中央アルプス 御嶽山山頂(剣ヶ峰)にて久しぶりの3,000m峰はカラダがまだ慣れなくてキツかった!終盤、山の上ではちょっとした登りでも足を上げるのがつらいほどだったのに
下山完了後、通常高度に下りてからは階段を登るのもサクサク軽快で、
山に登ってきたことも忘れるほど疲れが急に消えた。
空気の薄さをあらためて実感した。
【コース】
田の原登山口(6:20)-富士見石(7:40)-九合目石室避難小屋(8:08)-御嶽山山頂剣ヶ峰(9:05-9:55)-
ニノ池(10:50-11:50)-黒沢十字路-まごころの塔(12:25)-田の原登山口(14:20)
いよいよ今年の夏山遠征シーズンがはじまった。
梅雨明け10日は晴れると言われていたのでこの週末は日本アルプス遠征へ
行く気満々になっていたのにあいにくの不安的な天気予報に土曜日は見送り。
日曜日に登ると次の日仕事があるしキツいかもなぁと思いながらも決行。
今回、御嶽山を選んだのは、
・日帰りできる
・3000m峰である
・未踏峰である
という理由から。
日帰りできる名峰として昨年は「白山」へ登った。
今年も日帰り候補としての山域で自分がまだ未踏の山としては、
大山(鳥取)、御嶽山(長野)、剣山(四国)、石鎚山(四国)あたりから選ぶことになる。
けっこうまだまだ行けてないところが沢山ある。。汗;
そんな中で、2回以上登ったという声をよく聞く「御嶽山」に決定。
ぜひその魅力を探ってみたい。
御嶽山(標高3,067m)は富士山・立山・白山・大山とともに霊峰として知られていて活火山でもある。
登山口は大阪からだと次の2箇所が考えられる。
ひとつは正面登山道のある田の原からの王滝口登山道。
もうひとつは濁河温泉からの登山道である。
今回は初めてということもあって王滝口登山道から登ることにした。
大阪から夜を徹しての移動はスムーズで、近畿道から第二京阪、京滋バイパス経由で名神、
中央道を経て中津川ICで一般道へ。
この一般道が一時間以上と長い。。さらに登山口まで高度を上げながらのクネクネ道は
運転していて酔いそうになる。
登山口駐車場標高2180mにある駐車場は無料で広い。
どこに駐車しようか迷うほどである。
空を見上げると満点の星空。
駐車場のある登山口から御嶽山がそびえているのがわかり、所々に小屋か何かの明かりも見える。
よく見ると小さく動くヘッデンの明かりも確認できる。
こんな真夜中に登っている人がいるみたい。
すっかり疲れ果てて到着後すぐ眠りについたのは3時30分のことである。
腕時計の目覚ましを5時30分にセットしていたが、周りの物音や人の話し声で少し早めに目覚めた。
出発準備をあちこちで始めている人を眺めると気持ちが焦ってくる。
天気は良さそう。雄大な御嶽山の山容を眺めると清々し気持ちいっぱいである。
簡単な朝食を摂って準備を始め、6時20分に登山開始。外は少し寒い。
ザックはというと大峰山系への登山時の装備に加えて防寒着をプラス。
さらにはどうでもいいガラクタ(双眼鏡やら何やら・・)で10kgを余裕で超える重量に最初からバテぎみ。
着いてから3時間も経過しているので高度順応はできているはずなのに。
王滝口登山道しばらくは幅広の砂利道で、途中には遊歩道や遥拝所などもあるのでここはまだ登山道とは言いがたい。
ほとんど高度の上がらないこのアプローチは高山病を回避するための時間稼ぎとして考えられないか?
