株を選ぶ時、ひとそれぞれ、独自の選び方を持っておられる方も多いでしょう。
その中で、株価が割安である基準というのは、通常PERを使う人が多いと思います。
1株当たり、利益がいくらあって、その時点の株価は、その何倍であるかというものです。
バブルの頃は、40倍くらいまで上がっていましたが、現在は20倍超まで下がってきています。
管理人も、よくこの指標は使います。管理人は、PER20倍以下を基準にしています。ですが、誰もが欲しいと思うような優良株は、ほとんど20倍を超えています。
株主優待株は、安定経営を基本にしますので、配当が、ころころ変わるような企業では困るので、PERのようなその年毎に、変わる指標よりも、利回りという指標が、有効です。
管理人は、もう25年くらい株の取引をしていますが、損切りはせず、塩漬けするタイプの投資家なので、長い目で見たら、配当利回りという指標が、最も割安株を判断するのに適していると、経験から思っています。
経験から得た知恵ですが、配当利回りが1%を切るものは、買ってはいけないというものを持っています。
将来性が見込めるとか、優良株であるとか、色々な理由を自分に言い聞かせて買った、配当利回りが1%を切って買った株は、あまりいい思いをしていません。10年近く、塩漬けになっているものもあります。
これで、株主優待がなかったら、その株は、売っていたかもしれませんが、配当と優待がある限り、じっと株価の回復を待っています。
そこで、皆さんには、配当利回りは、1.25%以上ある優待株をおすすめします。
買った時点で、配当利回りが、1.25%以上あったもので、失敗したことがないという管理人の経験からですが、株価が高くなった時であっても、探せば必ず見つかるはずです。
株主優待株は、結構、出遅れ株であることが多いのです。
できれば、配当利回りが1.5%あれば、株価下落のリスクは少ないと思います。
多くの企業は、決算日に合わせているところが多いのですが、中には、違う会社もありますので、注意が必要です。
また、年1回だけ株主優待を実施している企業もありますし、年に2回株主優待を実施している企業もあります。
配当は、年2回、優待は年1回というところもあります。
管理人の経験からですが、株主優待が1年に1回というのは結構長いものです。
待ちきれなくて売ってしまおうと思う株もありますし、通常、権利落ちした株は、株価が下がるので、心配になって売ってしまいたくなるものです。
それが、年に2回の優待となりますと、結構その期間が短いのです。3・9月確定優待と、6・12月確定優待があると、3ヶ月ごとに時期が来ますので、どの株を買おうか迷っているとすぐに、優待が届くということになります。
ですから、できれば、年に2回優待がもらえる株を選ぶと楽しみが多くて、お得感が倍増します。
すでに高くなっていますが、カゴメは、株主優待をはじめた当時は900円台でした。半年に1回、カゴメの製品が届いて、新製品とかが入っていて知らなかった品物も多くありました。当時は10円配当でしたので、配当利回りは1%をちょっと超えたところでしたが、その後増配をして、今では1700円くらいになっていますね。
管理人は、家内名義と本人名義のカゴメ株を100株づつ持っていますので、半年に2個づつカゴメ製品詰め合わせが届きます。とても楽しみです。
年に1回の優待だけの株は、例えば、タナベ経営の株は、毎年、9月に買って、権利落ちと同時に売っています。直前に買うと上がるので、1週間前くらいに買うと、権利落ちしても、買った時の値段くらいでは売れます。
これは、手数料タダの丸三証券を使っているからできることで、手数料を払っていては、買った方が安くつきます。
とはいえ、3年前からはじめた、タナベ経営の短期優待取りですが、長期で持っていれば、50%以上は儲かっていることになりますから、どちらが得をしたのかわかりませんね。
1年に1回だと、中々持ち続けるのも、根気がいるという例です。
ですから、年に2回の優待実施株であれば、株価の変動を気にすることなく、楽しめるという点で、年2回の優待実施株を対象とすることをおすすめします。
近年は、新興企業でも株主優待制度を設けているところもありますが、安定経営という点ではどうでしょうか?
ライブドアもそうですが、浮き沈みがある企業の株は、株主優待投資には、向きません。
配当を、毎年増配している企業も、利益が減った時に、減配する確率が高く、おすすめできません。こういった企業の株価は、大きく動くことが多いからです。
また、株式分割を多くしている会社もおすすめできません。株式を分割するということが、会社が成長していると思われている方も多いと思いますが、分不相応な時価総額になることが多く、明らかに割高になるケースが多いからです。
ライブドアが端的な例ですが、マネーゲームには、現実をしっかり見れなくなるという点があるので、注意が必要です。ちなみに、管理人は、現在でもライブドアの株主でもありますから、冷静に見ることの必要性は身にしみています。
株式をひんぱんに分割している会社には、どう見ても会社の規模と、時価総額が離れすぎているものがあります。
株主優待株は、このような会社のような浮き沈みが大きい株は適さないということです。
ですから、株で2倍にも3倍にも資産を増やしたい人には、株主優待株投資は向いていません。
株主優待株は、基本的にローリスク、おいしいリターンを求める投資方法なのです。
それでは、安定経営をしている会社とはどんな会社なのでしょうか?
過去の企業の実績を見て、安定的に、収益を上げており、配当もほとんど毎年同じづつ出している企業が向いています。
セクターで言えば、食品、陸上運輸、商業系が多くなりますので、2000番台と9000番台を中心に選べばいいことになりますが、隠れたセクターは、化学です。特に、株主優待とは、関係が薄いような気がしますが、4000番台の企業には、中々良い優待を実施しているものがあります。
そうです。多くの株主優待株を買うことで、ポートフォリオを組むことが出来、リスクヘッジになるということです。
管理人の株主優待株は、30銘柄以上ありますが、総時価は、日経平均とほぼ連動して動いています。上場投信225を買っているのと同じようなものです。違うことは、おいしい株主優待が受け取れることです。
また、配当利回りも、平均して1.25%は超えておりますので、これに優待の金額も加えると、2%を超えているでしょう。
また、お気付きの方もおられると思いますが、配当1000円、クオカード1000円という企業の場合、配当には、税金が付きますので、実質、現在は900円になります。クオカードだとコンビニで無税で使用できます。
優待品の方が価値があることがあるのです。
そういった意味で、リスクヘッジが、最大の理由、次に、配当と優待を合わせた利回りの良さが20万円以下の銘柄を選ぶことをおすすめする理由です。
また、20万円以下の株ということになれば、1000株単位の株はあまりありません。いずれも、100株単位の株で、1株800円を超えるものは一応優良株と言えますので、倒産リスク、株価下落リスクを考えても比較的に安定している株と言えるのです。
20万円以上の株になりますと、優待に対する価値が低くなりますので、配当と優待を加えた利回りという点で、あまりおいしいとは言えないということになるでしょう。
しかし、30万円以下でも、JALのようなおいしい優待株もあります。一応30万円以下は目を通すと良いでしょう。
ここで、おさらいですが、株主優待株を選ぶ時のポイントは
1.利回りは1%以上、できれば1.5%以上を選ぶ
2.できれば、年2回の優待実施株を選ぶ
3.安定経営企業を選ぶ
4.1単位20万円以下の銘柄がおすすめ
ということになります。