ネット小説を読んでいていくつか気になることがあったので質問させていただきます。 ・貴族達は一家全員同じ場所に住んでいたのですか?それとも別々の場所ですか? 或いは、姉妹は同じ場所で暮らすけど、兄弟や両親は違う場所に住んでるみたいな感じでしょうか? ・ご令息ご令嬢と使用人やナニーの距離感や接し方ってどのような感じだったのですか? また中世ヨーロッパの貴族家子女達はどのような教育を受けていたのでしょうか? ・公爵令嬢と男爵、子爵家当主、どちらの権力のほうが上ですか?(身分とかは別として) また、大貴族と爵位を賜っていない王子だとどうなりますか? どれか一つでいいので答えていただけると嬉しいです。 よろしくお願いします。 回答お待ちしております。

補足

すみません。 書き忘れていました。 想定する時代は中世後期、場所はイングランドです。

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ThanksImg質問者からのお礼コメント

質問全てに回答していただいてありがとうございます。 他の皆様も素晴らし過ぎる回答ありがとうございました。

お礼日時:10/10 15:37

その他の回答(7件)

中世後期のイングランドには公爵も子爵も存在していませんでした。 封建制度の大原則として、大貴族(伯爵)と王子に関しては、領土内であれば王子であっても「パパに言いつけてやるからな!」と言う(或いは、護衛に暴れさせる実力行使)以外には何も出来ませんでした。王家直轄領であれば王子は「領主の息子」ですから「余所の領土の領主」より権力は高かったことでしょう。城勤騎士を動員したり捜査権とかも使えるでしょうしね。なにせ「余所の領土の領主」の権力はゼロであり上述の「パパに言いつけてやるからな!」さえ出来ない有様ですから。令嬢と他領の当主も同様です。 王家や大貴族から下位貴族へできることは少ないのです。日本の天皇家や将軍家、或いは近世フランスの絶対王政とは雰囲気がかなり異なります。 イングランドは詳しくないのでこれだけで。

AQさんが「男児は寄宿学校などに進みます」とある点について訂正します。 そもそも教育=座学という発想が中世では一般的ではありません。貴族の子女について言えば、おそらく7歳ぐらいまでは母親の養育を受けますが、その後は、例えば父親の主君の宮廷へ伺候し、そこで主君の子の臣下となり、実地で貴族・騎士が採るべき態度や仕草・知識を学んだのです。 教育が座学ではなく実地教育であり体験が重視されたのは貴族だけではありません。職人を目指す子は親方の家へ住み込みで仕事をしながら学んだし、羊飼いも早ければ4歳ぐらいで羊を追い回し仕事を学んだのです。わずかに商人がその職務上必要な読み書き能力を得るため、塾のようなところで学んだに過ぎません。 貴族の子弟が寄宿学校へ進むのは、おそらく近世以降の話でしょう。なおローズマリー・サトクリフの『運命の騎士』を中世の貴族世界を描いた好例として挙げておきます。よろしければ御一読下さい。

百年戦争期のイングランドという前提で答えますね。 まず公侯伯子男の五つの爵位が出揃うのがこの時代です。百年戦争が始まった頃からあるのが公爵、伯爵、男爵で、候爵と子爵は百年戦争の終わりごろに作られます。 もともとあった3つの爵位を簡単に説明すると、もともと王様の家臣は全てバロンと呼ばれ、日本で言う御家人にあたります。バロンの中で広い領地を持つ家臣が伯爵とされました。そしてそれ以外のバロンは男爵になります。 つまり伯爵と男爵はどちらも王様の直接の家臣という意味では同等で、持っている領地の規模で別の爵位が与えられているという関係です。この両者には一切上下関係は有りません。単なる王様の部下同士に過ぎません。 別格は公爵で、この時代の公爵は全て王様の息子です。ですからこの時代に公爵といえばそれは王族を意味します。つまりこの時代に限って言えば公爵の娘とは王の孫娘、お姫様なんです。 つまり百年戦争期の公爵は貴族ではないのです。王家の一員なんです。 後の時代の公爵とは意味するところが違う訳です。 候爵とは伯爵の中で特に有力な人に与えた爵位、子爵は男爵の中で特に有力(伯爵にするほどではない)人に与えた爵位です。 まとめるとこの時代のイングランドにおける公爵とは王族で、候爵〜男爵は等しく国王の直接の家臣、違いは領地の広さくらい。という感じになります。 そのためこの時代のイングランド貴族は基本的に領地に住んでいます。それぞれの地域の領主です。同居についてはケースバイケースですが同居率は高いでしょう。 さて上でも少し触れましたが、候爵〜男爵までの貴族にはそもそも上司と部下の関係は有りません。上司部下の関係があるのは国王に対してのみです。 さらに言えばイングランド貴族は貴族なのは当主だけであとは単なる貴族の家族ですから親の爵位の違いなど大した意味が有りません。 問題は公爵ですね。公爵とは王子であり、公爵の娘とはお姫様であるというのは述べた通りで、これはややこしくなります。 貴族は国王の家臣であって国王の家族の家臣でないと言えばその通りですが、だからといって私はあなたの家臣ではないとキッパリとした態度をとれるのかと言えばそんなことは無いでしょう。失礼なのは本来公爵の娘の方ですが、貴族が王族に対して礼を欠くことは出来ませんから、内心はともかく表面上は恭しく従う事になると思います。 さて、爵位のない王子ですけど、この時代の王子が与えられる爵位は公爵位だというのは書いた通りですが、公爵位にもちゃんと領地が有ります。 ちなみに候爵〜男爵は爵位の高さは領地の広さとだいたい比例しますけど、公爵は関係ないです。たとえ狭くても公爵領です。 つまり公爵位を王子に与えるというのは、これからはその領地からの収入で独り立ちしなさいよという意味なんですね。 爵位を持たない王子には、領地を与えてもらえない何らかの理由があるはずなんですが、いずれにせよそれでも国王の息子ではあるわけで、候爵以下の貴族からは敬意を払わざるを得ない存在です。 時代は少し違いますけどジョン欠地王(ジョン・ザ・ラックランド)は若い頃まさにこの立場で、他の兄弟が父親から領地を与えられたのにジョンだけがもらえませんでした。だから欠地王と呼ばれるんですけどね。 だからといってジョンが王族としての扱いを受けなかったかと言えばそんなことはなく、ちゃんと他の貴族からは王の息子としての敬意は払われてます。しかし領地をもらった兄弟(リチャード獅子心王(リチャード・ザ・ライオンハート)など)よりも軽く見られたのも事実ですが。 多少わかりにくくなってしまったかもしれませんけど、王の一族はたとえ爵位がなくとも、単なる王子や姫だろうとも、貴族から見れば主君の血族ですから表向きは下手に出るしか無いのです。 それを良いことに横暴に振る舞えば王家そのものが求心力を失う事になります。 ヨーロッパの封建関係は絶対服従ではないですから。

