2024/07/31
嗚呼、それこそ「北極海航路&北方領土の重要性が益々拡大」しておりまして、日本にとっては益々洒落にならないってか‥(;´д`)トホホ少なくともゼレンスキー閣下の目には、ヤポンスキー達が「空母いぶき・第二部」張りの展開に直面しつつあるのが明々白々ってか‥(;´д`)トホホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロシア兵が「ナチス式敬礼」をした?という話題より注目すべき「ロシア海軍の日」の椿事
7/30(火) 20:00配信 ニューズウィーク日本版
ロシアでは7月28日に「ロシア海軍の日」を記念する軍事パレードが行われたが、そこで海軍の兵士たちがウラジーミル・プーチン大統領に対して行った敬礼がナチス式ではないかとネットが騒然となっている。【ブレンダン・コール】
【動画】ロシア海軍兵士の敬礼、まさかナチス式?
ロシア・バルチック艦隊の母港サンクトペテルブルクで、演説を終えたプーチンに海軍兵が一斉に敬礼する様子をロシア国防省系列のテレビチャンネル「ズベズダ」が放送し、それがネットに流れて16万2000回以上視聴されている。
動画ではナレーションが、海軍兵たちが「ロシア連邦大統領からの言葉に応えて儀礼的な敬礼『Tin-Jay』を行う」と説明が入る。「海軍兵たちは右手を体の前に上げて『ロシア海軍万歳』と叫ぶ」
このジェスチャーについて、ウクライナ支持者NatalkaはX(旧ツイッター)にこう投稿した。「興味深いことに、ナレーターはロシア海軍の敬礼を詳しく説明している。それはこの敬礼がもう一つの有名な敬礼と不気味なほどよく似ているからだろう」
本誌はこの動画についてロシア国防省にコメントを求めたが、これまでに返答はない。
ナチスの敬礼に酷似
同じくウクライナ支持者のUnited 24 Mediaは「ロシア海軍はウラジーミル・プーチンに敬礼するのに新しい、奇妙な伝統を採用した。この伝統が歴史的に有名などの軍隊の影響を受けたものかは明らかだ」と書き込んだ。
ロシア海軍の敬礼がナチスの敬礼に似ているという直接の言及はなかったものの、この投稿を受けてロシア海軍とナチス式敬礼の関連を示唆するスレッドができた。
ウクライナのオレクシー・ゴンチャレンコ議員ほかの複数のユーザーが、ロシア海軍の敬礼がナチスの敬礼に似ていることを指摘。ゴンチャレンコは「ロシアはウクライナをナチス呼ばわりしてきたのに」と皮肉った。
だが、ロシアの反体制派ブロガーであるルステム・アダガモフの投稿によれば動画に映っているのは「ロシアの海軍兵ではなく、ゲストとして招かれていたアルジェリアとインドの海軍兵だ。これは彼らの伝統的な敬礼だ」。
原潜も軍用機も姿見せず
インドの有力紙ヒンドゥスタン・タイムズ紙によれば、インドの海軍兵たちは事実、インド海軍のフリゲート艦「INSタバール」に乗船して式典に参加していた。「インドとロシアの海上協力を強化する」ための訪問だという。
ロシア海軍の日の祝賀式典には、ベネズエラやベトナム、キューバなど計31カ国が参加した。米シンクタンク「戦争研究所」は、ロシアのアレクサンデル・フォミン国防次官は式典に合わせて訪問した中国海軍上将の胡中明司令官およびミャンマー海軍のウィン・ティン司令官と会談し、より緊密な協力関係の構築について議論したと伝えている。
戦争研究所はまた、式典の目的は「西側に対抗するロシア主導の国家グループを創設するための取り組みの一環として、非西欧諸国との関係を誇示すること」だと分析した。
【バルト海は危なくて】
しかしロシアのテレグラムチャンネル「Agentstvo」は、2024年のロシア海軍の日の式典は2017年以降で最も規模が小さく、昨年に続き原子力潜水艦や軍用機が披露されることはなかったと伝えた。
またイギリスの情報機関が先週報じたところによれば、祝賀の恒例行事の一つで28日のメインイベントでもあったバルト海のクロンシュタット海軍基地までの艦船パレードも、安全上の理由で中止されたという。
