踊る小児科医のblog

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タバコ規制枠組条約(FCTC)批准でタバコ対策はどう変わるか?

2004å¹´06月30æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
先月までの国会でWHOの「タバコ規制枠組条約 FCTC」(原文は「たばこ」)が承認され、日本は19番目の批准国になりました。その概要については、なぜか「しんぶん赤旗」がわかりやすく伝えているのでリンクしておきます。
たばこ規制枠組条約とは? 2004年2月21日(土)
この条約が採択されるまでに、日本政府が「国民の健康を犠牲にしてタバコ業界を守るために」どれほどの抵抗と妨害をくりひろげたかは、禁煙関係者のメーリングリストではよく知られた事実ですが、参考までにこちらの比較をご覧下さい。
たばこ規制条約 日本の対応
このように骨抜きになったFCTCとはいえ、批准したからには日本も世界と足並みを合わせたタバコ抑制政策へ大きく転換していくターニングポイントに立っていることは間違いありません。
県内の対策も、健康増進法とFCTCを法的根拠にして進めていくことになるでしょう。(しかし、そのためにはタバコ事業法の撤廃が絶対に必要)

太宰治も訪れた深浦町、合併でタバコ自販機撤去条例の行方は…

2004å¹´06月29æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
#こんなコラムが毎日の地方版に載っていましたが、何度か読み直してみたけれども意図がつかめません。どうもこの記者が、太宰治と繋がりのある人を取材したことがあったということを言いたいだけで、わざわざ引用することもないのかもしれませんが(引用文の後に続く)、

書ちゃ食ちゃ寝:はがきとたばこ /青森
 深浦町を訪れた太宰治は東京の子供を思う。「ひょいと子供の面影が胸に飛び込む。私は立ち上って町の郵便局へ行き、葉書を一枚買って、東京の留守宅へ短いたよりを認めた」(「津軽」より)
 太宰にはがきを売った同町浜町の花松ふささんが先月4日に87歳で亡くなった。「はがきは1枚3銭。太宰は窓口の机でスラスラ書いて赤いポストに入れた。帰宅したら向かいの旅館の2階から海を眺めていた」とは生前にふささんから話を聞いた人の言葉。
 太宰との逸話を知らず、たばこ店主だったふささんに3年前、自販機撤去条例の取材で話を聞いたことがある。「そんなに自販機が悪いですか、自販機ばかり悪者扱いして」。ふささんは泣いた。
 ふささんが亡くなり町の屋外自販機も1台無くなった。(い)
毎日新聞 2004年6月25日

#問題は屋外タバコ自販機撤去条例で全国的に有名になった深浦町。西海岸三町村の枠組が壊れて、秋田県境の岩崎村との「新設」合併への法定協が設置されました。編入なら元の自治体の条例は残るけれど、新設だと全部新しくなる(まさか?)のでしょうか。岩崎村は白神山地・十二湖で有名な自然豊かな村。是非タバコ対策先進地としての青森県で数少ない全国に誇れる施策をドブに捨ててしまうことのないよう、情報収集につとめていきたいと思います。

タバコ(煙草)小売所の看板

2004å¹´06月28æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
こんなページが偶然みつかりました(看板ROOM タバコ・塩もの)。この古さからすると、昭和20年代のものかもしれません。

KISS in THE OCEAN ?

2004å¹´06月27æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
標題のような屋外コンサートが夏に開催されるようですが、ホームページをみてみたところ一応喫煙所の指定された「分煙」になるようです。行くつもりはないので、その実態までは確認できそうにありませんが。。

三社大祭の行列で喫煙・タバコポイ捨て

2004å¹´06月26æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
またまた掲示板Watchingネタですが、まちの駅はちのへの掲示板まちの駅フォーラムの書き込みによると、三社大祭の山車組(の一部?)では、行列しながらの喫煙、タバコポイ捨て、飲酒、携帯電話などがみられるとのこと。更に一部の組では携帯灰皿を首からぶら下げているとか(!)。

会場の禁煙化申し入れ以前の状態のようですが、今年みて確認するよりも前に行動したいところです。

八戸なんでも掲示板で

2004å¹´06月25æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
オラシティ八戸というサイトの掲示板で、禁煙関係の【愛煙者・非喫煙者・嫌煙者】 八戸の喫煙事情は? 【禁煙・分煙・煙害・受動喫煙】というスレッドに比較的書き込みが集まっているようです。(上記のURLが長く保存されるのかどうかはわかりません)
Watcherとしてはチェックしておきたいところですが、ここでは喫煙者の相変わらずの言い分よりも、八戸のネットワーカーで私以外にも禁煙に力を入れて論陣を張ってくれている方がいらっしゃるということは特記すべき事と思います。

