猫物語(黒) [★★]
猫物語 (黒) (講談社BOX) 西尾 維新 講談社 2010-07-29 売り上げランキング : 1 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
完全無欠の委員長、羽川翼。
阿良々木暦の命の恩人である彼女はゴールデンウィーク初日、一匹の猫に、魅せられた――。
それは、誰かに禁じられた遊び……人が獣に至る物語。
封印された“悪夢の九日間”は、今その姿をあらわにする!
西尾維新がおくる青春怪異譚シリーズ、待望の最新作。これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
また妹のおっぱいですか阿良々木さん……!
これが一年ぶりの物語シリーズの結晶です。真実です。
どんだけなんだよ阿良々木さん……。なんかもう時系列とか華麗に無視してる感あるけど、まあそこは読者補正で補完しておいてそろそろいいお兄ちゃんしましょうよ。明らかに誘ってる月火ちゃんも月火ちゃんだと思うけど、妹と下着姿を見せ合ったり、おっぱい揉んだり、足を舐めたりする阿良々木さんの躊躇いの無さと潔さには度肝を抜かれるわ。全然チキンじゃねえよあんた。それはそれで変態ってことなんだからな。というか井口裕香とかCV名指しするなw
そんなアバンで80ページくらい消費するんだから紙片のの無駄だなあ(いい意味で)。
さて、本筋はたびたびにおわされていた、GWに起きた委員長オブ委員長こと羽川翼との物語であります。障り猫との初めての遭遇であり、(下着の色も)ブラック羽川の誕生秘話といったところでしょうか。時系列でいえばまだひたぎさんとは会ってもいないころですね。
実はこのブラック羽川はまだブラック羽川でないことがわかりましたが、彼女の家庭事情を鑑みるとあの「ストレス発散」がどれだけ彼女の気を紛らわせたのかと思うとあんまり責めることもできないんですよね。これは同情ですけど。あと「死んじゃえ」の見開きはゾッとした。誰に対しての訴えなのかは、自身の目でご確認を。
しかし解決法は意外に簡単というか、まあチートくさいのは仕方ないんだけど、同時に忍とのつながりの始まりでもあったのかなーと思います。
でもむしろこの裏話のおかげで羽川の好感度が不思議と上がった気がする。
博愛主義者は裏を返すと誰も好きではない、とは言い得て妙ですね。でも羽川にもそういう感情があったことは意外だった。明らかな架空さとは裏腹の、人間らしい一面もちゃんと持ってるんだなーって。
久々の物語シリーズだったけど、無駄でおもしろい掛け合いと怪異バトルとのバランスも相変わらず絶妙で読んでて楽しかった。これからの刊行予定にはちょっとびっくりしましたが、果たして予定通りに出てくれるんでしょうか。そこは西尾維新先生の手腕に託すことです。
あ、それから傷物語アニメ化おめでとう。期待してます。
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まよチキ!3 [★]
まよチキ! 3 (MF文庫J) あさのハジメ 菊池政治 メディアファクトリー 2010-04-21 売り上げランキング : 27789 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
学園祭を控えて空気が沸き立つ6月。その熱気の中で俺は、ひとりの少女と出会った――。それも、登校時にバイクではねられるという衝撃の形で。宇佐美マサムネと名乗ったそいつは俺と同学年で、美少年執事こと近衛スバル(実は美少年ではなく美少女執事なんだが)のファンクラブ会員らしい。そして彼女は突然、俺との学園祭デートを申し込んできた! なんでもファンクラブ内の事情で、俺がスバル以外の人間と付き合っているという噂を流す必要があるんだとか。って、おい、俺はスバルと一緒に学園祭を回る約束をしちゃってるんだが……!? 大人気の学園執事ラブコメ第三弾!
1,2巻は普通だなあという印象で惰性で追っていたこの作品だったんですが、3巻はおもしろかった。
というかここに来て初めてスバルの男装設定がまともに生かされていた気がする。
新キャラの宇佐美はちょっと性格的な面であんまり好感持てなかったんだけど、むしろ結局ただの構ってちゃんじゃねえのとか思ったりしたんですが、1,2巻を通してジローとスバルとの間にちょっとしたスパイス的な立ち位置がほしかったのでこれは好都合だったと思います。
だからスバルがジローに嫉妬しまくって、挙句の果てには偽デートにも付いてくるという執着ぶりがかわいかったですね。実に女の子女の子してる場面だった。やっぱこの作品のヒロインはスバルで揺るがないなあ。
それよりもあのチャイナ服、スバルが女だとバレるのも近いんじゃないかという危惧が……。
デビル涼月や宇佐美も交えて、まだまだ色々と波乱がありそうだけども楽しめそうです。
だんだんあまりにも無理矢理な掛け合いもなくなってきたし。いい兆候。
ゼロの使い魔19 始祖の円鏡 [★★]
ゼロの使い魔 19 始祖の円鏡 (MF文庫) ヤマグチノボル 兎塚エイジ メディアファクトリー 2010-07-21 売り上げランキング : 23 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ド・オルニエールの屋敷では、ルイズとシエスタとタバサが才人をめぐって微妙な攻防を繰り広げる日常が続いていた。国はハルケギニアを滅亡から救うため、聖戦の準備を着々と進めていたが、才人は自分たちにエルフを倒す力があるのだろうかと疑問に思う。「ルイズは、そんな強力な魔法に耐えられるんだろうか……」しかし才人の懸念をよそに、ティファニアも虚無の担い手として使い魔召喚することになり、才人たちの屋敷へとやってくるが、ちょうどそのとき、襲ってきたエルフによって才人もろとも誘拐されてしまう。無敵のドラマティックラブコメ、砂漠編へ突入!!
まあ、まあ……才人は正しいよな、うん。
そこにおっぱいがまろび出んものなら、しかもハーフエルフの破格級の大きさのなら尚更、睡魔も吹き飛ぶもんだわな、うん。だから責めないよ。責めないけれど、ちょっとはそれに比肩しうるシエスタやアンリエッタの乳のことも思い出してあげてください。
というわけで久々のゼロ魔新作なわけだけれども、前回ロマリアによって明かされたハルキゲニアの真実には驚いたものですね。今回はエルフらとの聖戦に赴くため才人たちが色々と備えていたところに、虚無の担い手が揃うのを懸念したエルフたちが強襲。才人、ティファニアがエルフらの囚われの身となってしまいます。
そこでエルフにもエルフなりに「聖地」を守る理由があったり、人間に理解を示すエルフもいるんですが、やっぱり種族としては彼らにとって人間は相容れない存在のようで。まあ平気で記憶喪失や忘我の薬とか使おうとするしな。
まあそんな事情もありながら、他方では反対を押し切って才人たちを救出するチームができたり(コルベール先生は立場上いいんだろうかと思わないこともない)、またヴィットーリオの命によりワルドとフーケが動き出したりと思惑があちこちで錯綜し、盛り上がりも十分。今回はその基盤を作ったって感じかな。
それから忘れてはならないのが、デルフの復活ですね。お久しぶり。
個人的にはまだ早いんじゃないかなあと思ったり、実にあっさりだなとか思ったりしましたけど、デルフ自身も大昔のガンダールヴと関わりがありそうなんでタイミング的にはこれでいいのかな。なにはともあれまた才人とデルフ、或いはデルフに入れ知恵されるルイズが見れそうで楽しみですね。
しっかし、ティファニアのアプローチが遅すぎたなあ、と思ったのは私だけじゃないはず。
←『ゼロの使い魔18 滅亡の精霊石』の感想へ
カンピオーネ!Ⅶ 斉天大聖 [★★★]
カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫) 丈月 城 シコルスキー 集英社 2010-07-23 売り上げランキング : 348 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
祐理の妹・ひかりの身体をのっとったまつろわぬ神、斉天大聖・孫悟空。
日光の街を自らの王国へと変貌させる神に対し、羅濠教主との戦いで既に満身創痍の護堂に打つ手は!?
