇の中にシャワーだけが存在する、そんな不思議な世界が作られている。

シャワーの最初に入ってくるのは巨腹の男性。
そして次に入ってくるのは巨乳の女性。
二人は巨大な肉を揺らしながら、回転しシャワーを浴びている。
登場人物の体にはヨーロッパの国旗がペイントされている。

最初のおじさんがドイツで、次のおばさんがフランス。
巨漢二人が最初にシャワーを浴びていることに、それなりの意味がありそうだ。
その後も国旗を身につけたいろんな体型がシャワーに入ってくる。

グリーナウェイと聞けば、裸の出演者が多いイメージがあろうだろう。
この作品の場合もシャワーを題材にしていることもあり、
登場人物が裸であることには、映画としての必然がある。

裸の肉体がシャワーの中で回転しうごきまわる。
体の表面を流れ落ちる水、そして不規則にあたる光の効果で、
体の各部は光ったり暗くなったりするのだ。

その間、男女の大事な部分も光と水の効果の中で、見え隠れする。
しかしそれは、単に肉体の一部であって、エロチシズムは感じられない。
股間にまで丁寧に国旗が塗られている人などみると、
逆に悪ふざけのようにすら思えてしまう。

体に塗られた国旗はシャワーとともに流れていって色あせて行く。
国旗が落ちてしまえばただの裸の人間だ。

何も隠さない生身の体と、体に施されるデザイン。
ギザギザした弦楽器のメロディ。
水と光の効果。
まさにグリーナウェイ映画の要素がギュッとつまった短編作品だ。

シャワーがかなり混んできた頃になっても、まだ
シャワーに入ろうと男女が服を脱いで準備をしている。
そのときに異変が・・。

欧州連合に次々に加わっていく国にイメージにも重ねたという話らしい。

  European Showerbath




映画一路

FC2ブログへようこそ!