持続とは? わかりやすく解説

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じ‐ぞく〔ヂ‐〕【持続】

読み方:じぞく

[名](スル)ある状態がそのまま続くこと。また、保ち続けること。継続。「薬効が—する」「諸外国との友好関係を—する」「—力」「—性」


持続

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/29 16:26 UTC 版)

持続(じぞく、durée)とは、一般に、長く保ち続けること、長く続いていることを意味する。また、ベルクソン哲学の主要概念の一つであり、間断なき意識の流れを意味する。

純粋持続と真の時間

たとえば、音楽の旋律にゆだねた意識内容は、それを逆向きにしたり、こま切れにしたりすることはできない。このように概念や言葉から離れて内省に専念すると、そこに意識の直接与件として、ひとつの流れを感じる。その流れは、計量不可能性、不可逆性、連続性、異種混交性を特徴としており、止めようなき自発、能動によるものである。これをベルクソンは「純粋持続」と呼んだ。

この純粋持続は、空間的に表現できるものではない。というのも、空間化とは数学的な抽象であり、測定可能、可逆的、均質的、受動的なものとなって、それはもはや流れの連続ではなく、点の継起となってしまうからだ。したがって、古典物理学の(線形的)時間は、真の時間ではない。したがって、真の実在認識は、(もちろんカントのいう感性的直観や悟性によってではなく)超知性的な直観によって可能となる。

持続と自由

ベルクソンによれば、この純粋持続こそが自由の源泉である。通常、自由といえば、選択の自由を意味する。たとえば、ひとつの道を進んでいると、その先が二つに枝分かれしている。その分岐点において、どちらかの道を進むか自分の意志に基づいて選択できる。そこに自由があるとされる。しかし、ベルクソンにいわせれば、そのような分岐路を思い浮かべること自体が、空間化された時間による発想であり、生命の自由な持続に即したものではない。生命にとっての未来というのは、分岐路のようにあらかじめ存在するものではなく、「現在」において不断かつ連続的に創造されるものであるからだ。したがって、自由とはこの純粋持続への帰一であり、その発現としての純粋自我による行為である。

他方、物質界は一瞬前の過去を惰性的に反復するだけであり、すなわち持続の弛緩の極であるとされる。物質は「自らを破壊する」のに対して、生命は「自らを形成する」。つまり、生命には、「物質が降りていく坂を登ろうとする努力」をみることができる。宇宙の万象は、この持続の種々の緊張による多様な創造的進化の展開なのである。そして、緊張の極にあるのが、エラン・ビタール(生の躍動)である。

関連項目

参考文献

  • アンリ・ベルクソン(中村文郎訳)『時間と自由』(岩波文庫、2001年)

持続

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 09:42 UTC 版)

物語論」の記事における「持続」の解説

物語内容時間的長さ物語言説長さ(つまり行数ページ数など)との関係を扱う領域である。言い換えれば物語言説の「速度」のことである。これには4つ種類がある。 休止法 - 物語内容=0、即ち物語内容 <∞ 物語言説。つまり静止した情景を描写する場合。 情景法 - 物語内容 = 物語言説。例えば会話の場面など、両者のスピードが一致している場合。 要約法 - 物語内容> 物語言説物語言説圧縮して語る、基本的な叙述省略法 - 物語言説=0、即ち物語内容 ∞> 物語言説。つまりあったはずの出来事を記さず、話が飛んでいる部分

※この「持続」の解説は、「物語論」の解説の一部です。
「持続」を含む「物語論」の記事については、「物語論」の概要を参照ください。

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持続

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 01:57 UTC 版)

名詞

 じぞく

  1. ある状態長く保たれること。

発音(?)

じ↗ぞく

動詞

活用

サ行変格活用
持続-する

類義語


「持続」の例文・使い方・用例・文例

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