そして、ついにこの地に姿を現す第三の魔王、ジョン・プルートー・スミス。
冥王が護堂にもたらすものは勝利か破滅か!?
神と魔王が相討つ戦いがいま全てを薙ぎ払う!!
やべえちょっと待って今回めちゃくちゃおもしろかった。というか盛り上がりまくりだろ!
前回の引きが引きだけにかなり楽しみにしていたのだが、やはりこのシリーズはその期待以上のものをだしてくれる。カンピオーネという宿命を背負い、自分によくしてくれる女の子たちを「巻き込む」覚悟を決めた護堂が本当にカッコいい。あの女の子たちにいつも言い負かされていた彼はもう存在しえない。共に在る未来を誓わせ、従え、はべらせる――そう、草薙ハーレムここに布陣完成せり!! 主人公の、主人公たる、主人公の集大成みたいになった護堂さんはモノホンだぜぇ、おい!
前回からのおさらいをさらりとすると、中華のカンピオーネ・羅濠との戦いを経て、しかしひかりの体を借りて復活した斉天大聖・孫悟空は復活した。日光を暴れまわる孫悟空を止めるべく、一人の少年王と取り巻く魔女や媛巫女たちの総力戦が幕を開けるって感じの話ですかね。舞台はここ日本だけど、バトルのスケール的にはたぶん一番でかいんじゃないかなあ。
だんだんこの作者の神話薀蓄なくして「カンピオーネ!」とは言えない的な空気漂ってきてますけど、本当にそのとおりで、なんかもうキャラのセリフひとつひとつに置いても、そんなことをひしひしと感じることができるのだからすごい。本当にこの作者の専売特許なんだなあと思う。無駄に見せて無駄じゃないんだよなあ。そういう文章の空気って大事だよね。
バトルシーンは間違いなく白熱したのは明らか。孫悟空並び、猪八戒・沙悟浄VS護堂・羅濠教主(案外デレるの早かったな)・スミスの三対三はとても見ごたえのある戦いで熱い。
それもあるんだけど、やっぱりこの巻の見所はそんな「決戦準備」にあるんだと思います。
「少年」の権能を発動させた護堂が、エリカ・祐里・リリアナ・恵那を一人ずつめかけていくところが、カッコよくもあり、同時にサービスシーンだったなんて思わなかった。「剣の巫女」編でこの権能を体験しているエリカをはじめ、もうこれはらんこ……5Pといっても過言ではない。というか見開き挿絵がどう考えてもアレです本当にありがとうございました。
まあひかりを助けるところから、王としての振舞い方がらしくなってきた護堂さんだったなあと。いつもこういう強情さや魔王としての威厳に満ちあふれたと傲岸不遜な態度を取っていれば舐められることもないというのに。いや前述した通りかなり完璧な主人公なんですけどね、彼。
とにかく護堂無双が凄まじかった回だった。超盛り上がった。恵那が表紙にいる巻は神だな。
それでもやっぱエリカの本妻の座は揺るがないよなあw 「他所で女を作るならまず私にお伺いたてしろ」って大層なこと言うわw そんなエリカが私は大好きです。次回も超楽しみにして待ってます。
←『カンピオーネ!Ⅵ 神山飛凰』の感想へ
僕は友達が少ない4 [★]
僕は友達が少ない 4 (MF文庫 J ひ 2-22) 平坂読 ブリキ メディアファクトリー 2010-07-21 売り上げランキング : 15 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
夏休み明けに衝撃的な出来事があったものの、羽瀬川小鷹は相変わらず友達のいない学校生活を送っていた。一方隣人部では、夜空に触発されて他の部員たちまでイメチェンに挑戦したり、手つかずだった小鳩の夏休みの宿題をみんなで手伝ったり、BLアニメを鑑賞したりと、これまでどおりの残念で賑やかな日常が繰り広げられるのだった。しかし、一見前と変わらない様子の夜空が、たまに可愛い素振りを見せることが……。これはもしかして――デレ期? 一方星奈の父・天馬と小鷹の仲も深まったり――。大人気残念系青春ラブコメ第四弾、僕たちの熱く残念な季節は終わらない!
