踊る小児科医のblog

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院内版感染症情報 夏かぜ流行中 手足口病にも注意を

2010å¹´07月17æ—¥ | ã“ども・小児科
 6月から7月にかけて、ウイルス性の「夏かぜ」が流行しています。この中には、ヘルパンギーナ(ノドと高熱)、手足口病、ウイルス性胃腸炎も含まれます。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)も一部の園や学校で流行しているようです。アデノウイルスなどの高熱が続くタイプや、咳がひどくなるタイプも一部でみられており、悪化している子もいるので注意が必要です。

☆ 中国で手足口病(EV71)により死者多数、日本でも流行拡大か?

 この時期の「夏かぜ」は一般的には高熱が2日程度で、咳などの症状もひどくならないことが多いのですが、合併症として一般に熱性けいれんや髄膜炎を起こしやすいことが知られています。その中でも、今年流行しているエンテロウイルス71(EV71)という型は従来から重症化しやすいことが知られており、中国では6月末までに手足口病で500人以上の乳幼児が死亡しているとの情報です。日本国内でも西日本を中心に検出されており、重症化している子もいるようです。八戸では流行は明らかではありませんが、注意が必要です。

(院内報より)

子ども手当で予防接種を

2010å¹´07月17æ—¥ | äºˆé˜²æŽ¥ç¨®
 本来ならば諸外国と同じように国が無料で接種すべき必要なワクチンが、国内では全額自己負担となってしまうため、接種率が上がらず流行が放置されているというのが日本の実態です。現在子どもに実施されている予防接種の中では、ヒブ(Hib)、肺炎球菌、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜ、HPV(子宮頸がん予防)、インフルエンザ(新型を含む)、B型肝炎(国内では家族内感染予防のみ、諸外国では全員)が任意接種で自費となっています。

 当院における接種価格で計算すると(B型肝炎以外)、
  0歳  ヒブ×3、肺炎球菌×3 39000円~48000円
  1歳  ヒブ、肺炎球菌、水痘、おたふく 26500円~29500円
  中学生 HPV×3 42000円
  合計  10万7500円~11万9500円 になります(女の子の場合)。

 これに加えて、インフルエンザワクチンを毎年2回接種すると15歳までに約10万円となり、合わせて約20万円の費用がかかることになります。

 子ども手当が6月から支給開始になり、「バラマキだ」という批判も一部にあるようですが、前政権において欧米先進国に比べて子どもに対する支出が極端に少ない状態が続いていたのですから、ある程度の増額は当然のことです。しかし、現金給付と現物給付(医療・保育・教育など)のバランスを考えずに、現金だけ支給するのではバラマキと批判されても仕方ありません。

 毎月13000円の子ども手当で、1年で15万6000円、15年で234万円になります(…それまで続いていれば)。国が全ての予防接種を無料にするまでにはまだしばらく時間がかかると思われますが、それまで待つのではなく、この子ども手当の一部でお子さんの健康と命を守るワクチンをプレゼントすることは、最も有効で優先順位の高い使い道だと言えます。

(院内報より)

予防接種の「3つの格差」解消を要請 全自治体議会へ陳情

2010å¹´07月17æ—¥ | äºˆé˜²æŽ¥ç¨®
 現在、どの子どもも平等であるはずの健康と命を守る予防接種について、次のような「3つの格差」が生まれています。

 1)国内外の格差:諸外国では無料で接種できるが日本では有料
 2)自治体間の格差:県や市町村により費用の助成(全額/一部)がある
 3)家庭による格差:親の収入により接種できたりできなかったりする

 接種費用が高額となる子宮頸がん予防HPVワクチンへの助成は、山梨県では全市町村で5000円の助成(小6と中3)が決まるなど全国の自治体に広がっていますが、県内では西目屋村(小6と中1に全額)のみに留まっています。

