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相撲で珍出し 第3回世界相撲選手権大会 

事件・ハプニング
10 /05 2024
最近もわんぱく相撲の珍場面をいただいたし、少し前に大学生の相撲でマワシが外れた場面があったりもした。そんなにしょっちゅうということではないとしても、マワシが外れると男子の大事な部分が丸出しになってしまうので、注意しないといけないよね。今回は、過去の話を記録として残しておきたいと思う。

1994年12月11日 第3回世界相撲選手権大会 国技館

この年、世界相撲の準決勝はアメリカVSモンゴルだった。アメリカの選手は、順番にウィリ・テイラー(元幕下力士)、エマニエル・ヤーブロー(格闘家)、シオネ・プロトーの3人だった。巨漢ぞろいの最強軍団だ。試合は先鋒・中堅とアメリカが2人勝利しすでに決勝進出が決定した後だった。大将戦ではモンゴルのバットエルデンが勝利するが、最後にプロトーのマワシが解けて珍出しというおまけがついてしまったのだ。

大将戦が始まると、バットエルデンがプロトーがマワシをつかんだ。すると前褌が胸のあたりまで伸びあがってしまった。ゆるゆるのマワシは体に密着していないし、立褌を支える力も無くなっている。バットエルデンは攻撃を休むことなく、左を深く差して後ろの結び目あたりをつかんだ。そして右上手は前褌をつかんだまま、下手投げによりプロトーを土俵にたたきつけたわけだ。この勝負あった瞬間、プロトーの立褌は外れてしまった。ただ外れたというのなら巨腹に隠れて大事な部分は見えにくかったと思う。しかしこれが本当に運が悪かったのは、投げられた瞬間だったこと。マワシが土俵の上に長く伸びて、その上に大股開きの下半身が見える状態だから、まるで赤ちゃんがおしめを交換するような体勢に見える。絶妙の珍出しパフォーマンスとなってしまった。

日本のアマチュア相撲で起きたことなら、本人がさっさとマワシを戻して、そんなに騒がれないだろう。しかし世界相撲のこの場面では、プロトーは顔を赤らめて混乱している様子だ。自分ではマワシをうまく戻せなくて、チームのメンバーがマワシを後ろから持ち上げてあげたり、そんなドタバタを土俵上でやっているのだから、まるでコメディショーのように見えただろう。本人は大変でも、見ているお客さんは笑っていたし、せっかっく大事な部分を開帳したのだから、カメラも股間を狙ってスクープを撮影していた感じだ。とうとうマワシは整えられなくて、土俵から降りたあとは、星条旗のバスタオルを腰に巻いて引き揚げていった。

運の悪さは続く、この珍開帳したとき、体は東から正面、西側へと回転したので、大会を中継するカメラはどの方向から撮っても珍がばっちり映ったことになる。さらに運が悪いことに、世界相撲ということで、海外のテレビもたくさん取材にきている中だったから、海外テレビも珍をばっちり撮影してしまった。

唯一救いがあるとしたら、このテレビの中継は生放送ではなかったということ。翌週の12月18日に朝日系列で世界相撲は放送されることになっていた。しかし、実際の放送では準決勝の場面はそのまんまだった。勝負で珍出しする場面を見せたあと、投げられる瞬間の振り返りではもう一回スローで珍出しする場面が放送された。これはハプニングだからね。余計な編集を加えて修正なんかしたら、臨場感がなくなってしまうからかな。結局一週間後の放送でもそのままだたので、救いにはならなかったようだ。

そもそも日本で中継録画の放送が行われるより前に、オランダで30秒のクリップとして放送されていたことを確認している。その動画も以前はYouTubeにあったけど、すぐに消されてしまった。その後、イギリスの映像アーカイブにこの試合の動画が記録されていることを確認したがアクセスできなかった。最後は、イタリアのコメディ番組「Mai dire gol」で取り上げられていたことを確認をした。イタリアの動画はイギリスのアーカイブと同じものだ。「Mai dire gol」はDVD化された際に世界相撲の場面も収録され、誰でも簡単にこの場面を見られるようになった。ネットで出回っているのはこのイタリア動画のコピーだ。

  https://www.facebook.com/100064726160313/videos/sumo-1994/6995220473881723/

ちなみに、マワシが外れて珍出ししたプロトーのユルフンは、この準決勝だけではない。マワシを締めなおして出てきた決勝戦で日本の吉橋と対戦をしたが、ここでもマワシが伸びて、2度目の珍出しかと心配させるような状況だった。また前年の第2回世界相撲でも、試合前に前垂れが出てきてしまったので、注意を受けている。この頃は、世界相撲も始まってまだ2~3年。外国選手も慣れてなかっただろうし、マワシの締め方も十分に指導できてなかったのだろうと思う。

