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モルガAAの進捗

モルガAAの進捗



作業できる日に1日説明書1ページ分くらいでゆっくりじっくり作ってます。
機体の前半部分ができると出来上がってきた感じがしますね。
組む中でデザインも改めて見直しています。

頭部装甲は大きなリベットが打ってありますが、うーん。個人的にモルガのイメージとは違うかなぁ。
共和国側だったら似合いそうな気もしますが。(※)

(※)
ただし史上初のゾイド本「History of Zoids」の挿絵では帝国ゾイドの装甲にびっしりとリベットが打ってあったりします。
たぶん挿絵担当の小林源文先生の独自解釈。



でも、やっぱりリベットがあるとチト古いイメージになってしまうかなー。
本家モルガの方が新型っぽい感じがします。
個人的には帝国軍ゾイドは地球人来訪後の「第一次ゾイド開発競争」以降はリベットは目立っては使っていないイメージかな。

アーリータイプのモルガ……と解釈する手もあるでしょうか。
ただアーリータイプと解釈するには全体の形が整いすぎている。
なかなか位置づけが難しい。。。

個人的には以下のストーリーを妄想しました。

帝国軍は次期主力ゾイドとしてイモムシ型小型ゾイドを計画した。採用されたゾイドには「モルガ」の名が与えられ大量生産される見込みだ。
採用を目指して幾つかのイモムシ型小型ゾイドの設計が提案された。



最終的に本家バトスト世界線ではリベットのない方が採用された。HMM世界線ではリベットのある方が採用された……。
とか考えるのもアリかな??
まぁ、そんなこんな世界観の解釈も今後進めていければいいかなーと思いました。


頭部側面は本家では空洞でした。
HMMではなにやらミッチリ詰まってます。これの機能は何だろう?
個人的には小型の超量産ゾイドだし簡易で空洞になってる本家版の方が好きかなー。
側面からちょこっと共通コックピットが見えるのが好きです。


帝国共通コックピットはパネルラインが細かく付いたけど上部の三本スリットが……穴じゃなくなった……。
ただのパネルラインになっていてここは凄く残念ポイントです。
三本スリットからクリアパーツの色が覗くのがいいんじゃないのさ。

「本家では穴だった部分を単なるパネルラインにしてしまう」のは初期HMMがやりがちだった事。
HMM第一弾シールドライガーではキャップに対して「浅い……」と思ってしまって、それが一番のガッカリポイントでHMMを否定的に見るきっかけになってしまったと思います。


これなぁー。今でもどうかと思ってる。本家と同様の深い穴がいい。
今でも謎なんですが、なんでこんなに浅くしたんだろう……。
ガンスナイパー系のキャップなんかは本家と寸分たがわぬ形状なんですが……。

共通コックピットのように、「パネルラインは細かく付いたけど『立体的な重なり』という魅力は低下した」というのがこの時期のHMMの感想でした。
今からでもシールドライガー系のキャップは作り直してくれないかなぁ……と思っています。


タイヤは好き。
本家の可愛らしい丸みを帯びた造形から一気にメカメカしさが向上。
小型ゾイドとしては非常にゴツくて荒々しさが過剰な気もしますが、モルガの走行を支え地中潜航時にも回り続けるタイヤ。これはこれ位ごつくて頼もしくて良い気がします。
本家だと砂漠など柔らかい場所は行けそうだけど、岩場だと無理って感じがする。HMMのは岩がある場所でもある程度は砕いて進めそうな力強さを感じます。


ちなみにタイヤは本家は1パーツですがHMMは13パーツ。更に本体に取り付けるためのアーム部分も凝った造りで大きく可動する。
組んでる時に凝り具合がもはや狂気だ……と感じました。
その分可動もばっちり。”爪”が動くなど遊びがいがあります。
タイヤ良いなー。
唯一だけ言うと外周は色を変えても良かったかな?


背部の排気口が目立っているのも好きですね。
色が分かれてるのも良い。
本家の自然な感じで付いてる排気口も良いのですが、HMMの排気口を強調した感じも魅力。
ただ本家だと排気口の奥にスリット状のディティールが付いていましたが、HMMではフラットで済まされています。ここは残念でした。


そんなこんなで、今のところ快調に組んでいます。
あとでもう一体「キャリア」を組まなきゃいけないのがチト面倒ですが、まぁHMMでもこの位ならぱぱっと行けるし、造形の違いも楽しみです。




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公式ファンブック5の感想3

ファンブック5巻の感想続き。

今回から新要素や再解釈について書いていきたいと思います。
今回は再解釈についてまずこれを書きたいと思います。



再解釈が行われた要素の一つは「懲罰部隊」ですね。
当時と5巻で大きく変わりました。
当時の設定は本家キットのライガーゼロフェニックス説明書にはストーリーが載っています。
これによると「閃光師団」は「懲罰部隊」になっていた。



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だがその中に、かつて最強と謳われた「閃光師団」の名前はない。
その生き残りたちはかつての鉄竜騎兵団との戦いで、帝国皇帝ヴォルフ・ムーロアを逃した責任を問われ、懲罰部隊として最も過酷な任務を強制され続けていた。
-----


これ、「えぇー……いや、それどうなん……」だったんですよね。
いやいやいや共和国軍むちゃくちゃしよるで……という感想でした。

・以前に懲罰部隊について書いたブログ記事
・その続き

・上記記事のHPコラム編入の清書版
・続きの清書版
(どちらも同じ内容ですが、ブログ記事は当時に頂いたコメントが見れるので大変興味深いです)

懐かしいな。2018年に書いた文章かぁ……。
共和国軍がゾイド乗りに懲罰的仕打ちをしているのが嫌で、こんな解釈をしていました。
まさかそこから6年たって公式本でも再解釈が行われるとはなぁ。



5巻では「懲罰部隊」の再解釈が行われています。
「懲罰部隊ではない。部隊の先陣を切る重要作戦部隊だった。ただし、重要任務=生還率の極めて低い超超危険な任務を担う事である。すなわち懲罰部隊と言っても差し支えないような状態ではあった」という感じ。

うん、良い解釈だと思いますね。
賛否はあると思いますが、当時の設定の通りあくまで「懲罰部隊である」としていれば、暗い共和国軍……という感じになってしまっていたと思う。
それはそれでリアルかもしれませんが、、今回の扱いで救いが生まれて良かったなと思いました。

