世間はすでに都知事選候補の話題で騒然として、参院選は遠い過去の話のようにもなっていますが、私としては、次の大騒動に踏み出す前に、今回の参院選についての感想を記しておきたいと思います。
まずは、私の投票の結果から。今回東京選挙区では、「改憲派に2/3議席を与えない」戦略に則って、当落すれすれと言われる候補を当初から考えていましたが、人となりや主張の本気度をキチンと知っておきたいと考え、街宣の様子を直に、あるいはネットを通して追いかけ続けました。その結果、SEALDsなど若い人たちや多くの市民の応援を受け続けて、候補者自身がどんどん明るい表情に変わり、街の人々に自分の言葉で自信を持って語りかけるようになっていくのが、手に取るように分かりました。結果は「当選」。これからの国会でも、応援した市民を裏切らない、本気の仕事をしてくれるに違いないと思います。
一方、比例代表は、以前から信頼感を持っていた候補者に決めていました。公示前に勝手連主催の決起集会に参加してみても、その選択に揺らぎはありませんでしたが、結果は「落選」。熱心な支援グループの存在に安心して、私自身は周囲の何人かに話はしたものの、選挙運動のお手伝いなどには入らず、支援グループにお任せだったことを反省。やはり大きな組織を持たない人が勝つためには、支援者一人ひとりの必死のエネルギーが必要なのだと、今更のように感じています。
参院選の全体像を見ると、「与党大勝」「改憲派2/3議席獲得」と報道されていますが、そしてその結果は事実ではありますが、私には「絶望的」とは思えません。むしろ、いくつかの「希望」が見えた選挙だったと思います。
その「希望」のひとつは、激戦といわれていた11の一人区で野党候補が当選したこと。
激戦区といわれる地域では、安倍首相や主要閣僚や人気の小泉新次郎氏などが、応援に駆けつけ、激しい身振りを交えて熱弁をふるっていましたが、野党候補の応援に入った若い学生や市民たちの誠意ある応援に適いませんでした。例えば、長野での、杉尾ひでや氏を応援するSEALDs本間信和さんの姿が、YouTubeで見られますが、その訴えには胸をうつものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=-oc_ag-n95U&feature=youtu.be
この長野を含め、沖縄、福島、三重、新潟、岩手、宮城、山形、青森、山梨、大分の一人区の、野党統一候補者の当選には、夫々に若い人たちが全エネルギーを掛けた応援があり、感動的なドラマがありました。
数としてはまだまだ少ないながら、重要な意味を持つこれ等勝利の結果は、民進党の岡田代表や共産党の志位書記長にも、「市民&野党共闘」への強い確信を与えたと思います。選挙後の岡田さんや志位さんの表情は思いのほか明るく、安倍首相らの「野合」攻撃にも関わらず、市民への信頼を基盤に野党共闘を貫いたことへの自信のようなものが伺えました。
特に、右から左まで様々な考えの人たちのいる民進党には、今後ますます切り崩し工作が行われると思いますが、岡田代表には、「市民&野党共闘」の形でしか今の一党独裁打破の道はないと、肝に銘じてもらいたいし、私達も市民と共に歩む政党を今後も積極的にサポートしていきたいと思います。
今回の選挙では、身を削るようにして頑張った奥田愛基さん始めSEALDsの皆さんには、強い感銘を受け、本当に励まされました。彼らは従来どおりのやり方では勝たないはずの闘いに勝つ方法を提示したに止まりません。政治は私達一人一人のものだと身をもって示して、政治と市民の距離を決定的に縮めてくれました。
他にも、選挙フェスで若者の関心を掘り起こし、投票率を幾分でも確かに上げてくれた三宅洋平さん、持って行き所のない市民の怒りを本気で救い上げようと党まで立ち上げ、ツイッターを使って日々熱心に質問に答えてくださった小林節さんなど、残念ながら当選は果たさなかった方達も、夫々のやり方で、日本の民主主義の底上げに大きく貢献してくれたと思います。
危なっかしくて頼りない野党、数を頼みに「非常事態条項」をチラつかせる安倍政権、その政権に首根っこを押さえられているマスコミ、正直何とも心が暗くなる政治状況は続いていますが、まだまだ諦めるわけにはいきません。
「絶望の中にこそ希望があり、光は闇の中で輝いている。
・・・終わったなら また始めよう」(奥田愛基「変える」より)