マワシが外れて「チン」出し

事件・ハプニング
01 /16 2010
古くから奉納や興業が行われてきた相撲。力士はマワシ一本で男性自身とお尻を隠すのみという姿だ。取り組みでは激しくぶつかり合うし、マワシを怪力で引きあったりもするのだから、場合によってはマワシが外れて珍出しなんてハプニングが起きるのではないかと思われる。しかし、過去の例を調べるとかなり確率は低いみたいだね。

★朝ノ霧(三段目)
テレビ生中継でチン事件を起こしたとして話題になったのは当時23才若松部屋の朝ノ霧だ。スポーツ紙で「モロ出し」と騒がれたのはもちろんのこと、ロイターを通じて世界中でも報道されることになった。

  2000年(平成12年) 5月13日 夏場所 7日目 三段目 両国国技館
  ×朝ノ霧  対  ○千代白鵬 (朝ノ霧の反則負け)

 三段目の取り組みで朝ノ霧は、対戦相手の千代白鵬と左四つに組んでいた。千代白鵬が掴んでいるマワシを左右に揺らすと、朝ノ霧の立褌がするりと抜け落ちてしまったのだ。朝ノ霧はあわてて右手でマワシを引き上げたが、すでに局部は完全に見えてしまっており、審判によって取り組みは止められた。朝ノ霧はマワシを戻して土俵を下りた。審判長の鳴戸親方がマイクで「東方力士の前袋が落ちたので、西方力士の勝ちとする」と説明をした。局部を丸出しにしたことで、反則が適用されるというのは、かなり珍しいことだ。
 普通の力士は立褌に十分な長さをとっているので、マワシが緩んだり、後ろが解けたりしても、前袋が落ちることは簡単には起こらない。しかし朝ノ霧の場合は、マワシが短くなって立褌に余裕がなかったらしいね。ちゃんとしてなかったことが問題だったようだ。

★1967年(昭和42年) 夏場所(前相撲) 詳細不明

★1962年(昭和37年) 初場所(前相撲) 詳細不明

★松ノ音(幕下)

  1951年(昭和26年) 1月 初場所 2日目 幕下
  ○松ノ音  対  ×寿々木 (寄り切り)

 幕下の取り組みで、松ノ音と寿々木が組み合っていると、松ノ音のマワシが緩んで立褌が落ちてしまった。行司と審判で相談した結果、反則ではなく取り直しすることとなった。取り直しの取り組みでは、珍出しした松ノ音が寿々木を寄り切って雪辱を果たした。寿々木は規定はどうなのかと抗議をしたものの、勝敗は変わらなかったようだ。珍出しで恥ずかしい思いをしても、勝てるようだね。

★明瀬川(十両)

  1946年(昭和21年) 4月 京都準場所 4日目 十両
  ×明瀬川  対  ○達ノ里  (寄り切り)
 
 取り組み中に十両明瀬川の立褌が落ちてしまった。そのことを察した対戦相手の達ノ里はかまわず体を預けて寄り切った。マワシが外れるかどうかはともかく、寄りきれば勝ちだね。

★ 五ツ海(前頭4)

  1946年(昭和21年) 4月 京都準場所 4日目 幕内
  ×五ツ海(前頭4)  対  不動岩(小結)  (寄り切り)
 
 十両で珍出し事件が起こった同じ日、なんと幕内の取り組みでも珍出し事件があったらしい。この日のお客さんは2回珍出しを目撃することになった。長身(214cm)の不動岩に対し、五ツ海はもろ差しで右下手で投げを打って出る。一方、不動岩は相手を吊りあげようとぐっと持ち上げた。すると、 五ツ海の立褌が外れて、局部が丸出しになった。五ツ海は、恥ずかしさの余り両手で隠して土俵の外に飛び出してしまった。五ツ海が飛び出したので、決まり手は「寄り切り」となるようだ。

