業務DXクラウド
ウイングアーク1st
全社DXと企業改革成功のカギ
現場力はデータで息を吹き返す
現場が自発的にカイゼンを進めていく「現場力」。これは世界に誇るべき日本企業の大きな強みである。企業の資産であり、成長の原動力でもある。しかし、その現場力にいま黄信号が灯り始めている。DXの時代においては、現場改善だけで終わらず企業全体の変革へとつなげることが求められているのだ。現場のノウハウやデータを十分に企業が活かすことで真の企業としての成長がある。現場力を企業全体の変革へとつなげる手立てを考察していく。
ビジネスやものづくりの現場には業務遂行のために生成される“鮮度”や“解像度”の高いデータがある。個々のデータサイズは大きくないが、数や種類が多いことから「Small & Wideデータ」といわれる。このデータは現場部門の生産性改善、事業戦略立案などに活用できるのに、十分に活用されていないことが多い。
「データは様々な場所で生成されるため分散しています。また、テキストや音声、映像などのほか、紙の情報もあります。紙の情報やノウハウのようにデジタル化されていないことや、サイロ化しており他の人が利用可能な状態になっていないことで、十分なデータ活用を阻んでいるのです」とウイングアーク1stの小林大悟氏は指摘する。
現場と経営は本来データでつながっているが、指標としてはそのままではつながらない。例えば、現場サイドが「良品率を10%改善しました」といっても、この指標では経営サイドは収益性へのインパクトが分からない。製品には原価の高いものもあれば、そうでないものもある。「そこで、品質のデータから材料廃棄費やエネルギーロス費などのお金に換算することで、現場と経営が同じデータでつながるのです」と小林氏は語る。
このように現場と経営をデータでつなげることによって、戦略や目標を実行可能な施策へ落とし込んでいく。どんなにデータが豊富にあっても、意味のある「情報」に変えなければ、価値は生まれない。
非構造データの収集・分析も可能
多様なデータから価値を生み出す
多種多様なデータを統合し、そこから価値を生み出す――。これを実現するのが、ウイングアーク1stのデータ分析基盤「Dr.Sum」とBIツール「MotionBoard」である。「Dr.Sumで多種多様なデータを統合・蓄積・集計し、MotionBoardで可視化・分析・レポーティングします」と小林氏は説明する。なお、Dr.Sum/MotionBoardは「日経コンピュータ 顧客満足度調査 2024-2025」のデータ分析・利活用支援ソフト/サービス部門で、1位を獲得している。3年連続の1位獲得である。
紙の帳票はOCRでデータ化すれば取り込みが可能だ。カメラ映像などの非構造化データ、IoTデータなども統合できる。生成AIの活用により、データモデリングや分析も自然言語で行えるという。機械の稼働状況をリアルタイムに可視化することで、現実の工場をデジタル空間で再現することが可能だ。「多種多様な現場のデータを活用し、そこから深いインサイトを導き出したり、経営の意思決定支援をしたりすることも容易に行えるのです」と小林氏は語る。
ある大手建機メーカーは品質保証に必要な様々なデータをDr.Sumへ集約。品質に関する課題をMotionBoardで分析することで、製品やサービスの改善に役立てている。さらに不良発生時の対応コストも経営指標化した。「仕入れ・製造・輸送・工事現場の各所で発生する不良に、どこでどれだけ対応するのが最適かを容易に把握できるようになり、経営判断をサポートしています」(小林氏)。
データの価値を高め、全社DXにつなげることで、イノベーションが促進される。ウイングアーク1stは実績のある製品とノウハウの提供を通じ、この取り組みを強力に支援している。
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- ウイングアーク1st株式会社
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