英国防省は7月26日に、中止されたクロンシュタット海軍基地までのパレードは、ウクライナに本格侵攻して以降はむしろ、士気向上のため最も注目度の大きい重要イベントだったと指摘。
それができなくなったということは、スウェーデン、フィンランドのNATO加盟でバルト海沿岸の勢力図が大きく西側に傾いた今、「ロシアが自国の軍の安全を保障できない傾向が強まりつつあることを浮き彫りにしている」と述べた。(
Yahoo!より抜粋)
単独インタビューで語ったことは? 2024年7月30日 21時01分
「私たちには対話が必要でしたが、罠がありました」
7月26日、NHKの単独インタビューに応じたゼレンスキー大統領は10年前にロシアと結んだある“合意”について、こう述べた。
「ロシアの罠」とはいったい何なのか。終わりの見えない侵攻をどうやって終わらせようと考えているのか。ゼレンスキー大統領へのインタビューから読み解く。
ゼレンスキー大統領に単独インタビュー
ウクライナは、領土の奪還を目指して戦いつつも、外交戦も展開する極めて大事な時期だ。
そう考えた私たちはウクライナ大統領府にゼレンスキー大統領のインタビューを申請した。長期的な視点で検証する番組展開を図ることを伝え、交渉を進めてきた。
「きょうは本当にいろいろありました。誰かと違って、普段は遅れないんですけど・・・」
当日予定の時間よりも1時間ほど遅れて姿を現した大統領は冒頭、私たちにこう語りかけた。
インタビューに答える ウクライナ ゼレンスキー大統領(2024年7月26日)
「誰かと違って・・・」会議や会談などに遅れることも多いロシアのプーチン大統領をやゆした発言であることは間違いない。
(以下、ゼレンスキー大統領のインタビュー)
Q あなたはドンバス地方を巡る戦闘を平和的に終結させ、ロシアのプーチン大統領と交渉することで、人々の命を救いたいと考えていました。
もしあの時代に戻るとしたら、当時のやり方や戦争の解決の方法を変えたでしょうか?それとも同じ道を歩んだでしょうか?
“停戦”の難しさ
私は、決してやり方を変えるつもりはありません。
将来的には、何らかの形で対話が行われるべきでしょう。いずれにせよ、ウクライナは戦争を、激しい戦いを完全に止めるため、弱い立場にならないようにできる限りのことをする必要があります。これは非常に重要なことです。
砲撃から避難する市民(キーウ郊外 2022年3月)
もし戦争を止めれば、紛争の凍結が提案されたでしょう。もう一度強調しておきますが、メディアを通じても非公式でも、紛争の凍結の申し出はありました。
「停戦しよう」、「今すぐ紛争を凍結しよう」、「前提条件なしに何かをしよう」と言われました。
何の前提条件もなしにこのような話をするのは危険です。これは何を意味するのでしょうか?紛争が凍結されたら、誰が紛争をコントロールするのでしょうか?
「私たちは独立を守る」と語りかける ゼレンスキー大統領(2022年2月25日)
停戦と対話にわれわれは合意したはずなのに、彼らの武器がどんどんやってきて、軍隊が私たちの領土に入ってきます。
しかし、われわれは彼らを阻止し、領土に侵入させず、兵力を増強できないようにしました。それでも、数万人が侵入し、われわれによって破壊され、負傷し、殺されました。
これが戦争のルールです。だからこそ複雑なのです。
教訓となった「ミンスク合意」※
あの時(注 ミンスク合意を結んだ2014年と2015年の当時)、私たちには対話が必要でしたが、罠(わな)がありました。
これが最大の問題のひとつです。実際、私たちはミンスク合意を結びました。
「ミンスク合意」(2015年)
これは紛争凍結のプロジェクトです。
ミンスク合意は何の意味もない期限のない文書です。つまり、凍結された紛争なのです。ウクライナの新しい国境線の固定化なのです。誰かが利益を得ました。しかし、間違いなくウクライナの人々ではありません。
凍結された紛争は、投資がゼロ、EUがゼロ、NATOがゼロを意味します。すべてがゼロになります。プーチンは全面的な占領を望んでいました。
彼らがよく『ウクライナは合意を履行していない』と公の場で言っていたのを覚えていますでしょうか?
