韓国サムスン電子 映像ディスプレー事業部長・社長 尹富根(ユン・ブグン)氏は2011年1月6日、「2011 International CES」で基調講演を行った。ユン氏はサムスン電子のビジョンとして「ヒューマンデジタリズム」という言葉を挙げ「サムスンのスマートテレビは、単にインターネットにつながるだけではなく、クラウドベースで、ソファにゆったりともたれて楽しめる、リビングルームの中で美しいひとつの家具として存在するものを作り上げていく」と語った。
壇上には、米コムキャスト CEO ブライアン・ロバーツ氏、米タイムワーナーケーブル CEOのグレン・ブリット氏、米ドリームワークス CEOのジェフリー・カッツェンバーグ、米アドビシステムズ CEOのシャンタヌ・ナライェン氏も登場。メディア・通信企業との多方面にわたる提携をアピールした。
動画配信サービスの米フールー CEO ジェイソン・キラー氏は「まもなく、TVにリモコンが必要だったことや、番組案内経由で番組を選んでいたこと、広告に登場している人が一方的に話をしていたことに、子供たちが驚く日が来るだろう」と述べた。
TVとモバイルの連携が深まるにつれ、ユーザーは、TVにあわせ携帯電話を購入するのか、携帯電話にあわせTVを購入するのか悩むことになるだろう。近い将来、TVを購入した顧客に携帯電話を無料でつける戦略を取る企業が出てきても不思議ではない。