レトロゲーセン ザリガニ
先日、大阪の通天閣の近くで火事がありました。
その火事で近くに行った時は寄るようにしていた「レトロゲーセン ザリガニ」という店が全焼してしまったようで……。
大阪 通天閣近くの商店街で火事 ゲームセンター従業員 1人けが
建物まるまる全焼の大火事でしたが、死者は出ずケガ人1名だけだったというのは不幸中の幸いです。
ただ、店にごまんとあった貴重なゲーム機が全滅……。
こちらは本当に超超貴重なゲーム機が多数ある店でした。
筐体に「国宝」なんて張り紙がしてあったりしましたが、これはネタではなく本当にその通りで、世界に数台または1台しか現存していないような筐体さえ多数ありました。
しかもそれが展示ではなく遊べる状態に維持してあるのが凄い所でした。
当時の部品なので壊れてしまうんですが、そうなればまた治して遊べる状態に修復する……。そんな店でした。
店の事は以前に記事にした事があります。
こちら
以前の記事を引用します。
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こちらのレトロゲーセンザリガニの凄い所は、単にゲームができるだけじゃない。当時品を動状態に修理・維持している所なんです。
このこだわりは本当に凄いなぁと思います。
今このようなレトロゲームでゲーセンをするなら、やはりプレイする側が夢を感じられなければだめだと思う。
昨今は昔のアーケードゲームがSWITCHなどで配信されるケースも多く、プレイするだけなら色々と手段はある。
でも当時のような体感・感動を味わえるのはやはり実際のゲーセンに行くしかないと思います。
そういう意味で、ここは本当に凄い。熱意が半端ない。
もちろん修理・維持できるスキルもです。
こちらのゲーセンは尊敬すると同時に、私のゾイド(特にメカ生体)に対する接し方と同じものを感じていて、勝手にシンパシーを感じていたりもします。
(もちろん規模やスキルの度合いは比べるまでもありませんが…)
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本当に素敵なゲーセンでした。
通天閣は日本橋の近くです。日本橋でコトブキヤなどを見て通天閣の方に移動。ザリガニにちょっと寄ってから帰る……というのは定番でした。
在りし日をしのんで幾つか画像を。
通天閣の前の昭和感のある商店街の中にありました。
店のロゴがなんだか手作り感があって良いですね。
3画面で当時ビデオゲーム界の度肝を抜いた初代「ダライアス」
伝説のゲームをここでプレイできた時は感激でした。狭い画面じゃなくゲーセンの巨大なモニターでプレイした感動を忘れられません。
「ダライアス外伝」
こちらは私がシリーズで一番好きなダライアス。
難易度は高いんですが、ルートを選びさえすればワンコインクリアできるのは密かな自慢です。
(シャコのいないルートを辿ればイケる)
ザリガニに行ったらダライアス外伝をクリアしていくのが定番でした。
マイナー作もいっぱいありました。
これは「怒首領蜂II」
弾幕シューティングとして有名な首領蜂シリーズ・・・・・の中で圧倒的なマイナーさを持ち、また半ば黒歴史的な扱いも受けている一作です。
ですが他の作品が良すぎるだけで決して駄作ではない(と思う)。
独特の味があって私は結構好き。
移植も一切されていないのでプレイするならここに来るしかなかった。
80年代初頭の超超古い木造筐体も多数ありました。
私はこれを参考にしてアーケード風FCゾイドを作りました。
古いゲームだけじゃない。
最新作も積極的に入荷していました。こちらは2022年リリースのソルクレスタ。
一般発売前にザリガニでロケテストが行われて、それに駆け付けたのも懐かしい思い出です。
ザリガニはアーケードゲームの歴史を肌で知っている方がやっている感じが凄くて。
単にゲームがある……という以上に良い場所でした。
今回の火事は本当、残念でなりません、、、、。
形あるものはいずれ……とは分かりますが、このように一気に全滅する所を見るのはキツイ。。
アストロシティのような汎用筐体ならともかく、初代ダライアスのような専用大型筐体はもはや「同じものが世の中に存在しない」ケースもあるし、、。
ゾイドも替えの効かないものは多く存在します。
うちの本棚の資料も押し入れのキットも飾ってあるやつも、、いっそう丁寧に保管したり万一の事態を防ぐ策を採らなければなぁと思いました。
今回、ケガ人が一人だけ……というのは不幸中の幸いでした。ただ店の方のショックは計り知れないと思います。
どうか立ち直って頂ければと思うのですが、、、。こういう時は何かできるんだろうなぁ……と思ってしまいます。