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本家デスザウラー


本家デスザウラー!

先日、AZと並べて撮影するために、いつもはバラして閉まっている機獣新世紀版デスザウラーを久しぶりに組み立てました。

メカ生体版の常に飾っているやつがあります。
それならわざわざ組まずとも並べれたし時短だったんですが、あえて新世紀版にしました。

AZデスザウラーは「全てのデスザウラー」のイメージだと思いますが、どれか一つに絞れというならアニメのイメージが濃いのかなーと感じます。
機体解説も箱に記載がありますが、主としてアニメを意識した内容でした。
喉元のシリンダー、尾部装甲の展開もアニメの影響が強いと思います。
そういうわけで、アニメのデスザウラーなら1987デスザウラーより1999デスザウラーを持ってくるべきかなーと思って、新世紀デスザウラーを組んだ次第。

あと、AZデスザウラーの組み立てが凄く面白かった!
なので、ここいらで一度本家版も組み直して構造を復習したかったというのもありました。
組み済みのメカ生体版を出してくるより、バラしてる新世紀版の方が色々と都合が良かったのでありました。


こっちはメカ生体版。

色は1999当時はメカ生体版より新世紀版が良いかもと思っていました。
大きな違いは赤の色合いですね。
新世紀版の赤は落ち着いた感じでミリタリー色が強い・・・・・というよりメカ生体版は真っ赤なのでちょっとキツい印象もあったんですよね。

でも今見ると全体的にちょっと暗すぎるかもしれないなぁ。。
デスザウラーというカリスマ感のあるゾイドにはミリタリー感よりも真っ赤な方が似合っているかもしれないなーと思います。


ただ装甲はメカ生体版のこげ茶よりも新世紀版の黒の方が良いと思います。
うんやっぱ帝国といえば黒だと思うんだ。。
メカ生体版は何でこげ茶にしたのかなぁ。
ここはちょっと不思議な所です。

発売日が近しいアイアンコングMK-II量産型の装甲も黒ではなく濃いグレーでした。
この時期のゾイドは黒じゃない微妙で絶妙な色合いを探していたのかなぁ。
ただ、翌年からはリリースされるブラックライモスNew、ブラキオスNew、グレートサーベル。その後に登場したデッド・ボーダー、ジーク・ドーベル、ギル・ベイダー、ガン・ギャラドなんかに微妙な色合いの黒が引き継がれる事はありませんでした。これらのゾイドの装甲は真っ黒です。

そして新世紀のデスザウラーやジェノザウラーの黒い装甲を持つゾイドも、その色合いは微妙な黒ではなくて「真っ黒」。
結局、黒の色合いの模索はメカ生体時代のデスザウラーとコング量産型だけに終わってしまったんだなぁ。


幸いにもキャップもまだまだ元気な弾力で、気持ちよく組めました。
ただ、わずかながらも黄ばみが始まっている……?

組み立てですが、いやはや本家もやっぱり良いものですね。
動力ゾイドの構造を組むのはやっぱり面白い。
パーツがデカいのでザクザク組み上がっていって気持ちいいです。
超大型ゾイドで本家の中ではパーツ数も多い筈ですが、迷わず短時間で組めました。
AZに慣れるとこんなもんよ……。

AZの残念ポイントに挙げた要素の一つは脚部のカチカチ異音でした。
本家版はそういうひっかかりが生じそうなところは無くて、対象年齢が小学生と言事もあるでしょうけど、これはこれで極めて優れた完成形の構造だと再認識しました。


こういう装飾パーツって、左右のフレームを張り合わせるための部品でもあります。
私は「災い転じて福となす」っていうのが大好きなんです。
左右のフレームを張り合わせるための部品なんて、本来ならデザインの邪魔になってしまうでしょう。
でも、ゾイドはその部品をしっかりしたデザインに落とし込んでる。
むしろその部分で魅せているのが良いなあと思います。
こうした構造はAZにも受け継がれています。

