宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

ゆうちょ銀行の中小企業融資「将来実施したい」 川内博史さん引き出す

2009年02月11日 17時20分26秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 民主党の川内博史さん(鹿児島1区)は9日の衆院予算委で、「JPゆうちょ銀行の中小企業融資は、将来実施したいと考えている」との答弁を引き出しました。

 参考人として出席した日本郵政米澤友宏専務は、今回の金融不況への緊急対応としては「システム面、人員面での対応などの課題もございますので」ゆうちょ銀行の中小零細向け融資のスタートは間に合わず、「商工中金の金融債購入やシンジケートローンの活用など他の手段を検討したい」と答弁しました。

 しかし、将来的には、ゆうちょ銀行が地域の中小零細企業への融資を始めるためにしっかりと準備をしていきたいと考えておりますと前向きな意向を国会で表明しました。

 鳩山総務相も「地域のことがよく分かっているゆうちょ銀行が中小企業に対する融資をやるということは非常に意義深いことだ」との認識を示した上で、「郵政民営化委員会の意見も聞かなければならないが、(総務大臣として)認可できるような状況になってもらいたいと願っております」と述べました。

 旧日本郵政公社の決算(2007年9月30日時点)の貸借対照表(バランス・シート)によると、郵便貯金預金量は180兆円(うち定額貯金113兆円など)、「郵便振替の預かり分」、「未払いの利子」などを加えた総資産は222兆5157億8966万7881円。

 こういった資産を国債155兆円、地方債を8兆円、社債を7兆円に振り向けています。まあ、要するに、財務省の「国の借金800兆円」キャンペーンですが、債権者の筆頭は日本郵政グループなわけで、“国民の財布”どうしのやりとりなんです。かんぽ生命も国債を67兆円持っています(同じく2007年9月30日時点)。

 もちろん、郵便局時代は、企業に貸し出すノウハウはありませんでしたから、日本郵政の西川善文社長は2007年10月1日の「NHKニュースウォッチ9」に出演し、「外部から人材を登用する考えがある」と発言し、すでに元銀行員が入社しているようです。

 ところで、「かんぽの宿」で矢面に立つ西川さん。この日、国会での参考人が米澤専務だった理由は、明るいニュースを西川さんに話させないという作戦だったようです。国会審議というのは平和なデモクラシーの下での「戦争」なんですね。

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