以前の資料の懲罰部隊というワードも完全に無視したわけではなく「重要部隊である」としつつ、「実質はそうであると言える……」としたバランスも良い。


こちらの記事で以下のように書いています。

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「コロコロ連載時の記事」「ファンブックEXやバトスト付き説明書」「電ホビ」「公式ファンブック5巻」などこの時期のストーリーを記した資料も増えました。
今回の公式ファンブック5巻は決定版的な資料ではあるでしょう。
ただ私は、決定版が出たからといって、以前の資料は間違いで価値がないとは決して思いません。

それぞれストーリーは互いに矛盾する所もあります。
けど「だからこそ面白い!」として、研究を進めて、自分なりの捉え方・解釈を探していく事も可能だと思います。
-----


これはその通りだと思っているんですが、だからといって何でもいいというわけでもないとも思うんですよね。
過去の資料を尊重したうえでの新設定・新解釈なら良い。
けど今パッと思いついただけのようなものを出されると「いや、違う……」と思ってしまいます。
(初期HMMの設定はこれに該当すると思っている)

そうした意味で、今回の懲罰部隊の再解釈は良い落としどころだったと思いました。


高速戦闘部隊といえば……、今回の5巻で7人のレオマスターの詳細も明かされました。
ライガーファンにとってはこれも嬉しい所だったんじゃないでしょうか。

なお最高峰のゾイド乗りである筈のレオマスターをもってしてもほとんどが戦死している……。
この過酷さがゾイド戦役と言えましょう。
一流のゾイド乗りは奇跡を起こす……が、奇跡では覆せない状況もある。それが戦争というものなのでしょう。


レオマスターの一人、エミー・イシカワは西方大陸戦争で帝国軍追撃戦に参加。そしてデススティンガーと交戦。
エミーの放ったビームキャノン砲がデススティンガー暴走の引き金となった……。


デススティンガー暴走の引き金となったのってファンブック2巻を見るに白いシールドライガーでした。
私ずっとこれを一般機だと思っていたんですが、レオマスターの乗った機だったんだなぁー。
この時の乗機はDCS-JなくてDCSだと書かれていました。
レオマスターなのにDCS-Jを降りたのかぁ……。


DCS-Jはレオマスターの技量をもってしても疲労度が異様に高い仕様だったのかも。
なので長い戦いには向かない。いつでもいい戦果を出すためにあえて一般機のDCSを好んでいたのかも。

あるいは機材の不調からこの日はたまたまDCS-Jを降りてDCSに乗り換えて出撃していたのかも。
どっちでしょう。

いずれにしても、デススティンガーが暴走したのは「命の危機を感じて本能が覚醒した」だと思います。
そんな攻撃をシールドライガーが行えたというのが凄い。
「ガンブラスターのハイパーローリングキャノンなんかならともかく、ビームキャノン程度でデススティンガーが覚醒するのか?」と思っていたんですが、それを行えたのがレオマスターの技量なんだろうなぁと思いました。
もっとも、そのおかげであわや惑星Ziの終焉かという事態を起こしてしまったのですが……。

そんなこんなでライガー乗りに対して見識が深まったのもファンブック5巻の良い所でした。
ということでまだまだ書いていく!

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HMMモルガ

今日はプラモ。
新世紀ファンブックの話題もずんずんしていきたいけど、やりたい事は他にもある!

宣言した通りにHMMモルガAAとキャリアを組む! というわけで、組み立て始めました。


まずはAAから組んでいます。
モルガとはいえHMMなのでけっこう大変!
色はサンドカラーなのが渋くて良い感じ。新世紀ガイサックとは違う感じの砂漠色で、良い色合いだと思います。

さて、本記事ではまだAAやキャリアが完成していないという事もあり、こっちを見ていきたいと思います。


モルガ&モルガキャノリー

HMMでは珍しくモルガは既に組んでるんですよね。
モルガは初代メカ生体。そしてモルガキャノリーはジェネシス版のカラーになってますね。


当時はジェネシスのカラーなんだ~と驚いた記憶が。
ただジェネシス版はボディが二色に分かれているんですが、HMM版は緑一色(上下では分かれているけど)。
なので厳密にジェネシス版とも言いかねる感じではあります。


メカ生体版の方は初期HMMらしく銀色部分をライトグレーで代用している感じ。
銀をライトグレーにする処理。共和国側はまぁという感じですが、帝国側は違和感が大きくて頂けないなぁー。
装甲が黒とか赤とかのゾイドだとまだしも目立たないんですが、モルガのような全身銀色なゾイドだと違和感がデカい……。
こういうのを経て今の再現度の高い色のHMMカラーになったと思うと、これはこれで感慨深いものです。

デザインはアレンジが凄いなー。
当時、もはやこれはモルガなのかと思った記憶があります。

例えるなら零戦と雷電くらい違う。
まぁ興味がない人にはプロペラ機で翼に日の丸が入っていれば全部「ゼロ戦だ」という認識かもしれないけど……という感じ。



イモムシ型ゾイドの総称がモルガであるとすればモルガなんだろうけど、そうじゃないと思うんですよね。
ティラノサウルス型やライオン型野生体が複数いるように、イモムシ型も複数いるんじゃないかなぁ。
たくさんのイモムシ型ゾイドの中で帝国軍が徴用して戦闘兵器化した固有形態がモルガだと思っています。

むろんこれはこれで魅力的な造形ではある。
ただ残念なのは、これもまた初期HMMの特徴ですが「本家を上書きするような設定や広告展開」をしてしまった事。。
盛んに「動力があったので再現できなかった理想のデザイン」と宣伝されたし、設定面も本家デザインを無視してHMMのみが正解とするような方向性だった、、。
なので本家に愛着があるユーザーの反発を招いたと思う。

この辺で上手い設定付けなどがあればアレンジされたデザインも受け入れやすかったんじゃないかなぁと思います。惜しいです。
まぁ、今となっては何もかもが懐かしい。初期HMMの思い出です。
こういう部分も積みを消化していく中で順次語って良ければ良いな……と思っています。


デザインのアレンジですが、全体的に本家より低姿勢になった印象です。これは「低姿勢で敵の砲撃を避ける」ゾイドとしてはアリだと思います。
一方でラインの美しさ(特に頭部)は圧倒的に本家に分があるという感想。


