<b>写真 「μ-Chip Hibiki」導入キットの内容</b>
<b>写真 「μ-Chip Hibiki」導入キットの内容</b>
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 日立製作所は2006年9月29日、5円で販売できる響タグを2006年11月30日に出荷すると発表した。名称は、ゴマ粒大の2.45GHz帯ICタグ「μ-Chip」(ミューチップ)にあわせて、「μ-Chip Hibiki」とした。まずは評価キットとして出荷し、500枚のICタグ(シールラベル型)とリーダー/ライター(高出力型)、アンテナ(円偏波)、専用ソフトウエアをセットにして、価格は104万7900円である。

 評価キットは、UHF帯ICタグシステムを実導入する前に、実機で試してみたいというユーザーを対象にする。自社の商品に張り付けて読み取り性能を測ったり、リーダー/ライターを実際の現場に設置して読み取り範囲を検証したりできる。

 μ-Chip Hibikiは、128ビットのID領域のほか、240ビットのユーザー領域を持つ。シールラベルの大きさは、物流向けに4×6インチ(約102×153mm)とした。

 響プロジェクトは、2004年8月~2006年7月の2年間をかけて、5円で販売できるICタグインレット(ICチップにアンテナが付いたもの)を安定的に大量生産するための技術開発を目的として経済産業省が日立製作所に委託して進めたものである。プロジェクトでは、ICタグを月に1億個生産した場合に、5円にできる見通しを得たとした。生産開始時の実際の単価などについては、追って報道していく予定である。