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2024年5月31日 (金)

白波のおそれも騒がし

子どものネット安全対策

 イギリスでは、昨年10月に「オンライン安全法」が制定されています。現在、施行準備中です。基本的に、オンライン上のユーザー間サービス及び検索サービスが、規制対象とされています。イギリス外で運用されていても、イギリスとの関連性を有するサービスには適用されますので、注意が必要です。規制の内容は、違法コンテンツに関するリスク評価の義務、違法コンテンツに関する安全義務、コンテンツ報告及び不服申し立てに関する義務、表現の自由とプライバシー保護に関する義務ですが、これらに加えて、子どもがアクセスする可能性が高いサービスには、子どもに関するリスク評価の義務、子どもの保護に関する安全義務が課されます。こうした立法は、欧州から世界へと広がっていくものと予測されますが、ネット上の年齢確認がどこまで有効性を持ちうるのか、疑問もあります。日本国内においても、今後、議論が進むことが期待されます。ネット上の企業の違法行為を調査・捜査する情報通信庁のような機関の体制・権限を強化することも必要でしょう。広範なステークホルダーからの意見集約には時間もかかりそうです。重要な政策課題として、早く取り組みを始めるべきだと思います。

 

松井監督(西武)の休養

 確かに成績はパリーグで最下位ですが、監督の責任とは言えないと思います。打撃成績を見れば、打率が214で最低、最高のソフトバンクは261ですから、差は歴然です。得点は、118で最下位、ソフトバンクの197と比べれば、勝負になりません。OPSも、583で最下位、ソフトバンクは730で最高です。投手成績では、防御率が5位で3.29です。楽天が最下位です。ソフトバンクは、2.06ですから、格差は明白です。失点も、西武167に対して、ソフトバンク102です。首位にいるのは、監督が特に優秀ということではなく、個々の選手の力です。基本的に、西武は、打つ方は最下位、投げる方は5位という成績ですから、15勝30敗なのです。個人を見ても、ソフトバンクに流出した山川選手がホームラン12本、打点45と活躍しており、打撃成績18位の源田選手の242が西武では最高という状態では、誰が監督でも互角に戦うことは難しいと思います。投手では、唯一の光明が防御率4位の今井選手ですが、8試合に登板して、勝ち星は3でしかありません。打線の援護が不足しているのでしょう。西武ファンは十分理解しているはずですが、チームの中心選手が抜けて、中堅・若手の力を伸ばすしかない状況ですから、100敗しても、ひたすら柱となる選手を育成するという方針で今シーズンを戦うしかないにも拘らず、途中で監督を休養させるのは、不可思議な話です。残念ながら、これからも選手の流出は止まらないと思います。

 

青酸カリ盗難事件

 大阪公立大学からの盗難事件では、製薬会社勤務の会社員が逮捕されました。大学院生だった当時の犯行だったようです。犯人逮捕で、一応、社会の安全は確保されましたが、盗んだ青酸カリと青酸ソーダの一部は見つからなかったので、完全に不安が払拭されたとは言えません。盗みの目的は、父親の殺害(実際には行われず)ということなので、相当心を病んでいたものと思われます。大学院生として、研究室の危険薬物にも自由にアクセスできたということなので、大学の管理方法が甘すぎたようです。大学の研究室では、外部者による盗難に関しては、厳しく対応しているわけですが、内部については、信頼関係があるとして、まさかこのような事件を起こすとは想定せずに、管理ルールを定めています。しかし、こういう事件が起こった以上、内部であっても、性善説には立てなくなりました。研究遂行の面では、大きな制約になりますが、このような事件を起こした大学の研究室では、危険薬物の保管を禁止するしかないと思います。実験で使用する場合は、持ち出せないような環境を作って管理するしかないでしょう。この件は、事件としては、重大な犯罪とまでは言えませんが、大学にとって、決して軽く扱える問題ではないと思います。

 

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