尾部は節ごとの可動を優先させるために展開ギミックが無くなった……。
ただ、そこまでした割に可動はあんまり。
反りは上にあげた画像くらいが限界。あんまり曲がらない……。

横方向に対しての可動もできますが、それもあんまり。
今のHMMだと縦方向も横方向も「円になる」くらいまでやってくれそうですが、この頃のHMMなのでそれなりという感じ。
イモムシらしい動きはもうちょい欲しかったかなー。


腕立て伏せができるのは面白いですけどね。
これで74式戦車のような左右に傾く姿勢制御ができるのかな? とか想像するととても面白いです。


キャップはガンスナイパータイプ。ここは頂けない。
ジェネシス版ならこれで正解ですが。

なお今度発売される全部のせフルセット版では解消されている模様。


頭部砲は2タイプついていてお得感満載。
一つが少し口径の大きなランチャー。もう一つは4砲身のミニガトリングガンという感じ。
ただこだわりは嬉しいんですが、小さなパーツなのでぱっと見での差が分かりにくいのは惜しいですね、、、、。


尾部装備も2パターン入っています。こちらはデザインの差も分かりやすくて良い感じ。
なお頭部砲と尾部装備はポロリしやすいので注意、、、。
小さなパーツなのでそのまま紛失しかねません。私は一つ無くしてます……。


背中や尾にはフックが足されてますが、こういうのは好きですね。
ちょっと細いんですが、こういう装備は大変らしくて良いと思う。


下側も凝ってます。
「ゾイドは肉抜きがあって普通」という認識という認識だったので、HMMの肉抜きがない・裏面などの普段は見えない部分にまでディティールを付ける事には当時衝撃を受けました。

あと、せっかく裏面を見たので。
裏面から見ると分かりやすいのですが、頭部のレーザーカッターは一体成型なので一切動きません。
設定上噛みつき攻撃をするものなので動くようにして欲しかった。

あと、左右の脚も繋がっています。ここも残念。
片方ずつ独立して動けば接地性が上がっただろうに。

初期HMMはワンパーツで良い所を分割して、逆に分けて欲しい所がワンパーツになってることが結構あると思います。


キャノリー。
キャノリーユニットが魅力。

上部にマガジンが足されたのは良いですね。
しかし……、先端にマズルブレーキがない……!
うーんなんでだ。

無いならそれはそれで構わない気もするんですが、、、、これ位ならボーナスパーツとして付けて欲しかったなぁ。
「完全に無し」ではなくてユーザーで選択ができるようにして欲しかったです。


バンパー類が細いのも個人的には気になる。個人的にはマズルブレーキよりもこちらが気になるかな。
細くなったので大砲の力強さがめちゃくちゃ低下してしまった……。

まぁ1/72スケール。実際は72倍の太さだと思えばHMMので十分……というより本家のが太すぎる気もするんですが、そうはいっても模型なのでデフォルメも必要。
極めて忠実な造形の飛行機や艦船の模型なんかでもデフォルメは行われます。
戦闘機のパネルラインは忠実にダウンスケールすると視認できない程度になってしまう。なのでそのスケールに合った見やすい太さの溝を掘ります。
戦艦長門の41cm砲と戦艦大和の46cm砲の砲身。これは1/700にするとほとんど差がない太さになる筈ですが、実際は大和の砲はかなり太く作られます。
ユーザーは細かなディティールにこだわり正しさを求めつつも、一方で「大和の主砲は世界一デカいんだ! 他とは格が違うんだ!」という感じも体感したい。そんなこんなのバランスでデフォルメは行われるわけですね。

正確なデザイン再現やリアリティを求めつつも、一方で正しい縮尺が必ずしも良いとはならない。
体感、パッションは別の所にある事もある。
この難しさが模型の造形の面白みだと思います。

モルガのキャノリーユニット。
「力強さを体感できる造形」という意味では本家版に分があると思います。
この辺はまだまだノウハウが不足していた時代の感じがします。


そんなわけで良い所もウーンな所もあるモルガ&モルガキャリア。
それをふまえて、AAとキャリアを組んで行きたいと思います。




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1位!?

な、なんか凄い事が起きたので報告いたします。

ふ~今日の分のブログを更新するか~! とFC2ブログにログイン。
FC2ブログはログインすると最初にランキング等のお知らせが表示されるんですが……、



い、1位!?
な、なにがあったの。
FC2ブログで当ブログが登録しているメインジャンル「日記」とサブジャンル「その他」で共にランキング1位になっていました。



まじやん。
なんか、1位でした。
なにがあって跳ねたの!?

アクセス数は調べてないので一切不明なんですが(本当どのくらいなんだろうね……)、いやー、長くやってるとこんなこともあるんだなぁと思った次第でした。


Zoids Ignitionも15周年を超えて、次の3月で16周年になろうとしています。
あらあらまぁ。2009年に立ち上げた頃なんて、私ピチピチの20代でしたからね!
と考えると、いやもう凄い期間をやってるんだなぁ……。

そんだけ毎日やってると1位になることもありますか。
もはや思い残すことはないもない……いやいや、まだ更新続けますがな。


ところで、そんな1位になった日の記事がマッドサンダーが無事で嬉しいよ……っていう内容で、これまたなんか運命を感じるというか、嬉しい感じがします。

マッドサンダー!
リアライズモデル化やAZ化を熱烈待ってる!!!


