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ナチスドイツが戦争を仕掛けなければ 第二次世界大戦は起こらなかったと思いますか? 仮にナチスドイツが戦争を仕掛けなかったとしても太平洋戦争が勃発した事には変わりないですか?

補足

ナチスドイツvsポーランド、フランス、ソ連の戦争は起こらなかったとしても イタリアvsイギリス、日本vsアメリカの戦争は全くの別件が同時進行しただけであり ナチスドイツがどうなろうが戦争になっていた事には変わりないですか?

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回答(3件)

太平洋戦争は日本が独自の意思、判断で始めた戦争です。これは私の個人的な「意見」ではなく、当時の政府、軍の資料に明確に記されています。 当時の日本の国策はアジアから欧米列強を追い出し、それに代わって日本がアジアを支配する事でした。その邪魔になるアメリカ(とイギリス)を叩いておけ、と始めたのが太平洋戦争です。 1940年7月の四相会議(首相、陸相、海相、外相)で決定した政策大綱: 「英、仏、オランダ、ポルトガル植民地を東亜新秩序の内容に包含せしむる為の積極的処理」 つまり東南アジアを武力侵略して西欧諸国の植民地を日本の勢力圏に入れる。 占領したアジア諸国も、 「八紘一宇の皇道に基づき、帝国輔導のもとに」「軍事、外交、経済などの全般にわたり、帝国の強力なる把握下に置かるべき」 と、今まで平和に貿易で手に入れていた石油などの資源を武力で強奪するのが目的でした。 あの日独伊三国同盟の条文も、日本はアジアを支配する、ドイツ(とイタリア)は欧州を支配する、その為にお互いに助け合おう、と言う趣旨で書かれています。 よく言われる対日石油禁輸もハルノートも関係ありません。そのかなり前から日本は対米英戦争を決めていた。 ハルノートの5ヶ月前、石油禁輸決定の2ヶ月前の1941年6月28日の大本営政府連絡会議で、米英が日本のアジア支配を認めなければ戦争を仕掛けると決め、7月2日の御前会議で天皇が最終承認(以下、要約) 方針 ▪︎帝国は世界情勢変転の如何に拘わらず大東亜共栄圏を建設し ▪︎自尊自衛の基礎確立のため南方進出の歩を進め ▪︎帝国はこの目的達成の為、いかなる障害をも排除す。これが為、所要の武力準備を整う 要領 ▪︎対米英戦備の整備に努め南方進出の姿勢を強化す ▪︎本号目的達成の為、対米英戦を辞せず ▪︎密かに対ソ戦備を整備し、独ソ戦が帝国に有利に進展せば武力を行使し北方問題を解決す 中国相手の戦争で大変な事になっているのに、その上に英米を敵に回し、更に機会があればソ連も叩くと言う無謀な政策でした。 石油禁輸を含むアメリカの経済制裁は、日本がアメリカの警告を無視して侵略を拡大したからです。日本は自分で自分の首を絞めてしまいました。そしてその結果は御存じの通りです。 ドイツに関して色々な意見はありますが、「ヨーロッパでイギリスを倒してくれたらそれに越した事はない」程度で大した期待は持っていなかった様です。1941年12月1日、開戦直前の御前会議で、、、 天皇が「ドイツが手を引いたらどうなるか?」と聞いた。嶋田繁太郎海軍大臣はこう答えました。 「すべて準備は整っており、大命降下(=天皇の最終命令)をお待ちしております」 「ドイツを余り頼りにしておりません。ドイツが手を引いてもやって行けると思います」 ドイツを頼りにしていないのであれば、英米を決定的に敵に回してしまった三国同盟など結ばなければ良かったのであり、山本五十六が嶋田の事を嫌っていた理由が分かりますね。 なお、下の回答にアメリカのオレンジ計画について誤解がありますね。あれはどこの国でも持っている「仮想敵国対策」の一つで、「もし」その国と戦争になったら、と言う仮想案に過ぎません。アメリカは各国にカラー•コードを付け、日本はオレンジ、イギリスは赤、カナダは緋色、ドイツは黒、その他、、、 つまりオレンジはそう言う仮の場合の案の一つで、「戦争計画」ではありません。

