VSギル・ベイダー、ザ・ファイナル。
だいぶグダグダ続けてしまった気がしますが、今日で最終回。
年内に終わらせることが出来て良かった。(年明けからも補足の話題くらいは書きそうな気もするけど)
さて今回はマッドでギルを倒す! 最終回を始めます。
前回までの記事をまとめます。
・既存の改造マッドでは厳しい。グレートサンダーやマッドジェットは初回だけの不意打ちならばワンチャンスあるかもしれない。
しかし二度目はない。
その他の改造マッドでは根本的に厳しい。
・ギルの翼を奪って地上戦を展開すれば勝てる。翼を奪うというのは[飛行能力][大型ビームスマッシャー]を無くすという事である。
・ギルの翼は鉄壁を誇るが、唯一、貫通力を高めた「点」の攻撃には弱い。中性子ミサイルにも耐えたその一方、ガンブラスターの黄金砲を避け、オルディオスの砲撃で翼に穴が開いた所から。
ここから導かれる答えは
「マッドサンダーに対ギル用の貫通力を高めた対空装備を積めば良い」です。
そうすれば地上戦に引きずり込める。
ガンブラスターや改造タイプ「アルトブラスター」は防空戦で活躍してるんですよね。
(新バトストではノーマルのガンブラスターもギル相手に対空戦をしている)
ところでアルトブラスターはともかくガンブラスターはよく対空射撃できたなぁ。
射角が正面に限られるガンブラスターでよくもまぁ対空射撃を……。
ガンブラスターを操っていたのは超エースであるところのグラハム大尉でした。
もしかしてガンブラスターを一時的に立ち上がらせて撃っていたのかな。
四足歩行の動物でも立ち上がることってありますもんね。猫とか犬とか。
ワニにも古代には二足歩行するタイプが居たという。
ガンブラスターは非常に短足ですが、グラハム大尉くらいの超エースだったら短時間立たせるくらいやってしまえるのかも……。
グラハム大尉がガンブラスターで対空射撃をしたのはギルが中央大陸を初爆撃した日でした。
ここで、最終的にやられたとはいえ善戦したガンブラスターを見た軍部は考えた。
ガンブラスターの対空射撃はけっこうイケる。
でもグラハム級の超エースじゃないとそんな芸当は出来ない。
そこで元から二速タイプにした改造仕様「アルトブラスター」が急造されたのかも。
まぁでも、ノーマルタイプからしてアンキロサウルスの特徴を完全に振り切った仕様のガンブラスターです。
お前はどこの特殊改造タイプや というくらい凄い仕様。
なので、いまさらちょっと立たせたり完全二足化することなんて大した問題じゃないのかも……。
とまぁ話が逸れてきたので本題に戻しましょう。
マッドに対空砲を付けるなら、ガンブラスターの黄金砲と同性能のものか、あるいはオルディオスのグレートバスターを装備したい。
グレートバスターは厳しいかなぁ。
この装備は「翼で吸収した超電磁エネルギーを体内で増幅・発射する」と解説されています。
翼がないと厳しいかも……。
ただし黄金砲はイケると思います。
この装備は箱解説によると「最大限まで増幅されたエネルギーを全開で発射する超兵器」とあります。
なのでどのゾイドにも搭載できるわけじゃないと思う。
エネルギーチャージャーが要るのだろう。
でもマッドはいけます。なぜならマッドはエネルギー増幅装置・ハイパーローリングチャージャーを持つからです。
むしろマッドに載せた方がパワー値で大きく勝る分、長時間の射撃を継続できると思う。
改造の手順としては
・対空砲(黄金砲)を増設する
・ハイパーローリングチャージャーのエネルギー回路を対空砲にも回せるようにするになるかな。そこまで難しくはないと思います。
なおその時に最適化もしたい。
ガンブラスターの黄金砲……、ハイパーローリングキャノンというのは多種多様な砲の集合体です。
・ブレーザーキャノン(×2)
・パルスガン(×2)
・ビームライフル(×2)
・サンダーキャノン
・連装加速ビーム砲
・電磁砲
・プラズマキャノン
