ですから、売買手数料が、1回当たり1000円を超えるようでは、20万円で株を買ったとすると、0.9%、往復で1.8%も手数料を払うことになれば、買った時と同じ価格で売ったとすると、配当や優待ではカバーしきれません。
ましてや、10万円の株であれば、3.6%についてしまいます。
それから、株主優待は、現物取引のみに与えられる特権ですので、信用買いをしていても、権利はありません。
じっくり、割安の時に仕込むのが、株主優待株ですので、指値注文が長く期間指定ができる証券会社がおすすめです。
一度、買ってしまうと、長期保有を原則にしていますので、逆指値等の機能は、あまり必要ではありません。
私の経験では、半値になったものの多くありますが、その後には、必ず買った時の値段以上には、戻っています。
買う際に、割安であることを、最重要視点で買っている以上、”株で損をした!”ということは、あまりおきません。(損切りをして売らない限り)
ですから、手数料が安いという視点で、証券会社を選ぶのは、とても重要になってきます。
幸い、今年に入って、GMOインターネット証券と、ジョインベスト証券が参入してきて、価格競争が激しくなってきて、再度の値下げをした証券会社が多くあり、とても有利になっています。
できれば、少額投資は、タダで取引できればベストです。
次回では、おすすめの証券会社をご紹介します。
株主優待株は、安定的な経営をしていて、個人投資家をターゲットに株主を増やそうとしている会社に投資することですので、そういった会社は、少額でも買える単元株にしていることが多いのです。
ですから、2年前までは、10万円以下でも買える株が結構あったのですが、今では、株価が上がって、少なくなってきています。
そこで、20万円以下の手数料が安い証券会社がおすすめです。
おすすめNo1証券会社は丸三証券です。管理人も口座を持っており、実績からもおすすめできます。
その1番のおすすめ理由は、1日20万円以下の手数料がタダということです。
管理人は、原則として20万円を基準に優待株を選んでいますので、ほとんどの優待株が、手数料タダで売買できています。
また、口座を開設して2ヶ月は、いくら売買をしても、手数料が無料です。投資資金のある人は、買いだめもできますね。
10万円以下無料という証券会社は、イートレード証券、松井証券等がありますが、実際には、ほとんどそういった株はないので、客寄せ価格といっても良いでしょう。
20万円以下無料としているのは、丸三証券のみです。
次に、おすすめなのが、クリック証券です。
20万円以下は、105円で、今は、キャンペーンで70円です。しかも、信用取引では、約定代金に関わらず、1約定150円です。
管理人も、6月に口座を作って、株主優待株を仕込みました。
3番目におすすめなのが、岩井証券です。
10万円以下が、84円、20万円以下が、168円です。逆指値も使えますし、指値指定期間が1ヶ月と長いのも特徴です。最近値下げに踏み切りました。
管理人もすぐに、口座を開設しました。口座開設から、3ヶ月間は、1日30万円以下は、手数料がタダです。この3ヶ月間に、株主優待株を仕込もうと思っています。
各証券会社の手数料や機能、無料で出入金できる銀行等を、別表でまとめています。参考にしていただければ幸いです。
おすすめ証券会社
No1 丸三証券
No2 クリック証券
No3 岩井証券
信用取引は、大きなリスクを取って株の取引をするというイメージがあります。確かに、信用取引は、投資金額が大きくなるので、失敗して大損を出している人も多いので、注意が必要ですが、使い方によっては、大変有効に使えるのも事実です。長期投資用の株主優待株を、信用取引の担保証券にすると、株主優待株が、眠っている時も働いてくれていることにもなります。
ここでは、信用取引口座を使って、リスクを回避しながら、株主優待株に投資する方法をご紹介いたします。
この方法が取れるようになったのは、今年に入って、証券会社の手数料が大幅に安くなったことが大きな要因です。しかし、株式投資には、常に、リスクは付き物ですから、投資は自己責任でということは、肝に命じておいてください。
信用取引口座のメリットは下記のようなものがあります。
① 保証金や現物株を担保に入れることで、資産の約3倍の取引ができる。
② 現引き、現渡しという手法があり、手数料が掛からない。
③ 証券会社によっては、一般信用銘柄があり、逆日歩が掛からない。
逆に、信用取引のデメリットは、下記のようなものがあります。
① 信用買いには、買方金利、信用売りには、貸株料が掛かる。
② 信用管理費等の、現物にはないコストが掛かる。
こういった信用口座のメリット、デメリットを理解した上で、次のような、活用方法をご紹介します。
メリットでもご紹介しましたが、信用取引では、自己資金の約3倍の取引ができます。
銘柄選択で1発必中というのは、難しいので、信用買いを利用して、3銘柄に分散して買います。そうすれば、権利確定までに、最終的に残したい銘柄を決めれば良くなります。中々、株は自分の思ったように動いてくれないものですから、こうすれば、3倍の確率で、自分の思ったように動く株が、最終的に、現引きという方法で、その際の手数料なしで手に入れることができます。
現引きする時には、現物を買うのと同じですから、現物を買うのに必要な資金がいります。残りの2銘柄は、貸方金利と取引手数料を支払って決済することになります。
こうすることによって、現物だと1発必中でなければいけかった銘柄選択が、多少の手数料は掛かりますが、3択になるというメリットがあります。銘柄選びによる失敗が少なくできます。
この時の、注意事項は、必ず現引きしないと、信用買いのままでは、優待の権利は発生しませんので、注意してください。
次に、権利落ちのリスクを回避する方法です。
通常、権利確定日の次の日は、権利落ち日といって株価が下げます。株の流通量が少ないものほど大きく権利落ちで株価が下がります。
それを回避する方法が、権利確定日に、確定させようとしている銘柄を信用売りし、株価が大きく下げた場合には、現物を現渡しして、株価下落のリスクを回避するというものです。(配当金は、売りと買いで相殺されて受け取れません。優待の権利だけに有効です。)
しかし、この方法は、あまりおすすめすることは、出来ません。私も何回かこの方法をしてみましたが、逆日歩という恐ろしいものが発生して結局、リスク回避どころか、大損をしたという経験が多いからです。
逆日歩というのは、信用買いよりは、信用売りの方が多くなって、株が足りなくなる為に、お金を出して株を借りてこないといけなくなり、その株を借りるコストのことで、1株あたり何円、何銭/日、掛かるようになります。逆日歩のコストが、優待の金額を超える場合も多くあります。
流通量の少ない株主優待株は、この逆日歩が権利確定日に掛かることが多いので要注意です。前日まで、注意深く信用倍率を見ていても、権利確定日には、権利落ちの株価下落回避の信用売りが大量に入りますので、当てにはなりません。流通量の少ない銘柄では、この方法は取らないことをおすすめします。
そこで、おすすめなのが、一般信用銘柄(通称:無期限信用)といって、逆日歩が発生しない銘柄があります。
現在のところ、松井証券、岩井証券、カブドットコム証券、大和証券等が取り扱っています。但し、貸し株料が、制度信用よりは、高くなっています。
この一般信用銘柄で、上記の方法で株価の権利落ちの下落リスクを回避するのは、ひとつの方法だと考えています。
今のところ、一般信用銘柄は、数が少ないのと、証券会社が限られているという点が、問題ですが、徐々に増えてくるのではないかと思っています。
これらの証券会社では、一般信用(無期限信用)を扱っています。
おすすめNo1は、岩井証券です。