ついに幸村が男扱いされなくなったことに吹いた。
まあ中身はいつもどおりの残念さんたちのとりとめもない日常。けどおもしろさは大安定。
「盛り」の話が意外につぼった。たしかにあれは星奈しかできないが、「それはねえよ」って思わず声に出してつっこんでしまった。いや、ブリキ絵に起こすとすんげーかわいいんですけど、でも、でも、それはねえよ! 焼きそばとかセミの抜け殻とかさすがに吹いた。
あとは新キャラとしてマリアのお姉さんことケイトの登場。おいおい15でこのスタイルって化物かよ。
しかし中身はやはり残念だった。なんというか反抗期の娘に手を焼く、しかし好きで好きでたまらないという変態オヤジみたいなやつだった。見た目は、見た目はだけはあんなに綺麗なのに……。
でもってまあ星奈がエロゲのエロシーンを朗読したり、初瀬川家にマリアが家でしてきたり、王様ゲームしたりと隣人部のアホで楽しいかけあいを眺めていた。おもしろいなあ。幸村かわいいなあ。
さて隣人部のメンツには夜空と小鷹が昔なじみの仲だということを伏せたまま、次の爆弾が投下されたわけですが、まさか星奈まで昔なじみとか言うんじゃないだろうな。いや親父同士が仲いいからさ、勘ぐってしまうじゃないですか。
なにはともあれ次回も楽しみです。中身はいつもと変わらないんだろうがなw
←『僕は友達が少ない3』の感想へ
アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ [★★]
アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫 い) 伊藤 ヒロ kashmir 一迅社 2010-07-17 売り上げランキング : 628 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
『魔法少女禁止法』制定から10年。一切の魔法少女活動が禁止された世界で、引退を拒否して非合法のまま活動を続ける魔法少女がいた――。
気弱で女の子みたいな所のある少年・佐倉真壱は、彼女に助けられたことがきっかけで女装魔法少女となり、元魔法少女達を狙って起こる事件を追いかけることに……。
正義の力で悪を屠った魔法少女たち。
しかし討つべく敵は消えても、その強大な力は彼女らの体に未だ宿る。それは人間にとって脅威になるのではないか? というもとで「魔法少女禁止法」が制定された世界で、皮肉にも非合法に活動する魔法少女たちの物語であります。絶賛2期放映中のストライクウィッチーズで例えれば、ネウロイが完全消滅した世界でウィッチたちのいろんな能力や魔力はもしかして世界を脅かすんじゃねえの? ってことです。
正直、魔法少女全盛期世代と言うには若すぎる私ですが、この本の言ってることはあながち間違いじゃないんだよなー。通して読んでいて、キャラクターたちとは一歩離れたドキュメンタリー調で紡がれる物語はかなり暗澹としているなーと終始思っていたのですけど、なるほどたしかにこれで「魔法少女禁止法」がつくられるわけだ。
魔法少女という「前科」をうまく利用し、社会で優位な立場を得て幸せを掴むものもいれば、ベリーのようにずっと魔法少女に縛られて孤独な戦いに臨むものもいる。というか魔法少女という設定を置いておいて、非常に現実らしさがつきまとう作品だったと思う。人類にとって希望とも言える魔法少女も裏ではなんらかの事情に通じ、抱え、また或いは過度の戦いやプレッシャーに人の心を壊す者も出ていたというし。
常に「お茶の間から観るもの」だった魔法少女を、クローズアップしすぎて逆に精神ダメージを受けたみたいな、ある種衝撃が走る作品だった。人のイメージと真実がこうあまりにもかけ離れすぎててアレでしたね。まあ、なんともおもしろい着眼点でしや。さすが一迅社文庫やで。
萌神 [★★]
萌神 (一迅社文庫) 十文字 青 ま@や 一迅社 2010-07-17 売り上げランキング : 3425 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
人生はつまらない。
それがあたりまえだと思って生きてきた吉次。
だが、友人の“中佐”にそれではいけないと諭され、未だ知らぬ“萌え”を探求することに。
しかし、中佐に渡されたマンガ本や小説、アニメなどを見ても、なにも感じない吉次。
吉次には萌えがまったく理解できない。
ついに中佐はアドバイザーとして、萌えの精、もえるを召喚する。
果たして吉次は萌えを知ることができるのか……!? 第九高校で、君は萌えの神を見る。
十文字青著、おなじみの第九高校シリーズ第4弾。
今回はいつもより輪をかけてまったくなにがしたいのかわからなかったのだが、読み終わってみると不思議な読了感を味わせてくれるいつもの第九高校シリーズだった。うん、たしかに吉次にはなんらかのカタルシスが見て取れたかとは間違いないんだよね。
人生はつまらない。
そんなことを格言に、なにをしようにも無気力、無欲、無能の主人公・吉次。そんな彼の視点から切り取られる日常風景はたしかに殺風景他ならないものでした。そこに、親友の気の迷いによって召喚された「萌えの神」であるもえるが彼の無機質な日常に少しずつ変化を加えていきます。
吉次にしか見えないし触れないもえるは、女の子の行動や仕草から感じられる「萌え」を助長させる魔法めいた力を使い吉次と女の子のだれかをくっつかせようと尽力。一方吉次はそれを余計なお世話だと迷惑がっていても、止めるまではしないという無気力ぶり。流されるままにも程があるってもんです。
そんなこんなで3人の女の子とつながりを持つことになってしまった彼の日常がスタートです。まあそれで終盤辺りまではラブコメラブコメしていたのですが、今度はもえるの秘密に気づくと展開は驚くほどに変わる。一変、と称してもいいほどの展開は、なんと吉次がもえるを救うために三人の好意にもなりふり構わず「萌神」の住む異世界に旅立つというもの。
命の恩人とも言えるもえるを救うべく、「人生はつまらない」とあれほど嘯いた自分を変えるために、一心不乱に打ち込む姿はまさに主人公ではありませんか。あの無気力、無欲、無能の彼はいずこへ行ってしまったのでしょう。
正直言って超展開です。なんでいきなり舞台が異世界ファンタジーに変わって修行してんだこいつってなりました。でも、でも、この爽快な読了感はたしかな青春モノなんだと思います。十文字青でしか書くことができない、どこか心に訴える一冊だった。
オススメはしないけど、興味があれば是非。
←『絶望同盟』の感想へ
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅢ<中> [★★]
境界線上のホライゾン〈3・中〉―GENESISシリーズ (電撃文庫) 川上 稔 さとやす (TENKY) アスキーメディアワークス 2010-07-10 売り上げランキング : 243 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
仏蘭西(フランス)領のIZUMOにて動き出す各国と個人の複雑な関係。その中で武蔵が取る選択とは? そして彼らが向かう先に、それぞれ待っているものとは?
中世の日本と世界各国が同居する学園ファンタジー世界“極東”を舞台に繰り広げるGENESISシリーズ6巻目!
ミトツダイラのカーチャン、および人狼女王がパねえ!
いやなんかもう仏蘭西の副長とかやってるし、一児の母のくせに妙に若々しく振舞う少しイタイ人だったりするのですが、「人狼女王」の称号は伊達じゃないんだなあと思いました。人狼女王とその夫によるミトツダイラが生まれるまでの馴れ初めシーンは18禁だったけどね。というか! ミトツダイラとその母親である人狼女王のおっぱいのサイズが親娘だと思えないほど違いすぎて……。ミトツダイラはいつまでもタイラなのね……。
この人狼女王により武蔵の総長であるトーリが誘拐され、ミトツダイラ・点蔵・ナイト、そしてメアリの4人がその救出に向かうところから始まります。中なのに800ページもあるってどういうことなの。
その他マクデブルク暫定市長とシロジロの土下座バトルだったり、M.H.R.R.とK.P.A.Italiaが戦争をおっぱじめたりも。正直あの土下座バトルはとてもアホとしか思えないんだけど、当人たちは至ってマジメなのがシュールすぎる。いやこれは読んだ人しかわからないんだけど、というかなんでそんな流儀があったりするんだw とかいうつっこみが絶えない。
それから総長不在で副王であるホライゾンがその任を一時請け負っているのですが、ホライゾンのゴリ押し理論がすごすぎる。言ってることは分からなくもないんだけど、でもむちゃくちゃだw
あとメアリの箱入りっぷりがすごい。武蔵の汚れた連中なんて物ともしないあの言動。さすがや、さすがメアリさんは格が違うぜ……! こんなデキた奥さんをもうゲットしてる点蔵マジもげろ。
まああとはいつものごとく登場人物も増え続け、物語としてのひとつの節目も見えてきた感じですが、下ではどうなるかまだお楽しみってことで。
←『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅢ<上>』の感想へ
ヴィークルエンド [★★]
ヴィークルエンド (電撃文庫) うえお 久光 redjuice アスキーメディアワークス 2010-07-10 売り上げランキング : 292 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
生まれてくるすべての子供が先天的な“欠陥”を持ち、『サプリ』と呼ばれる補助剤の助けがなければ感情を制御できなくなった近未来。
仲間とともに《ヴィークルレース》に興じる少年、羽鳥カナミは、ある夜、不思議な少女と出会う。少女の名前は出雲ミクニ──《新世代》と称される歌姫との邂逅は、羽鳥になにをもたらすのか。レースの先に待ち受けるのは、栄光の未来かそれとも──
うえお久光が贈る青春爆走劇(エクストリーム)!