回答ありがとうございます。 王家や公爵(それに付随する家族)は別格。侯爵以下は、上下関係など特になく王家や公爵家に対し「表向きは」敬意を払い従うけれど、完全服従ではないと。 成る程。貴族らしいと言えば貴族らしいんでしょうか。

・公爵令嬢と男爵、子爵家当主、どちらの権力のほうが上ですか?(身分とかは別として) また、大貴族と爵位を賜っていない王子だとどうなりますか? 中世というのは権威の存在しない時代です。だから王様や皇帝が権力でも財力でも伯爵等に敵わないことがしばしばです。 そもそも中世の王様や皇帝は諸侯の攻守同盟の単なる盟主であって、いわば神輿に過ぎません。 昭和後期に弱小派閥の三木武夫がひょんな巡り合わせで自民党総裁・首相になったように、弱小諸侯がひょんな巡り合わせで王様や皇帝になることがありました。 ハプスブルク家のルドルフ一世はスイスの田舎伯爵でしたが、諸侯の権力争いの嵐の中で「無害」の一点で神聖ローマ皇帝に担ぎ出されました。 彼の一生は家臣のはずの伯爵や公爵に小突き回される一生でした。 フランスのカペー朝の祖のユーグ・カペーも当時は裏フランスの田舎パリの弱小伯爵でしたがやはり「無害」の一点で王として担がれました。 そんなだからフランス王がパリとオルレアン周辺にしか領地がないのに、家臣のはずのアンジュー伯爵の領地はフランス全土の3割にも及んでいたりする。

「無害」ということで担ぎ出されたカペー家やハプスブルク家がヨーロッパの強国を築いたのは感動的ですね… でもなんていうか、王様になれる!っていうロマンはありそうです。 大変そうですけれども。

Q 貴族達は一家全員同じ場所に住んでいたのですか? A 違います Q それとも別々の場所ですか? A ひとそれぞれです。 Q 或いは、姉妹は同じ場所で暮らすけど、兄弟や両親は違う場所に住んでるみたいな感じでしょうか? A それぞれの家庭の事情があります。当たり前でしょう。 Q ご令息ご令嬢と使用人やナニーの距離感や接し方ってどのような感じだったのですか? A ひとそれぞれです。十人十色って当たり前でしょう。個性ってあるやん。 Q また中世ヨーロッパの貴族家子女達はどのような教育を受けていたのでしょうか? A 中世って1000年間もあるので、時期よって地域によって異なります。当たり前でしょう。 Q 公爵令嬢と男爵、子爵家当主、どちらの権力のほうが上ですか?(身分とかは別として) A 公爵令嬢はただの公爵の娘なんで、公爵の権威を笠にしているだけのただの娘。公爵、男爵、士爵は、権力の根源が違うので、それぞれ無関係です。よく間違って、上下関係があると誤解している、あるいはライトノベルとかだと作家自体が間違ってというか異世界にしてしまっていることがありますが、全然関係ないです。 Q また、大貴族と爵位を賜っていない王子だとどうなりますか? A 王子は国王の息子。中世は封建社会で地方分権です。大貴族と国王がどういう関係性かによりますが、基本的には無関係です。

回答ありがとうございます。 書き忘れていましたが、中世後期を想定して質問しました。 有名なアジャンクールの戦いとかがあった頃です。 地域はイングランドです。 最近英仏百年戦争に興味がありまして… 騎士の終焉を告げる戦いでもあったんですよね。 アンジュー帝国も捨てがたかったんですけど。