ショップではパーツ交換による性能アップの他に、色やステッカーを変えることも出来る。もちろん何の効果もない趣味コンテンツ。


燃料の補給はその辺に落ちているガソリンタンクか、スタンドの給油機で行う。廃墟化しているにも関わらず何故か稼働している。しかも無料。

ガス欠になったら当然バイクは動かなくなる。足で地面を蹴って進むか、徒歩で街まで戻って有料で回収を頼む他ない。よちよち歩きするオラついたバイカー。操作していて非常に惨めな気分になれる。

ミッション以外にできる事としては、
・各地にある野盗のキャンプを潰す。
・各地にあるゾンビの巣を燃やして破壊する。
・ステータスアップ(ライフ or スタミナ or デッドアイ的なチートスキル)用のアイテムを探す。
これらを達成するとExpが入ってLvが上がる。コミュニティ(街的なもの)の好感度も高まり、銃やバイクパーツの品揃えが良くなる。この辺は
RDRというよりFar Cry寄り。

Lvアップで貰えるスキルポイントを振ってキャラを強化し、コミュニティにある店で銃やバイクを強化する。で、またゾンビを殺す。

マップはそれなりに広いし、街(の廃墟)や地形も凝った作り。意味深な洞窟なども多数ある。
ただ、それらは『いかにも何かありそうな雰囲気』を漂わせてるだけで、実際は何もないパターンが大半。レアなアイテムや特別なNPCに出会えるとか、そういったサプライズはない。
マップの作り込みだけは気合入ってるが、中身はスッカスカ。外側だけ作って力尽きた感じが半端ない。要するに
ハリボテ。
何処に行っても手に入るのは見慣れた消費アイテム(銃弾 or 回復 or 投げ物)。
ゾンビや野盗と戦って消耗→拾ったアイテムで回復。このループが一生続く。単調な作業ゲー好きには理想郷だが、そうじゃないなら地獄。



難易度は概ね低い。敵AIの頭が致命的に悪いので。ゾンビに限らず、生身の人間タイプもポンコツ。
索敵範囲がアホほど狭いため、簡単に背後を取ってワンパンで殺せる。もし発見されても、視線を切ればすぐにこちらを見失う。

正面きって戦う際も、難しいところは特に無い。ジョン・マーストン的な特殊能力で時間の流れをスローにできるし、HS判定もアホほど大きい。あまりにイージー。

唯一、
徒歩時にゾンビの大群に襲われた時だけは割としんどい。
このゲームのゾンビはかなり足が速い。それに反して、自キャラのスタミナはすぐ切れる(ステータス未強化の状態だと特に)。徒歩だとすぐに追い付かれ、ゾンビの波に飲まれて死ぬ。
雑魚戦はぬるま湯で集団は地獄。すげえ極端な調整。

ランダムイベントの多様性も低い。というか、発生するイベントの大半が『野盗に襲われている一般人を助けてコミュニティに迎え入れる』という内容。
服装やヒゲなどのパーツで誤魔化しているが、
被害者の顔がどれも同じな辺りからも手抜きスメルが漂う。
マップの何処に行こうと同じおっさんが捕まってる異様な世界。

前提として、自分はゲームのストーリー展開や目的を重視していない。倒すべき敵とかを適当に設定してくれれば、あとは何でもいい。
だが、それにしたって
このゲームの序盤はクソほどしょうもない。
序盤の主な目的は、敵に襲われて負傷した相棒のバイカー(スキンヘッドにびっしりタトゥーの入ったおっさん)を介護すること。
重傷を負ったハゲはメンタルをやられており、言動が相当にアナーキー。更には、家で寝てるだけにも関わらず、世話してくれる主人公にハードに当たり散らしてくる。ルックスはいかついが、実質クソニートでしかない。


・ハゲを治療するための医薬品を探すミッション
・弱ってるハゲに栄養のあるものを食べさせるため、鹿を狩りに行くミッション
・ハゲの傷に効く薬草を摘んで軟膏を作るミッション
等々、心底どうでもいい内容がしばらく繰り返される。
最も重要である物語の導入部分で、この共感できなさは危険すぎる。
「登場して即負傷したハゲを献身的に介護しろ」と言われても、やる気が起きる訳がない。それなりに一緒に過ごして愛着が湧いたキャラならまだしも。俺はハゲのママじゃない。

…一見ひたすら文句を垂れてるように見えるかも知れないが 、
ここ最近のベスト作品と言いはれる程度には楽しめている。
詰まるところ、『ゾンビ+バイク+オープンワールド』という劇薬は、あらゆる欠点を帳消しにできる(個人の感想です)。客観的な評価はファミ通でも読めば良いと思う。
Twitterにも貼ったが、雑すぎる仕様や不具合も多々あり、
間違っても他人に勧められるゲームではないが、俺は大好きだ。