単焦点とズーム
「単焦点とズームのどちらがいいですか?」
という質問されることが、よくあります。
僕の場合は、フイルムカメラで撮っていた頃はすべて単焦点で撮っていました。
理由は、数十年前の専門学校時代に先生にズームはレンズが暗くて重たいとい言われたことがあったので、「そうなんだ」と思って、
ただそれだの理由で、1度も使ったことがなかったのです。
フイルムカメラを辞めてデジタル1眼レフを使うようになった時も、最初は単焦点レンズを買う予定でした。
でも、「今のズームはいいですよ!」という話を聞いて、1度レンタルしてテスト撮影をしてみたのです。
すると・・・
それまでのズームレンズのイメージはなくて、
明るいし、思っていたより軽いし(単焦点に比べると重たいですよ)これはいい!
と感じたので、まず24〜70㎜を使うようになったのです。
それまで単焦点レンズを使用していた頃は、
引きや寄りを撮る時に、それぞれの画角にあったレンズに交換するか、
僕が被写体に近寄ったり離れたりしていたのですが、
ズームだとカメラマンの位置を変えずに、レンズの操作で近寄ったり離れたりできるのです。
これは数秒の間に引きも寄りも撮れるし、時間の短縮にもなるし、写真のバリエションも増えるので、いっきに気に入りました。
ズムームを使うまでは、単焦点レンズの24㎜、35㎜、50㎜、85㎜、135㎜、300㎜の6本も持って、その都度取り替えていました。
それが今では、24〜70㎜、70〜200㎜、50㎜単焦点の3本で欲しい写真が撮れるのです。
特にコンサート&ライブ撮影の時はズームはいいですね。
あと、カメラマンが撮影位置を自由に変えることができない
学校行事、ブライダルなどの写真を撮ってるカメラマンにも便利だと思います。
僕が単焦点レンズを使うのは、ボケ感を強調したい時だけになりました。
先日僕のワークショップに来た生徒さんの1人が、学校の先生に
「レンズは50㎜の単焦点に限る!それも最低でも1万回撮らなければダメだ!」と教えられたということで
「今はやっと8000回を超えたので残り2000回なんですよ」と言っていました。
でも、写真というのは、1万回撮ったらそこからいきなり上手くなる!
なんてことは、ないんだけどね。
ただ、1万回分色んな被写体を撮ったという経験値は何かしらの役に立つと思います。
誤解しないで欲しいのは
僕はその先生の言ってることが間違ってると言っているのではありません。
単焦点レンズでも、ズームレンズでも、あなたが使ってみて
「自分は単焦点が好きだ!」と思ったら、単焦点レンズを使えばいいし
僕のように「ズームは便利!」と感じたらズームを使えばいいのです。
写真は数学ではありません。
正しい答えは、
写真を撮るあなた自身が
「私はこの撮り方がいい!!」と感じた撮り方が・・・
あなたにとっての「正解」なのです。
僕も含めて、人になんて言われても
あなたが撮りたい写真が撮れるカメラとレンズの組み合わせが
あなたにとってのベストなのです。
今あなたが使ってるカメラとレンズで、おもいっきり
写真を楽しんで下さい。
それでは、今日も1日
焦らず、まわりと自分を比べず、
今の自分がやるべきことにベストを尽くしましょう!!
僕に何か聞きたいことがある人は、どのような些細なことでも大丈夫ですので、遠慮しないでこのブログのコメント欄からして下さい。
このブログへのコメントは、管理者が確認してからアップしますので、コメントしてからすぐにアップされなくても心配しないでください。
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| カメラ・レンズ・機材の話 | 2015年10月27日 | コメント:2 | TOP↑