「護憲+BBS」「 メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
笹井明子
まずは、私の投票の結果から。今回東京選挙区では、「改憲派に2/3議席を与えない」戦略に則って、当落すれすれと言われる候補を当初から考えていましたが、人となりや主張の本気度をキチンと知っておきたいと考え、街宣の様子を直に、あるいはネットを通して追いかけ続けました。その結果、SEALDsなど若い人たちや多くの市民の応援を受け続けて、候補者自身がどんどん明るい表情に変わり、街の人々に自分の言葉で自信を持って語りかけるようになっていくのが、手に取るように分かりました。結果は「当選」。これからの国会でも、応援した市民を裏切らない、本気の仕事をしてくれるに違いないと思います。
一方、比例代表は、以前から信頼感を持っていた候補者に決めていました。公示前に勝手連主催の決起集会に参加してみても、その選択に揺らぎはありませんでしたが、結果は「落選」。熱心な支援グループの存在に安心して、私自身は周囲の何人かに話はしたものの、選挙運動のお手伝いなどには入らず、支援グループにお任せだったことを反省。やはり大きな組織を持たない人が勝つためには、支援者一人ひとりの必死のエネルギーが必要なのだと、今更のように感じています。
参院選の全体像を見ると、「与党大勝」「改憲派2/3議席獲得」と報道されていますが、そしてその結果は事実ではありますが、私には「絶望的」とは思えません。むしろ、いくつかの「希望」が見えた選挙だったと思います。
その「希望」のひとつは、激戦といわれていた11の一人区で野党候補が当選したこと。
激戦区といわれる地域では、安倍首相や主要閣僚や人気の小泉新次郎氏などが、応援に駆けつけ、激しい身振りを交えて熱弁をふるっていましたが、野党候補の応援に入った若い学生や市民たちの誠意ある応援に適いませんでした。例えば、長野での、杉尾ひでや氏を応援するSEALDs本間信和さんの姿が、YouTubeで見られますが、その訴えには胸をうつものがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=-oc_ag-n95U&feature=youtu.be
この長野を含め、沖縄、福島、三重、新潟、岩手、宮城、山形、青森、山梨、大分の一人区の、野党統一候補者の当選には、夫々に若い人たちが全エネルギーを掛けた応援があり、感動的なドラマがありました。
数としてはまだまだ少ないながら、重要な意味を持つこれ等勝利の結果は、民進党の岡田代表や共産党の志位書記長にも、「市民&野党共闘」への強い確信を与えたと思います。選挙後の岡田さんや志位さんの表情は思いのほか明るく、安倍首相らの「野合」攻撃にも関わらず、市民への信頼を基盤に野党共闘を貫いたことへの自信のようなものが伺えました。
特に、右から左まで様々な考えの人たちのいる民進党には、今後ますます切り崩し工作が行われると思いますが、岡田代表には、「市民&野党共闘」の形でしか今の一党独裁打破の道はないと、肝に銘じてもらいたいし、私達も市民と共に歩む政党を今後も積極的にサポートしていきたいと思います。
今回の選挙では、身を削るようにして頑張った奥田愛基さん始めSEALDsの皆さんには、強い感銘を受け、本当に励まされました。彼らは従来どおりのやり方では勝たないはずの闘いに勝つ方法を提示したに止まりません。政治は私達一人一人のものだと身をもって示して、政治と市民の距離を決定的に縮めてくれました。
他にも、選挙フェスで若者の関心を掘り起こし、投票率を幾分でも確かに上げてくれた三宅洋平さん、持って行き所のない市民の怒りを本気で救い上げようと党まで立ち上げ、ツイッターを使って日々熱心に質問に答えてくださった小林節さんなど、残念ながら当選は果たさなかった方達も、夫々のやり方で、日本の民主主義の底上げに大きく貢献してくれたと思います。
危なっかしくて頼りない野党、数を頼みに「非常事態条項」をチラつかせる安倍政権、その政権に首根っこを押さえられているマスコミ、正直何とも心が暗くなる政治状況は続いていますが、まだまだ諦めるわけにはいきません。
「絶望の中にこそ希望があり、光は闇の中で輝いている。
・・・終わったなら また始めよう」(奥田愛基「変える」より)
「護憲+BBS」「 メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
笹井明子