さてさて、メインジャンルだと28万7889中の1位かぁー。サブジャンルだと5万7932中の1位です。
これは我ながらまぁ大したもんです。よくやったなぁ。
ご覧の皆様、ありがとうございます。おかげさまでございます。


まぁハッキリ言ってファンサイトなんてのはジャンルの力が大半だとは思いますけどね。
ゾイドは今とても勢いがあるので、必然として多くのアクセスを頂けている筈です。
それゆえです。ゾイド冬の時代なら1位というのはあり得なかったでしょう。
今回の1位はゾイドの凄さという事だと思います。

ただ、いかにファンサイトがジャンルの力に左右されるといっても、安定して上位に居ようと思うとジャンルに頼らない力も必須です。
ちょっと自惚れちゃいますが、Zoids Ignitionにはそういう力はある程度はあると自負しております。


こんな日なので、何も考えていないようで実はある程度は考えている三式の記事の哲学を公開しようず。

基本的には「書きたいので書いている」だけなのでほとんど何もこだわってはいないんですが、できるだけ説明は丁寧にしようと心がけています。
それがこだわりでしょうか。

どうしてもゾイドは公式から提供されている資料が少なく、ユーザー間で認知に差があります。
「知っているユーザーしか分からない」を連発してしまうとジャンルが先細りだと思います。
なので、できるだけ「ゾイド好きだけど詳しい事は知らない」くらいのユーザーを想定した文章を心がけています。

これは他のことにも言えます。
私はある程度はミリタリー関係に強いと己惚れていますが、これも「そんなに詳しくない人にも十分わかる」ことを心がけています。

そのうえでマニアックな事も遠慮せずに存分に書くようにしているつもりです。
(もちろん「つもり」なので、読んでる方にとってどの程度読みやすいかは分からないですけどね……)

「詳しくなくても読める。そのうえで奥の深さが見える」というバランスが良いと思っているという事ですね。

私はゾイドの設定ってすごく深いし知ると面白くて沼ると思っています。
ミリタリーも同じくです。
それがハイブリットしているバトストは最強です。
その魅力を分かりやすく伝えれば語り合えるファンが増えて私が楽しくなります。
何というやりがいでしょう!


あと同時に、私は「能動的にさせる」ことも意識しています。
受動の逆が能動です。自ら動き考えることです。
けっきょく一番いいのは自分で考えたり説を導いたりすることだと思うんですよね。
「面白い説を聞く。なるほどと思う」これも良いんですが、自説を閃いて「これだー!」と思った瞬間の脳汁ブッシャーには到底かなわないと思います。
そのメディアに対して能動的に動くというのはめちゃくちゃ強固なファンです。
そういうファンが増えると強い。
ゾイドは本当に奥深いので、そういうファンが増えると更にどんどん面白くなると思っています。
そういう事も意識しています。


たまに長く続けるコツみたいなことを聞かれますが、これは……うーん……。
続けること自体を目的にするとしんどくなるのが避けられません。
(私もかつて記事を落とさないようにプレッシャーを感じた時期がありました)
でも「書きたい記事があるので結果として長く続いた」になると良いですね。
手段と目的ですね。この流れを作れると続くと思います。

あと、長く続けるとどうしても口汚く言われることも出ますね。これも重要です。
まっとうな批判には向き合う必要があるでしょうけど、そうではないパターンのやつです。
そういう事に対して「耐える」は悪手だと私は思っています。いかに強固でも守るだけではいつか崩壊してしまいます。

また「悪く言う人は一部、応援してる人の方が多い」とかの励ましは最悪だと思います。
その一部が大きな力を持っているから大変になってるわけです。
公園に1個でも地雷が埋まってればほとんどの遊具は安全だから遊んでいいよなんて言えんでしょう。
当事者意識が無いからそういう事が言えるのだと思っています。

こういうのには「うるせぇ~!」の精神を持つ事が大事だと思っています。
防御ではなくバットをブン回して打ち返す事ですね。そういう事に対して遠慮しないのが大事です。
(表立ってケンカせぇというわけでは決してありませんよ)

私の場合はちょいちょい考えを表明する記事を書きますね。あれって私的には重要な事です。
(そうしていてもなお疲れるんですけどね、この手の対応というのは)

なんか話がちょっと逸れてきました。
まぁ、そんな感じでブログは更新されています。


途中にも書きましたが、普段ランキングもアクセス数も気にしていない……とはいえ1位というのは記念碑的です。
なんかやり切った感があります。
が、今のゾイドが凄く面白い!!! という事もあって更新はまだしばらくは続けて参ります。

そんなわけで改めましてお越し頂きましてありがとうございます。
楽しんでいただけていれば何よりです。
今後ともよろしくお願いいたします!

公式ファンブック5の感想2

ファンブック5あれこれ!

ファンブック5巻の構成は単にバトスト付き説明書や公式ファンブックEXをまとめただけでなく、新要素や再解釈もたっぷりでした。
今回はファンブック5巻を読んで特に印象深かった所について書きます。


まず本になったというだけで嬉しいですね。
2023年10月に40周年コアボックスが発表された時は、具体的な内容物は全く不明でした。
私も他のファンも、中身はいったい何なんだと想像したはずです。
その時の私は、やっぱりファンブック4のその後をユーザーに伝えて欲しいと思って期待しました。


冊子で展開されたその後のストーリー。
しかしマイナーなのだ……。
ちゃんとラストまで作られたのにユーザーに認知されていない。これは何とももどかしい。
40周年コアボックスを機会に是非とも伝えて欲しい。そう思いました。

ですが、なかなか大掛かりな事は難しいだろうなぁとも思っていました。
ファンブックEXなどを「そのまま再印刷」して同梱するだけでもいいかなと思っていたレベルでした。

そしたら一冊の本にまとめると。
新規ジオラマもふんだんに使ってると。
リッツも出てくると。熱すぎる仕様だと。
もう凄い気合。
予想をはるかに超えるサプライズでした。


ファンブック5巻ですが、本としての完成度がとても高い!
その完成度は期待以上でした。
とても良かったのは、「マニアじゃなくても理解できる」造りになっていた事です。
マニアはそれこそ大まかなストーリーを把握しているので、その前提で読めるものです。
いきなりストーリーが始まっても「あぁ、こういうことね」と理解できます。
でもマニアじゃない場合はそれだと面食らうんですよね。
「どういう状況!?」ってなる。

5巻は前書きとして「簡潔にまとめたゾイド戦役のあらすじ」「現在の戦況を整理する」という文章がありました。
これがあるのでマニアじゃないユーザーであっても問題なく読み始める事ができるようになっていました。
こうした姿勢が凄く良いと思いました。

5巻はもちろん熱心なマニア向けの企画だと思うんですが、そこにあぐらをかいていないというか。
一冊の本として完成度の高い造り込みになっていて、気概を感じました。
(だからこそ、どうにか単品発売して欲しいぞ!)


