Windows XPは、企業で使われてきたWindows NT系列のOSと、コンシューマーが使ってきたWindows 9x系列のOSを一本化することを目指した。NT系はプラグ&プレイなどがサポートされていなかったし、9x系はカーネルに16ビット処理がたくさん残っていて不安定な部分も多かった。しょせんは厚化粧のMS-DOSだったといってもいい。
そこで、まず、2000年にWindows 2000がリリースされ、そのあとを追うように、2001年にコンシューマー向けのフレーバーが加えられたWindows XPがリリースされたのだ。企業ユーザーは、ご多分に漏れず、最初からXPに飛びつくことはなく、延々と2000を使い続けていたが、そのうちXPに新天地を求めることになる。まぎれもなく、XPは、98SEの後継であると同時に、2000の後継でもあったからだ。Windowsを使い続ける限り、選択肢はなかったといってもいい。
サポートが終わったあと、どうなるかを確認してみよう
今、Windows 2000がどのような状態にあるのかを見ると、来年以降のWindows XPの状態がわかる。Windows 2000は、クライアントOSであるとともに、サーバーOSでもあったので、その扱いは、Windows XPのサポート終了後よりも、はるかに優遇されてきたはずだが、それでも悲惨なものだ。
Windows XPは、その2000よりもさらに長くサポートが続いていた。Windows 2000は、2004年に提供されるはずだったSP5が中止され、その結果、2010年1月にサポートが終了している。現時点で、Microsoftのサポート技術情報のページで、Windows 2000に関する技術情報を検索しようとしても、それができない状態だ。
Windows XPも、来年にはそうなるということを実感するためにも、Windows 2000について、いろいろ調べてみることをお勧めする。インストールベースの多さを考えると、2000ほど極端なことにはならないはずと考えていると、痛い目に遭うのは目に見えている。
Windows XP終了まであと26週。
フリーランスライター