こちらは、信楽焼風 扁壺(へんこ)で、以前にもう少し大きなものを作ったのですが、繋目に割れが入っている部分があって、違うデザインで、再挑戦してみました。
信楽焼は、穴窯や、登り窯で、松の木を燃やして、自然釉を掛けますが、我々の作品は、電気窯で焼いていますので、それなりに工夫が必要です。(笑)
まず、信楽焼っぽい緋色を出すには、火色呈色液という、アルカリ性の液を噴霧すると、土の中の鉄分と反応して、焼き上がると、焼けたような色になります。
斑に掛けることで、炎が、分散したように見え、丸いせんべいを置くと、備前焼の牡丹餅のような感じになります。
これに加えて、松の灰による自然釉が、掛ったように見せるため、松灰を、水と化学糊で溶いたものを、噴霧器で上から吹き付け、正面には、自然釉が垂れたように見せるため、筆で、松灰の流れを作ってやります。
そうすると、この扁壺のような自然釉っぽいものができるんですが、土の中の鉄分との関係で、土の鉄分が多ければ、もう少し、緑っぽい自然釉になるのですが、今回は、白っぽい松灰釉の流れになっています。
まぁ、いずれにしても、穴窯や、登り窯で焼いているわけではありませんので、「っぽい」作品には、違いありません。電気窯の、酸化焼成では、これくらいが、限界なのかもしれませんね。
こちらは、家内用に作った飯茶碗です。
白土で成形して、素焼きしたものに、そば窯変釉という、釉薬を掛けて焼いています。
これまで、そば釉は、使っていましたが、そば窯変釉は、今回が初めてで、どんなになるのか?、楽しみでしたが、思った以上に、窯変がきれいに出ていて、非常にきれいな作品になりました。
「早速、使ったら?」と言ったのですが、「あまりにきれいなので、欠かすと怖いから」ということで、まだ使わないんだそうです。
実は、以前にも、結構、納得の飯茶碗を作ってあげたのですが、取り扱いが荒いのと、使った土が柔らかかったので、縁を欠かしてしまいましたので、私が、修繕して、焼き直して、使っているのですが、それが、私には、醜いので、新しいものを作ってあげたのですが、1つ目の二の舞を踏むのが、怖いようです。(笑)
焼き物は、使ってなんぼですから、大切に使ってもらうことが、うれしいのですが、少しの間、使わないのも、まぁ、いっか!という感じですかね?(笑)
こちらは、藁灰釉 中子(なかご) 2点です。
家内の友達の依頼で、中子(湯豆腐鍋の真ん中に入れて、出汁醤油を入れる器)を作って欲しいということで、左側は、私のデザインで、右側は、一般的な中子のデザインで作ってみました。
一般的には、ステンレス製のものが多くて、私も持っていて、湯豆腐の時には、毎回使っています。出汁醤油と、鰹節と、青唐辛子の輪切りを入れて、辛みのある出汁醤油で、湯豆腐をいただいています。
それを、陶器で作って欲しいというのは、意外でしたが、実用に耐えるのか?は、わかりませんが、今回の2つを見せて、好きな方を取ってもらうことになっていますので、どちらを取るか?も、楽しみです。(笑)
こちらは、織部 花入れです。
表
裏面
表面には、指で、織部釉を、落として、景色にしてみたのですが、家内は、失敗に見えるということで、がっかり・・・・・
100均に行って、取手の材料を買ってきて、がんばって、作ってみたのですが、今一かも? 雰囲気が出ていれば、それで良しかな?(笑)
広島では、自粛要請が解除されて、ようやく明日から、普段通りの生活になります。
特に、酒類を提供するお店は、一安心でしょうが、自粛の間に、お酒のない生活に慣れてしまって、元のように、出掛けないのでは?という気もしています。
が・・・・・逆に、一斉に、今までのうっぷんを晴らすべく、大盛況になって、また、次の自粛要請生活に戻るのか?、どっちなんでしょうね?(笑)
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