新要素や新解釈も入れてくれて良かったと思います。
おかげで新鮮な気持ちでワクワク読めました。
むろん先の記事で書いた通り、年数を経てからの新要素・新解釈なので違和感を感じる部分もあります。
それでも、そのうえで入れてくれて面白みが大きく増したと思いました。


新要素・新解釈につての見解は順次書いていきます。

とりあえず真っ先に書きたい所はこれ!!
恒例の両軍の部隊編成表があったのですが、共和国軍の編成が私的に「よっしゃー!!」でした。
マッドサンダーがちゃんと載っていたからです!!



マッドサンダーはファンブック4巻の戦いで20機が生産・投入され、OSデスザウラー30機と交戦。
結果としてマッド、デス共に全機が中破・大破し、戦闘不能となったのでした。これ以降の状況は不明。
なので、もしかしてマッドサンダーはこの時に全損してしまい居なくなったのでは……と凄く心配していたのです。マッドサンダー派なのでそこはものすごく気になっていたのです。

それが5巻の編成表で無事が確認できた!!
もちろん数は減らしたでしょうが、中破など比較的破損度が低い機体は修復されたんだろうなぁ。
あと新造機も幾らかはあったかもしれない。
そういう事が分かったので5巻は私的に最高でした。


逆に、個人的にこれはどうなんだろう……という所もありました(私はいくらなんでも荷電粒子砲を弱体化させ過ぎだと思った。詳しくはまた別の記事で……)が、それはまぁ、ファンブック5巻でさえも数ある歴史書の一つとして捉えて自分なりの解釈を導く事も可能だと思います。

「コロコロ連載時の記事」「ファンブックEXやバトスト付き説明書」「電ホビ」「公式ファンブック5巻」などこの時期のストーリーを記した資料も増えました。
今回の公式ファンブック5巻は決定版的な資料ではあるでしょう。
ただ私は、決定版が出たからといって、以前の資料は間違いで価値がないとは決して思いません。

それぞれストーリーは互いに矛盾する所もあります。
けど「だからこそ面白い!」として、研究を進めて、自分なりの捉え方・解釈を探していく事も可能だと思います。

今回の5巻が絶対的な決定版で「それ以外を認めない」としてしまうと、そこでホントに終わっちゃいますからね……。
そうじゃない。これからももっともっとゾイドを楽しみたい。
そんなわけで、5巻の内容は重く受け止めつつも、それ以外の資料も変わらず重要な資料として受け止め、研究を続けていきたい次第です。
こうしていけば無限に楽しんでいけます。

今の時代、自分なりの解釈や研究結果を発信する事も容易になっています。
ファン同士の交流も行いやすいでしょう。
5巻をきっかけに、ファンの間での解釈、交流等が活発になり、その結果として「やっぱりゾイドワールドって面白いな!!」という雰囲気が盛り上がれば良いなと思います。
そんな動きにも期待したいです。


一方、逆に残念だった・・・というか、「これを入れて欲しかった」という要素もありました。
仕方がない事ではありますが、5巻はそれ以前の巻に比べてページ数が少なめです。
贅沢を言い過ぎではありますが、もう少しページ数があれば良かったなぁ。
具体的に言うと2要素欲しかったですね。

一つ目は「戦力比較表」です。
新世紀公式ファンブックでは2巻にしか載ってないんですよね……。
5巻で全ゾイドそろい踏みの超豪華戦力比較表が欲しかったよ。。
まぁ、これやっちゃうとそれはそれで危険な気もするんですが(ユーザーが納得する形での表って不可能だと思うし……)、うーん。
でも欲しかったですね!
マッドサンダーVSセイスモサウルスとか、知りたかったなー。
ゴジュラスギガの勝敗とマッドサンダーの勝敗を比較して両機が戦ったらどっちが優勢かを妄想したりもしたかった!
残念。
まぁ、無かったからこそ妄想ワクワクでもあるんですが。


もう一つは三匹のトラですね。


公式ファンブックEXのvol.9~12で展開。
レイとヴォルフの最終決戦から100年ほどたった時代、伝説の三匹の古代トラ型ゾイドが活躍するストーリーもあるんじゃよ……。
これがまるっとスルーされていたのは悲しかったなぁー。
まぁレイとヴォルフの最終決戦で綺麗にまとめたかったんだとは思いますけどね、、、。
それでも寂しかった。


私がブラストルタイガー大好きっていうのもあって、けっこうこれは強い想いです。
まぁ、三匹のトラまで新規ジオラマで造り込めっていうのは酷だと思います。
制作労力が過度に上がってしまうでしょう、、。
でも、それこそ三匹のトラに関しては「公式ファンブックEXからのまるまるコピペ」でも良いから入れれなかったのかなぁ。

公式ファンブックはストーリーの後にゾイドを紹介するページがあるのが恒例です。
5巻にはそのページが無かった……。
これは4巻の時点でゴジュラスギガ、セイスモサウルス、エナジーライガー等の「5巻で登場している新鋭機を紹介していた」からですね。
必要なしと判断されたのでしょう。
いやしかし、このページを使って三匹のトラを紹介する位は出来たんじゃないかなぁ。

これがあれば更に完璧な5巻になったと思います。
そこはちょっと惜しかったです。

さて今日の記事はこの辺で。
まだまださわりの部分です。どんどん見ていきたい!!!

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公式ファンブック5の感想1


公式ファンブック5!

これが目当てで買ったぞ40周年コアボックス。
というわけで中身についてアレコレ考えたり書いたりしていきたい所です。

中身については一記事で書ききれるようなものではないので、少しづつ色んな角度からアプローチをしていければ良いなと思います。
今日は触りのような事から。

まず表紙ですが良いですね!
最終決戦に相応しくエナジーライガーVSライガーゼロファルコン。
重量感をもって飛び掛かるエナジーライガーがめちゃくちゃカッコいいなー。


エナジーライガー、好きなんですよねぇ。
「ライガー系なのに重戦闘ゾイド」という感じがいい。
かなり過積載のゾイドです。でも、武器に対して本体が負けてない。
キングバロンやアイス・ブレーザーは正直あの武器の量に対して本体が細く貧弱な感じが否めなかった、、、
一方、エナジーはもとより過積載するための力強い本体デザインがされていると思います。
王者の風格がある。
作中でも「威風堂々を体現したような」と表現されていました。まさにです。


さて公式ファンブック5ですが、本当に力の入った出来でした。
何より「当時と寸分たがわぬ空気感」で作られているのがデカい。
文体とか、まさに新世紀ファンブックのそれです。