プーチンは何も履行せず、すべてを違反していました。ただ、彼には占領する何かが必要でした。だから、この合意は罠なんです。全面的な戦争を始める瞬間を遅らせるためのものでした。
そして、ロシアがわれわれの土地を返すこと、あるいは完全に占領することを不可能にするような合意に、たとえ痛みを伴うものであっても、署名する必要がありました。
「ミンスク合意」
ウクライナ東部2州(ドネツク州・ルハンシク州)でのウクライナ軍と親ロシア派の停戦に向けてウクライナとロシアが締結した合意。
2014年にいったんベラルーシの首都ミンスクで停戦に合意したものの守られず、2015年にドイツやフランスの仲介により改めて結んだ合意とあわせて「ミンスク合意」と呼ばれる。
Q あなたはこの戦争の終わりをどのようにイメージしていますか?
“戦争の終わり”に必要な要素
さまざまな状況が考えられます。すでに述べましたが、国の強さ次第で、私たちの軍事力だけにかかっているわけではありません。
士気が下がってはならないのは明らかで、われわれはこれに注意を払わなければなりません。軍事力の強さは、今とても重要です。
2つ目は兵器の話です。武器が来ないかもしれない。もしかしたら、発表された日には来ないかもしれません。そうなるとより難しくなります。なので、兵器次第でもあります。
3つ目に、好むと好まざるとにかかわらず、今後の戦況はアメリカの政策しだいなのです。いろいろなことがあります。
アメリカはあらゆる決定に影響力を持つ戦略的パートナーです。これはわれわれの場合、武器や弾薬でわれわれを全面的に支援できることを意味します。アメリカの支援がなければ戦争に勝つことはできません。
アメリカやオランダなどが供与を表明している「F16戦闘機」
「忍耐」「支援」「外交的圧力」。これが戦争を正当に終わらせるための3つの要素です。
兵器で追い込み、戦場で追い込めば、彼らは国に戻り始めます。アメリカとヨーロッパが結束して支援を続け、ロシアには何の可能性もないことを見せることも圧力となります。
「平和の公式」「平和サミット」の意味
ウクライナの和平案について話し合われた 第1回平和サミット(スイス 2024年6月)
アメリカもヨーロッパも「ウクライナは渡さない」と言っています。ウクライナがEUやNATOに入りたければ入ることになるでしょう。いずれにせよ、私たちはウクライナの独立を売り物にする気はありません。
そして、こうした複雑な要素を持っているのであれば、交渉のテーブルにつき、この戦争をどのように終わらせるかについて合意する必要があります。それができなければ、この戦争は終わりません。
今、私は平和の公式や平和サミットについて話しているのではありません。おそらくこれは外交的圧力であり、私がヨーロッパ連合とアメリカと言った場合、これはウクライナが公正だと考える戦争を終わらせる特別な計画に基づく外交的圧力のためのプラットフォームのひとつであると言っているのです。
そしてそれは、すべてのパートナーによって少しずつ平準化されるでしょう。なぜなら、誰もがビジョンと提案を持っているからです。ウクライナにとってできる限り公平な合意を見つける。
しかし、だからといってロシアがそれを実行に移すとは限りません。ロシアがこの計画を実行するためには、これらすべての要素が必要です。そして、これらの構成要素のうち少なくとも1つが強くなれば、ロシアは交渉のテーブルにつきます。
交渉のテーブルでは、ウクライナが弱くなり、最終的に得られるものが少なくなることを意味します。だからこそ今日、平和があるべき姿の公正なものであるかどうかを、私が言うのは難しいのです。
大切なのは「領土の一体性」
私は、この対話における安全保障の部分が重要だと考えています。
ウクライナの領土の一体性がなければ、ヨーロッパの安全もロシアから守れません。また、ウクライナがNATOに入らなければ、同盟は完全なものになりません。
NATO=北大西洋条約機構の本部(ブリュッセル)
