と・く
とく【匿】
とく【得】
読み方:とく
[音]トク(呉)(漢) [訓]える うる
〈トク〉
1 手に入れる。「得点・得票/獲得・既得・取得・拾得・所得・生得」
2 もうける。もうけ。「得策・得分/損得・役得・余得・欲得・利得」
とく【得】
とく【徳】
読み方:とく
[音]トク(呉)(漢)
1 りっぱな行いや品性。「徳育・徳義・徳行・徳望/悪徳・威徳・学徳・公徳・高徳・人徳・仁徳・道徳・背徳・美徳・不徳」
[名のり]あきら・あつ・あつし・あり・いさお・え・かつ・さと・ただし・とこ・とみ・なり・なる・のぼる・のり・めぐむ・やす・よし
とく【徳】
読み方:とく
1 精神の修養によってその身に得たすぐれた品性。人徳。「—が高い」「—を修める」→徳目
2 めぐみ。恩恵。神仏などの加護。「—をさずかる」「—を施す」
3 ⇒得(とく)1
4 富。財産。
とく【×涜】
と・く【溶く/▽融く】
読み方:とく
《「解く」と同語源》
[動カ五(四)]
1 液体に他の固形物や粉末をまぜて、また、分離しているものをまぜて均質な液状にする。とかす。「絵の具を—・く」「卵を—・く」
2 (「鎔く」「熔く」とも書く)固体に熱を加えて、液状にする。
[可能] とける
とく【×牘】
とく【特】
とく【▽疾く】
とく【督】
とく【×禿】
とく【篤】
と・く【解く】
読み方:とく
[動カ五(四)]
1 結んだりしばったりしてあるものをゆるめて分け離す。ほどく。「帯を—・く」「包みを—・く」
2 縫い合わせてあるものの糸を抜き取って離す。また、編んであるものをほどく。「着物を—・く」「セーターを—・く」
3
㋐もつれたものをもとに戻す。ほぐす。「からまった釣り糸を—・く」
㋑(「梳く」とも書く)もつれた髪に櫛(くし)を入れて整える。とかす。すく。「乱れた髪を—・く」
4 着ていたもの、身に取り付けたものをはずす。「旅装を—・く」
5 命令・束縛・制約などから解放する。「鎖を—・く」「統制を—・く」「契約を—・く」
7 拘束していた態勢を崩してもとの状態に戻す。「警備を—・く」「武装を—・く」
8 心のわだかまりや緊張状態をほぐす。ふさがっていた気持ちをすっきりさせる。「怒りを—・く」「疑いを—・く」「誤解を—・く」
9 筋道をたどって解答を出す。「問題を—・く」「なぞを—・く」
[可能] とける
[用法] とく・ほどく——「帯を解く(ほどく)」「もつれた糸を解く(ほどく)」「着物を解く(ほどく)」など、ばらばらにする意では相通じて用いられるが、「ほどく」の方が口語的である。◇「問題を解く」「謎を解く」「誤解を解く」「禁止を解く」「武装を解く」「警戒を解く」「緊張を解く」など、結び目、縫い目をばらばらにする意以外の場合は「解く」だけを用いる。◇類似の語に「ほぐす」がある。解けた状態、ほどけた状態にする意で、「からんだ糸をほぐす」のほか、「緊張をほぐす」「肩の凝(こ)りをほぐす」などと用いる。
[下接句] 印綬(いんじゅ)を解く・頤(おとがい)を解く・帯を解く・帯紐(おびひも)を解く・褐(かつ)を釈(と)く・産(さん)の紐を解く・綬(じゅ)を解く・刃(じん)を迎えて解く・謎(なぞ)を解く
と・く【説く】
とく【読】
読み方:とく
⇒どく
とく
聆く、疾く、鋭く、捷く、敏く、利く
鋭く
(~し)とく
とく・どく
大阪弁 | 訳語 | 解説 |
---|---|---|
とく・どく | ておく・でおく | 準備、持続。行かなあかん、やめとき、寝とく、見とけ、遊んどこ。打消「ん」に「で」が続いた場合は「どく」と濁らず、「~ないでおく」は「~んとく」、「~ないでください」は「~んといてもらえます(か)」になる。「へん」とはつながらないので、「~へんとく」という言い方は誤り。「~よまい」という言い方はしない。 |
とく・どく
阿部尚徳
とく
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:02 UTC 版)
東山の料理渡世由岐屋の下女。今年の春、帷子辻に捨てられた三番目の女。人懐っこい娘。骸は更に損傷が激しかったが、やはり扼殺されていた。
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とく
出典:『Wiktionary』 (2021/08/08 10:29 UTC 版)
語源
動詞
- 【原義: 解く】固くまとまったものを、緩める。縛られた状態を終わらせる。解除する。解放する。
- 【解く】 問題や課題に対する正しい答えを見つける。
- 【溶く・融く】 まぜて均一な液体にする。
- 【解く・説く】 難しい内容を簡単に説明する。
- 【説く・釈く】 思想や宗教、理想について話す。
- 【梳く・解く】 (髪を)とかす。
活用
発音(?)
東京式アクセント
- と↘く
京阪式アクセント
- と↗く
連語
語義1:
語義2:
- 問題を解く
語義3:
- 鉄を溶く
語義5:
関連語
類義語
語義6: <(髪を)とかす>
- すく、とかす
派生語
語義1:
語義2:
語義4:
語義5:
翻訳
助動詞
とく
- 〔口語〕 (「て おく」が縮まったもの) 前もって何々する、予備的にその動作をすませるの意味。
- 現状に変更を加えず、そのままを維持する。放置したままにする。
- (方言、命令形「とけ」の形で)おだやかな命令をあらわす。
動詞:解
とく【解く】
カ行四段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
と | か | き | く | く | け | け |
とく【解く】
カ行下二段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
と | け | け | く | くる | くれ | けよ |
発音(連用形)
- と↗く
平安時代
- とけ↗る
南北朝時代
- と↘け↗る
室町時代以降
- と↘ける
諸言語への影響
動詞:説
とく【説く】
活用
カ行四段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
と | か | き | く | く | け | け |
副詞
とく【疾く】
語源
派生語
- 現代日本語: とっくに
脚注
劙
彖
彖 |
|
悳
惪
惪 |
|
挩
捝
解
解 |
觧
觧 |
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訷
註
註 |
說
說
說
説
説 |
釈
釋
「とく」の例文・使い方・用例・文例
- ビールをもっとくれという声があった
- あなたといっしょにいるとくつろげる
- 髪をとく
- 勝利の後でシャンペンが湯水のごとくふるまわれた
- 烈火のごとく怒る
- この曲を聞くとくつろぐ
- 彼女は湯水のごとくお金を使う
- その事件の再審理に時間がかかることくらいは百も承知だ。
- 彼は酔生夢死の徒のごとく世事に無関心である。
- 彼は「とくとく」と音を立ててグラスにワインを注いだ。
- この地域では、養鶏業がとくに盛んだ。
- 彼女はそれをとくに大きな問題にはしなかった。
- いつものごとく、会議で偏見にとらわれずに話しを聞いて下さり、ありがとうございます。
- 私は昼ごはんを沢山食べたので、今はとくにお腹がすいていません。
- 私のメールアドレス教えとくね。
- 鼻につんとくる
- 彼女は秋になるとくしゃみばかりしている。
- ゆっくりとくつろいだ気持ちになりました。
- その動きは豹のごとく軽やかだ。
とくと同じ種類の言葉
品詞の分類
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