タバコ問題の真実から政治家は目をそむけないで

2004å¹´06月24æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
タバコ問題の真実から政治家は目をそむけないで(地元紙への投稿)
 16日の本紙に、地元政治家によるタバコの害を軽視するかのごとき発言が伝えられていました。
 確かに、かつてはタバコを吸いながら一流のスポーツ選手として活躍した人もいましたが、それは本人の優れた身体能力と努力のたまものであって、喫煙が心肺機能や運動能力を低下させるという事実を打ち消すものではありません。これだけタバコの害が明らかになったいま、自己管理のできる一流選手やスポーツ指導者が喫煙しているなど海外ではおよそ考えられないことです。
 また、喫煙がストレスを緩和させるというのも大きな誤りです。喫煙者がタバコを吸ってスッキリした気分になるのは、ニコチンが切れて「ストレスが増大した状態」に対して、ニコチンを補充して一時的に症状が緩和したからに過ぎません。しかも、その効果は30分と続かず、再び我慢できなくなり仕事や勉強の能率も低下します。
 ニコチンによって本来持っているストレス緩衝能力を失い、常時ストレスにさらされ、喫煙しなければ解消できなくなる、これが禁煙したくてもやめられない薬物依存の恐ろしい仕組みです。
 国内で毎年10万人以上の人がタバコ病により亡くなっているだけでなく、タバコ税収を5兆円も上回る医療費や労働力などが社会から失われています。県民の健康と暮らしを守る立場にある政治家には、目前に迫った無煙社会を見すえて、タバコ農家の転作支援に力を入れていただくだけでなく、子どもを含めた全ての県民にタバコ問題の真実への理解を広め、最短命県から脱却するため一緒に取り組んでいくことが求められています。

但馬最大の竹野浜海水浴場 禁煙ビーチに

2004å¹´06月23æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
但馬最大の竹野浜海水浴場 禁煙ビーチに

 年間約三十万人が訪れる但馬最大の海水浴場「竹野浜海水浴場」(城崎郡竹野町)が今シーズンから、砂浜でたばこが吸えない「禁煙ビーチ」になる。子どもや景観に配慮した措置で、県内各地の観光協会などが加入している「ひょうごツーリズム協会」(神戸市)は「竹野浜以外の例は聞いたことがない」としている。(井原尚基)
 同海水浴場は約一キロにわたって、幅三十―五十メートルの砂浜が続き、国土交通省の「日本の渚百選」や環境省の「日本の水浴場八十八選」にも選ばれている。
 禁煙ビーチの取り組みは、二〇〇一年に同様のルールを定めた京都府京丹後市の琴引浜を参考に、竹野町観光協会のメンバーが提案し、総会で承認を受けた。
 一帯は七月一日の海開き以降、浜茶屋や約八十メートルごとに設ける喫煙所以外では禁煙となる。喫煙所以外でたばこを吸う人がいれば、協会職員らが喫煙所に案内する。
 県内では、神戸市がポイ捨て禁止条例を定め、須磨海岸を重点地域に指定している。喫煙者に携帯灰皿を配布する海水浴場もあるが、ひょうごツーリズム協会の担当者は「喫煙そのものを禁止する海水浴場は、県内では竹野浜以外に聞いたことがない」としている。
 竹野町観光協会は今後、海開きまでに禁煙ビーチをアピールする看板を設置。事務局長の福田則雄さん(57)は「禁煙を売り物に、たくさんの海水浴客を呼び込みたい」と話している。

#これは大きなニュースですね(全面禁煙でないのは残念だし、浜茶屋での受動喫煙も懸念されますが)。最近になって、オーストラリアやカリフォルニアのビーチ禁煙化のニュースが流れてきましたが、喫煙ポイ捨て天国である日本のビーチではまだまだ無理かと思っていました(お恥ずかしい)。これをきっかけにして、青森県内でも種差・白浜・大須賀海岸や、十和田湖・奥入瀬渓流などの禁煙化も夢ではなく実現すべき課題のリストに載せていきましょう。その前に、ねぶたなどの夏祭り会場の禁煙要請を具体化しないと。。。