特に東ヨーロッパにとっては、危険です。これらが事実、事実、事実なのです。
そして、私たち全員がどのような世界に賛同し生きていくのかは、歴史的にみても私たちにかかっています。ウクライナはいずれにしても取り戻すでしょう。
そうでなければ、戦争、大きな紛争、小さな紛争、全面的な紛争、全面的な戦争、侵略など何かが絶え間なく続くと思います。このようなことは、ヨーロッパ大陸でも、世界でも起こるでしょう。
今はヨーロッパで戦争が起こっているので、ヨーロッパの状況についてそう言っただけですが、ウクライナに公正な平和が訪れるまでは世界でこうしたことが起こるでしょう。私はそう確信しています。
Q 戦争終結のための計画を年内に公表すると発表しましたが、それはいつになりますか?
この平和の公式や第1回平和サミットを踏まえて、これらの基礎と土台のうえに私たちは計画を策定します。
そのために私はこれらの任務をチーム全体、大統領府チーム、外交チーム、政府に与え、パートナーたちと連携するように指示しています。この計画は11月末までに完成する予定です。
各項目について協議を行う必要があります。エネルギー、人道、核、領土の一体性と主権などです。そして段階的な計画は、この協議の間やその後に策定されます。
Q アメリカ大統領選挙にむけた共和党の大統領候補のドナルド・トランプ氏との電話会談で彼との会話はどうでしたか?また、戦争終結に向けた今後の計画の詳細について話し合いましたか?
トランプ氏との電話会談 経緯
まずはっきりさせておきたいのですが、私は、アメリカ議会がウクライナへの軍事支援の継続を再開することを決めたあとに、ドナルド・トランプ氏に電話したかったのです。
私たちは多くの仕事をしました。議会の多数派、民主党と共和党の代表者、ジョンソン下院議長、バイデン大統領、すべての人たちに電話しました。たとえ難しかったとしても、私はその決定を左右したすべての人に電話をかけました。
そして、急進的ではない、すぐには支持を得られない人たちにも電話をしました。私はトランプ氏を除いて、さまざまなグループに影響力を持つすべての人に電話をかけました。
ドナルド・トランプ氏に電話することにしたのは、彼が正式に共和党の大統領候補に指名されてからです。
アメリカ トランプ前大統領
彼が正式に指名された後、私は彼との電話を要請しました。
それ以前から、私は彼のチームからメッセージを受け取っていて、私たちも彼にメッセージを送っていたので、いずれにしても私たちは連絡を取り合っていました。
私たちはお互いを知っています。しかし、今回は公式の電話会談として私は彼と話をしました。
電話会談で話した内容
私が最初に言いたかったのは、アメリカ議会はわれわれを支持してくれたということです。
ウクライナを支持し、非常に重要な決定を支持してくれました。そして、この決定に影響を与えた人物の1人である彼に感謝しました。
2つめはもちろん、痛ましい、彼の銃撃事件についてで、彼はそれについても話してくれました。
そして私は彼に、とても言いにくいことも伝えました。私はプーチン大統領が人殺しであることを知っています。私たちは皆、それを知っています。
私たちは彼が人殺しであることを単に言葉にとどまらず、ある種のメッセージ、ある種の決定に反映させたいと考えています。これはウクライナで認識されている言葉です。私はトランプ氏に私たちの立場を知ってほしかったのです。
ロシア プーチン大統領
私たちは、プーチン大統領がどんな人物であるか、彼の正体が何なのか、妥協はないと考えています。私たちは皆、この状況を同じように受け止め、ウクライナ社会で議論の余地はありません。
だからといって、戦争を終わらせることができないわけではありません。終わらせる必要があります。
しかし、私たちが相手にしているのは誰なのかを理解してほしいです。トランプ氏も理解してくれることが、われわれにとって非常に重要です。私は本当に彼の立場を理解できるようになりたかったのです。
トランプ氏をウクライナに招待した?