シビれた。まさしくエクストリームだ。この疾走感は何物にも変えがたい。
というか「紫色のクオリア」といい、うえお久光は若者の感情とその変化、そしてそれにちなんで移ろう人間関係の変化を描くのが限りなくうまい。如才がないとも言っていい。「ヴィークルエンド」というこの作品もうえお久光でしかなしえない物語だと思った。
感情に欠陥を持ち、ある種の「共感覚」を持ち合わせる子供たちが生まれるようになり、その子供たちは自分に適合する「サプリ」と呼ばれる薬で感情を調節するようになった世界観で、逆にその「共感覚」を利用してレースをする若者たちの爆走劇である。
高校に通いながら少数精鋭のレースチーム「アンパサンド」の実質マネージャーを担う主人公・カナミを始めとするキャラクターたちは、世界観通りの感情の欠落を持って生まれた子供たちなのですが、とくにそれが恥だとは思ってないんだよねこの人たちは。たしかに普通の人間とは少しだけズレてはいるんだけど、彼には彼らなりの世界があることがとても印象的だった覚えがある。
そして「レース」を通じ、新世代の歌姫と謳われるミクニと出会い、自分にはなにが為せるのか、なにを為し遂げることができるのか、の自己証明の物語だった。カナミの考え方は終始一貫してるのだが、それがこんなにも『熱』を帯びる物語になろうとは。かなり好きなキャラなんだけど、あの全裸がなければ最後までクールだったのになあ……。
カナミと相対するような存在であるミクニの存在も魅力だった。
彼女は欠陥によって人の感情を読んで真偽を暴くという一種の読心術的なチカラを持っているのですが、彼女の考え方はまたうなずける部分もある。ミクニはそのチカラのおかげで世界のなにが正しいのか、正しくないのかを見失っていました。歌うことにもさめていた彼女が、カナミと出会ったのはどこか運命めいたものがあったのかもしれません。
他に例を見ないような作品で、とても興味深く読めました。物語に浸るのは少し遅れたけど、久々に充実した読書を感じた一冊だったなあ。オススメ。
多摩湖さんと黄鶏くん [★]
多摩湖さんと黄鶏(かしわ)くん (電撃文庫) 入間 人間 左 アスキーメディアワークス 2010-07-10 売り上げランキング : 104 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
Q:年上のおねえさんは好きですか?
A:はい、俺は大好きです。
二ヶ月前から付き合いはじめた多摩湖さんは、年上だけど下級生という大人な女性だ。
そんな素敵なおねえさんと、エロいゲームを密室でプレイする、二人っきりのカードゲーム研究会の魅惑の日々を描いたのが本作である!(でも本当にそれだけなんだよなあ)
おっと。いちおう断っておくけど、多摩湖さんと俺は、決してキャッキャウフフなバカップルじゃない。二人だけのゲームにいそしむ変態カップルだから。……いいのかそれでー。
なにこの変態バカップル
入間人間の新作なんですが、ずっと学年が下のお姉さんこと多摩湖さんと彼女へ密かに想いを寄せていた黄鶏くんの二人がいちゃいちゃするだけの話だった件。
本当に多摩湖さんと黄鶏くん以外にキャラが出てこないし、基本ずっとこの二人が多摩湖さんが考案した変態性だけ重視した謎のゲームをやり通すだけだし、というか全然羨ましくならないのがすげえ。電波女は丹羽くんにぐぬぬ……ってなるのにw
というかなにがすごいってこの二人の「ヤることのヤってなさっぷり」がすごい。
いまどき中学生でもアレるのに、この二人は手すらろくに繋いだことがないっていうじゃないですか。なのに、なーのーにー、なんだよこのバカゲーはw 一晩で考えてくる多摩湖さんも多摩湖さんだけどさあ。お互いに欲望に忠実なのはよくわかりました!
なかでも「キスババ抜き」の威力はやばい。というかマジこれどっかのカップルが真似してもおかしくない。いや私自身もできることだったらマネしたいし……。腋とか眼球にキスとかすんげえエロイと思うんですよー。
それにしてもこの二人の掛け合いの糖分濃度が高すぎる……シリーズ化したら読者はどうなってしまうんだ。
オオカミさんと○人間になりたいピノッキオ [★]
オオカミさんと○人間になりたいピノッキオ (電撃文庫) 沖田 雅 うなじ アスキーメディアワークス 2010-07-10 売り上げランキング : 215 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
最近彼女が冷たいとお悩み中のピノキオ君。そりゃお前が変態だからだよ! とのりんごさんのツッコミで真人間を目指すことになり……。当然、その矛先は最近すっかり「紳士」づいてきた亮士くんにも向かうわけでして。亮士くんとピノキオ君は二人して、真人間になるというどうしようもない誓いを交わすのだが!? まぁ、そんな面白い展開を、りんごさんが放っておくわけがないのです。
さらに、おおかみさんが恋愛について、子供たちにしみじみと語るという、ありえなそうなお話も収録。男を見る目は重要だと、偉そうにおっしゃっていますが、アナタ。亮士くんがアリだと思っている時点でヤバいかもですよ。おおかみさん、すっかり丸くなっちゃって、もう。
こりゃ、デレるのも時間の問題か!? いやいや、これからひと波乱ありますよ!!
たとえアニメが始まっても原作はいつもどおりすぎる。
いやもう宇佐見と田貫さんがヤっただのデキただのところは、正直ちょっと引いちゃって「ナニコレ」状態だったんですがまあ常識的に考えて勘違いエンドに決まってますよね! まさかの腹ボテエンドに全国のオオカミさんファンが震撼するところでしたよ!
いやしかし宇佐見と田貫さんの仲がここまでいいとは思わなかったし、カマの田貫さんがまさかこんな根性持ってるとは思わなかった。ていうか宇佐見って意外に苦労人だったんだよな。もうそんな背景忘れそうだったよ。なんだかんだでお似合いなカップルなので、お幸せになればいいですねえ。
さて一方このシリーズの本名カップルこと亮士くんと涼子さんは、白雪さんちのガキどもにいじられるという不遇っぷり。ガキどもに完全に舐められている亮士くんが不憫でならないんだけど、あのヘタレぶりでは仕方ないのかなあ。でもいくらガキでも高校生にタメ口利くってあるのかなあ……なくはないか。
まあ最後にはバシッと活躍してガキどもの見る目も変わるし、オオカミさんとの絆も確認することができたし、一件落着ってことでいいんでしょうかね。
それにしても涼子さんが自分で「相当男運がない」とか言うと重いなあw
さて、このシリーズも次が最終巻らしいです。涼子さんと亮士くんがどういう結末……いや、どのような甘甘べったりエンドを迎えてくれるのか見守ってあげようじゃないですか!