全ての小学校で防煙教育を

2004å¹´06月22æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
昨日ある小学校で食育の授業(小学生による発表と栄養士のお話)があり出席して感想を述べたりしてきたのですが、5分ほどの時間で肥満と飽食、食事とテレビ、身体を使った遊びや運動などにふれながら、食べることは生きること、といった話をしてきました。折角ですからタバコにもふれたかったのですが時間がとれず、あとで校長先生に「全ての小学校で防煙教育をする必要がある」ということを話しておきました。

ただし、「校長会でも喫煙している校長が多く(まさか会議中ではないと思うが)、校長が吸うか吸わないかで熱心さが全く違ってくる」という、よく聞くお話しが。。
(そうなんだよ、うちの子の通う某校も校長が…)

問題は、校長が吸う吸わないに関わらず、八戸市で小中学校の敷地内禁煙化が実現したように、系統だった効果的な防煙教育を全ての小学校で実施できるようにすること。

郡部町村では、その前に学校の禁煙化が優先かもしれませんが。

総合福祉会館に喫煙対策講じて(地元紙投稿欄より)

2004å¹´06月21æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
総合福祉会館に喫煙対策講じて
 八戸市総合福祉会館の全館内にタバコのにおいが染みついている感じであることに気付かれている方が多いと思います。地階から入ると、灰皿をたくさん置いてある喫煙室?の煙が鼻を突きます。ここは時々煙が充満しており、喫煙者用のロビーの感じすらすることがあります。換気扇もないここは、非喫煙者の婦女子、幼児、子供、老人、体調のよくない方が話したり、人を待てる場所ではありません。そこだけでなく、三階の多目的ホールのロビーは、行事がある度に煙が“もうもう”です。
 ボランティアグループが利用する部屋で吸う者もあり、もはや「福祉」とは何だろうとこの会館の責任者にぜひ問いたいものです。これから子供を育てるべき若い女性の従業員の健康を考えたことがあるのでしょうか。このような悪い環境は、労働法に違反しております。受動喫煙の害は、肺がん、脳卒中、心筋梗塞(こうそく)の危険を二倍にし、動脈硬化の恐れが大きくなるという報告があります。このような病気予防のためWHO(世界保健機構)では、十数年も前から世界各国に受動喫煙の積極的な対策を呼び掛けてきたのですが、たばこ事業法という考えられないわが国の法律でタバコ会社が守られ、政府が膨大な税金という甘い汁を吸い続けているのです。
 平成十三年には、タバコのため死亡したと推定される人数は、十一万四千人にもなるというのに国民の健康被害に目をつむってたばこ販売に手を貸しているのがわが国です。しかし、遅まきながら昨年五月、健康増進法が制定され、受動喫煙防止義務が生じました。
 「こだま欄」で喫煙対策について明解なご説明をお願いいたします。

#転載許可を得ていないのでここでは紙名と投稿者名を記載しませんが、青森県タバコ問題懇談会のHPにも後日掲載する予定です。

チーノ(旧ヨーカドー)と八戸フォーラム

2004å¹´06月20æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
『東京原発』を観に八戸フォーラムを初めて利用しましたが、チーノ(旧ヨーカドー)は入口に喫煙所があり受動喫煙が免れないので×。八戸フォーラムのある5階は全体が禁煙になっていましたが、映画館が禁煙なのは当たり前なので特に評価せず。気になったのは「この階は禁煙なので6Fで吸って下さい」という表記。6Fは子どもの遊び場などがある階なのですが。。(全体を見ていないので喫煙所の位置や分煙状況などは不明)

7Fには飲食店が数軒入っていますが、急いでいたので禁煙の表示を探すのを忘れていました。ちらっと見た限りでは、禁煙マークは目に入りませんでした。

ちなみに、1Fのイタリアントマトカフェjrにはこんな情報がネット上に掲載されていますが、店員が客のいる店内でタバコを吸うなどというのは論外もいいところ。話になりませんね。

「愛煙家」から「喫煙者」へ

2004å¹´06月19æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
先月、地元紙と大手新聞社支局の記者と懇談する機会があり、その中でマスコミで用いられている用語として、「愛煙家」「大人の嗜好品」「嫌煙家」などのタバコ産業側が誤魔化しのために使う用語を紙面に載せないでと要請しました。(その他10項目にまとめて、そのうちの一つはタバコはストレスを解消せず、むしろストレスを増大させる、でした)

