写真●「Android開発スタータキット」に同梱する評価用ボード
写真●「Android開発スタータキット」に同梱する評価用ボード
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 東京エレクトロンデバイス(TED)は2010年10月中旬にも、「Android開発スタータキット」の出荷を開始する。同キットはAndroid OSが動作する評価用ボードと、開発環境をインストールしたUSB接続ハードディスクを同梱した製品である。「箱を開けて30分で開発をスタートできる」とアピールする。9月30日から予約を受け付けている。価格は8万9800円(税抜)。

 新製品が狙うのは、情報家電や産業機器、車載端末といった組み込み機器向けのアプリケーション開発用途。「携帯電話はあまり視野に入れていない」(広報)という。評価用ボードはプロセッサにAtom Z530(1.60GHz)、メモリー512Mバイト、OSにはAndroid 2.2を搭載する(写真)。消費電力や大きさが組み込み機器への機能追加に適しているということから、こうした構成になった。

 開発環境ハードディスクには、Linux OSの「Ubuntu 10.04 LTS」をベースにAndroid Development ToolsやEclipseなどのアプリケーション開発環境を構築済み。評価用ボードやユーザーが所有するパソコンに接続するだけで、Androidアプリケーションの開発を開始できる。「環境設定に丸1日費やしたりする必要がない点がメリット」(広報)という。

■変更履歴
公開当初、第3段落で「Ubuntu 10.0.4 LTS」とあったのは「Ubuntu 10.04 LTS」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/10/01 17:00]