NTTPCコミュニケーションズは2009年7月8日、月額2万円を切る安価な広域イーサネットサービスを発表した。一般消費者向けのデータ通信回線をアクセス回線に利用することでコストを抑えた。「Master's ONEブロードバンド・イーサ Lightメニュー」の名称で本日から提供を開始した。既に広域イーサネットを利用している企業のバックアップ用途や、中小拠点のメイン回線として売り込む。2012年までに累計3万回線の獲得を目指す。

 今回の新サービスでは、NTT東西地域会社の「Bフレッツ」や「フレッツ・ADSL」、「フレッツ光ネクスト」などをアクセス回線に利用する。アクセス回線からはNTTPCが運用する閉域網に接続するため、インターネットには直接アクセスできない。NTTPCはフレッツを利用する広域イーサを以前から提供していたが、新サービスではネットワークの二重化を廃止した点が異なる。これにより、従来のサービスよりも信頼性は劣るものの、料金は約半額に抑えた。

 新サービスの月額料金はアクセス回線の種類で異なる。Bフレッツベーシックを利用する場合は2万1200円。Bフレッツベーシック以外の回線では月額1万6300円となる。初期費用は光回線が7万2900円、ADSL回線が6万800円である。