★ 男嶌(十両5)

  1917年(大正6年) 5月 夏場所 3日目 十両
  ×男嶌(十両)  対  友ノ山(幕下)  (反則負け)

 十両力士男嶌 と幕下8枚目友ノ山の一戦。友ノ山は 男嶌 の前マワシを引きつけ前に寄って行くと、男嶌 の立褌が外れて局部が丸出しになった。男嶌 は両手で隠そうとしたが行司玉次郎に取り組みを止められる。行司が審判と相談した結果、男嶌の負けとされた。決まり手は反則負けだが、新聞では「前はずれ」による負けと書かれたらしい。

★八甲山(前頭10)

  1912年(明治45年) 春場所 8日目 幕内  両国国技館
  ○八甲山(西前頭10)  対 有明(東前頭6)   

 明治45年の両国国技館、八甲山と有明がもみ合ううちに、八甲山の立褌が外れて局部が丸出しになってしまった。しかし、同時に有明が横転してしまったので、行司は軍配を八甲山にあげた。反則負けではないかという物言いなどはなかったという。丸出しになっても、やはり勝負で勝っていればOKという判断だったのだろう。

★海山

  明治中頃の取り組み
  ○海山  対  朝汐

 怪力海山と初代朝汐と一戦。海山がうっちゃりをして両者が土俵下に落ちた。海山のうっちゃりを認めて行司の木村瀬平は海山に軍配をあげたらしい。しかし、よくみると海山のマワシがほどけて局部が丸出し状態だ。海山の反則負けではないかという物言いがついたが、行司の木村瀬平は、「勝負がついてから飛び出したのである」と主張を曲げず、軍配通り海山の勝ちとされた。「名行司、木村瀬平らチン裁定」と言われるらしい。

★高浪

  1891年(明治24年) 1月15日 春場所 6日目  回向院大相撲
  △高浪  対  △泉瀧
  
 高浪と泉瀧が左四つに組み、投げの打ち合いをしたらしい。そのとき、高浪の立褌が外れてしまった。しかしすぐに締め直して取り組みを続行。しかしとうとう勝負はつかず引き分けとされた。

★ 嵐山

  1888年(明治20年) 2月5日 春場所 8日目 回向院大相撲
  嵐山  対  相生
 
 嵐山と相生は右四つに組んでいたら、嵐山の立褌が抜け落ちて、局部が丸出しになった。行司木村龍五郎が審判と相談したところ、取り直しとなった。嵐山はいったん土俵を下りてマワシを締め、取り直しをしたが勝負はつかず引き分けとのこと。人気力士が珍をブラブラしながら下りてくる場面を眺めているお客さんたちは、大喜びだったかも。

いろいろと情報をたどってみたけど、このくらいしか発見できなかった。

さて、昔のようにテレビのない時代ならば、少々マワシが外れてもその場の話題で済んだだろう。今は、テレビ中継されているから、すぐさま世界に情報が展開され下品だと非難されたりするんだろうね。昔は取り組み中にマワシが外れても、締め直して続行ということもあったみたいだね。また前袋が落ちたら反則負けとなるにしても、それは取り組み中に起きた場合であって、勝負がついたのちにマワシが外れても勝敗はくつがえらないということもわかる。不謹慎な言い方かもしれないが、相手をうまく投げ飛ばして勝ちを決め、その後に自然にはらりとマワシが落ちるようなパフォーマンスをすれば、勝負に勝てて話題もとれるかもしれないね。実際にはどうだろう。

相撲中継でのハプニング

事件・ハプニング
02 /15 2008
相撲の中継で廻しが落ちたら、どうなるか。テレビはいったいどんな放送をするのだろうか。以前に、なぎら健一が「悲惨な戦い」で廻しの外れる取り組みを想定した歌を作っている。力士の廻しが落ちたとき、*HKは照明を消そうとしたり、カメラをそらすように努力したのだけどうまく行かず、力士のアソコがはっきりテレビで映り、巨体には小さい珍という事実が明らかになるという話だ。その後弟子が毛布を持って駆け寄るのだが、弟子は勢い余って転んでしまう。その体を支えるためつかもうとしたのが、丸出し力士の珍だったというオチまでついている。

