グーグルは2009年4月9日、都内で開催した記者説明会でYouTubeの携帯電話版「YouTube モバイル」が、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの主要機種で視聴可能になったと発表した。4月4日からYouTube モバイルに「分割再生」と呼ぶ機能を実装したため可能になった。これまでにグーグルが再生を確認していたのはNTTドコモの904i以降の機種だけだったが、このほど2年以内に発売されたドコモ、au、ソフトバンクモバイルの機種で動作を確認した。
新たに実装した分割再生機能は携帯電話のメモリー容量に応じて動画を分割再生する機能。メモリー容量に応じて、「4分割」「22分割」といった単位に区切って動画を視聴できる。「メモリー容量の小さい機種でも再生可能になるので実質的に国内3携帯電話事業者の主要機種に対応できるようになった」と徳生裕人プロダクトマネージャーは説明する。
分割再生時間はNTTドコモの904iシリーズ以降が10分ごと、903iシリーズ以前の機種が2分30秒ごと、auの対応機種が2分ごと、ソフトバンクモバイルの対応機種が20秒ごとである。
YouTube モバイルの全トラフィックの50%以上が日本発だという。徳生マネージャーは今後、YouTube モバイルの画質の向上と最適化、パソコン用サイトと同等の機能の実現、サイトの高速化などを進めていくと説明した。