招待しました。来られるときにと。
そして彼は『いつでもいい。私の電話番号を知っているだろう』と言ってくれました。何か質問があれば、彼に連絡すればいいと言ってくれました。前向きな内容でした。
私たちは「私の以前の人生」で会談したことがあります。私が大統領になったばかりで、彼が任期を終えようとしていた頃のことです。
当時のトランプ大統領と会談するゼレンスキー大統領(2019年)
私は、鮮明に私たちの会合のことを覚えています。だからこそ、本当に彼の立場を知りたいのです。あるリーダーたちが(トランプ氏は)ウクライナにとって危険な指導者だと言っているような話ではなく。
そして、もしトランプ氏がウクライナについて何か知りたいのであれば、ある特定のことについて私たちの立場を知りたいのであれば、ここに来て私に会うか、私に聞くことが非常に重要です。
私たちは良い会話をした、これが事実です。彼は私を理解し、私も彼が言いたかったことを理解しました。非常に重要なことだと思います。
Q 平和サミットに参加しなかった中国について質問します。中国にはどのように関わってもらいたいと考えていますか?
中国が私たちを攻撃したわけではないので、無理強いはできません。ロシアを強制的に止めて、交渉のテーブルにつかせることはできます。中国を招待することもできます。提案することもできます。
中国に影響を与えるという点や、交渉するという点、交渉の場で公正な立場にするという点ではほかのプレーヤーはもっと強力になれるでしょう。双方に、あるいは中国に大きな経済的利益をもたらしている国々です。
ヨーロッパ連合、ドイツ、フランス、イタリア、そして、アメリカもそうでしょう。彼らは重要なつながりを持っていると思います。
私たち全員が1つになることを望むのであれば、これらの人たちが重要な役割を果たすことができます。それは私たちにとって重要なことです。私たちは前向きです。
中国 習近平国家主席
彼ら(中国)は外交の代表を会合に参加させる用意があるというシグナルを送ってきました。
私は(外相に)ぜひお願いしたいと伝えました。平和サミットや私たちの「平和の公式」について話してほしいと(注 ウクライナのクレバ外相が7月23日から25日の日程で中国を訪問)。
中国に会う準備はできています。中国の提案について聞く用意もあります。これが私の立場です。提案の詳細についてはまだ知りません。
率直に言います。メディアの中では微妙な部分があります。残念ながらメディアでは現実と逆の状況のときもあります。彼らが何を話し、どのようなシグナルを出しているのか聞きたいです。そして、これが最も重要なことです。
平和サミットの前にも、ブラジルと中国のイニシアチブがありました。そこにウクライナの領土の一体性、主権は見られませんでした。
私は何に注意を払うべきでしょうか?尊敬に値する国々は常に、国連憲章そのものを支持し、国連憲章に基づくルールに従うと言います。国連憲章に基づく国際法、そして何よりも国の領土の一体性と主権です。
私はどの国の立場も理解できます。中国、ブラジル、そのほかの国も一緒です。さあ、話し合いましょう。われわれは敵同士ではありません。われわれは戦っていません。
Q 軍事侵攻の当初から、日本は財政面や防衛面においても、ウクライナを支援してきました。ウクライナに対して岸田総理大臣はどのような支援を行うべきだと考えますか?