←『オオカミさんとおかしな家の住人たち』の感想へ
零崎双識の人間試験 [★]
零崎双識の人間試験 (講談社ノベルス) 西尾 維新 take 講談社 2004-02-05 売り上げランキング : 3693 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「零崎一賊(ぜろざきいちぞく)」――それは“殺し名”の第3位に列せられる殺人鬼の一族。その長兄にして切り込み隊長、“二十人目の地獄”にして奇怪な大鋏“自殺志願(マインドレンデル)”の使い手、息をもつかせぬ波乱の向こう側に双識を待つものは……!? 新青春エンタの最前線がここにある!
戯言シリーズの番外編、零崎一賊に視点を当てた人間シリーズもついに読み始めました。
あんまり順番関係ないらしいんだけど、まあ順当に刊行順に読んでいこうかなという次第です。
相変わらずクセの強いキャラがたくさん出てきますが、中でも普通の女子高生のはずの無桐伊織が一番の異常者なんじゃないかということを考えてしまった。というか終盤までいくと随分変わるよなこの子。性格はまあ一貫してるんだけど、なんなんだろうね。
あとやっぱり人識くんは最高のキャラだなあと痛感した。
ところどころで例の「あいつ」をにおわす表現もあったことだし、実はこんときから「あいつ」のこと結構気にしてる人識くん萌え。
あとは零崎一「賊」の本当の意味がわかった気がしました。
双識さんいい兄貴だったなあ。限りなく変人の類だったんだけど、終盤になってわかる家族の長兄としての振る舞いが無性に涙を誘う。
アカイロ/ロマンス 少女の鞘、少女の刃 [★★]
アカイロ/ロマンス―少女の鞘、少女の刃 (電撃文庫) 藤原 祐 椋本 夏夜 アスキーメディアワークス 2008-08-10 売り上げランキング : 226926 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
八年前、霧沢景介の姉は失踪した。
二年前、灰原吉乃の親友もまた、同じように忽然と姿を消した。
似通った傷を持つ吉乃に親近感を持っていた景介は、未だ塞ぎ込んだままの彼女に対して昔の自分を見、どうにかしてやりたいと思う。
しかしそんなふたりの前に、街に潜んでいた異物が姿を現す。
人間ではない 『一族』── その頭首の娘、枯葉。
彼女が連れてきたのは、運命か、それとも悲劇か?
『レジンキャストミルク』 のコンビが贈る伝奇ファンタジー、ここに開幕!
私が「レジンキャストミルク」を絶賛して一年、ようやく次のシリーズに手を出すときがきました。
いや、まあ別にもったいぶっていたわけではなくてただ単にタイミングが合わなかっただけなんですけどね。
そしてレジミルよりも一層黒くなってるんだけどどういうことなの。ていうか、いきなり重いなー。いやまあこれが作者の作風ってのは十分理解していたつもりでしたけど。
にしても人間関係のどんでん返しはいつも通り救いないな。
口絵見た時点で「この中で誰が敵になるんだろうなー」とある程度構えて読んでいたのですが、それでも来るとびっくしりしますねやっぱり。
というかですね、枯葉と吉乃の関係がすごい。ていうか、読んだあとにこの表紙見たらリアルに「うわあ……」って呻いちゃったからね。枯葉には非常に美しい生き様を見せられたのですが、本当に救いようのない展開だった。しかも敵対した子は、吉乃の親友だった体使ってるしさ。大親友でいたはずだったのに、死んだらその当人の体同士で敵対するってどんだけ……どんだけ黒いんですか……。それを考えるとものすごい凹みそうだった。
そういえばレジミルの主人公と違って、今作主人公の景介は異能を持たないんですね。
そのうち今回のあの枝だったり、なにか武器を手に入れるんでしょうが、色々な意味で次の展開が楽しみです。時間が空いたときにでも消化していきたいと思います。
レンタルマギカ 白の魔法使い [★★]
レンタルマギカ 白の魔法使い (角川スニーカー文庫) 三田 誠 pako 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-07-01 売り上げランキング : 326 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
魔術決闘(フェーデ)の末〈銀の騎士団〉と友好関係を結ぶことができた〈アストラル〉。いつきたちはロンドンの地で次なる行動に出る。〈協会〉の副代表ダリウス・レヴィから、対策結社の権限を得ること。そして、かつて自分の右目で育まれていたあの「紅い種」を元に戻す儀式を行なうことだった。しかし〈螺旋なる蛇(オピオン)〉の〈王冠(ケテル)〉の座(セフィラー)を名乗る少女が現れ、〈協会〉と激突寸前に!!様々な思惑が重なり合うこの事態にいつきは一石を投じる!!
ちょっと待て! これは本当にあのいつきなのか!?
ってほどにいつきの策士っぷりがすさまじい。前回も成長したなあとは思ったけど、まさかここまでくるとは予想だにもしていなかったぞ。さらには<銀の騎士団>とのフェーデすら布石に過ぎないとか先ゆく展開にまったく予想がつかなくなってきたぞ。そもそも、いつきのやり方は他の社員を通していないことが多々あるけれど、<アストラル>のメンバーもちゃんとそのいつきの成長っぷりに合わせて適応しているんだなあ。っていうか最初は敵対していたはずのユーダイクスまで認めれば、それもそうなのか。
さていつきは<アストラル>を率いて、<銀の騎士団>との決闘を経て協会のナンバー2ことダリウス・レヴィに<螺旋なる蛇>についての核心をつく。重ねて言うが、いつきが毅然として目上の相手に交渉を持ちかけるなんて1巻を読んだときはだれが思っただろうか。ヘタレでビビリ、なし崩し的に社長になったはずのあのいつきが、ですよ。
そして終盤は<螺旋なる蛇>のメンツもほぼ一堂に会するという異常事態に。協会との正面衝突寸前で今回は終わったけれど、いつきの見据える先はどうやらまだ先があるらしい。なんなんだ。彼の急成長はいったいなんなんだ!
物語のスケールも大きくなり、そろそろ佳境が見えてきそうなこのシリーズですが、盛り上がりはまだまだ止まりません。展開も読めないし、やっぱりレンタルマギカはおもしろい。本当にそう思う。
←『レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い』の感想へ
ともだち同盟 [★★]
ともだち同盟 森田 季節 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-06-26 売り上げランキング : 35301 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
千里、朝日、弥刀。二人の女子と一人の男子。三人の高校生はある誓いを交わし"ともだち"になった。しかし、その「世界」は朝日が弥刀に告白したことで揺らいでいき、ある日……。新世代青春小説の旗手、誕生!!
「ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート」「原点回帰ウォーカーズ」そして同日に刊行された「不堕落なルイシュ」の作者で知られる森田季節先生の初単行本です。気づいたら単行本買うほど好きな作家になってしました森田先生。
「原点回帰ウォーカーズ」以降、独特の世界観と突飛なキャラたちで数いるラノベ作家でもかなり個性的な作品を描いてきた森田先生ですが、この作品はどっちかと言えばデビュー作の「○○・ビター・マイ・スウィート」のほうが近い感じ。爽やかではなく、かといってシリアスに過ぎず、独特なダーク系青春小説だったかと思います。
捉えどころなのない自称魔女・千里、その自称魔女に縛られる幼なじみ・朝日、そして女顔になよい体に悩む弥刀の、どこか世の中を斜に構えた二女一男による奇妙な友達関係。
印象としてはとにかく終始一貫、自称魔女である千里の存在感がすごいです。
彼女が契る「ともだち同盟」を中心として物語は進んでいきますが、いつまでも毒のように朝日と弥刀の思考に居座る図々しさと、いつも冗談を交えながらもその深慮遠謀たらん振る舞いは、まさしく魔女でした。こんな人間実際にいたら嫌ですが、変にリアリティのある冗談をかましまくるから。
そして人間関係の移ろいがまた。限りなくドロドロしてると思うけど、読了感はなぜかスッキリはっきりしているんだよなあ。やっぱり森田先生はこういう作風のほうが合ってる気がすると思うんです。
というわけで、ビターマイスウィート好きな人はたぶん好きになれると思います。
まあハードカバーだから手が出しにくいのもあるっちゃあるんですがね。
夏本番です
いよいよ夏本番ですね。いかがお過ごしでしょうか絵空です。
もうコミケのカタログも売られ始めた時期で、いよいよ来るイベントに近づいてきたなーという感じですね。またたくさんの人にお会いするかもしれないんで、そんときはよろしくお願いします。今年の夏コミは買い物を少なくしたい……。というかそうならざるを得ない……!
とりあえず最近は東方インストを作業用BGMにすることが多くなってきたんで、ゆったりとしたアレンジがうまいサークルなんかを緩く募集しております。当方そっちにはあまり詳しくないので。
あとはいいかげん車の免許も進めないとなー。
【2010年6月度三ツ星ラノベ】
アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋 (電撃文庫) 川原 礫 HIMA アスキーメディアワークス 2010-06-10 by G-Tools |
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ネガ・ネビュラスの転機となるお話。黒雪姫はやっぱカッコいいよ
境界線上のホライゾン2〈下〉―GENESISシリーズ (電撃文庫) 川上 稔 さとやす アスキーメディアワークス 2009-07-10 by G-Tools |
境界線上のホライゾン〈3 上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫) 川上 稔 さとやす (TENKY) アスキーメディアワークス 2010-06-10 by G-Tools |
感想⇒[Ⅱ下/Ⅲ上]
読み始めるまでは手が出にくいんだけど、手を出すとめくる手が止まらないんだよなー。超熱い
世界平和は一家団欒のあとに〈10〉リトルワールド (電撃文庫) 橋本 和也 さめだ 小判 アスキーメディアワークス 2010-06-10 by G-Tools |
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せかだんついに最終巻。軋人が最後に男を見せます! 柚島さんとお幸せに!
空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫) 御影 瑛路 鉄雄 アスキーメディアワークス 2010-06-10 by G-Tools |
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色々と誤認させられてすっかり作者にしてやられてしまった。タイトルの意味もわかってきたよ
【二ツ星】
ココロコネクト キズランダム (ファミ通文庫) 庵田 定夏 白身魚 エンターブレイン 2010-05-29 by G-Tools |
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稲葉と青木のカッコよさが異常。恥ずかしげもないドストレートな青春のカタチ!
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc4 (ファミ通文庫) 田尾典丈 有河サトル エンターブレイン 2010-01-30 by G-Tools |
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VS「エターナルイノセンス」の主人公! 武紀がヒロインを寝取り返す!
六百六十円の事情 (メディアワークス文庫) 入間 人間 アスキーメディアワークス 2010-05-25 by G-Tools |
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「カツ丼は作れますか?」という地域掲示板の書き込みから始まる青春群像。入間作品の中でもとても読みやすかった
聖剣の刀鍛冶<9>(MF文庫J) 三浦 勇雄 屡那 メディアファクトリー 2010-05-22 by G-Tools |
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どうしようもなくセシリーがヒーローだった
蒼穹のカルマ5 (富士見ファンタジア文庫) 橘 公司 森沢 晴行 富士見書房 2010-06-19 by G-Tools |
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表紙は突き抜けすぎるのに実はいい話。しかし次回のインパクトはどうなる
電波女と青春男〈5〉 (電撃文庫) 入間 人間 ブリキ アスキーメディアワークス 2010-06-10 by G-Tools |
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最近青春糖度が高すぎて丹羽くんへの嫉妬がやばい
生徒会の八方 碧陽学園生徒会議事録8 (富士見ファンタジア文庫) 葵 せきな 狗神 煌 富士見書房 2010-06-19 by G-Tools |
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まさかの枯野ルートかと思いきや普通に深夏かわいいよ深夏に
以下は読書メーターから6月の読了本。
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc5 [★★]
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc5 (ファミ通文庫) 田尾 典丈 有河 サトル エンターブレイン 2010-05-29 売り上げランキング : 14354 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
主人公・真田正樹はこの世界を去った。愛すべき日常を取り戻し安堵する俺こと都筑武紀だったが、その時はまだ、気づいていなかった。この事件が、新たなイベントへのトリガーだということに……そして、咲が誰よりも傷付いていることに! 〈世界改変〉による過ちに苛まれる彼女に俺の声は届くのか? 事態は最悪の結果に向けて加速していく──。選択肢無限の真世界を奔走する、青春ADVノベル、待望の第5弾!
読み終わるたびにすげえすげえ言ってるけど、本当にすげえんだよこれが。
まさかここまで物語を広げるとは思わなかったし、毎度毎度着眼点がおもしろいんだもの。飽きない。どう風呂敷を畳むんだろなー。
今回の咲の悩みや傷って、女の子としては当たり前の反応だと思うんだけどどうなんだろうか。要するに「私もう綺麗な体じゃないの……」ってことだよね。かなり曲解だけどだいたい合ってると思う。
というか本来なら、エターナルイノセンスのヒロインたる理恵、春海、夏海も正樹にべったりだったわけだから、咲と同じような感情をいだいてもいい気がするんだけど、そのお鉢は彼女に回ってしまったわけだ。
そして彼女の苦悩は自身を追い詰め、この世界を去るという選択肢をとった咲。フェアリーテイルシステムによりエターナルイノセンスの中に還ってしまった彼女を連れ戻すために、武紀たちはついにゲームの世界に乗り込むことに。これが本当のギャルゲヱの世界へ、ようこそ!