・連装パルスビーム砲
・ビームキャノン
・レールキャノン
・ショットガン
・加速衝撃砲
・三連速射砲という13種類・合計20門という凄まじい内容。
豪華絢爛だが無駄が多い仕様でもあります。
それはそれでいい。多種多様な砲を複合する事で、どんな防御機構を持つゾイドにも効力を発揮する。
しかし今回は対ギル・ベイダー用に特化したい。
そこで貫通力の低いものはのきなみ撤去。貫通力の高いもののみを残したいと思います。
そしてその分、同じエネルギー量で多くを発射できるようにします。
付き位置はマッドの背中で良いでしょう。
キャノンビーム砲や大口径二連加速衝撃砲の位置に付けます。
もちろん元と同様に旋回機構は残します。仰角も90度までイケるようにしたいところ。
まとめます。
1:マッドサンダーのキャノンビーム砲と大口径二連加速衝撃砲を撤去
2:同位置にハイパーローリングキャノンを装備(※)※・ハイパーローリングキャノンは貫通力の高い砲のみを選んで装備する。
・門数が減ったのでエネルギー消費量が少なくなる。
・それでいてマッドサンダーのエネルギーで撃つので、かなり長時間の発射が可能。絵にするとこんな感じでしょうか。
あまり豪華絢爛にせず、コストを出来るだけ少なくしつつ特化しました。
キャノンビーム砲は撤去しましたが、基部のエネルギータンクはそのまま残しました。
出撃時にここにチャージしておけば対空射撃時間が幾らか伸びるでしょう。
砲はとりあえずハイパーローリングキャノンの中から砲身が長く威力が高そうなのを選んでまとめました。
(キャノンビーム砲と同じように左右に積んでいるイメージです)
細かい事ですが、砲の旋回性能を最高にするために司令塔上にあるレーダーは尾部付け根に移動させました。
マッドは対空にも使えるレーダーを持つのは強みですね。
これなら……!
ギルが攻撃しようとしても、この仕様のマッドの懐に飛び込むのはマズイ。
360度旋回可能・仰角も高く取れる。この対空砲を二基積んでいるのは強いです。
アルトブラスターやガンブラスターは善戦しつつも結局やられた。
覚悟を決めたギルが突撃したら倒せなかった……。
これは一生懸命ギルを狙っても、やっぱり砲が旋回しない。仰角も取れない。撃つ方向に自分ごと動かなきゃいけない……という弱点ゆえでしょう。
だから惜しくもギルを倒すことが出来なかった。
でも360度旋回可能・仰角も高く取れる。この対空砲が二基あれば……!
一基で狙い、もう一基はギルの未来位置に撃つようにすれば効果的だと思う。
未来位置というのは「そのまま飛行していれば到達する位置」です。
つまり頭を押さえつけ、回避運動を強いる。
回避運動をすると速度が一気に落ちるので非常に当てやすくなる。
特に運動性の低いギルならなおさらです。
これは空戦で編隊を組んで戦う際もよく使われます。
一機が敵を押さえ込んでもう一機が撃墜する。
マッドサンダーの優れたところは背中に司令塔を持つことですね。
中に複数人が入っているので、砲一基につきガンナー1名を用意する事も可能でしょう。
一人で二基受け持つのは無理があるけど、その点においてだいぶ余裕がある。
アルトブラスター以上の対空射撃でギルを追い込む。
上手くいって翼を砕けば地上戦に持ち込んでそのまま攻める。
翼がないギルと陸上で戦えば、パワーも攻撃力も防御力も上。勝てる。
アルトブラスター戦のようにギルが覚悟を決めて突っ込んできても、対空能力で上回る事からそのまま撃墜できる可能性も十分にある。
おお、これはなかなか良いのでは。
勝てそうなのでは。
対空砲なので、ギルがある程度の高度を飛んでいても狙える。これも良いですね。
ノーマルのマッドとギルの戦いを想像した時、私は以下のように考えました。
・ビームスマッシャー(射出)はマッドサンダーが反荷電粒子シールドを展開している時なら防げる。