内容は大雑把に言うとキットに付属した「バトスト付き説明書」や「公式ファンブックEX」をまとめて再編した感じ。
これは予想通りでした。



そして新要素や新解釈もあり。
これがあったので、バトスト付き説明書や公式ファンブックEXをコンプ熟読しているようなヘビーユーザーでも新鮮な気持ちで読む事ができる珠玉の一冊でした。


まぁ新要素や新解釈というのは諸刃でもあります。
4巻から20年も経ってから出たものなので、いかに当時と寸分たがわぬ空気感や文体で作られていると言っても違和感を感じたユーザーも居るでしょう。
私も「そうなの?」と思う要素、ありました。逆にいいなぁと思った要素もありました。

なにしろ20年も経ってますからね。


昔から「ゾイドバトルストーリー」「公式ファンブック」といった専用ムック本になる際に再解釈がされるのはよくありました。
昔は学年誌からの再編。新世紀はコロコロからの再編。おおまかには掲載時と同様ですが、改変される部分もある。
時に重要な部分さえサラッと変わっていたりします。
新世紀の公式ファンブック4巻で言えばルイーズ大統領の生死さえ変わっていて、コロコロ掲載時の記事を読むとマジですか……となったりします。

ただ「鉄は熱いうちに打て」という言葉があります。
「メディアが展開している中で改変される」ならば受け入れやすいでしょう。
一方で「展開終了して長い年月が経っている」「熱心なファンは独自の解釈を固めている」状態だと、どうしても改変を受け入れがたい状況になってしまうのは無理からぬことです。


多くのファンが居るメディアで続編、リメイク、再解釈、etc. まぁ何でも良いのですが新しいものを出すというのは、100%の賛同を得る事は絶対に不可能です。
熱心なファンが多く、それぞれの中に独自の世界や解釈があるからです。
私は作り手だった時代を持ちますが、この理由から続編を作るのは苦手でした。
まして今回のような年数を経てから行う場合はなおさらだと思います。

それでも今回のゾイドは出す決意をしたと。
当然、納得いかないユーザーも出るであろうことは承知していたはずです。
それでも出す決意をしたという事でしょう。その決意と勇気に敬意を表したい所です。


そういうわけで、敬意をもって読みつつ、これ好き!! な部分を存分に言いつつ、一方でこれは違和感だったという部分も書いていきたいと思っています。



キリがいい所まで書いたので続きは明日……にしようかと思ったんですが、本の仕様についてだけ先に。


本について「雰囲気が当時のまま」なんですが、ひとつ気になったのは本文の書体でした。
1~4巻はゴシック体で書かれていますが、今回の5巻は明朝体です。
なんで?
ここはゴシック体に揃えて欲しかったかも。

こちらの記事では復刻の1~4巻はページの端の方に白枠が入ってしまっている事を書きました。
また写真が少し色褪せたようになっている事も書きました。
5巻は今回用に新規製作された本なので、端までキッチリ印刷されています。写真もバッチリ綺麗な最高画質です。
この点は凄く良い所です。


表紙のZOIDSロゴは初期タイプ。
実は「ゾイドブロックス」が展開したあたりからZOIDSのロゴは新版になっています。


ロゴに注目。

コロコロ掲載時で言えば、ファンブック4巻収録までのストーリーは「新世紀バトスト第一章」となっていました。
これ以前とこれ以降で大きく仕切り直しがされたのです。
その一環でロゴも変わった。
本来で言えば今回の5巻のロゴは変えるべきだったでしょう。
ですが、個人的にはゴチャ感のある初期タイプのロゴの方が好きです。
今回の表紙が初期タイプロゴなのは個人的にはとても嬉しかった事です。

ゾイドのロゴって時代ごとに色々ありますが、新世紀の初期ロゴは一番凝ってる感じがします。背景のゴチャ感が凄い!
メカ生体ゾイドのZOIDSロゴは文字が立体でキャップも付いていて、文字自体が複雑で凝っている感じがします。
逆に新世紀のZOIDSロゴは文字自体位はシンプルです。ですが背景で凝ってみせた。両者とも甲乙つけがたい魅力がありますね。
(ゲームのロゴとかも含めるなら私はPSゾイドのロゴも好きです)

ということでファンブック5巻!
順次、内容に触れていきたいと思っています。

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公式ファンブック復刻具合

2024年12月の記事を見返すと、ほとんどがAZデスザウラーの話題だった……。
んまぁー特大キットなので仕方がないでしょう。そしてまだまだ書きたい!
ただ一方でコアボックスの話題もしないとなぁと思っています。
特に、そろそろファンブック5巻の話題はやっていかねば!


40周年コアボックスに付属した公式ファンブック5巻。
単品販売してくれ~!

私は「保存版として綺麗に保存しておく一冊」が欲しい派です。
今あるやつはできるだけ美麗に永久保存しておきたい。
それとは別の一冊が欲しい。
ページの隅まで、それこそガバッと開いて読みまくる・眺めまくる用途の、悪く言えば雑に扱える一冊も欲しいんや。。
その為にコアボックスをもう一個調達するのはさすがにしんどいんや。。。。
電子版でも良いので、どうにかならないかなーと思っています。


キットも良いのですが、世界観やストーリーを把握できるアイテムも整備されていけば良いなと思っています。
休眠ユーザーや新規ユーザーが気軽に手に取れるものとして、やはり必要ではないかと。
コアボックスはやはりマニア向けの高額アイテムです。休眠ユーザーや新規ユーザーに気軽に買えと言えるものではなかなかない、、、。
気軽に把握できる状況。今後に期待です。



さてファンブック。
今回は5巻に先立って、1~4巻の復刻具合について検証していきたいと思います。
表紙や裏表紙は完璧。中身もざっと見た感じ完璧に見えたんですが、以前の記事のコメ欄で「完璧ではないのでは?」との指摘もいただきました。
そこで今一度細かく見たいと思っています。





表紙や裏表紙……、カバーに関しては改めて完璧だと思います。
唯一だけ復刻版は「分売不可」になっているのが差ですが、その他は全く違いがない。
表紙だけだと見分けられる自信がありません。