尾部なんかは基本的にAZと同一の構造。ただAZ版はシリンダー型されたりして、同一構造ながらも一歩複雑さを増した感じです。
一方で脚部なんかは構造が一新。全く新しい構造になっています。
両バージョンを組む事でそれを知れるのも面白いですね。

そうそう尾部といえば……、


AZでは展開ギミックが追加されましたが、元からパネルラインは付いていたんですよね。
全く新規ではなく、元からあったディティールを違和感なく活かしている所が好感です。


尾部は…、下側のキャップの付き方は本家の方が好きかも。
本家のは全体が太く強そうですが、AZのは各節がキャップ部分で絞られてきゅっと絞られている。
「叩きつけてゴジュラス級ゾイドを一撃で破壊する」ような用途だと、本家の方が力強さを感じます。


脚を組んでいる時に思ったのが、え……本家の脚ってこんなに短かったっけ……という事でした。
ここのところAZで脚部が大型化したのを見ていたからだと思いますが、いやー短いな。こんなだったか。
まぁ短いからダメというわけでは全く無くて、直立したドッシリした体系には良い脚部だと思います。
ここを変に長くすると違和感が出るでしょうから。

一方で、やや前傾にしたAZがこのままの脚部だったら、短い不格好さが目立っていたと思います。
姿勢による使い分けで脚部はやや大型化したと思いました。


頭部はAZ版の方が少しだけ小顔です。
またAZ版の方がディティールが細かくなっています。
クリアパーツにも細かなディティールが少し加わっています。
あと後部のキャノピーはAZ版の方が大きくなっているかな?

牙はAZ版は塗装で銀ピカになっています。やっぱりベタですが牙は銀がカッコいいな。
効果は抜群。

カッコいいのはAZ版かなー。

一方で本家が優れる部分もあって。
それは側面のクリアパーツです。
AZ版は頭部を展開させるための凹凸ジョイントがクリアパーツに付いています。破損が怖い。
加えて、凹凸ジョイントが容易に視認できてしまうのでチト不格好というかカッコ悪いというかおもちゃ感を残してしまっているというか……。
あと組む際にも書きましたがはめ込みがちょっと厳しめです。
「装甲の裏側からクリアパーツを付ける」という本家より凝った美観に配慮した構造にしたはずなのに、その成果は完全ではなかった感じ。

本家版はめちゃくちゃ単純な構造で、装甲の外側から凹凸ではめ込むだけです。
その分、美観はやっぱり劣る部分があって…………となっている筈なんですが…………、


実はそんなに気にならんのですよね。
構造で組みやすさを優先すると同時に、できるだけ目立たないような感じで処理されていると思います。
むしろ前側のジョイント部分なんてAZの方が露骨に目立っているし……。

頭部はそんな感じ。
ところで……、
これはかなり難しい所だと思いますが、今後「トビー・ダンカン仕様」が出るとすれば、あれは頭部形状がやや異なるんですよね。
いかにも一号機(先行試作機)という感じのゴチャゴチャしたパイプなんかが付いてる。
これを再現するためのパーツもどこかで出ないかなぁなんて夢見ています。


実は新世紀デスザウラーのキットって新世紀以降のストーリーであんまり登場していないんですよね。

強烈なインパクトだったオリンポス山山頂基地で復元されていた機体は、ジオラマで言うと赤が鮮やかなメカ生体版を元にしていました。
(キャップも緑色に見えます)

そして、ストーリーでは、あれからデスザウラーは封印状態になってしまう……。
次に登場したのは暗黒大陸で、ある程度の量産がされてゴジュラスを叩き潰したりマッドサンダーと決戦したりしましたが、それ位。
その後はブラッディデスザウラーの方が目立っていた印象かなぁ。

アニメのデスザウラーも赤色が鮮やかで、どちらかというとメカ生体版を思わせたかな?
あんがい「新世紀デスザウラー」は露出が少ないかも? という話題でした。

いやしかし、1999年のクリスマス商戦用アイテムでありながらも一貫してラスボスの座を守り続け、シリーズの人気をライガーと同じくらい力強く牽引した偉大なゾイドでした。
おいそれとは買えない当時のラインナップで言えば最高価格帯のアイテムでしたが、欲しい……と憧れていたちびっ子も多かったでしょう。