いやあでも武紀の熱いけど声に出すのは恥ずかしいセリフのオンパレードには相変わらず慣れないw けどいままでヘタレだった彼に比べれば、とても変わっているなあと思います。最初こそ成り行きと願望で彼女たちを具現化させた武紀だけど、いまではちゃんとその責任を自覚しているし、なによりもヒロインたちに常に誠実でいられるのがカッコいい。彼のエゴであるには違いないが、嫌いじゃないぜ。
あと咲を連れ戻すところで理恵がぶち切れたのは意外だった。けど、すごい言うことは正しいなあ。
さてフェアリーテイルシステムについても少しずつではあるものの明かされてきていて、話が進んでいることが実感できます。言っていることの半分くらいは理解できないけれど。けれど武紀たち「設定者」ではなく、違った立場でフェアリーテイルシステムを解析する人物が現れたのはちょっと意外。都合のいいコネクションだなあと思わないこともないけど、物語の進行をスムーズに行う都合上それを咎めるのはお門違いかなー。
そして我らが高橋愛子もヒロインヒロインしててとてもよかったですね。男前なのにかわいいって反則だよなー。6月にでた「シルバーバレット」は彼女がヒロインを飾るみたいなので早く読みたいです。
咲と理恵も晴れて「対等」となり、今後の動きやフェアリーテイルシステムについても気になるところです。
←『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc4』の感想へ
えむえむっ!9.5 [★]
えむえむっ! 9.5 (MF文庫J) 松野秋鳴 QP:flapper メディアファクトリー 2010-06-23 売り上げランキング : 518 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「M」な体質をなんとかして治したい砂戸太郎は「生徒たちの願いを叶える」という第二ボランティア部の美少女部長、石動美緒のハチャメチャな治療法のせいで、むしろ深みにハマっていく日々を送っていた。――ついにこの日が来てしまった。太郎たちの前に現れた「ボランティア部」。第二ボランティア部の破天荒な活動のせいで迷惑をこうむっているというボランティア部は、部の改名を要求してくる。しかし美緒は断固拒否。そして互いの部の名前を賭けた仁義なき対決が幕を開けるのであった――。ミニ短編や、帰ってきた花片未依など、見どころ満載の特別編!!
美緒様がついに太郎にデレ、挙句嵐子にも堂々と略奪を宣言した前回、そして今回の短編集は新キャラも投入と。
いやしかしこの「ボランティア部」の部長さんはいいキャラしてるなあ。すんげえ変人には変わりないけれど、これはこれでこれからも出番がありそうなので嬉しいところ。弱さを人形との対話で補うってちょっとメンヘル入ってるけど、こういう子嫌いじゃないですよ! むしろ好きですよ!
まあ短編集だろうが、美緒様が太郎にデレようが、やっていることは基本変わらないんですよね。実に変態だ。
今回も頭を空にしてサクサク消化することができ、とても楽しく読めました。間宮姉妹の話は本当にギャグだったなw
そして店長ネタは毎度タイムリーだな。アズにゃんかわいいよアズにゃん。ペロペロ。
あと余談ですが砂戸親娘のアニメキャストが大原さやかと阿澄佳奈という実に俺得な配役で、俄然楽しみになってきました。アスミス声であんな変態が動くとなるとマジ楽しみでならない。
←『えむえむっ!9』の感想へ
不堕落なルイシュ [★]
不堕落なルイシュ (MF文庫J) 森田季節 伊東ライフ メディアファクトリー 2010-06-23 売り上げランキング : 43881 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「兄さんは無価値です。まるで犯人のわかっている推理小説。まるで砂漠の中の船。まるで諸葛孔明の退場した後の三国志。まるで穴のあいたコン○ーム。それから――」
優等生で名門の出である神倉ミタマは、心優しい同級生・贄川那智に恋をしている。しかし、ある日那智は足に重症を負ってしまい、この社会の決まりによって「処理」されることが決まってしまう。那智を救うことのできる唯一の手段「弱者保護権」。その権利を持つ姉・珠花に会うために、妹・涙珠の協力を得て家を飛び出したミタマだったが、珠花はしばらく見ないうちにとんでもない人物になってしまっていて――。
よくわからないけど、森田季節著作と言えば「なるほど」って返ってきそうな作風にはかわりなかった。
人が死なない世界で、功績を残さないと齢60で「処理」されてしまうような割とシビアな設定の中、どこかズレた人物たちが織り成すのは、とんでもなく真っ当な愛の物語だった。神倉の家族愛、那智との恋愛、それがもう根底に横たわっているので、どういう過程を踏もうが最後には直球な愛の物語になりそう。
ただ凄まじい勢いはあるかもしれないけれど、いまだ終着地点が見えないのでなんとも判断に困るのが現状って感じですかね。これもうちょい尺長くして1冊にまとめられなかったのかな。こういうの変に続くとだれる気がするんだよなー。ハッキリと好みが分かれそうな突っ切ったキャラ造形だし。
ついでに言うとラノベらしくない感じがした。
前述したとおり結構シビアな設定を色々と感性がブレまくったキャラによって見せられるので、人の見ようによってはかなり浮いてしまうような気がするんですよね。いま数々の学園ラブコメモノでアニメ化作品を輩出し、勢いに乗りまくっているMFからこういうのが出るのは珍しいと思います。個人的にはそういう意味合いでは森田先生の作風はかなり貴重だと思います。同日に出た単行本の「ともだち同盟」を買ってしまう程度にはファンですし。この作品だって2巻も出れば読みますし。
あとこれは至極どうでもいいのですが、私のHNとこの作品のヒロイン(涙珠じゃない方)の名前がかぶってて、非常にもどかしかったです。
世界の危機はめくるめく!5 [★]
世界の危機はめくるめく!5 (ファミ通文庫) 佐藤了 藤真拓哉 エンターブレイン 2010-02-27 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
神様に貰った"スカートめくり"の能力で世界の危機を救ってきた俺、真吾の次なる試練は──「ボクは、この穢れた世界を滅ぼす魔法少女なんだ」って誰? 光夫につきまとうこの少女、なんでも常に魔法少女の衣装で有名な変人らしい。この子が今回の"危機"? と思いきや小学校の近くで魔神を封じた石が見つかる。一方、失踪していた光夫の父親が現れたかと思ったら、光夫の同級生が行方不明に! 全ての謎は繋がっている!? 非日常系ラブコメ、急転の第5弾!!