では中身……。
中身についてですが、頂いたコメントの通りで完璧ではありませんでした。
当時ものとの明らかな差がありましたので下記します。


んー……、並べると色がけっこう違いますね。。
巻やページにもよりますが、特に1巻の差が激しいかなと思いました。
なんか全体的に、ちょっと日焼けしたような色飛びしたような色になっています。
レッドホーンの赤味なんかで見ると分かりやすい。


全体的に黒インクが足りてないような印刷になっているなぁ、、、と、比べると思いました。
ちょっと締まりがない感じがする。

「文字」について見ると、これまた当時品はパリッとしたアウトライン。復刻盤は少しぼんやりしたアウトラインになっていました。
読む分には問題ないんですが、漢字のルビなど細かな時は少し潰れている個所もあります。


写真の色にしても文字にしても、カラーコピーをした時のような感じになってる事に気づきました。
更に、当時品は紙の端まで写真が写っていますが、復刻品では端まで届いておらず少し白い帯が付いてしまっています。
上のゴジュラスのページで見ると分かるかと。
ここもちょっと残念ですね、、。

むろん内容を把握する上では問題ありません。
写真は……、まぁちょっと日焼けした感じなのは残念ではあります。コロコロ掲載時や当時ものファンブックのパリッとした気持ちのいい鮮明な色味よりは劣る。
とはいえ過度に劣化しているわけではありません。
文字も問題なく読めます。
当時品を横に並べればともかく、新規ユーザーが「ゾイドの事を知りたいから買った」という場合は問題ないレベルだと思います。
(むろん可能なら100%の色味を見て欲しいですけどね)


しかし……、なんでこんな事になったんだろう?
原版が失われたのかなぁ……。
公式ファンブック4巻が出たのが2004年。40周年コアボックスは2024年。20年も経っているもんなぁ、、、。
まぁ、そうなんでしょうね。

原版がないので「当時本を解体→スキャンして作り直した」のかもしれないなぁ。
なので色味などが変わってしまったのかも。
公式ファンブックの紙質はザラついたスキャンに適しているとは言い難い紙質です(スキャン時に紙のザラつきまで拾ってしまう為)。
なので余計に変わってしまったと思います。

このような手法で制作されたのだとすれば、端に白い帯が付いてしまっているのも納得です。
印刷というのは「塗り足し」といって実際に製本するサイズよりも少し大きな範囲で作る必要があります。
紙を裁断する時にズレる可能性があるから、そうなっても問題ないように冗長性を持たせておくのです。
しかし「当時本を解体→スキャンして作り直した」のなら、塗り足しを作ることは不可能です、、、。
それが端の白い帯になっているのかと。


「原版が失われた本の復刻」では、スキャンして復刻の手法がよく使われますね。
例えば藤子不二雄先生の「UTOPIA 最後の世界大戦」は幻の超プレミア本として有名でしたが、2011年に復刻版が出ています。
この時は現存する貴重な当時本を一冊解体してスキャンして復刻されたそうです。

ただ白黒の漫画だと完璧な再現もしやすいですが、カラーだとなかなか……難しいのでしょうね……。
それが今回の色味なのでしょう、、。


「そうはいってもできるだけ色味を調整してくれよ」
「スキャンしっぱなしで印刷したから色味が変わったんじゃねーのか」
というのはもっともな意見です。

印刷というのはなかなか難しい分野です。
理屈としては「スキャンする→印刷する」だと全く同じ色になる筈です。でも実際はけっこう変わってしまいます。
なので調整して色校正を繰り返して、できるだけ同じ色で印刷されるようにするものです。
そこが復刻者の力量です。

でも、今回はそれが難しかったんだろうなぁ……。

メカ生体ゾイドのゾイドバトルストーリーは、「文字と写真は別の場所」が原則でした(幾らかの例外はある)。
このレイアウトだと写真の色の調整もしやすいし、なんだったら文字をいちど取っ払って新しく打ち直す事も容易です。


でも新世紀のファンブックは「写真の上に文字」が非常に多い……。
これでは文字を切り離すことが不可能です、、、。
写真と文字をいっしょくたに調整する事は非常にマズい。
「写真は良くなったが文字は読みにくくなった」なんていう事も起こり得る。


例えば上の画像を「なんか薄いなぁ……」と思って「濃く」調整するとこんな感じですね。
ヘルディガンナーは濃くなったけど文字部分が見えなく……。
このように文字と写真が一体化していると、編集がかなり厄介なのです、、、。

文字が読めなくなってしまったらそれこそ致命的。。。この理由から色調整を断念したのだと思いました。



そんなわけでファンブックの復刻具合ですが「必要にして十分なレベルではあるが完璧ではない」でしょうか。
マニア的視点で言えば当時ものが「写真のカッコ良さ」「端まで印刷されてる」「文字もパリッと綺麗」なので良いと思います。
ただ先にも書きましたが、できるだけ頑張って復刻してくれて「内容を把握する分には問題ない」所まで持って行ってくれたので、やはり一定の価値はあると思います。


他方……、少し批判的な事を言うなら、今回のコアボックスの公式ページでの宣伝は「公式ファンブックの完全復刻」であり、大きな目玉扱いでした。
今回の記事の通りで完全ではありません。
なので、ここはちょっとひっかかるなぁと思いました。

20周年ゾイドコアボックスでのゾイドマンモス復刻の際は事前に以下の説明がありました。
箱についてです。
「当時の原版は失われていた。そこで当時品をデジタルで再現した。こだわりの一品だ!」


これ、正直で良いと思うんですよね。
現状を報告したうえで、だけど精いっぱいの復刻をした事をアピールしてる。理想だと思います。
実際にコアボックス版のマンモスの箱は当時品と比べてわずかにレイアウトが(文字の位置などが)ズレていたり、色味が違っていたりするようです。
けど違いに気が付いたとして、事前に告知があればむしろ「よくぞ原版がない中でここまで復刻してくれた!!」と肯定的に見れます。
告知が無くただただ「完全復刻だ!!」と言われていたら「うーん、ちょっと違うんだけど……」となっていたかも。
要は同じ仕上がりでも事前の告知によって印象が違う事があるわけで、20周年の時の方が良かったなと思います。

今回も「原版が失われていた中で、出来る限りの復刻をしたぞ」だったら良かったのですが、そこはちょっと残念だったなぁと思いました。
ま、いや、本当に、「内容を把握する分には問題ない」だし、素晴らしい復刻ではあるのですが。
そこは間違いないのですが。

さてそんな感じで今回は復刻具合を見ていきました。
5巻はまた次回以降の記事で。

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トリニティ近日予約開始との事!