2日ほど前の政治家の発言の記事では、ストレスの件について政治家の誤った認識をそのまま伝えていましたが(半分批判的とはいえ)、「愛煙家」ではなく「喫煙者」と表記されており、若干の効果はあったのかなと感じています。(一時のもので逆戻りしなければいいのですが)

また、「たばこ」はカタカナの「タバコ」にするようにと要請したのですが、こちらは従来通りで葉タバコの場合はカタカナ、製品のタバコはひらがなという使い分けがされています。

青森県で毎年千人以上がタバコにより死亡している

2004å¹´06月18æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
国内で、タバコが原因の病気によって9万5千人が亡くなっていると推計されています。これには受動喫煙による死亡数は入っていませんから、それらを含めて現在では10万人を超えていると考えて間違いないでしょう。これを青森県の人口140万人で単純に割ると、1000人以上という数字が出てきます。青森県に喫煙率がワースト1を争う状況であることを考えると、もっと多いのは確実です。

これまた全国でワースト2(1位は秋田)となった自殺率と比較しても、2003年が570人(これも驚くべき数字)ですから、タバコによる死亡者数がいかに深刻で緊急性を要するかということはおわかりいただけるものと思います。

秋田の分煙状況~分煙進み歩行喫煙が増加?

2004å¹´06月17æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
#お隣秋田県の調査ですが、おそらく青森県と同じような状況だと思います。喫煙者に対しては、規制だけでなく、喫煙や受動喫煙の害、楽に禁煙できる方法などのメッセージを伝えていく必要があるし、飲食店などにはもっと行政などの指導も必要でしょう。規制で歩行喫煙が増えるなど本末転倒ですが、やはり罰則付きの歩行喫煙・ポイ捨て禁止条例を全国に広めていくしかないと思います。「秋田・たばこ問題を考える会」のことははじめて知りましたが、今後連携していきたいですね。(十和田湖の禁煙化など)

進む分煙8割実感 健康増進法1年でアンケート 秋田
 受動喫煙の防止を定めた健康増進法が昨年5月に施行されてから1年を迎えたのを受け、市民団体「秋田・たばこ問題を考える会」は、法の影響に関するアンケートをまとめた。「公共施設の分煙が進んだ」と感じる市民が82.4%に上った一方、「ストレスが増えた」など戸惑いを感じる喫煙者が多いことも分かった。
 禁煙や分煙が進んだと感じる場所(複数回答)は職場が最も多く68.0%で、官公庁62.6%、駅61.7%―と続いた。
 変わらないと感じているのは14.8%で、変化していない場所は飲食店、職場などが多かった。
 法の施行で困ったことがあると答えたのは20.4%。うち喫煙者は84.8%、非喫煙者10.9%、以前は喫煙していた非喫煙者は3.3%などだった。具体的には「ストレスが増えた」「歩行喫煙が増えた」などが挙げられた。
 公共機関の禁煙や分煙の推進を「良いことだ」と答えたのは74.5%、「気にならない」は14.8%。「やりすぎだ」は10.1%で、うち86.4%を喫煙者が占めた。
 たばこ問題を考える会は「喫煙をしたい側と規制を求める側で大きな溝が生じている」と分析している。
 調査は秋田市内の公共施設や事業所など98カ所に、アンケート用紙を10通ずつ送り実施。回収率は59.3%だった。
(2004年06月17日木曜日 河北新報)

タバコ擁護発言相次ぐ(田名部参院議員・松尾県議)

2004å¹´06月16æ—¥ | ç¦ç…™ãƒ»é˜²ç…™
タバコ擁護発言相次ぐ 「記者席」(デーリー東北 2004年6月16日)
○…公共施設での禁煙化が進むなど、喫煙者の肩身が狭くなる一方の昨今。そんな中、三戸町で15日開かれた葉タバコ売り上げ日本一記念式典で、来賓から「たばこ」を擁護する発言が相次いだ。
 口火を切ったのは田名部匡省参院議員で、「健康に悪いというが、アイスホッケーで世界選手権や五輪にも出場した」。地元の松尾和彦県議も「心のストレスを緩和する有効性が証明されればいいのだが。税金も払っているし」と続けた。
 禁煙化の流れは、葉タバコ産業を維持する上で悩みの一つ。もちろん先の2人は喫煙者で、主産地に対するリップサービスも含まれていたとはいえ、祝辞に耳を傾けた生産者は、タバコをくゆらせながら納得の表情。