日本の迅速な支援に感謝
フミオ(岸田総理大臣)は最初から助けてくれました。
おそらく誰も気づいていないか、ごくわずかな人しか気づいていなかったでしょう。各国の中で、ウクライナは言及されるような国ではなく、2014年にドンバスとクリミアを占領されたあと、世界のほとんどが沈黙していました。
ウクライナはG7の会議で中心的な国となりました。世界最大の経済大国の1つである国々にとって、ウクライナが中心的な課題であることは明らかです。
日本、そしてG7のリーダーシップなしには不可能でした。あの時、彼らは私を招待してくれました。
G7広島サミット(2023年)
われわれは何度も話し合い、岸田総理は日本の人々とともに、これまでの期間に120億ドルの人道支援を提供してくれました。大きなパッケージで、とても強力です。
G7というと、何のことかわからない人もいますが、大きな経済規模のことです。120億ドルというのは、最も大きな支援のひとつです。まさにトップ5の最大規模の支援国に、日本が位置しています。これが質問に対する答えです。
日本はG7を代表する国で、資金や人道、技術の支援だけではなく、迅速に支援してくれたという事実があります。それにはとても感謝しています。
日本との協力文書 強力な1歩
ウクライナの安全保障の協力に署名した最初の国の1つであり、NATOに加盟していない国として初めて安全保障分野での協力に署名した国です。
ウクライナへの支援について文書を交わす岸田首相とゼレンスキー大統領(2024年6月)
NATOに加盟していないという立ち位置にもかかわらずです。これは重大で強力な1歩です。
中立の国やNATOに加盟していない国もある。こうした国は、安全保障の協力に署名する用意ができていないこともあります。
日本がこの扉を開きました。そしてNATOに加盟していない他の国も、われわれと関連の協定を結んでいます。日本ほど大きくなく同じレベルではないでしょうが、とても強力なことです。
日本がアジア各国との接点にも
アジアの国々と対話する機会を得るのは難しかったですが、日本が助けてくれたと思います。岸田総理が広島に招待してくれたことを覚えています。
G7広島サミットに招かれ、多くの国々と対話を始めました。インドと初めて、強力な接点を持ちました。戦争中にとても大切なことです。
インド モディ首相との会談(広島 2023年)
各国は私の主張を聞きました。直接対談する機会を持つことができました。リーダーとして、そして人として、各国と話すことができました。
多くのリーダーがロシア側にはたっていないと言っていました。それはとても重要だと思います。おそらくすべての国がウクライナ側にたってはいないかもしれませんが、ロシア側を選んでいないことが重要です。
日本はエネルギー分野でもわれわれを支援していることを付け加えたいです。これはとても重要で、生存のための課題です。電気の状況や調整や複雑さをご存じでしょう。適切な機器の供給で、日本はリーダーの国の1つです。
Q 日本が平和サミットに参加することについて、日本の役割や平和を実現するために、今後どのような貢献ができるのか、あなたの考えを聞かせてください
ある国の存在が、すでに平和構築に大きく貢献していることもあります。
(日本は)太平洋地域のリーダーとして、ほかの国々にシグナルを送っています。この地域で政治的なリーダーや国際的なリーダーになろうとし、影響力を持とうと競争しているほかの国々も参加しています。日本の行動は非常に重要です。
もうひとつは、日本が独自にいくつかの国や指導者に接触し、私の求めに応じて平和サミットに招待したことです。なぜなら、私は岸田総理と非常に良好な関係を築いているからです。
平和サミットで発言する岸田首相
3つめは、エネルギーシステム、安全保障、核セキュリティーです。そして私たちは日本が私たちとともにいてくれていると考えています。私は、この危機的な問題の解決に取り組んでいます。
日本の技術の観点からの復興と、我が国のエネルギーシステムの復興、分散化についてです。戦時下でも、JICAと良い関係を再開させ、(ウクライナに)事務所を開設して投資を再開します。これらは他の国へのシグナルにもなります。
日本が投資すれば、それはシグナルになります。日本が投資すれば、意味を持ちますし、日本は、人々がどう考えるか知っています。こうした行動は重要です。(
NHKより抜粋)