実際に大相撲で廻しが外れる例はまれにあったらしいけど、テレビで大事なモノが映ってしまったことはないそうだ。有名な朝ノ霧事件のとき、「朝ノ霧の男性自信がテレビで映った」などと世界中にニュースが流れて大騒ぎしたらしいが、これは誇張しただけで、実際にテレビで大事なモノは見えていないという。

テレビ放送中に本当に廻しが外れて見えてしまったら、どんなことになるのだろう。本人のプライバシーや尊厳を考えた放送をするのが正しいとは思うけど、現実のテレビは週刊誌と一緒の動きをする。その事件はアマチュア相撲大会の準決勝で起こった。下手投げを受けたアメリカ人選手が、転がりながら廻しが外れて、本当に珍出しをしてしまった。この場面をテレビはどのように放送したか調べてみた。

中継番組:投げによって勝負が決まったあとの放送は、勝った選手は一瞬映るだけで、焦りまくる下半身丸出しの選手(かろうじて珍は暗く影になっている)ばかり映していた。ハプニングとしては仕方ないとしても、勝負の振り返りをスローで見せ始めたのだ。うそだろうと思ったけど、廻しが外れて選手の珍がポロリと飛び出す決定的週間がモザイクなしで再び放送された。アナウンサーが笑いながら「廻しが取れてしまいましたが」と話し、解説者は「まあ、しっかり締めていても、外れることはあります」と軽く流した。しかしそれって、あまりフォローになってない。

他番組1:廻しが外れる瞬間はモザイク入り。しかし生尻の方は特大アップにして放送した。スポーツ選手が下着を着けてるかどうかを話題にしたバラエティ番組の一場面で、相撲はパンツを着用してないことを説明する材料にこの映像を使った。パンツを着用してないので、ハプニングがあると、「完全ノーパン状態」すなわち丸出しになるとコメントした。

他番組2:相撲大会を振り返り面白い場面があったと総括する番組。廻しが外れる瞬間はモザイク入り。起き上がった場面では股間には「珍」マークを入れ、珍が丸見えになっていることを強調した。さらに、「技を出さずに別なモノを出しちゃいました」というナレーションが入った。一方丸見えの股間を注視した相手選手の立場からは「体はでかいのにたいしたものがついてない」というセリフが入り、今度は観客の視点から「小さくてちゃんと見えなかった」というセリフが入った。画面は恥ずかしそうに必死で前を隠そうとする選手の股間のアップ。最後は本人の立場から「ひと皮むいて出直します」とナレーションを入れて締めくくった。大事な部分の映像はお茶の間には見せられないけど、でっかい体に皮のかむった小さな珍がっちり見えてましたたよということを、面白おかしく伝えていた。

他番組3:大会のダイジェスト番組。勝負のポイントや廻しが外れる場面などを面白く解説した。この映像ソースは中継放送と同じものだが、今回はしっかしとモザイク入りだった。廻しが外れた理由については「まわしがゆるすぎる」とコメントした。この選手は次の決勝戦でも登場するが、決勝戦で再び廻しが外れるかもしれないなどど、多少あおったコメントをしている。

スポーツの大会の貴重な珍出しハプニング。中継番組では準決勝で豪快な投げで勝負がつく瞬間だから、映像として見せないわけにはいかないだろう。実はこの中継番組、生放送ではなく、中継録画放送なのだ。だから技術的にはモザイクを入れることも可能なのだが、あえてモザイクを入れなかったのは、中継放送としてのリアリティや臨場感をこわしたくないという配慮があったのだろう。一方、後日同じ映像ソースを使ったスポーツのダイジェスト番組ではモザイクは入れられていた。同じテレビ局で同じ映像ソースを使った番組なのに、片方は無修正で放送し、片方は修正する別の判断がされたわけだ。中継番組はリアリティを重視し無修正で冷静に放送し、バラエティはわざと恥ずかしいくなるようなコメントを入れて修正して放送する。目的が違うということだね。

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