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日米戦争は、WW2において快進撃を続けるドイツにより弱体化していく英仏蘭、その東南アジア植民地(その中には米領フィリピンも含まれていた)を日本が奪おうと、南進したことにより起こりました。つまりドイツが周囲国に戦争(WW2)を仕掛けないとすれば、英仏蘭の弱体化もないわけなので、日本も南進という色気は出さず、その流れでの日米戦争惹起はなかったと考えられます。もっとも、日本の南進欲とそれに対する欧米の懸念というのは、WW2が始まる以前からあったものです。しかし、さすがにWW2がないなら、少なくとも日中戦争に勝ってからでないと日本が南進することはなかったでしょう。そして日中戦争だけがあるなら、史実以上に欧米の中国への後押しは強かったでしょうから、日中戦争はもっと長引き、日本は南進の判断はしなかったでしょう。また史実としては対米戦争の勝算のひとつとして「ドイツの勝利」がありました。ドイツ(の戦争)が背景にないのなら、なおさら南進はしなかったと考えられます。

日本vsアメリカの戦争は全くの別件が同時進行ではありません。 多くのヨーロッパの武官がヨーロッパ戦局不利の電報を打とうとしましたが大島浩駐独大使が全て握りつぶしました。そんななかスパイの親玉と言われた駐スェーデン陸軍武官小野寺信も「日米開戦すべからず。ヨーロッパ戦局不利なり。ドイツ英本土上陸は戦力的に無理。むしろソ連に向けて開戦準備中」と電報を打ち続けました。しかし松岡外相はこれを間違いと見なし大島浩駐独大使のドイツの快勝のガセニュースを信じました。そして日ソ中立条約を締結しました。彼の心づもりとしては三国同盟と合わせて英米に対抗していけるという読みでした。 この流れにチャーチルが喜んだ。「アメリカはモンロー主義でヨーロッパ戦線に無関心だ。しかし日本を強い圧力をかけてアメリカと戦争をさせれば自動的にアメリカはヒットラーと戦うことになる。なに簡単だ。アメリカの対日強硬派と言われるグループは英国に金を貸し付けて回収できないことを恐れる裕福層を支持母体にしている。彼らにこのままなら大損するぞと、ルーズベルトを動かし日本に貿易圧力をかけたら良い。8割以上の対米輸出で経済を維持している誇り高い日本だ。すぐに侮辱に耐えられずに戦争を仕掛けてくる。」(この文言が機密文書に残っている) 米国民はヨーロッパの戦争は基本他人事。ドイツに進出した米国企業は莫大な利益を上げていたし、選抜徴兵法が1940年に成立されたら参戦に直結すると反対運動が巻き起こる。ハリウッドが戦争に協力したのは有名ですが、逆に言えばここまでしないと米国の民衆はミッドウェー海戦の圧勝で戦争に興味をなくしました。 でも英国が負けると困る連中、英国に多額の金を貸し付けていた裕福層がいました。コイツらが対日強硬派になりました。ロビー活動っていう奴です。彼らの思惑とチャーチルの思惑が一致しました。チャーチルは対独戦にアメリカの参戦が(第1次世界大戦の時のように)絶対に必要だった。 NHKスペシャル-選「日米開戦への道知られざる国際情報戦」令和3年12月1日 https://www.dailymotion.com/video/x24nfw2 仏印に駐留する目的は ・関東軍が85万人の兵力で北進準備するなら、海軍は事前にフランスの合意を得た兵隊で駐留する、と国内政治のバランスをとっただけ ・当時はフランスはナチスの占領地域で傀儡政権、だから問題なし 「日米開戦への道知られざる国際情報戦」によると、日本は仏印進駐でまさかアメリカが動くとは思っていなかった。フランス領インドシナはアメリカの国益の圏外。 チャーチルが日本が仏印に駐留するという情報を暗号解読により知りました。ルーズベルトに対日強硬派も共働して嘘大げさのフェイク情報(Ex.取り立てて注目する必要も無いありふれた通常の移動である上海からインドネシア方面への16隻の兵隊の話がルーズベルトの元に届いたときは30~50隻の大規模な新たな軍隊の移動(byステムソン)聞いたルーズベルトは「この情報は事態を一変させるものだ」と激高!)を含んでルーズベルトをたきつけた。そしてハルノートになっていくわけです。 いったん戦争する気になれば、アメリカには1906年の非公式調査から始まる日本との戦争計画(オレンジ計画)があるのでスタートスイッチを押すだけです。