めくるめくの感想は随分ご無沙汰になってしまったのだが、ちゃんと覚えているもんだなーと我ながら思う。
さて今回はバリア能力を持つ小学生・光夫くんに着眼したお話です。境遇からこの年でも妙に達観した感性を持ってしまったがゆえにクラスでは浮いている彼ですが、そこに世界を滅ぼすという命を受けた魔法少女と自称するクラスメイトの女子が現れてさあ大変。穂香の世界危機レーダーは反応しないし、どうなっちゃうの! 的な。
結論から言えばなかなかハッピーエンドでした。いくら人生に達観しているとは言えやはり光夫は小学生です。年相応の悩みだってあるんです。そんななかで彼の初恋がああいう形で終幕してしまったのは、なかなか残念でしたね。そして家族ー特にずっと失踪していた父親との確執も取れ、彼もまた一回り大きくなった気がします。
そして「県」の町の秘密にもどんどん核心を付いている感じ。この作者は伏線を小出しし、大きくな伏線に繋げるのが巧いなあと感心してしまいます。この町と世界の危機の因縁は、いよいよ次回に大きく取り扱われるらしいのですがまだ読んでないんだよな……。
そして真吾のスカートをめくる能力は、ついに山肌もめくっちゃったかー。
←『世界の危機はめくるめく!4』の感想へ
スクランブル・ウィザード7 [★★]
スクランブル・ウィザード7 (HJ文庫) すえばしけん かぼちゃ ホビージャパン 2010-07-01 売り上げランキング : 233 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
力強化を目論む伊蔵の策略により身動きが取れなくなった月子と十郎。しかし、直接的あるいは間接的に月子から影響を受けた人間たちが、彼らを助けるために行動を起こす。孤独な戦いではなかったことに勇気づけられた二人。月子は伊蔵と、十郎は能勢との対決にそれぞれ挑む――。“魔法士”をめぐる一大群像劇は、ついに感動のクライマックスへ!
まさか最終巻とは思わなかったど、余韻も素晴らしい大団円でした。
それにしても月子、ホントによく頑張ったなあ。この物語で一番成長したのは間違いなく彼女でしょう。よかった。
思い返せば、最初はなんでも笑顔でごまかし、感情を押し殺した人形のような子でした。
しかし彼女を取り巻く環境は一年という間に様々な逆境を通じて激変します。魔法士ではなく一人の人間として、頼ること、求めること、そして向き合う心を学び、弱冠12歳とは思えない成長ぶりです。自分を陥れた祖父相手にでさえこうなんだから、まあお人好しと言えばそうなんだけどね。
なぜ、月子がここまで成長できたか。それは彼女自身の心の強さもありますが、その根幹となるのはたくさんの大切な人たちだと思います。
そして逆境を乗り越えたり、友人を励ます子供たちに倣うように、大人たちも物語を動かします。
能勢は結局最後までよく分からないやつでした。もしかしたら十郎と再びコンビを組んでくれるのかなー、という期待もあったんですが、それはもういまさらって感じですよね。この二人の戦いは避けられないものだったので、ヒヤヒヤしながら読んでいました。けれどこんな「殺し=快感」という間違った感情を持った殺戮機械のような能勢でも、もしかしたら誰かに止めてほしかったのかな……とは思います。
でもマクスウェルとの戦いよりはこの二人がぶつかるところが熱かったかな。言わば宿命でしたからね。
でもってすべてが終わった4年後にフェードアウトするわけですけども、こういう演出も嫌いじゃありません。
晴れてここに正式に年の差カップルが誕生したわけです。本当に幸せになってもらいたいものです。
ついに終わってしまいましたが、いままでの伏線もキレイに回収してとても完成度が高い物語だったと思います。年の差カップルよ、永遠に幸あれ!
←『スクランブル・ウィザード6』の感想へ
神明解ろーどぐらす [★]
神明解ろーどぐらす (MF文庫J) 比嘉 智康 すばち メディアファクトリー 2010-03 売り上げランキング : 5725 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
小学・中学と学校のすぐそばに住んでいた池田十勝は、いつもクラスメイトたちが下校時にあった他愛ない話をするのにまじれず、疎外感を味わっていた。そんなわけで遠くの高校へと進学した十勝は今日も、女子ばかりだけど曲者ぞろいの下校友達と一緒に校門を出るのだった……。くだらない話をしながら道草する! ひたすら無意味でフツーな下校を満喫したい、そんな十勝のアフタースクール・ライフ!! たぶん、きっと、ラブコメです!!
またしても駄弁り系なのだが、これは駄弁りでも「下校風景」に着目した新ジャンル!
はがない、生徒会、GJ部(これは未読だけど)など部室に引きこもってぺちゃくちゃするあれではなく、ちゃんと行動も伴えば場所も変わる。言わば、インドアのアニオタとアウトドアの鉄オタくらいの違いがあります。というかこれ読むとすげえ懐かしい気分になってくる。カバン持ちじゃんけんとかやったやった。
下校に対して強いあこがれを持つ主人公・十勝の気持ちはわからないけど、そういう境遇だったらそうなってもおかしくないよなーとは思いますね。通学1分とか、友達のたまり場になったりするしな。いやでも高校は近いほうがいいよなーと思ってたクチですがw
そんな彼の下校を取り巻くのは3人の美少女なわけで。なぜ男がいないんだ……リア充め……。
ちょっとネガティブな千歳、あたし超かわいいとか抜かすグラマーナルちゃん丹下、ロリ系天才写真家の咲、というようにまさに選り取りみどりです。ちなみにこの中だったら丹下ちゃんが好きです。マジ自分可愛いとか言って男どもを手玉に取る姿勢万全の彼女かわいすぎるでしょう常識的に考えて。そんな姿勢の裏では、ちゃんと努力も怠ってないし、意外に熱いキャラなんじゃないかなあと。しかもスタイル抜群だぜ。文句ねーよ。
でもキャラとして一番強いのはやっぱり千歳だよなあ。こんなネガティブな子そうそういないぞw 国語辞典の意味を拡大解釈して暴走しちゃうような女の子ですが、どこか放っておけないような子です。でもこういうやつウザイって思う人多そうだな。
ちなみに「ろーどぐらす」ってなんだろうって読んでる間ずっと思ってたんですが、「道草」ってことだったんですね。
IS<インフィニット・ストラトス>4 [★]
IS(インフィニット・ストラトス)〈4〉 (MF文庫J) 弓弦 イズル okiura メディアファクトリー 2010-03 売り上げランキング : 1029 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
8月、夏休み開幕! 今回は『女の子たちの夏休み編』! それぞれ女の子の視点からつづるある夏の日の物語。気温とともに女子パワーもヒートアップ! 新たな一面をかいま見るオムニバス。
「一夏とひと夏の思い出を――」そんな願いは果たして叶うのか!? そのとき隣に立つのは誰なのか!? 「想い」を彩る、ハイスピード学園バトルラブコメ第四弾! ISバトルはなくても恋のバトルは回避不能! 夏の恋愛争奪戦――開幕!
めでたくアニメ化ということで。正直性急だと思ったけど、これはアニメ映えしそうな作品だよなー。
まあこの巻は俗に言う箸休めみたいな巻でして、ヒロインズの視点から送られるサマーバケーションのわけで、短編集じたてになっております。本筋はエピローグ以外はほとんど動いてません。
分かりやすく言えばハーレムモノの王道を突っ切ってる感じかなー。でも箒もセシリアも鈴もラウラもシャルもみんな違った性格で、それぞれ一夏をどうモノにしようかと周りのライバルを牽制しながら虎視眈々と狙っているわけです。罪な奴め……。しかし、今回は一夏の姉である千冬姉さんがなんかかわいく見えるし、あれ実はそうなの的な匂わせぶり。
ちなみに5人のヒロインだったら私はラウラが好きです。いいよねこのギャップ。