2007/05/31
なんじゃこりゃーーーーーーーーーーーーー208
いつもながら思うのですが、韓国のマスコミが中露・豪州・インド・日本といった、自国の安全保障に関連する国々の軍事&政治情報を丹念に紹介するのと対象的に、日米豪印枢軸&中露合同軍事演習すら「キワモノ記事」扱いする日本マスコミの落差は、あまりにも酷すぎるのでは・・・
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露、米MDシステムに対抗する新型ミサイルの試験発射に成功
ロシアが29日、核弾頭6−10個を積むことができる射程距離1万キロの新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「RS−24」の試験発射に成功した。
セルゲイ・イワノフ第1副首相は同日、「モスクワの北西にあるプレセツク空軍基地からRS−24ミサイルを発射し、搭載されていた弾頭すべてが5500キロ東のカムチャツカ半島にある目標物に命中した。これで、現在だけではなく今後開発されるあらゆるミサイル防御体制も克服することができるようになった」と話した。
同副首相の言及は、ポーランドやチェコへのミサイル防衛(MD)システムの構築を進めている米国を狙ったものといえる。ロシアは、米国が東欧諸国にMDシステムを構築するのは「ロシアを狙ってのことであり、ヨーロッパの安全保障を損なう行為」と非難し、欧州通常戦力(CFE)条約の履行を中断する意向を示してきた。
このほか、ロシアは同日、「射程距離を伸ばした戦術クルーズ(巡航)ミサイルの試験発射にも成功した」と明らかにした。同クルーズ・ミサイルについて、ロシアのメディアは、これまでの射程距離(300キロ)を500キロ以上に伸ばし、固定あるいは移動中の目標物を破壊できる超音速イスカンデル空対地ミサイルである可能性が高い、と報じた。
今回のミサイル試験発射の成功で、米国とロシアの新たな軍備拡張時代が幕を開けるのではないかといった分析もある。(朝鮮日報より抜粋)
ロシアが完成させた次世代「核戦力3本柱」とは
ロシアが29日に打ち上げ実験に成功した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「RS-24」は、ロシア軍部が待ち望んでいた次世代戦略核兵器の代表選手だ。ロシアの軍事専門家は「移動型発射台から発射するRS-24ミサイルは、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)や戦略的原子力潜水艦とともに、ロシア核戦力の3本柱」と話している。
◆「次世代戦略核の3本柱」完成段階へ
ロシアの各メディアは、「新型ミサイルはトーポリM多弾頭ミサイル(最大射程距離9600キロ)の改良型」と伝えている。トーポリMは昨年末から現在までに34基配備され、2015年までに50基追加配置する予定だった。このため、RS-24はトーポリMの射程距離を1万キロ以上に伸ばし、レーダーの追跡を回避するなど、性能が向上したものとみられる。
またロシアは、水中排水量が1万7000トン級というボレイ型弾道ミサイル原子力潜水艦8隻を確保する計画も実行に移しつつある。
今年初めに進水式が行われ、08年に実践配備されるボレイ型弾道ミサイル原潜1番艦「ユーリ・ドルゴルキー号」は水深450メートルまで潜り、水中で 100日間作戦を遂行でき、米国の監視網にとらえられないという。国防相も務めたことのあるセルゲイ・イワノフ第1副首相は「事実上ロシア初の原潜」と表現した。21世紀の現代戦の需要に合った原潜という意味だ。
事実、1990年のソ連崩壊後17年ぶりに製造された戦略的原潜だ。こうした原潜に搭載される射程距離8000キロの弾道ミサイル「ブラバ」は、超音速飛行ができることはもちろん、発射後も高度・方向を自由自在に変えられるため、米国のミサイル防衛(MD)システムに対抗できる武器といわれている。
◆超大国・米国に「質」で勝負
ソ連は冷戦時代、米国との核軍備競争で量的な拡大に力を注いだ。ロシアが現在保有する核兵器は当時のものだ。しかし、ウラジミール・プーチン大統領は「質」で勝負する方向へ転換した。オイルマネーの流入で、ロシアの国内総生産(GDP)は1兆ドル(約121兆円)を突破したが、米国との経済力の差は依然として大きい。
今年のロシア国防予算は311億ドル(約3兆8000億円)。米国はなんと5000億ドル(約60兆8000億円)だ。よって、ロシアとしてはRS-24ミサイルとともに少数精鋭の武器に力を入れるしかない。
RS-24ミサイルのような最先端核兵器の開発には、米国をけん制し、ロシアの潜在力をアピールする強い「警告」が込められている。米国がポーランドやチェコといったロシアの「前庭」に、MD基地の設立を決め、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟など東側にも勢力を拡大していることに対し、ロシアは強い不快感を持っている。
こうしたことから、ロシアはすでに欧州通常戦力条約(CFE)の履行を中止する方針を表明している。また、今年後半には軍事ドクトリンを改正し、NATOを敵と規定する動きさえ見せている。(朝鮮日報より抜粋)