bar-exam:新61期の2回試験成績
ボ2ネタ経由、Yahoo!ニュースより
最高裁は16日、今年11月の司法研修所の卒業試験で、2回目となる2007年の新司法試験に合格した司法修習生(新61期)のうち、5.6%の101人が不合格になったと発表した。昨年の1期生の不合格率6.0%は下回った。
最高裁によると、11月の卒業試験を受けた新司法試験組の修習生は1811人。合格した1710人は17日に修習を終え、法曹資格を得る。不合格者は修習生を罷免され、法曹になるには来年8月の卒業試験に合格する必要がある。
昨年の2回試験成績記事では
「新60期のうち、986人が二回試験を受け、そのうち59人が不合格となった。
また59期および旧60期で二回試験に合格しなかったものの再挑戦が69人で、そのうち17人が不合格となった。」
不合格率は下回ったが、不合格者数は極めて多い。
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コメント
町村 先生
夏井です。
毎年,この関連の記事を目にするたびに「どうしてこんなに多数の修習生が落第してしまうのだろう?」とびっくりしてしまいます。二回試験の問題はそんなに難しい問題ではないし,そもそも落とすための試験ではないです。
仄聞するところによれば,一つの事実やテーマに対して複数の異なる知識を合理的に結合し,自分の意見を形成したり,反対意見に対して合理的な対応をしたりする能力に不足がみられることがあるとのことですが,それだけではないかもしれません。
先日,情報ネットワーク法学会の懇親会会場で,ルーク・ノッテジ氏と雑談しました。その際,オーストラリアの弁護士制度についても意見交換をしたのですが,要するに,オーストラリアでは司法試験制度を廃止したので理論的には誰でも弁護士になることができるのだけれども,実際には優秀な成績をおさめた者でなければどの事務所も弁護士として雇ってくれない(=淘汰がある)ということでした。日本でも様々な資格試験が存在しておりますが,単に資格をとっただけでは就職したり仕事をしたりすることができないということはむしろ常識に近いことだろうと思います。結局のところ,現在のように多数の司法試験受験生を合格させるという方針を継続する限り,日本の法曹養成制度もそのような感じになっていくのだろうと思います。つまり,二回試験だけが問題だということではないということになりそうです。
投稿: 夏井高人 | 2008/12/17 17:13