アニメの方
先日実に7年ぶりに風邪をひいて弱ってひとりで寝ていたとき、いつか弱ったときに見るかもしれないと漠然と考えて録画しておいた「映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ」を見たらまんまと面白かったのだ
弱っていた心身に何らかが刺さってしまい、特に本編の直前のストーリーである短編「映画おしりたんてい なんでもかいけつ倶楽部対かいとうU」でなぜかぼろぼろに泣いてしまった
キャラクターの子どもたちのかわいさ素直さこういう喜びやただただ楽しいだけの時間が確かに自分にもあったみたいな、なにかきらきらした純度の高いなにか、ぴったりのものを探すと「銀のロマンティック…わはは」の最後のスケーティングプログラムで描かれてるあの感じが作品につまっていて、それにやられてしまった
セリフなし音楽だけで「とっくん」の日々が描かれていくシーンが特にそれだ
長編の方にしても絵も造形も動きもいいしキャラクターが変顔になる演出も好きだし必殺技もストレートなおかしみがあってなんか妙ででもキュートで、あとおしりたんてい、あれで30過ぎてるんだな…大学のミステリ研かいなみたいなリアリティを入れてくる意外さもあり素直に笑えて素直に楽しくて寝込んでいる間に4回見た
回復したあとでもう一回見てもやっぱり面白くて、NHKでやっているテレビシリーズの方も見てみたけどやはり面白かった
この20年ずっと弱ってはいるといえばまあそうだが、なにも特別弱っているときだけに楽しく思えたものってわけじゃなかったらしい
テレビアニメのOPは本来エンディングに入るはずのクレジットも入るためか、もしかしてフルサイズか?というやたらな長さの明るいとんちきなプログレって感じの歌にあわせてやたら気合の入った作画と演出のCGダンス映像で妙なみごたえと中毒性があり何度も繰り返し見てしまう
謎解きは子ども向けに単純で荒唐無稽なところもあるけれど、キャラクター同士の関係性や演出に洒脱なところやなかなかピリッとしたところもあり全体のバランスがよくて楽しすぎる
これはもうハマッたと言っていいような気がするのでとりあえずアニメを見るのと同時に原作にも手を出そうと思ったのだが、調べてみるとアニメではかなり改変要素があるみたいで迷っている
オリジナルキャラクターが結構いっぱいいるみたいだし、原作とアニメーションはかなり別物だと考えていいのだろうか、というかその方がいいのだろうか
アニメの方を先に見てアニメの方を好きになってしまったタイミングで原作改変についての諸々の話題をまたはてなで見かけたので、色々考えてしまった