全3946文字

2019年5月21日(米国時間)から、Windows 10の大型アップデート「Windows 10 May 2019 Update(May 2019 Update)」の配信が順次始まった。主要な新機能や変更点を見ていこう。

 May 2019 Updateでは、Windowsが標準搭載する各種機能で追加や変更が行われた。ここでは、AI(人工知能)アシスタントの「Cortana(コルタナ)」、自動再起動しない時間を制御する「アクティブ時間」、エクスプローラー、フォトアプリ、スクリーンショットといった機能について取り上げる。「パスワードレスMicrosftアカウント」によるサインインも可能になった。

注:本記事はプレビュー版であるWindows 10 1903 Build 18362.53を基に執筆しており、通常のWindows Updateでリリースされる版とは異なる可能性がある。

Cortanaと検索ボックスを分離

 今回のアップデートでは、タスクバーにあるCortanaのアイコンと検索ボックスが別々に表示されるようになった。これまでは、検索ボックス内にCortanaのアイコンが表示されていた。文字入力の場合、一部の文章に対してはCortanaが応答していたが、ほとんどは通常の検索として動作していた。

上が従来のタスクバー、下がアップデート後のタスクバー
上が従来のタスクバー、下がアップデート後のタスクバー
[画像のクリックで拡大表示]

 アップデートしたタスクバーでCortanaアイコンを選択すると、Cortanaが音声聞き取りの待ち受け状態となる。以前の検索ボックスでマイクアイコンを押した場合と同様の動作だ。

 検索ボックスを選択すると、頻繁に利用しているアプリの一覧が表示される。上位のタブでは、検索対象の種類を指定できる。タブはこれまでもあったが、ボックスに文字を入力してからでないと表示されなかった。今回のアップデートで、検索ボックスを選択してすぐに表示されるようになった。

検索ボックスの起動画面。ユーザーが頻繁に利用しているアプリが一覧表示されるようになった
検索ボックスの起動画面。ユーザーが頻繁に利用しているアプリが一覧表示されるようになった
[画像のクリックで拡大表示]