ほぼ水平移動で少し高度を上げた程度で大江権現を過ぎてからはからいよいよ登山道である。
歩きにくい歪んだ木の階段がしばらく続いた後、岩ガレの登山道を延々と登って行くのだ。
溶岩質の赤茶けたりしたトゲトゲしい岩がゴロゴロしている。
砂利道を歩いているときから少々お疲れモードな足取りで、高度を上げて行くのはなかなかしんどい。
今日は不調なのかなぁと思いながらも時々休憩を入れながら徐々に高度を上げてゆく。
そういえばほぼ同時スタートの面々もそんなに自分と変わらない距離を保っていて抜きつ抜かれつ。
外人と日本人のカップルや山ボーイ・山ガールのグループ、完全に手ぶらの単独男性などなど。
やはりこれは空気が薄いせいで、これぐらいのペースがふつうなのかも。
山と高原地図のコースタイムより20分早く九合目の避難小屋に着いた。
ところで肝心の展望はというと、すでに登り始めからガスってきて遠くは何も見えない。
たまに部分的に吹っ切れる程度である。
下山完了までに少しは晴れてくれたらうれしいのにという思いも空しく、
終始ガス、霧雨、小雨、ときどき吹っ切れ、下山後下界のみ好天という天気だった。
御嶽山山頂(剣ヶ峰)王滝頂上山荘で15分ほどの小休憩をしていると急に吹っ切れてきて剣ヶ峰を眺めることができた。
あと少しの登りも3000m前後ともなるとすぐに息が上がるので、少し登っては立ち止まりを繰り返す。
御嶽剣ヶ峰山荘に着くころには自慢のゴーライトの傘の出番だ。
階段を登りきると御嶽山の山頂である剣ヶ峰に到着である。
さすがに3000mで霧雨ともなると寒い。手が冷えきって。。
御嶽神社奥社の軒下でしばしの雨宿り。
雨が止んだと思ったら少し吹っ切れてニノ池までの展望が開けて感激。
展望があってこそアルプスに来た感がある。
さて、そこからお鉢めぐりと言われている一ノ池周回をしようかどうしようかとしばらく迷う。
吹っ切れていたのにまたガスってきて何も見えなくなったからだ。
もたもたしていると山頂に到着してから50分も経過してきた。
また吹っ切れてきて展望が見えてきたのでお鉢巡りへと出発。
お鉢の外側はまったく展望が無いままなのに内側は吹っ切れて眺めが良い。
周回は少しのアップダウンはあるもののなかなか楽しいかった。
なんちゃら童子という像が至るところにあるのが霊峰らしい。
どんどん下りはじめるとニノ池が見えてきてアルプスらしさ満点で、迷ったけど周回して良かったと思った瞬間である。
ニノ池ニノ池は剣ヶ峰からも見えていたがコバルトブルーの美しく澄んだ池である。
御嶽山頂周辺の山荘の水はこのニノ池から水を汲んでいる。
池のほとりまで下りてきたらものすごい厚みの雪渓が残っていた。
そんな雪渓を眺めながらここでようやくお昼の休憩をとる。
ウィンドブレーカーを着るも寒いくらい。
写真を撮ったりで休憩が長くなって一時間近く居た。
賽の河原に花が咲き誇っているという情報をキャッチしていたので行きたいところであったが、
なかなか吹っ切れそうにないガスもあって、賽の河原への往復一時間のコースタイムはあきらめて下山することにした。
下山
黒沢十字路からのトラバース路でショートカットをしての下山は雪渓の量次第では危険ゾーンである。
幸いしっかりとトレースの着いたシャーベット状の雪渓は難なく通過できた。
小雨が降ったり止んだりで展望も無いので、カメラも取り出すことなくひたすら下山に専念。
まだまだこんな時間からも続々と登ってくる人やツアー団体がいる。
下山完了時には陰ができるほどの炎天下で少し暑い。
しかし御嶽山のほうを振り返るとガスがかかっていてその山容はまったく見えなかった。
それにしても岩ガレばかりで登りよりもたいへんな下山はけっこうハードだった。
南木曽温泉
下山完了後は温泉を目指して中津川のほうへと戻って行く。
やっぱりカーブの連続で酔いそうになる。
いろいろ迷ったあげく南木曽(なぎそ)温泉に落ち着いた。
年期の入ったところであったが展望もあったりでなかなか良かった。
さぞかし階段を上がる足取りは重いと思いきや、なんともなくてサクサクと上がれた。
筋肉痛はまったく無しで、まるで山に登ってきたのがウソのようだ。
やっぱり空気が薄かったせいだったのか、それとも御嶽山のミステリーなのか。
その他の写真は以下より。
御嶽山はココ!
GPS軌跡
駐車場より こんなに天気が良さそうだったのに。正面のトイレはなんと!自動ドア
登山開始。(6:20)
下りのときもけっこうたいへんな木の階段
金剛童子にて
富士見石にて 見通しが良い日はここから富士山が見えるのだろうか
雪渓が残る
九合目石室避難小屋
王滝頂上山荘
ゴーライトの傘の出番
八丁たるみ
まごころの塔
御嶽剣ヶ峰山荘
剣ヶ峰(御嶽山山頂)
山頂から後ろを振り返るとこんな様子
続々と登山者が登ってくる。
一ノ池の周囲をまわるお鉢めぐりの稜線
いざ、お鉢めぐりへ
御嶽山山頂をズームで迫ってみる
後ろのピークは御嶽山山頂(剣ヶ峰)
ニノ池や山荘が見えてきた
ニノ池本館
雪渓をトラバース
いよいよ今年も遠出の虫がうずうずな七月です。
梅雨も明けてわくわくどきどき膨らむ期待と
裏腹な体力と懐ぐあい。と、おてんと様のご機嫌伺い。
ボクらはまず南奥×の残りの笠捨山から玉置山までの
クマとヒルとブヨの戦いに挑みました。
アルプスはどこにしよかな。御獄山も候補です。