NTTと電通は2009年2月16日、デジタルサイネージによる広告コンテンツ配信の実証実験を開始した。検証期間は3月15日まで。6社の広告コンテンツを商業施設などに設置したディスプレイに配信し、デジタルサイネージの広告効果を検証する。
デジタルサイネージとは、屋外や商業施設に設置したディスプレイに対して広告などのコンテンツを配信する仕組み。実証実験では1日の視聴者数を約350万人規模 と想定し、関東の私鉄の駅と電車内、東京都内の大型商業施設などで実施。花王、サッポロビール、日本コカ・コーラ、NTT、日本マクドナルド、パナソニックの広告コンテンツを、実験場所に設置されたディスプレイに配信する。広告コンテンツは、配信先のディスプレイの種類によってコーディング方式やサイズが異なる。
広告効果は20~30歳代のモニター約1500人の行動を検証して測定。駅から駅への移動、沿線から商業施設への移動などあらかじめ行動を決めておき、場所や配信時間帯、動画や静止画といったコンテンツのタイプによって、視聴者の認知度や関心度がどう変わるのかを調べる。
NTTと電通は実証実験を通じて、広告メディアとして取引するたためのプラットフォームの共同事業化を検討する。