そんなわけで今日は本家版をちょっと振り返りました。
やっぱり本家は良い!
そして本家を見ればAZがより魅力的に映ります。


長く生産・運用される兵器というのは少しずつ形が変わったりします。
零戦21型と52丙型ではけっこう変わってる。
メッサーシュミットBf-109も初期のA型と後期のG型以降ではかなり変わってる。
というように、両デスザウラーも生産時期の差とか、そういう解釈でも良いのかなと思ったりもしました。


コメント

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やはり新世紀の魔獣はスゴかった

こんばんは。
新世紀版のデスザウラーの暗い濃き紅色と漆黒のツートーンが大好きで、私のキャラクター観、特に悪役に多大な影響を与えたカラーリングです。あの禍々しさにドハマリしちゃいました。
AZの時は流石にアニメにも準拠する為に緋色寄りにするんだろうと予測してましたが、先日述べたように「あか」が目立っちゃったのが少し残念です。一方で黒の使い方は大体所感としては(書籍などで見た)メカ生体と新世紀版の中間ぐらいで、いい渋さになってます。まあ、ペインティングは前提なのは説明書にも書いてありますけどね。

強力な荷電粒子砲や格闘能力を持つデスザウラーですが、個人的には真に恐ろしいのは拡張性と基礎スペックの高さだと思っています。
 旧大戦まで遡ればデスドッグ、デスシャドー、デスバード、デスファイター、第一次大陸間戦争時もデスエイリアン、デスウィング、ギル・ザウラーetc、戦争が終わって約100年、ロールアウトから実に200年後の三匹の虎伝説の時代でもメガデスザウラーが開発されたりしている事からも、デスザウラーの拡張性や基礎スペックの高さを改めて示していると言っても言いでしょう。
 加えてメガデスザウラーの強化の為に規格外の出力を持つ伝説の古代虎たちをも本機のパワーアップ用の材料と扱っていること、古代虎に迫るスペックを持つデカルトドラゴンを新規開発した上でメガデスザウラーを最終兵器に据えている事は、ノーマルデスザウラーの時点でも少なくとも最新鋭機である彼等に比肩する戦闘能力を持っている可能性が有り、未来の水準でも極めて高いものであると言えるでしょう。
 序でに言うと以上の事から知名度こそ低いものの、メガデスザウラーはゾイドの性能や力関係を考察する上で非常に重要なポジションにあると言えるかもしれません。

No title

>スサイド生田さん
今回の記事ではデスザウラーの赤身について「鮮やかな赤がインパクトが強い」というように書きましたが、凄みというか、王者の感じは濃い暗めの新世紀の色味も良いですね!

AZの黒の使い方は良かったですね。ちょうど良い所です。
色分けはキットんもので大満足ですが、更に細かく塗り分けると見栄えが上がりそうですねー。
なかなかハードルは高いですが、、。

>Ziの料理人さん
デスザウラーは拡張性高いですよね!
天才マイケル・ホバート技術少佐が手掛けたから・・・・・・というのもあるんでしょうけど、デスバードが特に凄いと思います。
デスザウラーがサラマンダーを超える超重爆に!!

デスザウラーに十分な数があれば、数十機程度は量産されて共和国に大きな脅威を与えていたかもしれませんね。

暗黒軍でも色んな改造タイプが出たし、ギル・ベイダーとの合体まで造られたんだから凄いですね。
特に最終決戦用ゾイドにしてキングゴジュラスを最も追い詰めたのがデスザウラー改造機だったという……。

メガデスザウラーは確かに重要な機体ですね。
メガを見るとデスザウラーはまだまだ底が知れぬ偉大なゾイドだという事が分かります。
考えれば考えるほど傑作!
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