ゼロの使い魔19 始祖の円鏡 [★★]
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ド・オルニエールの屋敷では、ルイズとシエスタとタバサが才人をめぐって微妙な攻防を繰り広げる日常が続いていた。国はハルケギニアを滅亡から救うため、聖戦の準備を着々と進めていたが、才人は自分たちにエルフを倒す力があるのだろうかと疑問に思う。「ルイズは、そんな強力な魔法に耐えられるんだろうか……」しかし才人の懸念をよそに、ティファニアも虚無の担い手として使い魔召喚することになり、才人たちの屋敷へとやってくるが、ちょうどそのとき、襲ってきたエルフによって才人もろとも誘拐されてしまう。無敵のドラマティックラブコメ、砂漠編へ突入!!
まあ、まあ……才人は正しいよな、うん。
そこにおっぱいがまろび出んものなら、しかもハーフエルフの破格級の大きさのなら尚更、睡魔も吹き飛ぶもんだわな、うん。だから責めないよ。責めないけれど、ちょっとはそれに比肩しうるシエスタやアンリエッタの乳のことも思い出してあげてください。
というわけで久々のゼロ魔新作なわけだけれども、前回ロマリアによって明かされたハルキゲニアの真実には驚いたものですね。今回はエルフらとの聖戦に赴くため才人たちが色々と備えていたところに、虚無の担い手が揃うのを懸念したエルフたちが強襲。才人、ティファニアがエルフらの囚われの身となってしまいます。
そこでエルフにもエルフなりに「聖地」を守る理由があったり、人間に理解を示すエルフもいるんですが、やっぱり種族としては彼らにとって人間は相容れない存在のようで。まあ平気で記憶喪失や忘我の薬とか使おうとするしな。
まあそんな事情もありながら、他方では反対を押し切って才人たちを救出するチームができたり(コルベール先生は立場上いいんだろうかと思わないこともない)、またヴィットーリオの命によりワルドとフーケが動き出したりと思惑があちこちで錯綜し、盛り上がりも十分。今回はその基盤を作ったって感じかな。
それから忘れてはならないのが、デルフの復活ですね。お久しぶり。
個人的にはまだ早いんじゃないかなあと思ったり、実にあっさりだなとか思ったりしましたけど、デルフ自身も大昔のガンダールヴと関わりがありそうなんでタイミング的にはこれでいいのかな。なにはともあれまた才人とデルフ、或いはデルフに入れ知恵されるルイズが見れそうで楽しみですね。
しっかし、ティファニアのアプローチが遅すぎたなあ、と思ったのは私だけじゃないはず。
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