 昨年、県内全自治体の議会にヒブワクチンと高齢者用肺炎球菌ワクチン助成の陳情を提出し、八戸市など一部の自治体で採択され助成が実現しました。今年も8月に八戸市議会議員との懇談会を実施し、HPVワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの助成やタバコ問題、地域医療の問題などについて意見交換し、議会での採択を目指したいと思います。

(院内報より)

日本脳炎の「勧奨」は3歳~7歳半まで

2010å¹´07月17æ—¥ | äºˆé˜²æŽ¥ç¨®
 自治体の広報や案内には、日本脳炎ワクチンの「3歳児への接種勧奨を再開した」と記載されていますが、実際には3歳から7歳半(90ヶ月未満)までの子は全員接種できます。追加接種を実施年齢内に終わらせるためには6歳半までに接種開始する必要があり、7歳半を過ぎた子には、今のところ救済措置がないため、全額自費の接種になってしまいます。国は早期に救済措置を実施すべきです。厚労省委員会で第2期(小4)の接種にも新しい細胞培養ワクチンを使用できるという合意が得られていますが、実施は秋以降になりそうです。

(院内報より)

ヒブ(Hib)ワクチンの助成が始まっています

2010å¹´07月17æ—¥ | äºˆé˜²æŽ¥ç¨®
 八戸市では7月からヒブワクチンの助成(1回2000円・4回まで)が始まっています。ヒブワクチンはこれまで予約から接種まで時間がかかっていましたが、供給体制が改善されてあまり待たずに接種できるようになりました。

(院内報より)

今年のインフルエンザ予防接種は… <予約開始>

2010å¹´07月17æ—¥ | æ–°åž‹ã‚¤ãƒ³ãƒ•ãƒ«ã‚¨ãƒ³ã‚¶
 これまでお知らせしてきたように、今シーズンのインフルエンザワクチンはA香港型+B型+AH1N1/pdm(いわゆる「新型」)の組み合わせになります。国内で必要量は確保される見通しなので、昨年のような優先順位は設けずに、例年通り申し込み順で希望者に接種する予定です。10月中旬に接種開始の見込みで、接種価格は未定です。予約開始しますので随時お申し込み下さい。

 インフルエンザウイルスは常に変異を繰り返しており、同じ型の中でも最新の流行状況に基づいた株が用いられており、昨シーズン接種したワクチンとは異なります。なお、子どもの接種用量をWHO推奨量に増量する申請が出されていましたが、今シーズンには間に合わず従来通りの量になるとの情報です。

(院内報より)

ぜんそく教室のお知らせ(全2回) 8/7と9/4

2010å¹´07月17æ—¥ | ã“ども・小児科
 ご案内が遅くなりました。今年もぜんそく教室を開催します。第1回は8月7日、第2回は9月4日午後3時より。会場は当院2階ホール。参加は無料です。

 喘息の治療のためには、患者さんやご家族が病気のことを知り、薬のことを知り、対処法を理解した上で長期にわたって取り組んでいくことが必要になります。内容は昨年までとほぼ同じですので、参加できなかった回がある方はその回だけ参加していただいても結構です。

 第1回 「喘息の基礎知識」 喘息の症状 治療 くすり
  8月7日 (土) 15:00~16:00(14:30~ビデオ)

 第2回 「喘息児の日常生活とセルフケア」 環境 運動 ピークフロー
  9月4日 (土) 15:00~16:00(14:30~ビデオ)

(院内報より)

7~8月の診療日、急病診療所、各種教室、相談の予定

2010å¹´07月17æ—¥ | ã“ども・小児科
 7月は臨時休診はありません。8月は13日(金) と14日(土) がお盆休みになります。急病診療所当番は7月4日(日) 昼、17日(土) 夜、8月15日(日) 昼、28日(土) 夜の予定です。赤ちゃん教室は7月17日(土) 、ぜんそく教室は8月7日、9月4日の2回開催します。育児・子どもの心相談、禁煙外来(保険診療)は随時受け付けております。メール予約システムをご利用下さい。

(院内報より)