・しかし常にシールドを展開していれば、さすがのマッドも疲弊する。疲弊してシールドが切れた時に攻めればギルは楽に勝てる。これはノーマルのマッドだと決定的な対空装備がない。ギルが牽制してきたら守りに入らざるを得ない性能だからです。
今回の仕様の場合、ギルが射程に入った時点でこちらから攻めていける。
もちろんこちらのエネルギーも減る。でもギルも回避運動でエネルギーをロスする。
こちらだけが損をするわけじゃない。
イーブンな戦いです。
というわけで、私的には今回の対空装備を積んだ改造タイプを対ギル用マッドサンダーの見解としたいと思います。
さてザ・ファイナルなのでもうちょっと続けます。
我ながら良い見解が出せた。マッドは戦えるゾイドだ! ととエツに浸っていますが、一方で本仕様には限界も感じています。
この対空マッドは一見してギル・ベイダー対策になっていますが、本仕様でもって共和国軍が巻き返す事は難しい事も事実と思います。
本仕様は共和国軍で考案されなかったのか。
マッドサンダーの対空仕様を作ろうという案は出なかったのか。
これは当然出たと思います。
が、途中でやはり作った所で…となったんじゃないかと思いました。
ギルとマッドの最大の違いは、やはり飛行機と陸上機という事です。
移動速度が段違いである。
マッドが半日かかってようやくたどり着く場所にギルは1時間もかからず行けてしまう。
要は「ギルが現れた! よし倒しに行くぞ!!」となっても、マッドはそこから出撃しても間に合わない。
現場に駆け付けた頃にはギルは既に共和国基地を破壊しているという事です。
間に合わないんじゃ意味がない。
正直、マッドジェットの方が行けるだけまだマシである。
暗黒軍というのは正面切ってのガチンコプロレスバトルにはあんまり興味がない。
どちらかというと効率的に共和国軍を撃破するような戦い方をします。
これは国力が低いので当然であります。
仮に本仕様マッドが出来たならば、暗黒軍は徹底的に交戦を避けてマッド不在の基地を狙うんじゃないかな、と思います。
……似たような史実を紹介しましょう。
かつて日本軍は高度1万~1万5000mを飛ぶB-29に対空射撃をするものの、そもそも高すぎて届かないという事案がありました。
ですが最末期にようやく「五式15cm高射砲」という超高性能対空砲が出来て撃破が可能になった。
これからはB公をブチ落としてやるぜ! となったわけです。
しかし悲しいかな、敵はこれが配備された位置を避けて飛ぶようになってしまったのでした。
なので結局、高性能の割に戦局にはほとんど寄与しないまま終戦を迎えてしまった悲劇の兵器です。
対空マッドを作ったところで、こうなってしまったかもしれない。
マッドサンダーの数が多かった時期なら良かったと思う。全拠点に本仕様を配備する事もできる数が居たでしょう。
でもトライアングルダラスでの海戦やデビルメイズの戦いで数えきれないマッドがやられその数は激減。
もはやそのタイミングでは本仕様を作った所で決定的ではなくなってしまっていた。
暗黒軍の素晴らしい所は、共和国軍が本仕様を開発するよりも早く、効率的な作戦で大多数のマッドを撃破した事でもあります。
生き残った少数のマッドを本仕様にした所で戦局には大した寄与をしない。
ならば、同じく「ギルの翼を破壊できる砲を持ち」しかも「移動力が高い。ギル発見の報を受けたら直ちに現場に急行できるゾイド」を作ろうとなった。
それがオルディオスなのかも。
そりゃぁ砲を作ったなら当てねばならぬ。
対空砲も重要です。それは間違いない。でも、根本的にはやはり飛行機に対しては飛行機でしか対抗できない。
一連の文章では、やっぱり飛行機は強いなと思いました。
移動力が凄い。
1対1ならともかく、戦場全体で考えると、そのスピードゆえ採れる作戦が圧倒的。
しかしそれでも、我がマッドサンダーで1対1であればギルと互角程度に戦う妄想ができたので、やはり満足しています。
2020年の暮れにこういう妄想が出来てとても満足しています。