新年から大物キットの新情報が。
今年も攻めてるぞゾイド!


トリニティライガー!
発表された途端に話題をかっさらった、ゲームオリジナルゾイドのまさかのキット化。
いよいよ予約も間近との事で、改めて凄いなぁ。

造形は出来上がりましたか!
今まで、発売された立体化はガチャのゾイドコレクション版のみだったと思いますが、さすがに飛躍的に細かく出来ています。
特に特徴的な脚部の感じが再現度高いと思いました。





一方で顔はイメージがちょっと違うかな、、とも。
鼻すじが白くて鼻先が黒いのが再現できてないですね。これはちょっと大きめなマイナス。
ここはトリニティライガーにとって結構重要な色分けだと思うんですが。

あと、顔を中心にもう少し全体的に丸みを帯びたイメージかなーという印象でもあります。
特に頭部上面のカウルはもう少し丸いんじゃないかなぁ。
厚みももうちょっとあるイメージです。
更にカウル中央にある白いパーツは元のデザインだとエアインテークっぽい彫り込みがあるんですが、それが非常に浅い。
ただのパネルラインみたいになっていて、そこは残念。



昔に電ホビでライガーゼロのCASとして再現されていた作例では全体的に丸みと厚みがありました。
頭部はこっちの方がイメージが近いかもなぁ。

んー、といっても、まだ公開されているのが一アングルだけ。
なので色んな角度からの写真が欲しい! という所でもあります。

まぁこだわりはあるんですが、なにしろトリニティライガーが売れてくれればジェノハイドラにも繋がるでしょう!
そういう意味で結構今後の展開を左右する重要キットじゃないかと思います。
(トリニティライガー自身にも別のバリエーションがありますね。BAのデカくて長いガトリングがカッチョええ)

ゲーム独自のゾイドにも魅力的なのはいっぱいです。
マニアックですが私はPSゾイドの鹵獲用ゴジュラスとか好きですね。
ゴジュラスが出た暁にはCPでこれ出ないかなぁと思っています。
そんなこんなもあるので、「ゲームのゾイドも人気が高いぞ!」となってくれる事に期待しています。

2025年年賀状

改めましてあけましておめでとうございます。

2024年はあっという間に駆け抜けた一年でした。
2025年もゾイド旋風吹きあれる中であわただしく過ごしたいものです。
盛り上がりが更に高まる事に期待!

さて年賀状の話。



ドゥェスザウラァアア!
今年はもうこれしかないでしょう! ということでデスザウラーでした。

巳年なのに蛇ちゃうんかよ~ というツッコミに答えよう!
これは紛れもなく蛇にちなんだ選択です。


ゼネバス帝国の国章は「短剣に絡みつく蛇」の図案です。
蛇!!
そんなゼネバス帝国軍の最大最強ゾイドのデスザウラーは巳年の年賀状に選ぶに相応しいゾイドであると言えましょう!



一周前の2013年はこんなでしたね。
この年はスネークス(ステルスバイパー)でした。
これは今でも結構よく出来たなーと思っている年賀状です。

一周前のやつが自分的に良い出来だった分、今年のものはけっこう制作がプレッシャーでした。
しかしなかなか良い出来になったかなと自負しています。

作画カロリーはかなり高かった。
途中で、今年もスネークスでお茶を濁しときゃ良かったんだよ……と泣き言を浮かべながらやりました。
まぁ描いて良かったですね。


まず線画を作りました。デザインはAZ版を参考にしています。
忠実に描いているつもりですが、好みでいくらかアレンジしています。

・荷電粒子砲の砲口はこれ位の方が好みかなと思って太短く
・バイザーの可動部分をメカニカルなディティールに置き換え
です。


線が描けたら色付け。まずは基本塗り。
……喉元のパーツを赤くしたのはトビー・ダンカン機を意識したからです。


そして影つけ。
もはやこのレベルのメカになると影つけも意味が分からなくなってくるので、大半はフィーリングで塗っています。
要はそれっぽく仕上がれば良いのです。
・・・それっぽくなってるかな?


年賀状の構図は「海に浮かぶ初日の出をバックにしたデスザウラー」でした。
日の光がちょうど荷電粒子砲の砲口位置にくるようにしています。


デスザウラーだけじゃなくて、海の背景、かなり頑張ってます。
太陽に反射するキラキラ感が難しかった。


デスザウラーの絵は主線を省いてこんな感じにする案もありました。
んー、これはこれでいい感じ。
どっちにした方が良かったかなぁ。



カラバリも作っていました。
これはブラッディデスザウラーまたはデスファイターっていう感じの色ですね。


これは暗黒軍カラー。
このカラーもカッチョええですねぇ。
リバセン時はこのカラーのデスザウラーが出るのかなーと期待したものでした。
あぁもはや懐かしき思い出。





せっかくなのでブラデスや暗黒デスでの完成形も。


あと、ここからはゾイドじゃないんですが、


サイクリスト年賀状も作っていました。
オマケで掲載。

ここは「鯖街道」と呼ばれる道にある壁画です。
「おにゅう峠」というなかなかハードな峠を越えて福井県小浜市に行くとあります。
とても好きな場所なので年賀状の絵に選びました。

当初は蛇にちなんだ場所を描けたらいいなと思っていたんですが、あいにくとそういう場所に行ったことが無くて、、、それならば好きな場所を選ぼうと思って鯖街道にした次第。


実際の鯖街道壁画は木々に覆われた場所にあるんですが、それだとうっそうとした暗いイメージになってしまったので空に改変しています。


おにゅう峠のてっぺんで見る青空をイメージしています。
他にも電柱を省いたり色々と勝手に調整しています。
背景をまじめに描くのって年賀状の時くらいしかないのでなかなか苦労して作画しています。

絵はもっと描いていきたいんですけどねー。
ゾイドの絵も年賀状以外にも増やしていきたいんですが、なかなか時間が取れず年賀状で描くに留まってしまっています。


あと、きょんも今年もよろしくと言っております。

そんなわけで、改めて本年もよろしくお願いいたします。


2025

あけましておめでとうございます。



今年もよろしくお願いいたします。
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三式

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